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アルベルト・バーンシュタインその2:アルベルト、異世界転移した人間と出会う

第7話 俺の完全勝利

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「……え?」

 キョウスケが本日何度目かの驚いた顔をする。裸のリズがあいつの腕にしがみついて止めていたからだ。
 リズの身体の表面には蔦が絡みつき、左目からは小さな赤紫の花が生え出していた。

「キョ、キョウスケ……私の身体、へん、なの……」

 事態が全員飲み込めず、動きが完全に止まる。この隙を俺は待っていた。
 魔導書を引き抜いてキョウスケの奴に向けて掲げる。魔法陣が展開。俺はそいつの名を呼ぶ。

「出番だぞ、6号。ちょっとつついてやれ」
「はーい!!」

 元気な少女の声が俺にだけ聞こえる。魔法陣から白く湾曲した巨大な何かが高速で飛び出し、キョウスケの太腿に激突。そのまま引きずり倒し太腿を完全に押し潰した。

「キョウスケさん!!」
「いてて……一体、何が……」

 床に倒れたキョウスケが自分の太腿を見る。徐々に血の気が引いていく。

「あ……あ……っ……あぁあああああああああああっ!!」
「よーし、よくやったぞ6号」

 クソガキの絶叫を聞きながら俺は6号を褒めてやる。
 キョウスケの太腿を押し潰したのは超巨大な爪、のさらに先端部分だ。6号の身体の一部だけを召喚した。本体はでかすぎて出せねえ。
 異世界転移だか何だかが理由で超強いから身体も頑丈かもしれねえ。なので単純にでかいもので押し潰したってわけだ。

「あぁああああああっ!! あぁああああああっ!!」

 叫び声がうるせえ。
 キョウスケはみっともなく叫びながら太腿を両手で押さえていた。そう、両手で、だ。
 つまりリーシャからは手を離してるってことだ。

 天井で輝く光球──4号が強く発光する。

「キョ、キョウスケさん……!」

 リーシャが身体の自由を奪われて俺のところへとやってくる。一方でリズの方はキョウスケの身体にのしかかる。

「キョウスケ、しっかりして! キョウスケ!」

 リズの呼びかけにもクソガキはうめき声しか返せない。
 そりゃあそうだろうな。太腿が潰されるなんて経験、今までになかっただろうからな。
 異世界転移で強大な力を手に入れようが、経験がいちいち足りてない。だから一箇所ミスると連鎖的に突き崩されて立て直せなくなる。リズの変化にいちいち気を取られなければ、あいつの身体能力なら6号の攻撃を躱せただろう。あるいは、激痛に慣れてさえいればリーシャの手を離すなんてことはしなかっただろう。

 所詮は付け焼き刃の力。使いこなせてるわけじゃねえってこった。
 ちゃんと経験がありゃミスったって立て直せる。俺みたいにな!

「はぁ? 今回頑張ったのは私なんですけどぉ?」
「俺だって逃げ回ってお前の時間を稼いだだろうが!」
「そうですけどぉ」

 花が文句を垂れてきやがる。蔦を絡める時間を稼ぐのに俺は死に物狂いだったってわけだ。
 さて、状況はほぼ整った。脇腹が痛いしケツも何だか痛いが、始めるとするか。

 リーシャが俺の前に立つ。俺はリーシャの胸を優しく揉んでやる。

「ひっ……!」
「いいか、見てろよ?」

 俺はリーシャにリズとキョウスケを見るように促した。
 リズがキョウスケのズボンに手をかける。

「な……なに、を……」
「や、やめて! お願い、こんなことさせないで!」

 懇願する声を俺は無視。そのままズボンも下着も脱がさせる。そうしてからリズがキョウスケに馬乗りとなって腰を落とす。

「うぁ……っ」
「ひぁ……っ!」

 各々がうめき声をあげる。
 リズとキョウスケにそんなことをさせつつ、俺はリーシャの胸を堪能していた。
 やっとありつけただけあって、中々の味わいだ。押し込めば柔らかい弾力が返り、持ち上げれば重さがある。いい胸だ。

「な、何をさせているんですかっ……!」
「いいから見てろって。お前の白馬の王子さまとやらが取られるところをよ」

 4号の催眠によって身体の自由が効かないリーシャは見たくなくとも二人のまぐわいを見せつけられる。うーん、いい気分だ。
 堪らなくなった俺はリーシャのスカートの中に手を突っ込んで下着を下ろす。

「やめ、て……やめてくださ、い……っ」
「やなこった。恨むんならあのときお前たちを助けに入ったあのクソガキを恨むんだな」

 俺はかなり適当なことを言いながらリーシャの腰を掴む。
 リズとキョウスケの方もそれなりに盛り上がってる。リズが腰を動かす毎に少しずつキョウスケの息が浅くなっていた。花の蔦が絡まったリズを介して体力を吸い取られてる。

「頑張れよクソガキ。うっかり出したら死ぬからな?」

 俺が親切な忠告をしてやるとキョウスケは「くそぉ」と力無い声をあげた。

「お願い、殺して! 私を殺せばキョウスケは助かるから!」
「で、できない……!」

 リズの叫びにキョウスケが首を振る。今となってはこの言葉は事実だ。あいつはもはや激痛で身体を動かすことができない。
 あとはゆっくりと吸い殺されるだけだ。

「残念だったなクソガキ! 俺に刃向かわなけりゃこんなことにはならなかったっていうのによ!」
「お、お願いします……二人を助けて……っ」

 リーシャが涙ながらに懇願してきたので俺は交渉してやることにした。

「だったらお前の身体を使わせろよ。そうしたら助けてやる。どうだ?」
「……っ」

 リーシャが唇を引き結ぶ。ここでお預けを食らいたい気分じゃないので俺は畳み掛ける。

「とっとと決めろ。今すぐ殺してもいいんだぞ?」
「わ、分かりました……」

 4号の催眠を弱めてリーシャが少し身体を動かせるようにしてやる。
 俺はリーシャのスカートを捲り上げて後ろに立つ。

 ──やっと待ちに待った時間だぜ。
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