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第四部 主と共鳴せし道 第一章 闇のオーブを求め

第四百八十ハ話 初対面

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 大聖堂前に到着した祝礼組一行。
 そこにはパレードのさい話をしていた ルイ・アルドハル・メイズオルガがいた。

「司令、お待たせいたしました! 本日の祝礼、開始いたします!」
「ああ。気軽にやってくれたまえ」
「よーし貴様ら、準備はいいな! 早速始めるぞ! まずはスウェイフラット!」

 バランスを崩したような姿勢から平行に勢いよく戻る。三人美しく姿勢を合わせる。
「シェイプスウィフト……からスウェイフラット!」

 連続行動とは聞いていないが……片腕の中に武器を通し、素早く滑り込ませて一回転し、武器を
肩にかけたあと、スウェイフラットへシフトする。

「スウェイフラット!」
「またか……」
 バランスを崩したような姿勢から平行に勢いよく戻る。隊長のお気に入りなのか!? 

「よし……エリアルコンコード! そして行くぞ、特殊姿勢!」
 空中に武器を回転させて投げ、反対側の手でつかみ武器を掲げ……そこからはなぜか隊長も
やり出す。
『ビハインドスピン!』

 反対側の手でつかみ華夏が得た武器を、さらにその場でクルクルと回転させていき……上空へ投げ
背面でキャッチした……のは俺だけだった。
 ルイ・アルドハル・メイズオルガは目を細め、パチパチと拍手を捧げる。

「最後は少し残念なところもあったが……君は見事だったな。さすが優秀な兵士。隊長、褒美に特兵級の
食事を許可しよう。場所は二十三領地区。レオルム。後ほど案内をしてやれ」
「はっ。仰せのままに」
「有難き幸せ! 謹んでお受けいたしまーす!」

 そう告げるとルイ・アルドハル・メイズオルガは兵士を一瞥し、何処化へと去っていった。

「おい聞いたか? 特兵級の食事が食えるってよ。こいつはありがたいぜ。
いい土産話にもなる。厄日だと思ったが、お前と話をしていてよかったよ」
「きっとあの特殊姿勢が効いたであります! うちの隊の決めポーズにするであります!」
「こらー、貴様ら! 喋っておる時間はないぞ! 祝礼はこれにて終わり! レオルム殿、案内
お頼み申す!」
「その前に少々よろしいでしょうか。二三領地区は本来許可証がなければ入れない地域。
兵士全員に配布しているわけではないのです。貴族街領域のため体を清めてもらってから
向かう事になりますので、まずはそちらへご案内いたします。ついてきてください」

 レオルムという男は、兵士全員をなめるように確認した後動き出す。

「ふむ。約一名は綺麗好きのようですね。それ以外の方はしっかりと洗浄していただきましょう」
「そーいやお前、随分と綺麗にしてるな。男なのに珍しい。まさかそっちの気とかないだろうな?」
「ないよ。衛生面に気を付けるのは当然だろう。変な病気とかになるんだぞ?」
「本当か? そんな話あまり聞いたことないぞ?」
「それにだ、ビー。女の子ってのは綺麗好きの男じゃないとあまり振り向いてくれないぞ。
特にかわいい子に限っては絶対だ」
「何っ!? お前……そんないい情報を俺に無料でくれるっていうのか。いいやつだな、お前!」
「自分も聞いたであります! シーはいい奴であります!」
「こぉら貴様ら! 喋ってないでちゃっちゃと行くぞ! ついて来い!」

 隊長に叱られながら、洗浄場所へと向かう一行。
 全員が体を清められた事をしっかり確認したレオルムは、一枚のプレートを一人ずつ渡していく。

「これがあれば二十三領区に入れます。食事後は隊長さんに返却するようにお願いします」

 緑色のプレートに、二十三と書かれた金属の板を受け取ると、再び移動を開始した。
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