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アルベルト・バーンシュタインその2:アルベルト、異世界転移した人間と出会う

第1話 異世界って何だよ

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 よう、俺だ、アルベルトだ。

 この世界は不思議なもんで、この世界以外の世界があるらしい。つまりこの世界の話じゃないから、この世界を含んだ世界ってものがあって、その世界の中の世界がこの世界で、それ全部を含んだこの世界が不思議で……。
 あぁもう意味わかんねえ! お前も意味わかんねえだろ? 俺もわかんねえよ。

 つまり、だ。この世界には『僕は(もしくは私は)この世界じゃない世界から来ました』とか言う頭のおかしいやつがたまにいるってことだ。
 信じられねえよな、全く。

 ……え? 召喚してる奴らはどこから来るって?
 知らねえよ。高次元か何かだろ。
 難しい話をすれば、高次元つったって次元が……えっと……そう、3次元以上が見えてないだけだから、この世界の一部と……なんて書いてあったっけ……。
 知らねえよ、難しいこと聞くんじゃねえよ。

 まぁとにかくそういうもんらしい。
 で、だ。ここからが重要なんだが。
 どういう理由かは知らねえが、そういう頭に病気を飼ってる奴らは皆、強い。
 何か凄い力を持っていたり、何か凄い剣を持っていたりする。とにかく凄い。
 ありゃ何でなんだろうな? 頭がぶっ飛んでる反動か何かか? 楽そうでいいよなぁ。

 噂によるとイケメンや美女・美少女が多いって話だ。
 どれだけ見た目が良くったって、異世界から来ました、なんてこと言う女はどうよ?
 まぁ、見た目が良けりゃ食えるからいいか。男は知らねえ、死ねばいいんじゃねえか?

 異世界についてはこんなもんだ。よく分かっただろ?
 あるんだかないんだか。未だに実在を証明した奴はいないわけだが。


「なぁ、お前はどう思う?」
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