124 / 1,085
第六章 強くなる
第百七話 五人専用洞窟 五通路洞窟
しおりを挟む
これから俺とメルザ、ライラロ、ミリル、そしてニーメで
五人専用洞窟に入る予定だ。
当然ニーメは戦闘目的じゃない。
五人でないと入れないというのがネックだったが、これでどうにか入れるだろう。
パモもルーも連れて行けるか当然試す。
領域の最奥、元メルザの領域の泉へと向かった。
「ここで五人洞窟へ赴きたいと願いながら泉に入ればいいのね」
「ええ、そのはずです。ダメならそのまま戻ってくるでしょう」
俺たちは泉へと入って洞窟へ赴く事を願った。
しばらくして浮上すると、そこは広い空間と五つに道が分かれている洞窟だった。
「無事に来れたみたいだな。パモもルーも。
予測はしたが道が五本。
それぞれ別にいかなきゃいけないな」
「確かにそうね。このままだとニーメちゃんが危ないわね」
「ちゃんと考えてある。おいファナ。でてこれるか?」
俺は前回の失敗を反省してファナのアクリル板を地面に置いた。
メルザ、そんなに睨まないでおくれ。
ファナは無事に表に出てきたようだ。完全に裏技だな、これは。
ついでにレウスさんも出してみる。
「よう! 出てこれたな! ここどこだ? 俺の友達の家か?」
あんたの友達はどこでも存在するのかよ!
「ファナとレウスさんはニーメについて行ってください。
パモはメルザに。ルーはもちろんミリルに。
それと皆さん無理はせず、危なくなったら引き返してくださいね」
ニーメとファナレウス組、ミリルとルー組、メルザとパモ組、ライラロ、ルイン
というあいうえお順にして五本の道を行く事にした。俺は一番右の道だ。
心配なのはニーメのところだが、ファナがいれば心強い。ファナにはあのナイフも渡した。
他のモンスターをつけてやりたいが、レウスさんや、そもそも変身してるだけのファナと違って
モンスターは俺の言う事を何でもきいてくれるわけじゃない。
まぁレウスさんのようなモンスターも他にいるかもしれないが。
現状でできることをしよう。
洞窟の少し先、五本に枝分かれする前の場所に、立札と箱が五つ置いてある。
ここまでは一緒だな。
立札にはそれぞれ一本の道へ。最後に合流し先へ進め
と書かれていた。
箱はそれぞれの道の地図……といっても一本道に無数のマークが
点在しているだけだ。
それと幻薬が入っている。
俺は回復方法が別途あるので、俺の分はメルザに渡しておいた。
「じゃあそれぞれ気を付けて! 頑張っていこう!」
おー! と全員気合を入れると、五本の道の奥へと進んでいった。
ニーメとファナとレウスさんパート。
「この洞窟の壁、不思議な感じがするなぁ。なんの鉱物でできてるのかな?」
「これか? これはあれだ。トマさんだな。トマさんでできてるな」
「トマさん? トマさんて鉱石?」
「違うって、これ自体がトマさんだ」
「??」
「だめよニーメ。おじさんの戯言よ」
「やーべっぴんさん! べっぴんさんは厳しいな! 一本とられた!」
「何もとってないわよ。はぁ。ルイン、なんてもの押し付けるのよ」
不安になりながらファナに合わせて進んでいく。すると……「おいべっぴんさん、あんた足不自由なんだろ? 俺使え! な? 俺浮く
から。速いよ? 俺は速いよー?」
そういうとファナの言葉を待たずに、まるで憑依するように
レウスがファナについた。
「ちょっと何すんのよ! あれ? 噓、信じられない! 私浮いてる!?」
「へー! おじさんすごいんだね!」
「すごいだろ? これな? 楽だろ?」
「これなら素早く動けるわ、私も。ちょっと気持ち悪いけど、お宝のため……」
「うん、先を急ごう! 僕らが一番のりだ!」
ミリルとルーパート。
「こんな場所があるだなんて、お二人の領域ってすごいのね」
「るぴぃー、るいー!」
「ルーも大きくなりましたし、あなたの修行の場所としては
申し分ないわね!
このルートは私たちでよかったわね。足場があまりよくないわ、行きましょ、ルー」
「ルイー!」
そう言うとミリルは竜騎士の跳躍を生かしてすいすいと先へ進む。
結構な段差があるが、ミリルが上ると赤色の宝箱があった。
「あら、早速一つ発見ですわ。罠に注意しろと言われましたが。
どうやら大丈夫そうですね。中で見つけたのは
そのチームで分配
していいとのこと。いらないものは持ち寄ってあとでわけあう。ですわね。
中身はどうかしら?」
「るぴぃー、るいるいー!」
「え、これ付けたいのね? まぁ綺麗ね。つけてあげるわね」
ミリル達は箱の中身を全て取り、先へと進んだ。
メルザとパモパート。
「あー、さっきのアップルパイっていうの美味かったなーパモ」
「ぱみゅー! ぱみゅ、ぱみゅ!」
「もっといっぱい欲しかったな。あれすぐなくなっちまうしよ」
「ぱ、ぱみゅー……」
「え、そんなに食べると太るって? 太ったほうがいいんじゃないのか?」
「ぱ、ぱみゅー! ぱみゅ!」
「太るとルインに嫌われるかも? なんでだ? まぁだいじょぶだ、喰ったら
いっぱい動くからよ」
メルザとパモは食べ物の話に花をさかせていた。
しばらく進むとモンスターがいた。しかし……
「あれ、美味そうだな。喰えるよな。あれ」
「ぱ、ぱみゅ……」
「え、パモは喰わないのか? 俺様が全部喰っちまうぞ?」
メルザ達はモンスターと戦闘に突入しようとしている。
ライラロパート。
「ふーん、初めて入ったけど、アサギの洞窟に似てるわね。
この程度のダンジョンでいい宝箱が手に入るなら
相当貴重だけどね」
ライラロはカツカツと音をたてつつ堂々と進んでいく。
道中にある罠は踏んでしまったが作動しないので
気にせず全部踏んでいった。
壊れていたのだろう。
「この奥にちょっと厄介なやつがいるわね」
そういいライラロは戦闘体制に入った。
ルインパート。
「よしっ、頼むぞ三号!」
俺はそう言いながら三号を繰り出す。
三号はプルプルしながらついてくる。
おっと早速二匹モンスターがいるな。
半漁人一匹とオークの強そうなやつだ。
おれがこっちの道でよかったな。
封印する場所を指定しておこう。
「早速試すかね。剣展開!」
小さい剣が六本、オークめがけて襲来する。こちらに気づいた半魚人は俺に向かってくる。
オークは小さい剣を煩わしそうに防いでいる。
やはり飛び道具があるだけで全然違う。しかも遠隔自動とは。
威力はなくても阻害できれば十分だ。
向かってきた半魚人は槍をもって攻撃してきた。
俺は上空に跳躍して消化液を上からかける。
「ギロオオオオオ」
消化液で溶けた奴はうしろに後ずさりしている。
着地して、ブロードソードから切り替えた刺突剣で貫いた。封印成功。
次の封印箇所を指定している間にオークは剣を全てはじき落したようだ。
こちらへ向かってくる。が……蛇籠手を変化させてオークを丸のみさせた。
力だけのオークなど、こいつを引き裂けはしないだろう。
やつは暴れていたが、斬撃などでなければそれを解くのは難しい。
なんせフェルドナージュ様お手製だ。チートアイテムにも程がある。
あっさりと封印して先へ進んだ。
五人専用洞窟に入る予定だ。
当然ニーメは戦闘目的じゃない。
五人でないと入れないというのがネックだったが、これでどうにか入れるだろう。
パモもルーも連れて行けるか当然試す。
領域の最奥、元メルザの領域の泉へと向かった。
「ここで五人洞窟へ赴きたいと願いながら泉に入ればいいのね」
「ええ、そのはずです。ダメならそのまま戻ってくるでしょう」
俺たちは泉へと入って洞窟へ赴く事を願った。
しばらくして浮上すると、そこは広い空間と五つに道が分かれている洞窟だった。
「無事に来れたみたいだな。パモもルーも。
予測はしたが道が五本。
それぞれ別にいかなきゃいけないな」
「確かにそうね。このままだとニーメちゃんが危ないわね」
「ちゃんと考えてある。おいファナ。でてこれるか?」
俺は前回の失敗を反省してファナのアクリル板を地面に置いた。
メルザ、そんなに睨まないでおくれ。
ファナは無事に表に出てきたようだ。完全に裏技だな、これは。
ついでにレウスさんも出してみる。
「よう! 出てこれたな! ここどこだ? 俺の友達の家か?」
あんたの友達はどこでも存在するのかよ!
「ファナとレウスさんはニーメについて行ってください。
パモはメルザに。ルーはもちろんミリルに。
それと皆さん無理はせず、危なくなったら引き返してくださいね」
ニーメとファナレウス組、ミリルとルー組、メルザとパモ組、ライラロ、ルイン
というあいうえお順にして五本の道を行く事にした。俺は一番右の道だ。
心配なのはニーメのところだが、ファナがいれば心強い。ファナにはあのナイフも渡した。
他のモンスターをつけてやりたいが、レウスさんや、そもそも変身してるだけのファナと違って
モンスターは俺の言う事を何でもきいてくれるわけじゃない。
まぁレウスさんのようなモンスターも他にいるかもしれないが。
現状でできることをしよう。
洞窟の少し先、五本に枝分かれする前の場所に、立札と箱が五つ置いてある。
ここまでは一緒だな。
立札にはそれぞれ一本の道へ。最後に合流し先へ進め
と書かれていた。
箱はそれぞれの道の地図……といっても一本道に無数のマークが
点在しているだけだ。
それと幻薬が入っている。
俺は回復方法が別途あるので、俺の分はメルザに渡しておいた。
「じゃあそれぞれ気を付けて! 頑張っていこう!」
おー! と全員気合を入れると、五本の道の奥へと進んでいった。
ニーメとファナとレウスさんパート。
「この洞窟の壁、不思議な感じがするなぁ。なんの鉱物でできてるのかな?」
「これか? これはあれだ。トマさんだな。トマさんでできてるな」
「トマさん? トマさんて鉱石?」
「違うって、これ自体がトマさんだ」
「??」
「だめよニーメ。おじさんの戯言よ」
「やーべっぴんさん! べっぴんさんは厳しいな! 一本とられた!」
「何もとってないわよ。はぁ。ルイン、なんてもの押し付けるのよ」
不安になりながらファナに合わせて進んでいく。すると……「おいべっぴんさん、あんた足不自由なんだろ? 俺使え! な? 俺浮く
から。速いよ? 俺は速いよー?」
そういうとファナの言葉を待たずに、まるで憑依するように
レウスがファナについた。
「ちょっと何すんのよ! あれ? 噓、信じられない! 私浮いてる!?」
「へー! おじさんすごいんだね!」
「すごいだろ? これな? 楽だろ?」
「これなら素早く動けるわ、私も。ちょっと気持ち悪いけど、お宝のため……」
「うん、先を急ごう! 僕らが一番のりだ!」
ミリルとルーパート。
「こんな場所があるだなんて、お二人の領域ってすごいのね」
「るぴぃー、るいー!」
「ルーも大きくなりましたし、あなたの修行の場所としては
申し分ないわね!
このルートは私たちでよかったわね。足場があまりよくないわ、行きましょ、ルー」
「ルイー!」
そう言うとミリルは竜騎士の跳躍を生かしてすいすいと先へ進む。
結構な段差があるが、ミリルが上ると赤色の宝箱があった。
「あら、早速一つ発見ですわ。罠に注意しろと言われましたが。
どうやら大丈夫そうですね。中で見つけたのは
そのチームで分配
していいとのこと。いらないものは持ち寄ってあとでわけあう。ですわね。
中身はどうかしら?」
「るぴぃー、るいるいー!」
「え、これ付けたいのね? まぁ綺麗ね。つけてあげるわね」
ミリル達は箱の中身を全て取り、先へと進んだ。
メルザとパモパート。
「あー、さっきのアップルパイっていうの美味かったなーパモ」
「ぱみゅー! ぱみゅ、ぱみゅ!」
「もっといっぱい欲しかったな。あれすぐなくなっちまうしよ」
「ぱ、ぱみゅー……」
「え、そんなに食べると太るって? 太ったほうがいいんじゃないのか?」
「ぱ、ぱみゅー! ぱみゅ!」
「太るとルインに嫌われるかも? なんでだ? まぁだいじょぶだ、喰ったら
いっぱい動くからよ」
メルザとパモは食べ物の話に花をさかせていた。
しばらく進むとモンスターがいた。しかし……
「あれ、美味そうだな。喰えるよな。あれ」
「ぱ、ぱみゅ……」
「え、パモは喰わないのか? 俺様が全部喰っちまうぞ?」
メルザ達はモンスターと戦闘に突入しようとしている。
ライラロパート。
「ふーん、初めて入ったけど、アサギの洞窟に似てるわね。
この程度のダンジョンでいい宝箱が手に入るなら
相当貴重だけどね」
ライラロはカツカツと音をたてつつ堂々と進んでいく。
道中にある罠は踏んでしまったが作動しないので
気にせず全部踏んでいった。
壊れていたのだろう。
「この奥にちょっと厄介なやつがいるわね」
そういいライラロは戦闘体制に入った。
ルインパート。
「よしっ、頼むぞ三号!」
俺はそう言いながら三号を繰り出す。
三号はプルプルしながらついてくる。
おっと早速二匹モンスターがいるな。
半漁人一匹とオークの強そうなやつだ。
おれがこっちの道でよかったな。
封印する場所を指定しておこう。
「早速試すかね。剣展開!」
小さい剣が六本、オークめがけて襲来する。こちらに気づいた半魚人は俺に向かってくる。
オークは小さい剣を煩わしそうに防いでいる。
やはり飛び道具があるだけで全然違う。しかも遠隔自動とは。
威力はなくても阻害できれば十分だ。
向かってきた半魚人は槍をもって攻撃してきた。
俺は上空に跳躍して消化液を上からかける。
「ギロオオオオオ」
消化液で溶けた奴はうしろに後ずさりしている。
着地して、ブロードソードから切り替えた刺突剣で貫いた。封印成功。
次の封印箇所を指定している間にオークは剣を全てはじき落したようだ。
こちらへ向かってくる。が……蛇籠手を変化させてオークを丸のみさせた。
力だけのオークなど、こいつを引き裂けはしないだろう。
やつは暴れていたが、斬撃などでなければそれを解くのは難しい。
なんせフェルドナージュ様お手製だ。チートアイテムにも程がある。
あっさりと封印して先へ進んだ。
0
お気に入りに追加
97
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
女王直属女体拷問吏
那羽都レン
ファンタジー
女王直属女体拷問吏……それは女王直々の命を受けて、敵国のスパイや国内の不穏分子の女性に対して性的な拷問を行う役職だ。
異世界に転生し「相手の弱点が分かる」力を手に入れた青年セオドールは、その能力を活かして今日も囚われの身となった美少女達の女体の弱点をピンポイントに責め立てる。
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる