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第三章 闘技大会 後編
第六十八話 団体戦 予選 三回戦 ルインチームvsコングチーム
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ここまでは運良く勝ってこれた。
ここから先はどうかわからない。次は夜にもう一戦。
勝てば予選第二トーナメントに進める。
団体戦何でもアリは参加者が非常に多いので、一日では全然終わらない。
何でもアリ戦以外は参加者は少な目でポイントも少ない。
賞品もそれほどでもない。
夕飯を軽く済ませて俺たちは第三試合に臨む。
少なくともこの試合は勝って翌日を迎えたい。
ファナが安心して帰ったことを知るまで、俺たちは
あまりよく寝れなかった。今日こそすっきり寝るぞ!
そう意気込んで会場へ向かう。
「まもなく第三試合の開始です! ここまで順調に勝ち上がってきました
Eブロックルインチーム! ドジっ子メルザちゃんも健在です!
対するは! 強面を取り揃えたか、サイ男、オーク、コングです!」
「コングじゃねえ! 獣使いだ!」
いや確かに毛深いが……間違えそうだが!
あんまりだぜ、そいつは……俺も相当いじられたけど。
それが司会の仕事ってやつなんだろうけど。
いつかコングと一緒に仕返しをしてやろうと心に誓うのだった。
「こんなひょろっこいのが相手じゃ、殺しちまうかもしれねーな。
おいお前ら、やりすぎるんじゃねえぞ!」
俺は相手と向き合う。オークはやばいな。人の雌を襲う習性があるんだよな、確か。
オークを見やるとギリギリ扱えてるって感じだ。手にでかい棍棒を持ってる。
サイ男も二メートルちょいはあろうかというでかさだ。
コングもでかい。横並びになると分厚い鉄壁って感じだ。
「第三試合、開始!」
オークがいきりたってミリルの方に向かう。
サイ男は俺めがけて斧を振りかざして攻撃しようとする。
メルザが土斗でミリル周辺に壁を作るがオークはおかまいなしにミリルに襲いかかっている。
サイ男が振りかざす斧から火が飛び出るのを確認した。
……想定済みだよ! 師匠から散々言われてるからな!
火をかいくぐるとカットラスを抜き、一気にオークへ距離を詰める。
ミリルに指でサイ男の方を示すとこくりと頷き跳躍した。
オークは棍棒を振り回して俺を叩き落そうとする。
でかい棍棒に、流星錘をぶちあてた。
ゴーーーーンとでかい音がなり、オークの棍棒が
反対方向を向いた。
「いいぜ、メルザ」
メルザの燃刃斗……うわ、想像してたのと違う、なんだこれ。
上級幻術燃刃斗。小さい剣が飛んでいくのを想像していたが、メルザの上空に
とてつもないでかい炎の剣が浮かび縦に切るようにオークを襲う。
さっと後ろに跳躍して回避した。
オークはもろに燃刃斗を受けて倒れた……死んでないよな。
近くで見るが息はあるようだ。
ミリルはサイ男の上空から槍で急襲している。
相性がいいな。
そのままメルザへミリルの援護に回ってもらうよう指示する。
俺は後方で指示だししているコングへ。
すまん、名前がわからないんだ。
このまま一気に一閃するか。
疾風の靴で風斗を使い跳躍する。そこから流星錘と
ラーンの捕縛網両方を繰り出す。
「雷斗」
蒼雷のイヤリングから雷斗を重ねた。
電撃をまとわせた流星錘がコングにあたり、コングが痺れる。
流星錘と蒼雷の重ね掛けをしたからか、そもそも流星錘の力なのか
わからないが、竜のような跡を残し電撃はふっと消えた。
ごめんよコング。
司会という同じ敵を持つ者同士、最後は優しく場外へ落とそう。
ミリルも強烈な蹴りをメルザの風斗で後押しされて決めたようだ。
予選三戦目を勝ち残り、翌日への切符を手に入れたのだった。
ここから先はどうかわからない。次は夜にもう一戦。
勝てば予選第二トーナメントに進める。
団体戦何でもアリは参加者が非常に多いので、一日では全然終わらない。
何でもアリ戦以外は参加者は少な目でポイントも少ない。
賞品もそれほどでもない。
夕飯を軽く済ませて俺たちは第三試合に臨む。
少なくともこの試合は勝って翌日を迎えたい。
ファナが安心して帰ったことを知るまで、俺たちは
あまりよく寝れなかった。今日こそすっきり寝るぞ!
そう意気込んで会場へ向かう。
「まもなく第三試合の開始です! ここまで順調に勝ち上がってきました
Eブロックルインチーム! ドジっ子メルザちゃんも健在です!
対するは! 強面を取り揃えたか、サイ男、オーク、コングです!」
「コングじゃねえ! 獣使いだ!」
いや確かに毛深いが……間違えそうだが!
あんまりだぜ、そいつは……俺も相当いじられたけど。
それが司会の仕事ってやつなんだろうけど。
いつかコングと一緒に仕返しをしてやろうと心に誓うのだった。
「こんなひょろっこいのが相手じゃ、殺しちまうかもしれねーな。
おいお前ら、やりすぎるんじゃねえぞ!」
俺は相手と向き合う。オークはやばいな。人の雌を襲う習性があるんだよな、確か。
オークを見やるとギリギリ扱えてるって感じだ。手にでかい棍棒を持ってる。
サイ男も二メートルちょいはあろうかというでかさだ。
コングもでかい。横並びになると分厚い鉄壁って感じだ。
「第三試合、開始!」
オークがいきりたってミリルの方に向かう。
サイ男は俺めがけて斧を振りかざして攻撃しようとする。
メルザが土斗でミリル周辺に壁を作るがオークはおかまいなしにミリルに襲いかかっている。
サイ男が振りかざす斧から火が飛び出るのを確認した。
……想定済みだよ! 師匠から散々言われてるからな!
火をかいくぐるとカットラスを抜き、一気にオークへ距離を詰める。
ミリルに指でサイ男の方を示すとこくりと頷き跳躍した。
オークは棍棒を振り回して俺を叩き落そうとする。
でかい棍棒に、流星錘をぶちあてた。
ゴーーーーンとでかい音がなり、オークの棍棒が
反対方向を向いた。
「いいぜ、メルザ」
メルザの燃刃斗……うわ、想像してたのと違う、なんだこれ。
上級幻術燃刃斗。小さい剣が飛んでいくのを想像していたが、メルザの上空に
とてつもないでかい炎の剣が浮かび縦に切るようにオークを襲う。
さっと後ろに跳躍して回避した。
オークはもろに燃刃斗を受けて倒れた……死んでないよな。
近くで見るが息はあるようだ。
ミリルはサイ男の上空から槍で急襲している。
相性がいいな。
そのままメルザへミリルの援護に回ってもらうよう指示する。
俺は後方で指示だししているコングへ。
すまん、名前がわからないんだ。
このまま一気に一閃するか。
疾風の靴で風斗を使い跳躍する。そこから流星錘と
ラーンの捕縛網両方を繰り出す。
「雷斗」
蒼雷のイヤリングから雷斗を重ねた。
電撃をまとわせた流星錘がコングにあたり、コングが痺れる。
流星錘と蒼雷の重ね掛けをしたからか、そもそも流星錘の力なのか
わからないが、竜のような跡を残し電撃はふっと消えた。
ごめんよコング。
司会という同じ敵を持つ者同士、最後は優しく場外へ落とそう。
ミリルも強烈な蹴りをメルザの風斗で後押しされて決めたようだ。
予選三戦目を勝ち残り、翌日への切符を手に入れたのだった。
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