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第二章 闘技大会編 前編
間話 竜の墓場
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ドラディニア大陸のどこかの場所。そこに二人の竜騎士がいた。
「ミリル、そろそろ行くぞ」
「はい、お父様……」
「キーンはお前をかばったんだ。本望だろう」
「うぅっ でも……でも!あんなのって……
結局わたくしは、誰も助けられなかった。あの子だって」
「そう自分を責めるな。あの状況ではどうしようもない。
ギルドーガが現れるなど誰しもがおもうまい。
我々の戦力でもどうにもならなかったのだ」
そういうと男性は竜にまたがる。
「デイスペルでの商品に竜の卵が出品されると聞いた。
気晴らしに参加して見なさい。
気持ちの整理はそうそうつくまいが、ミリルを守る竜が
いなければ、キーンも
心配であの世にはいけないのではないか?」
「そうですわね。私も前に進まなければいけませんわね……」
ミリルは絶望の淵にいたあの少女の事を思い返す。
あの後少女を降ろした場所に仲間とともに戻ったが
少女は見つからなかった。
足跡はロックフィンの群れの森へ続き、そこで途切れていた。きっと生きてはいないだろう。
けれど生きていたらミリルは謝りたかった。
両親も、村も、何一つ救えなかった事を。
自分の不甲斐なさを。
ミリルは父であるミディの背に捕まりゆっくりと
飛翔する竜から、竜の墓場に埋葬したキーンのあたりを
見て、涙を流すのだった。
「ミリル、そろそろ行くぞ」
「はい、お父様……」
「キーンはお前をかばったんだ。本望だろう」
「うぅっ でも……でも!あんなのって……
結局わたくしは、誰も助けられなかった。あの子だって」
「そう自分を責めるな。あの状況ではどうしようもない。
ギルドーガが現れるなど誰しもがおもうまい。
我々の戦力でもどうにもならなかったのだ」
そういうと男性は竜にまたがる。
「デイスペルでの商品に竜の卵が出品されると聞いた。
気晴らしに参加して見なさい。
気持ちの整理はそうそうつくまいが、ミリルを守る竜が
いなければ、キーンも
心配であの世にはいけないのではないか?」
「そうですわね。私も前に進まなければいけませんわね……」
ミリルは絶望の淵にいたあの少女の事を思い返す。
あの後少女を降ろした場所に仲間とともに戻ったが
少女は見つからなかった。
足跡はロックフィンの群れの森へ続き、そこで途切れていた。きっと生きてはいないだろう。
けれど生きていたらミリルは謝りたかった。
両親も、村も、何一つ救えなかった事を。
自分の不甲斐なさを。
ミリルは父であるミディの背に捕まりゆっくりと
飛翔する竜から、竜の墓場に埋葬したキーンのあたりを
見て、涙を流すのだった。
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