クズだが強いし好き勝手やれる俺の話

じぇみにの片割れ

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アルベルト・バーンシュタインその2:アルベルト、異世界転移した人間と出会う

第8話 その後

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 俺は煙草で一服していた。

 まず結末から言うと、クソガキは死んだ。花が寄生したリズに魔力の全てを吸い取られた。
 相当な量があったのか、一発で死ぬと思っていたところ、三発ぐらい出していた。まぁ、死に方としては幸せだろう。
 操られていたとはいえ、自分の行動で気に入っていた男を殺したとあってリズはすっかり目から生気が消えちまった。今は死体となったキョウスケに乗ったまま抱きついている。

 一方でリーシャは俺と散々楽しんで今は普通に寝ている。素っ裸で股間から何か垂れてるが気にしない。
 花からは花粉が出せて、それには催淫効果から何から何まである。それに4号の催眠を合わせれば処女だろうがひぃひぃ言わせるのは簡単だ。最後の方に至っては、リーシャの奴はすっかり夢中になっていた。絶望的な状況に快楽を叩き込まれればそこに逃げ込みたくもなる。

 しかしいい身体だった。胸はでかいし尻もそこそこで抱き心地は最高だったぜ。それこそかなりヤりまくったから、もう流石に出ないが。

「もう良いか?」
「おう。ご苦労さん」

 4号が青い燐光となって消滅。代わりに手のひらサイズの、円盤付きの銀色の球体が俺の前に現れる。

「今日は疲れたぞ。労ってほしい」
「よくやったよくやった」

 俺が4号を労っていると、俺の周りに色々と出てくる。
 頭の上には小さな触手。肩の上には生き物の口みたいな奴。小さな黒い霧に、小さい竜。

「身体斬られた私も労ってよ」「わっちは退屈じゃったぞ」「俺様もだ」「あたし頑張ったよ!!」
「あーあーどいつもこいつも頑張った頑張った」

 やる気のない俺に一斉にブーイングが飛ぶ。うるさい。

「私が一番頑張ったと思うんですけどぉ?」
「はいはい」

 今度は花まで言ってやがる。こいつは引っ込むとリズが死ぬので本体が出たままだ。花に寄生された段階でリズは実質的には死体だったのだ。
 リズを殺さなかったせいで死んだキョウスケは犬死ってわけだ。馬鹿な奴だ。

「さてと。そろそろ後片付けするか」

 俺の言葉を合図として花が根をキョウスケとリーシャに絡める。元々、根が入り込んでるからリズには何もなし。
 三人から花が魔力を吸い上げる。「うぁあっ」とリーシャとリズがうめき声をあげるが、無視。ものの数秒で三つの干からびた死体ができあがった。
 そこに霧(これも名前だ)が突っ込んでいき完全に分解、吸収。一片たりとも残さず死体が消えた。

「やー、今日はいい一日だった!」

 俺は花と霧を回収。晴れ晴れとした気分で廃墟から出ていく。

 明日は何すっかなー。
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