185 / 1,085
第二部 主と働く道 第一章 地上の妖魔
第百六十二話 リルとサラの妖魔封印
しおりを挟む
リルはサラを誘って斡旋所に来ていた。
「なぁサラ。封印出来そうないいモンスターの依頼はないかい?」
「私たち体力と素早さが極端に落ちてるからね。それをどうにかしないと……これかしらね」
―ムクバード、ギガントード狩りの依頼―
近年ロッドの町周辺に増加しているモンスターを討伐して
貰いたい。ムクバード六匹とギガントード四匹の討伐を依頼する。
報酬は固定でレギオン金貨二枚。期限は一週間とする。
「場所の指定はないけど、どの辺にいるんだろうね。受付で聞いてみるかぁ。けど飛んでる敵相手は
僕もサラも飛べるけど得意ではないね」
「一人得意なのに心当たりがあるけど、私でどうにかなるわ!」
「うん? ファナの事かい? じゃあ僕が頼んで連れてくるよ。喧嘩しそうだけど」
受付で場所を確認したリルとサラはファナの元へ向かい、了承を得る。
ルインとメルザに少し心配されたが、問題無いと伝えて目的地へと向かった。
場所は毒の峡谷グラジオというこの町北西の峡谷。
「私もトランスバンディトにジョブコンバートしたから
新しく使える変身技試したかったのよね」
「あんたなんかいなくても、私とお兄ちゃんで余裕なんだけどね」
「今の僕たちじゃ沢山モンスターがいると対処できないよ。
僕の妖術、邪術と呪術……それに劣化してる模倣じゃね」
「私も邪術と憑依術どっちも劣化してるけど、なんとかなるわよ!」
「ルインとメルザからは十分注意するように言われてきたわ。
あんたらに何かあったらルイン達が悲しむからちゃんと守るわよ」
三人で会話しながら歩いていると、目的地に到着する。
「ここよね。随分と広い峡谷ね。毒の峡谷とはよく言ったものだわ」
「そうだね。毒々しいけど空気が汚染されているわけじゃない。単純に川だけ猛毒……かな」
「水の根源が汚染されているのかしら。それかモンスターの影響ね。さぁ進みましょう」
禍々しい毒川を横目に三人は歩いて行く。
山間からモンスターらしき声がしょっちゅう聞こえる。
この辺りには本当に多くのモンスターがいるのだろう。
人の気配は感じられなかった。
「いたわね。ギガントードってあれよね。三匹いるわ」
「封印ってルインがやってたアレよね。あなた達も同じように
やるの?」
「いや、ルインの封印は異常だよ。僕らは入れる場所を指定するだけ。
あんな風に取り外して付け替えなんて出来るわけがない」
リルが困惑した表情を浮かべる。サラも少し呆れ顔になった。
「サラは右のやつを糸で縛っておいて。僕とファナで残りを片付けつつ封印する。
こっちが片付いたら縛った奴をサラに封印しよう」
『わかったわ!』
「喧嘩するけど息ぴったりだよね。君ら」
『どこがよ!』
「……ほらね。行くよ!」
リルはシャドウムーブで気付かれないように左のギガントードへ近づく。
ファナはそのままホバークラフトのように接近して行く。
しばらく近づいたファナは……バーサーカー化した!
あらたにトランスバンディトへとジョブコンバートしたファナは、自己催眠をかけて
トランス化する術を得た。
非常に狂暴化してしまうが、全ての身体能力が向上する。
「ぶっ潰してやるわ! 覚悟しなさい!」
そう言いながら中央のギガントードへ二つのナイフで素早く切り刻んだと思いきや、その姿は牛鬼へと変化して中央のギガントードを両断。
二つのナイフが巨大な牛鬼の刀へと変貌していた。
右のギガントードはサラの邪術釣り糸により身動きが出来ず、左のギガントードは
リルを狙っている……が、攻撃は全て見切られる。
「彼の説明を聞いて模倣してみたけど、うまくいかないなぁ。
枠見たいのは出ないや。
視野だけ広くなったから見やすいけど」
リルの秘術、模倣。彼は人の話を聞くのが好きだ。
その話の内容を取り込み予測を立てて模倣する。
完全に同じ物にはならず彼オリジナルの持つ力として生まれ変わる。
対象を取り込み発現する妖術の派生にふさわしいその力を、まだまだ
コントロール出来てはいなかった。
その術をおいても、アルカーンに劣等感を抱く。
それ程までにアルカーンは優秀。
リルが思案していると……近くでファナとサラの会話らしき声が聞こえる。
「グオーーーー!」
「あんた、その恰好でルインにせがんでみなさいよね!」
ファナが牛刀をサラへぶん投げる……とても危険だ。
「ちょ、危ないわねー。冗談でしょ!」
リルはその間にギガントードに迫り、呪術をギガントードにねじ込む。
「呪印、烈天の鳳凰」
ギガントードに炎の鳥の紋様が浮かび上がり紋様から炎の鳥が舞い出る。
ギガントードはそのまま燃え上がり、リルの腰へと吸い込まれていった。
「こっちは終わったよ! 何遊んでるのさ二人とも」
ファナは既に人型に戻っている。お互いを指さし「こいつが悪いのよ!」と言い合っている。
「私が仕留めちゃ封印も出来ないんでしょ? さっさとやりなさいよ」
「カエルじゃ打撃がきかないから、お兄ちゃんみたいな技がないと倒せないのよ! 私の憑依術はモンスターを封印してないと使えないのよ!」
「しかたないわね。出来る限り痛めつけておくからトドメだけさしなさいよね」
仕方無さそうにファナはアルノーへ変身した。
糸で動きを封じられたままのカエルに矢が射かけられる。
その後サラはローフライトで近づき拳をギガントードに叩き込んで腰に封印した。
サラは本来対象を操る邪術が得意だが、最も恐ろしいのは憑依術。自らに封印した
モンスターを対象に憑依させてその技を発動させる。
以前リベドラを爆発させたのは
リルの身体に埋め込んだサラの指輪に封印されていた、ダイナモクラッシュの上位
デススタークラッシュ。
その爆発力はベルータスの腹心を粉々にさせた。
憑依させるモンスターにより効果は変わるが、そのモンスターは消滅する
ので自分の戦力は落ちる。
サラ達がギガントードを倒し終わると、もう一匹現れていたギガントードを
リルが仕留め終わっていた。
「ふうん、このカエルの技は飲み込むだったよ。サラはどう?」
「私の方は弾力ボディですって。元から弾力ボディよね、私」
「あ、ああ。そうだね。兄としては答え辛いなぁ」
「ふん、お粗末な物のくせによく言うわね」
「あぁ? 胸だけ女がよく言うわね!」
「ああん?」
「ほら二人とも、上にお客さんだよ」
上空を見ると無数の鳥が飛来してくる最中だった。あれが
ムクバードというやつだろう。
「キィーーーーー!」
高い声を上げながらムクバードがリルに飛びかかった。
「妖陽炎の術」
ムクバードの攻撃は当たらず地面に着地する。
「邪眼」
リルの目から灰色の視線が飛ぶ。飛来したムクバードはそのまま消滅した。
「あ、やりすぎた。やっぱり邪眼は難しいなぁ。僕の技じゃないし。疲れるし」
ファナが上空のムクバードを一斉に射かけ落としていく。
「すごい助かるよファナ。サラ、今のうちに打撃で攻撃して封印しよう」
落下してきたムクバードを封印し、合計六匹倒すように討伐した。
「破片とかちょっともってけばいいって言ってたけど、いい加減だなぁ」
「そうね。これでわかるのかしら?」
「この鳥の技、結構使えるかも。フェザーガードだって」
「僕はフェザーシュート? 羽を飛ばすのかな。あまり使わない気がする」
「簡単に技が増えるだけでもずるいわよ。こっちは大変なのよ……」
こうして三人は仕事を終えてロッドの港町へ帰還した。
「なぁサラ。封印出来そうないいモンスターの依頼はないかい?」
「私たち体力と素早さが極端に落ちてるからね。それをどうにかしないと……これかしらね」
―ムクバード、ギガントード狩りの依頼―
近年ロッドの町周辺に増加しているモンスターを討伐して
貰いたい。ムクバード六匹とギガントード四匹の討伐を依頼する。
報酬は固定でレギオン金貨二枚。期限は一週間とする。
「場所の指定はないけど、どの辺にいるんだろうね。受付で聞いてみるかぁ。けど飛んでる敵相手は
僕もサラも飛べるけど得意ではないね」
「一人得意なのに心当たりがあるけど、私でどうにかなるわ!」
「うん? ファナの事かい? じゃあ僕が頼んで連れてくるよ。喧嘩しそうだけど」
受付で場所を確認したリルとサラはファナの元へ向かい、了承を得る。
ルインとメルザに少し心配されたが、問題無いと伝えて目的地へと向かった。
場所は毒の峡谷グラジオというこの町北西の峡谷。
「私もトランスバンディトにジョブコンバートしたから
新しく使える変身技試したかったのよね」
「あんたなんかいなくても、私とお兄ちゃんで余裕なんだけどね」
「今の僕たちじゃ沢山モンスターがいると対処できないよ。
僕の妖術、邪術と呪術……それに劣化してる模倣じゃね」
「私も邪術と憑依術どっちも劣化してるけど、なんとかなるわよ!」
「ルインとメルザからは十分注意するように言われてきたわ。
あんたらに何かあったらルイン達が悲しむからちゃんと守るわよ」
三人で会話しながら歩いていると、目的地に到着する。
「ここよね。随分と広い峡谷ね。毒の峡谷とはよく言ったものだわ」
「そうだね。毒々しいけど空気が汚染されているわけじゃない。単純に川だけ猛毒……かな」
「水の根源が汚染されているのかしら。それかモンスターの影響ね。さぁ進みましょう」
禍々しい毒川を横目に三人は歩いて行く。
山間からモンスターらしき声がしょっちゅう聞こえる。
この辺りには本当に多くのモンスターがいるのだろう。
人の気配は感じられなかった。
「いたわね。ギガントードってあれよね。三匹いるわ」
「封印ってルインがやってたアレよね。あなた達も同じように
やるの?」
「いや、ルインの封印は異常だよ。僕らは入れる場所を指定するだけ。
あんな風に取り外して付け替えなんて出来るわけがない」
リルが困惑した表情を浮かべる。サラも少し呆れ顔になった。
「サラは右のやつを糸で縛っておいて。僕とファナで残りを片付けつつ封印する。
こっちが片付いたら縛った奴をサラに封印しよう」
『わかったわ!』
「喧嘩するけど息ぴったりだよね。君ら」
『どこがよ!』
「……ほらね。行くよ!」
リルはシャドウムーブで気付かれないように左のギガントードへ近づく。
ファナはそのままホバークラフトのように接近して行く。
しばらく近づいたファナは……バーサーカー化した!
あらたにトランスバンディトへとジョブコンバートしたファナは、自己催眠をかけて
トランス化する術を得た。
非常に狂暴化してしまうが、全ての身体能力が向上する。
「ぶっ潰してやるわ! 覚悟しなさい!」
そう言いながら中央のギガントードへ二つのナイフで素早く切り刻んだと思いきや、その姿は牛鬼へと変化して中央のギガントードを両断。
二つのナイフが巨大な牛鬼の刀へと変貌していた。
右のギガントードはサラの邪術釣り糸により身動きが出来ず、左のギガントードは
リルを狙っている……が、攻撃は全て見切られる。
「彼の説明を聞いて模倣してみたけど、うまくいかないなぁ。
枠見たいのは出ないや。
視野だけ広くなったから見やすいけど」
リルの秘術、模倣。彼は人の話を聞くのが好きだ。
その話の内容を取り込み予測を立てて模倣する。
完全に同じ物にはならず彼オリジナルの持つ力として生まれ変わる。
対象を取り込み発現する妖術の派生にふさわしいその力を、まだまだ
コントロール出来てはいなかった。
その術をおいても、アルカーンに劣等感を抱く。
それ程までにアルカーンは優秀。
リルが思案していると……近くでファナとサラの会話らしき声が聞こえる。
「グオーーーー!」
「あんた、その恰好でルインにせがんでみなさいよね!」
ファナが牛刀をサラへぶん投げる……とても危険だ。
「ちょ、危ないわねー。冗談でしょ!」
リルはその間にギガントードに迫り、呪術をギガントードにねじ込む。
「呪印、烈天の鳳凰」
ギガントードに炎の鳥の紋様が浮かび上がり紋様から炎の鳥が舞い出る。
ギガントードはそのまま燃え上がり、リルの腰へと吸い込まれていった。
「こっちは終わったよ! 何遊んでるのさ二人とも」
ファナは既に人型に戻っている。お互いを指さし「こいつが悪いのよ!」と言い合っている。
「私が仕留めちゃ封印も出来ないんでしょ? さっさとやりなさいよ」
「カエルじゃ打撃がきかないから、お兄ちゃんみたいな技がないと倒せないのよ! 私の憑依術はモンスターを封印してないと使えないのよ!」
「しかたないわね。出来る限り痛めつけておくからトドメだけさしなさいよね」
仕方無さそうにファナはアルノーへ変身した。
糸で動きを封じられたままのカエルに矢が射かけられる。
その後サラはローフライトで近づき拳をギガントードに叩き込んで腰に封印した。
サラは本来対象を操る邪術が得意だが、最も恐ろしいのは憑依術。自らに封印した
モンスターを対象に憑依させてその技を発動させる。
以前リベドラを爆発させたのは
リルの身体に埋め込んだサラの指輪に封印されていた、ダイナモクラッシュの上位
デススタークラッシュ。
その爆発力はベルータスの腹心を粉々にさせた。
憑依させるモンスターにより効果は変わるが、そのモンスターは消滅する
ので自分の戦力は落ちる。
サラ達がギガントードを倒し終わると、もう一匹現れていたギガントードを
リルが仕留め終わっていた。
「ふうん、このカエルの技は飲み込むだったよ。サラはどう?」
「私の方は弾力ボディですって。元から弾力ボディよね、私」
「あ、ああ。そうだね。兄としては答え辛いなぁ」
「ふん、お粗末な物のくせによく言うわね」
「あぁ? 胸だけ女がよく言うわね!」
「ああん?」
「ほら二人とも、上にお客さんだよ」
上空を見ると無数の鳥が飛来してくる最中だった。あれが
ムクバードというやつだろう。
「キィーーーーー!」
高い声を上げながらムクバードがリルに飛びかかった。
「妖陽炎の術」
ムクバードの攻撃は当たらず地面に着地する。
「邪眼」
リルの目から灰色の視線が飛ぶ。飛来したムクバードはそのまま消滅した。
「あ、やりすぎた。やっぱり邪眼は難しいなぁ。僕の技じゃないし。疲れるし」
ファナが上空のムクバードを一斉に射かけ落としていく。
「すごい助かるよファナ。サラ、今のうちに打撃で攻撃して封印しよう」
落下してきたムクバードを封印し、合計六匹倒すように討伐した。
「破片とかちょっともってけばいいって言ってたけど、いい加減だなぁ」
「そうね。これでわかるのかしら?」
「この鳥の技、結構使えるかも。フェザーガードだって」
「僕はフェザーシュート? 羽を飛ばすのかな。あまり使わない気がする」
「簡単に技が増えるだけでもずるいわよ。こっちは大変なのよ……」
こうして三人は仕事を終えてロッドの港町へ帰還した。
0
お気に入りに追加
97
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
女王直属女体拷問吏
那羽都レン
ファンタジー
女王直属女体拷問吏……それは女王直々の命を受けて、敵国のスパイや国内の不穏分子の女性に対して性的な拷問を行う役職だ。
異世界に転生し「相手の弱点が分かる」力を手に入れた青年セオドールは、その能力を活かして今日も囚われの身となった美少女達の女体の弱点をピンポイントに責め立てる。
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる