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第三章 知令由学園 後編
第二百三十話 アダマンカイコウ戦
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奥へ進むと目の前に巨大なそれがいた。
ターゲットに反応がまだない。こちらが先手を打てる久々の状況。
目を閉じてしっかりとアナライズしてみることにした。
アダマンカイコウ
非常に固い金属のような外殻に覆われている
カイコから進化し、開いた身体から無数の
糸や針を飛ばす
こいつはアダマンカイコの進化した姿か。さなぎからかえった蝶々みたいなやつだ。
「こいつ相当固いみたいだから注意してくれ。
もしかしたら攻撃するとアダマンカイコが襲ってくるかもしれない。
ジオとリルはメルザ、アネスタ、ドーグルを守ってくれ。
俺が敵を引き付ける技を多く持ってるから、あいつの注意をひく!」
「一人で平気かい?」
「一人じゃないぜ。パモがいる!」
「ぱーみゅ!」
「こっちも先に頭数増やす!
主として権限を混合行使。
火邪、風蛇の斗。改元せし二つの重なる理。
邪燃流出乃、風巳流出乃を我が元に」
「はい?」
なんとメルザは赤灰色のエレメンタルと、黄緑色のエレメンタルを招来した!
そんなやばそうなエレメンタル、出して大丈夫なのか?
招来術が使えるだけでも驚きなのに、異質な招来を二体も出した。
「本当は邪術と蛇を重ねたかったんだけどよ。うまくいかなくてよー。今は
この二体だけだ。フェド先生にだいぶ褒められたぜ! にはは!」
……末恐ろしいです。はい。
「ふぅん。こうかなー。蛇エレメント!」
「うお、なんだそれ。 蛇の顔がついたエレメンタル?」
「なんか、模倣出来たみたい。こいつも戦わせよう」
「……君らむちゃくちゃだねぇ。この瞬剣のジオ、恐れ入ったよ」
「あはは、本当に楽しいね。ついて来てよかったよ。これから毎日幸せに暮らせそうだね」
「ぱーみゅ!」
「よ、よーし。新必殺技、頑張って考えるぞー……」
おかしいな、コラーダさんを手に入れて随分目立ったと思ったのに。
既にわき役キャラだよ! まずいよ!
「んじゃ俺様から攻撃開始するぞ! いけー! 邪臥斗!」
「さらに追加で術をだした!? じゃあ俺も! 赤星の……いやだめだ、まだのせられない。
コラーダの一閃! あわされ、邪閃!」
「ギピイイイイイイ!」
メルザの邪臥斗に合わせて、赤星はのらなかったが斬撃を放った。
すぐさまパモが風斗で適度に敵からの距離を引き離してくれる。
固いとはいえさすがにダメージが入った。
そのまま突進してゴブリンの騒ぎ立てるで注意を引く。
「念動力、岩!」
「燃刃斗!」
「妖氷結晶の術」
「火炎!」
後方から次々と遠距離攻撃が飛んでいく……と同時にすぐターゲットが反応。
俺の視界が強制的に動く。
「後ろだジオ! リル!」
「大丈夫把握してる……よ! 瞬拳!」
三匹のアダマンカイコが背後から現れたが、ジオが突撃して拳を叩き込む。
あれは自分が痛そう! だがかなりきいているようだ。
「呪印、烈天の鳳凰」
リルの呪印術が一匹に刻まれ、炎の鳥の紋様が浮かび上がり紋様から炎の鳥が舞い出る
と同時に消滅した。その鳥が他のアダマンカイコを攻撃する。
さらにエレメンタルから放たれた灰色の炎が別のアダマンカイコを燃やし尽くす。
風巳エレメンタルから出た蛇は、目で追いきれない速さでアダマンカイコウを目指し
喰らいついた。しかしアダマンカイコウは微塵も動く気配を見せない。
「僕が模倣したエレメンタル、戦わないなぁ……いや、視線攻撃か、これ」
よく見るとアダマンカイコウは動かないではなく、動けずにいた。
接近してカットラスでの斬撃とデスマンティスでの死毒鎌を繰り出す。
だが毒に耐性があるのか効いていない。
パモも追撃の燃斗を放っている。
「今度は天井からだ! 六、いや八はいる!」
「多いねぇ。剣が欲しい所だ……」
「あなたの事はよく知らないけど仕方ない。今だけ作ってあげよう。
妖氷雪造形の術、氷雪石剣」
アネスタは近くの石を持ち手にして、氷の剣を創作した!
「これを。もうあまり妖術が使えないので後は頼んだよ」
「こんな綺麗な剣を……有難う。ニンファに惚れて無かったら君に惚れてたよ」
顔が引きつるが笑顔は消さないアネさん。
アネさんは最高に優しいです。
「それじゃジオの本領発揮といこうかねぇ。大物は君に譲るからちゃんと
倒すんだよ! 瞬剣! 乱れ雪切輪!」
絶対今考えただろそれっ! ていう技を放つジオ。アダマンカイコが
綺麗に輪っか状に切れていき、八体をバラバラにした。ジオはやはり強すぎる。
「俺様ももっと活躍してぇ! 邪刃斗!」
「え? それ邪剣じゃ……ルイン、封印忘れずにとどめを!」
「ああ! 乗り遅れるか! この距離ならそこまで反動はないだろ! くらえ、オペラ邪ノ快刃!」
「ギピイイイイイイィィィ!」
メルザとの合体技をずっと検討していた。
オペラモーヴとメルザの邪刃斗を合わせた新必殺技だ。
アダマンカイコウを無事に封印出来た。
どうやらこいつの糸が円環の糸ってやつだったようだ。
ターゲットに反応はないが、なるべく早く外に出よう。
目から出た血を拭う。少しふらつくが、見えるし平気のようだ。
「大丈夫? 少し動かないでね。妖氷止血術」
冷たいが血がすぐに止まって傷が癒える。あなたが神か!
自分の妖術に自信がなくなるほどの差を感じた気がするが、単純にアネさんが凄すぎる
だけな気がした。
一段落したらきちんと習おう。
ジオとアネさんがいなければ、これだけの数相手だともっと苦戦したかもしれない。
巡り合わせってのはわからないものだ。
ターゲットに反応がまだない。こちらが先手を打てる久々の状況。
目を閉じてしっかりとアナライズしてみることにした。
アダマンカイコウ
非常に固い金属のような外殻に覆われている
カイコから進化し、開いた身体から無数の
糸や針を飛ばす
こいつはアダマンカイコの進化した姿か。さなぎからかえった蝶々みたいなやつだ。
「こいつ相当固いみたいだから注意してくれ。
もしかしたら攻撃するとアダマンカイコが襲ってくるかもしれない。
ジオとリルはメルザ、アネスタ、ドーグルを守ってくれ。
俺が敵を引き付ける技を多く持ってるから、あいつの注意をひく!」
「一人で平気かい?」
「一人じゃないぜ。パモがいる!」
「ぱーみゅ!」
「こっちも先に頭数増やす!
主として権限を混合行使。
火邪、風蛇の斗。改元せし二つの重なる理。
邪燃流出乃、風巳流出乃を我が元に」
「はい?」
なんとメルザは赤灰色のエレメンタルと、黄緑色のエレメンタルを招来した!
そんなやばそうなエレメンタル、出して大丈夫なのか?
招来術が使えるだけでも驚きなのに、異質な招来を二体も出した。
「本当は邪術と蛇を重ねたかったんだけどよ。うまくいかなくてよー。今は
この二体だけだ。フェド先生にだいぶ褒められたぜ! にはは!」
……末恐ろしいです。はい。
「ふぅん。こうかなー。蛇エレメント!」
「うお、なんだそれ。 蛇の顔がついたエレメンタル?」
「なんか、模倣出来たみたい。こいつも戦わせよう」
「……君らむちゃくちゃだねぇ。この瞬剣のジオ、恐れ入ったよ」
「あはは、本当に楽しいね。ついて来てよかったよ。これから毎日幸せに暮らせそうだね」
「ぱーみゅ!」
「よ、よーし。新必殺技、頑張って考えるぞー……」
おかしいな、コラーダさんを手に入れて随分目立ったと思ったのに。
既にわき役キャラだよ! まずいよ!
「んじゃ俺様から攻撃開始するぞ! いけー! 邪臥斗!」
「さらに追加で術をだした!? じゃあ俺も! 赤星の……いやだめだ、まだのせられない。
コラーダの一閃! あわされ、邪閃!」
「ギピイイイイイイ!」
メルザの邪臥斗に合わせて、赤星はのらなかったが斬撃を放った。
すぐさまパモが風斗で適度に敵からの距離を引き離してくれる。
固いとはいえさすがにダメージが入った。
そのまま突進してゴブリンの騒ぎ立てるで注意を引く。
「念動力、岩!」
「燃刃斗!」
「妖氷結晶の術」
「火炎!」
後方から次々と遠距離攻撃が飛んでいく……と同時にすぐターゲットが反応。
俺の視界が強制的に動く。
「後ろだジオ! リル!」
「大丈夫把握してる……よ! 瞬拳!」
三匹のアダマンカイコが背後から現れたが、ジオが突撃して拳を叩き込む。
あれは自分が痛そう! だがかなりきいているようだ。
「呪印、烈天の鳳凰」
リルの呪印術が一匹に刻まれ、炎の鳥の紋様が浮かび上がり紋様から炎の鳥が舞い出る
と同時に消滅した。その鳥が他のアダマンカイコを攻撃する。
さらにエレメンタルから放たれた灰色の炎が別のアダマンカイコを燃やし尽くす。
風巳エレメンタルから出た蛇は、目で追いきれない速さでアダマンカイコウを目指し
喰らいついた。しかしアダマンカイコウは微塵も動く気配を見せない。
「僕が模倣したエレメンタル、戦わないなぁ……いや、視線攻撃か、これ」
よく見るとアダマンカイコウは動かないではなく、動けずにいた。
接近してカットラスでの斬撃とデスマンティスでの死毒鎌を繰り出す。
だが毒に耐性があるのか効いていない。
パモも追撃の燃斗を放っている。
「今度は天井からだ! 六、いや八はいる!」
「多いねぇ。剣が欲しい所だ……」
「あなたの事はよく知らないけど仕方ない。今だけ作ってあげよう。
妖氷雪造形の術、氷雪石剣」
アネスタは近くの石を持ち手にして、氷の剣を創作した!
「これを。もうあまり妖術が使えないので後は頼んだよ」
「こんな綺麗な剣を……有難う。ニンファに惚れて無かったら君に惚れてたよ」
顔が引きつるが笑顔は消さないアネさん。
アネさんは最高に優しいです。
「それじゃジオの本領発揮といこうかねぇ。大物は君に譲るからちゃんと
倒すんだよ! 瞬剣! 乱れ雪切輪!」
絶対今考えただろそれっ! ていう技を放つジオ。アダマンカイコが
綺麗に輪っか状に切れていき、八体をバラバラにした。ジオはやはり強すぎる。
「俺様ももっと活躍してぇ! 邪刃斗!」
「え? それ邪剣じゃ……ルイン、封印忘れずにとどめを!」
「ああ! 乗り遅れるか! この距離ならそこまで反動はないだろ! くらえ、オペラ邪ノ快刃!」
「ギピイイイイイイィィィ!」
メルザとの合体技をずっと検討していた。
オペラモーヴとメルザの邪刃斗を合わせた新必殺技だ。
アダマンカイコウを無事に封印出来た。
どうやらこいつの糸が円環の糸ってやつだったようだ。
ターゲットに反応はないが、なるべく早く外に出よう。
目から出た血を拭う。少しふらつくが、見えるし平気のようだ。
「大丈夫? 少し動かないでね。妖氷止血術」
冷たいが血がすぐに止まって傷が癒える。あなたが神か!
自分の妖術に自信がなくなるほどの差を感じた気がするが、単純にアネさんが凄すぎる
だけな気がした。
一段落したらきちんと習おう。
ジオとアネさんがいなければ、これだけの数相手だともっと苦戦したかもしれない。
巡り合わせってのはわからないものだ。
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