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第六章 強くなる
第百八話 五人専用洞窟 その二
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ニーメとファナ、レウスさんパート。
「……思ってたより全然危ない洞窟ね。
突然床が抜けたり壁からモンスターが透過してきたり」
「けど宝箱も結構あったよ。最初の一箱以外罠だったのか
全部落っこちていったけど」
「拾いに行こうとしたけど無かったわ、無理だったわー!
きっとはずれだわ、あれ、な?」
話していると天井からヒューんと青いスライムが降ってくる。
「なんなの、もう!」
ファナはニーメを庇うようにして二本のナイフでスライムと
戦う。
ミリルとルーパート。
「足場が脆かったですが崩れてしまいましたね」
「るぴぃー」
「あら、こちらにも宝箱が。素敵な装飾ですわね。
中身の確認はあとにして、全部持ってもらえるかしら、ルー」
「ルイ、ルイー!」
ミリルはルーに入手物を与えて先を急いだ。
しばらく行くと出口らしき場所に着いた。
「あら? もう着いてしまいましたわ。モンスターなどは
会いませんでしたわね。せっかくルーの修行になると思ったのですが」
「ルイー……」
「皆さんはまだのようです。ここでお待ちしましょう」
メルザとパモパート。
「いやー、うまかったな。さっきの肉! いいのかパモ、喰わなくて」
「ぱ、ぱみゅー! ぱみゅ!」
「え、先を急ぐぞって? だいじょぶだ、結構時間かかりそうだしよ。
おっと次の肉は……あいつも美味そうだ! しかも一、二、三……わんさか
いるぞ! 燃刃斗!」
メルザとパモはひたすら肉を焼き切り、平らげていた。
ライラロパート。
「何なのよここ。箱なんてどこにもないじゃないの。
結局あったスイッチ全部押してるだけで奥まできちゃったじゃない。
つまんないの。まぁいいわ。他のところに沢山あったのかもしれないわね」
ライラロも奥の扉を開けた。ミリルがすでに到着していた。
「あら、早いわね」
「ええ、私の道は敵がいなかったので。途中道が崩れましたけど
それ以外は特には。」
「私の部屋はスイッチとかだらけだったわ。全部踏んだけど」
二人がそういった話をしている頃。
ルインパート。
「うおおおおおおおおお、まじでなんなんだこの洞窟!
最難関にも程があるだろ!」
どうにか天井の壁に引っ付いて下の水が引くのを待つルイン。
しかも水に合わせて岩やらモンスターやらがすいすい流れていく。
どうみてもモンスターは押し流されている。
「あぶねぇ。どんな仕掛けだよ。モンスター倒すと発動する
ブービートラップタイプか?」
そのまましばらく張り付いていると、今度は無数の矢が地面いっぱいに飛び交っている。
まともに食らえば死ねる。更にまた水攻めがきた。
だいぶ時間をおいてぴたりと止んだため地上に降りた。
後ろを振り返ると、モンスター達があられもない姿で
倒れている。
両手を重ねて冥福を祈っておいた。ついでに流されてきた宝箱が紫電の宝箱でちょっと驚く。
中身だけがさっと取って、先を急ぐことにした。
こんなモンスターごと巻き込んで攻撃してくる洞窟冗談じゃない。
メルザ達も心配だしさっさと進もう。
ニーメとファナ、レウスさんパート。
「いやー、まじ危なかったな。なぁ?」
「本当よ。何なのこの洞窟。これ以上危険なら引き返そう、ニーメ」
「けどお姉ちゃん、もうちょっとみたい。ヘンテコな鉱石が手に入ったのはラッキーだけど」
ニーメはふわふわと浮かぶ鉱石を見せる。
手に持たずともちょっと浮いている意味のわからない鉱石だった。
浮力と重力を双方から発しているような感じだ。
「ニーメの足元が崩れて落ちた時は冷や汗がでたわ。ありがとうおじさん」
「いいってことよ。べっぴんさん。あんたらは俺の友達だ。な? な?」
「え、ええそうね。私ももうルインの妖獣のようなものだしね……うふ」
「え、おねえちゃん何か言った?」
「何でもないわ。先へ急ぎましょう」
しばらく歩いてファナ達も奥の扉までたどり着いた。
時を同じくしてルインも息切れしながらたどり着く。
「はぁ……はぁ……しんどかった。皆、大丈夫か? 凶悪な洞窟だな」
「ええ、本当に。罠だらけだったわね」
「わたくしの道は当たりだったのかしら? 宝箱しかありませんでしたわ」
「あら、私の道はスイッチだけよ。全部片っ端からおしてやったわよ。何も起こらないけど。ゴーとかドバーとか言う音だけ。
かかってこいってなものよね」
それを聞いて俺とファナの動きがピタリと止まった。
そしてガルドラ山脈の嫌な思い出が走馬灯のようによぎる。
この話は語られていない秘話である。
「ライラロさん、そのボタンのトラップ……全部俺たちの部屋にきたぞ。
「だから突然あんなに連続で罠が発動したのね。
あれ完全にトラウマものよ」
「楽しかったけど、怖かったなー。宝箱、みんな落っこちてったよ!」
「えーっと、そのー。私、用事思い出しちゃったからー……」
俺はむんずとライラロさんの首根っこを抑える。
「どうしてもうちょっと思慮深く行動できないんですか! あなたは!」
「えーんごめんなさーーーーーーーーい」
そうこうしているうちにメルザの到着予定の扉が開いた。
「みーんなーーーぁ、おーまたせーーーー」
「ぱ、ぱみゅ……」
パモが申し訳なさそうにしている。
そこにはまるっとマルキャラになったメルザがいた。
「……思ってたより全然危ない洞窟ね。
突然床が抜けたり壁からモンスターが透過してきたり」
「けど宝箱も結構あったよ。最初の一箱以外罠だったのか
全部落っこちていったけど」
「拾いに行こうとしたけど無かったわ、無理だったわー!
きっとはずれだわ、あれ、な?」
話していると天井からヒューんと青いスライムが降ってくる。
「なんなの、もう!」
ファナはニーメを庇うようにして二本のナイフでスライムと
戦う。
ミリルとルーパート。
「足場が脆かったですが崩れてしまいましたね」
「るぴぃー」
「あら、こちらにも宝箱が。素敵な装飾ですわね。
中身の確認はあとにして、全部持ってもらえるかしら、ルー」
「ルイ、ルイー!」
ミリルはルーに入手物を与えて先を急いだ。
しばらく行くと出口らしき場所に着いた。
「あら? もう着いてしまいましたわ。モンスターなどは
会いませんでしたわね。せっかくルーの修行になると思ったのですが」
「ルイー……」
「皆さんはまだのようです。ここでお待ちしましょう」
メルザとパモパート。
「いやー、うまかったな。さっきの肉! いいのかパモ、喰わなくて」
「ぱ、ぱみゅー! ぱみゅ!」
「え、先を急ぐぞって? だいじょぶだ、結構時間かかりそうだしよ。
おっと次の肉は……あいつも美味そうだ! しかも一、二、三……わんさか
いるぞ! 燃刃斗!」
メルザとパモはひたすら肉を焼き切り、平らげていた。
ライラロパート。
「何なのよここ。箱なんてどこにもないじゃないの。
結局あったスイッチ全部押してるだけで奥まできちゃったじゃない。
つまんないの。まぁいいわ。他のところに沢山あったのかもしれないわね」
ライラロも奥の扉を開けた。ミリルがすでに到着していた。
「あら、早いわね」
「ええ、私の道は敵がいなかったので。途中道が崩れましたけど
それ以外は特には。」
「私の部屋はスイッチとかだらけだったわ。全部踏んだけど」
二人がそういった話をしている頃。
ルインパート。
「うおおおおおおおおお、まじでなんなんだこの洞窟!
最難関にも程があるだろ!」
どうにか天井の壁に引っ付いて下の水が引くのを待つルイン。
しかも水に合わせて岩やらモンスターやらがすいすい流れていく。
どうみてもモンスターは押し流されている。
「あぶねぇ。どんな仕掛けだよ。モンスター倒すと発動する
ブービートラップタイプか?」
そのまましばらく張り付いていると、今度は無数の矢が地面いっぱいに飛び交っている。
まともに食らえば死ねる。更にまた水攻めがきた。
だいぶ時間をおいてぴたりと止んだため地上に降りた。
後ろを振り返ると、モンスター達があられもない姿で
倒れている。
両手を重ねて冥福を祈っておいた。ついでに流されてきた宝箱が紫電の宝箱でちょっと驚く。
中身だけがさっと取って、先を急ぐことにした。
こんなモンスターごと巻き込んで攻撃してくる洞窟冗談じゃない。
メルザ達も心配だしさっさと進もう。
ニーメとファナ、レウスさんパート。
「いやー、まじ危なかったな。なぁ?」
「本当よ。何なのこの洞窟。これ以上危険なら引き返そう、ニーメ」
「けどお姉ちゃん、もうちょっとみたい。ヘンテコな鉱石が手に入ったのはラッキーだけど」
ニーメはふわふわと浮かぶ鉱石を見せる。
手に持たずともちょっと浮いている意味のわからない鉱石だった。
浮力と重力を双方から発しているような感じだ。
「ニーメの足元が崩れて落ちた時は冷や汗がでたわ。ありがとうおじさん」
「いいってことよ。べっぴんさん。あんたらは俺の友達だ。な? な?」
「え、ええそうね。私ももうルインの妖獣のようなものだしね……うふ」
「え、おねえちゃん何か言った?」
「何でもないわ。先へ急ぎましょう」
しばらく歩いてファナ達も奥の扉までたどり着いた。
時を同じくしてルインも息切れしながらたどり着く。
「はぁ……はぁ……しんどかった。皆、大丈夫か? 凶悪な洞窟だな」
「ええ、本当に。罠だらけだったわね」
「わたくしの道は当たりだったのかしら? 宝箱しかありませんでしたわ」
「あら、私の道はスイッチだけよ。全部片っ端からおしてやったわよ。何も起こらないけど。ゴーとかドバーとか言う音だけ。
かかってこいってなものよね」
それを聞いて俺とファナの動きがピタリと止まった。
そしてガルドラ山脈の嫌な思い出が走馬灯のようによぎる。
この話は語られていない秘話である。
「ライラロさん、そのボタンのトラップ……全部俺たちの部屋にきたぞ。
「だから突然あんなに連続で罠が発動したのね。
あれ完全にトラウマものよ」
「楽しかったけど、怖かったなー。宝箱、みんな落っこちてったよ!」
「えーっと、そのー。私、用事思い出しちゃったからー……」
俺はむんずとライラロさんの首根っこを抑える。
「どうしてもうちょっと思慮深く行動できないんですか! あなたは!」
「えーんごめんなさーーーーーーーーい」
そうこうしているうちにメルザの到着予定の扉が開いた。
「みーんなーーーぁ、おーまたせーーーー」
「ぱ、ぱみゅ……」
パモが申し訳なさそうにしている。
そこにはまるっとマルキャラになったメルザがいた。
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