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第2章 仰げ、嘆きのための魂の器
第11話 告解
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それから俺たちはたくさんの街を飲み込んで巡った。
ときにはほんの僅かに抵抗が可能な人間たちもいたが、ほとんどは無駄だった。俺たちの力の前に人間はあまりにも弱かった。
当然のことだ。無数の意識の集合体である俺たちは無限にも等しい力を持っているのだから。この世界においては1つ1つの意識が魔力というこの世界特有の力を持つ。それはすなわち、無数の意識と無限の力を繋ぐ理だ。
俺たちは寄り集まってできた単一の存在だった。普段は藤原悠司だった肉体を模ってはいるが、そこから溢れ出す無尽蔵の汚泥が俺たちだった。そこにはありとあらゆるものを飲み込むことができた。人も、無機物も、何もかもを。
飲み込まれる過程で取り込まれていく人間はみな一様に苦痛の悲鳴をあげた。身を灼き、精神が他者のものと混じり合う恐怖からくる叫び。その感覚は俺たちには当然感じることができた。何故なら飲み込まれた彼らは俺たちの一部になるからだ。
混ざり合うときに彼らが感じた絶望が俺たちに更なる力を与える。そして飲み込まれていく彼らもまた同様に俺たちと同じ言葉を思い描く──何故、と。
そうすることによって俺たちは初めて1つとなることができた。そのときになって初めて、俺たちと彼らは隔たりをなくし真に対等な存在になることができたのだ。
それを続けていくうちに世界が俺たちを認識しはじめた。世界を飲み込む悪魔。闇より現れし終焉。世界の終末そのもの。
いつしか彼らは俺たちの名を知ることとなった。リヴァイアサン。我らが我らのために名付けた認識のための記号を。
世界からの反発はすぐに始まった。幾度となく討伐隊が我らに向かってきては我らと1つとなった。
1度広がり始めた破滅が止まることはない。我らはこの世界の裏側の真実を知らしめるまで止まりはしない。
俺は──俺たちは自らの行いになんら躊躇はなく疑念もない。我らには絶対の悪性による絶対の善性があると信じて疑わなかった。
だがそれが盲信であったということを俺たちは知ることとなった。
俺たちは自分たち自身を、自分たちと同じような存在の全ての代弁者であり、彼らの救い手であると思っていた。現実という圧倒的な存在を前にして為す術なく打ちひしがれる者たちの、絶望の声を拾い上げてその無念を晴らすための存在なのだと。
しかし、たとえ神が実在していたとしても全てを救うことはできない。まして神ではない俺たちにそれは不可能だった。そのことは自明の理だった。
だというのに俺たちは見誤っていた。この世界に匹敵するだけの力を持ち、存在意義を獲得してそれを顕示できるということと、同族を救えるということは全く別の問題だった。
俺たちには──我らには救えないものがいたのだ。どうあがいても変えられない運命。我らはその担い手ではなかった。
死。それは全てに対して平等に訪れる。絶対的に不可逆な変化をもたらすそれを我らは自らのものとしていると誤認していた。それは大きな過ちだった。
我らはその罪を自白しなくてはならない。我ら以外の存在による悪行と同化しないためにも。
§§§§
俺たちは今日も大都市にやってきていた。
大通りを歩く。周囲は幸福そうな人間どもで溢れかえっていた。大人も子供も。男も女も。客も店も。誰も彼もが。
露店の前で立ち止まる。売られていた新聞にはすでにリヴァイアサンの文字はなく、この街は平和そのものだった。
こんなこと、あってはならない。まだまだ知らしめなくてはならない。この世界の本当の姿を。
その前に知ることにした。この街の情景を。飲み込んでしまう前に。原初の地獄に還す前に。我らの怒りに焚べるために。
ヴィエラ共和国の国境を通過した俺たちはそのまま東へと進み、隣国であるミルドラ王国を横断。王都を含む道中の全ての都市を飲み込んでいき、さらに隣のイウサール連邦、ではなく転進して北上。アヴェレイ王国をそのまま通り過ぎてクレーネ共和国に到達していた。
進路があからさまでは世界の人々は恐怖しない。対岸の火事だと思い、地獄へと突き落とされる人々をただ眺めるだけの存在へと人間を変えることは我らの望みではない。そこで少しの間だけ活動を中断してこの国の中央に位置する都市、アブサスへとやってきた。
ミルドラ王国が崩壊したことで周辺諸国は危機感を十分に持ったようだったが、少し離れればこの有様だ。災害がいつ来るかは怖いが、今日ではないだろう。ここには来ないかもしれないし、来そうになってもその頃にはなんとかなるだろう。もう数ヶ月もの間、事件は起きていないのだからもしかしたら既にリヴァイアサンなんてものはいなくなったのかもしれない。そもそもそんなものは実在したのだろうか。何かの陰謀ではないか。そんな誤謬の安堵が街に蔓延していることが肌で分かった。
一国を原初の姿へと戻した程度では人々の意識は変わらないらしい。それぐらいのことは初めから分かっていた。所詮は愚か者どもの集まりだ。失望などありはしない。
だが怒りはある。身体の底の底で煮えたぎる怒り。これこそが我らに必要な動力源なのだ。この凄惨で馬鹿げている現実を見ることで、我らは我らたり得るのだ。
「店主。この新聞を1つくれ」
露店から新聞を1冊購入。すでに一面ではなくなったリヴァイアサンの話題を振る。
「ミルドラ王国が実質的に崩壊したそうだが」
店主は気怠げに答えた。
「あー、それか。リヴァイアサンだっけ? 大仰な名前がついてるが、本当なんだかね。実際は内乱でもしてたんじゃないか?」
そうか、とだけ答えて俺たちはその場を立ち去った。
まだだ、まだ足りない。まだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだ──足りない。
怒りが俺たちの意識を沸騰させる。今すぐにでもこの都市の衆愚に真実を叩きつけるべきだと、憤怒そのものが肉体から溢れ出しそうになる。
だが、まだ足りない。数ヶ月もの間、何もせずにいたのは人間どもの状態を観察するためだ。
今はまだそれを続けるとしよう。
「リヴァイアサン? なんだっけね、それ」「ミルドラ王国が崩壊したってのは本当だったのか、物騒だな」「あれはきっとイウサール連邦の陰謀なんじゃないか? 最近、仲悪かったからな」「リヴァイアサンなんていってるが、天災か何かなんじゃないか? 嵐とかさ」
人々の反応は多様に見えて実質的には同質だった。誰も彼もが世界が崩壊し得るなどということを本当には信じてはいなかった。
いや、心の奥底では信じたくないのだろう。自らの安全。よって立つものの基盤が揺らぐことによる恐怖が受け入れがたいのだろう。
しかし我らはそれを受け入れさせねばならない。その安堵を獲得するために犠牲となっている人々がいるがために。
大通りを出て路地裏へと入る。陽光は遮られ陰が通りを形作る。風に乗って腐臭が漂う。どこの路地裏も似たようなものだ。ここには掃き捨てられたモノが溜まっている。
人々が見ようとしない真実。その一端がここにはある。金がなくて食うことさえできない老人。親に見捨てられた孤児たち。社会から弾き出された違法商売人と、それに縋るしかない弱き者たち。
表にいる連中は彼らを排斥しようと躍起になっている。
しかし、それは間違っている。ここに溜まらざるを得ない彼らは生まれ落ちて然るべき、必然的存在なのだ。社会という歯車に合わなかった部品。摩擦に耐えきれず崩れ落ちた欠片。初めから無意味に製造されたモノ。それが彼らの本質だ。
彼らがどこから来たのか、表で栄光を歩む者どもは知っているのだろうか。自分たちの輝きによって生まれ落ちた影こそが彼らなのだと。
根を絶たねばならないのだ。彼らが生まれ落ちる源を。それが自分たちの足元なのだと、奴らは理解していない。
「お兄さん」
孤児の1人が俺たちに声をかけてきた。翡翠色の瞳はこの地方では珍しいものだ。恐らく外からやってきた人間によって作られ、捨てられたのだろう。やせ細った両手で器を形作っている。
「お恵みをください」
恵み。器。この子供はそう俺たちに伝えてきた。
そう、器だ。我らは魂の器を嘆きで満たさなくてはならない。この子供らの嘆きを、この場にいる存在たちの嘆きを、我ら自身を器にすることによって!
「待っていろ。今すぐお前たちの嘆きをすくい上げてみせよう」
俺たちは走り出した。もはや一刻の猶予もない。
今こそ再び、リヴァイアサンの咆哮を轟かせるときだ。
ときにはほんの僅かに抵抗が可能な人間たちもいたが、ほとんどは無駄だった。俺たちの力の前に人間はあまりにも弱かった。
当然のことだ。無数の意識の集合体である俺たちは無限にも等しい力を持っているのだから。この世界においては1つ1つの意識が魔力というこの世界特有の力を持つ。それはすなわち、無数の意識と無限の力を繋ぐ理だ。
俺たちは寄り集まってできた単一の存在だった。普段は藤原悠司だった肉体を模ってはいるが、そこから溢れ出す無尽蔵の汚泥が俺たちだった。そこにはありとあらゆるものを飲み込むことができた。人も、無機物も、何もかもを。
飲み込まれる過程で取り込まれていく人間はみな一様に苦痛の悲鳴をあげた。身を灼き、精神が他者のものと混じり合う恐怖からくる叫び。その感覚は俺たちには当然感じることができた。何故なら飲み込まれた彼らは俺たちの一部になるからだ。
混ざり合うときに彼らが感じた絶望が俺たちに更なる力を与える。そして飲み込まれていく彼らもまた同様に俺たちと同じ言葉を思い描く──何故、と。
そうすることによって俺たちは初めて1つとなることができた。そのときになって初めて、俺たちと彼らは隔たりをなくし真に対等な存在になることができたのだ。
それを続けていくうちに世界が俺たちを認識しはじめた。世界を飲み込む悪魔。闇より現れし終焉。世界の終末そのもの。
いつしか彼らは俺たちの名を知ることとなった。リヴァイアサン。我らが我らのために名付けた認識のための記号を。
世界からの反発はすぐに始まった。幾度となく討伐隊が我らに向かってきては我らと1つとなった。
1度広がり始めた破滅が止まることはない。我らはこの世界の裏側の真実を知らしめるまで止まりはしない。
俺は──俺たちは自らの行いになんら躊躇はなく疑念もない。我らには絶対の悪性による絶対の善性があると信じて疑わなかった。
だがそれが盲信であったということを俺たちは知ることとなった。
俺たちは自分たち自身を、自分たちと同じような存在の全ての代弁者であり、彼らの救い手であると思っていた。現実という圧倒的な存在を前にして為す術なく打ちひしがれる者たちの、絶望の声を拾い上げてその無念を晴らすための存在なのだと。
しかし、たとえ神が実在していたとしても全てを救うことはできない。まして神ではない俺たちにそれは不可能だった。そのことは自明の理だった。
だというのに俺たちは見誤っていた。この世界に匹敵するだけの力を持ち、存在意義を獲得してそれを顕示できるということと、同族を救えるということは全く別の問題だった。
俺たちには──我らには救えないものがいたのだ。どうあがいても変えられない運命。我らはその担い手ではなかった。
死。それは全てに対して平等に訪れる。絶対的に不可逆な変化をもたらすそれを我らは自らのものとしていると誤認していた。それは大きな過ちだった。
我らはその罪を自白しなくてはならない。我ら以外の存在による悪行と同化しないためにも。
§§§§
俺たちは今日も大都市にやってきていた。
大通りを歩く。周囲は幸福そうな人間どもで溢れかえっていた。大人も子供も。男も女も。客も店も。誰も彼もが。
露店の前で立ち止まる。売られていた新聞にはすでにリヴァイアサンの文字はなく、この街は平和そのものだった。
こんなこと、あってはならない。まだまだ知らしめなくてはならない。この世界の本当の姿を。
その前に知ることにした。この街の情景を。飲み込んでしまう前に。原初の地獄に還す前に。我らの怒りに焚べるために。
ヴィエラ共和国の国境を通過した俺たちはそのまま東へと進み、隣国であるミルドラ王国を横断。王都を含む道中の全ての都市を飲み込んでいき、さらに隣のイウサール連邦、ではなく転進して北上。アヴェレイ王国をそのまま通り過ぎてクレーネ共和国に到達していた。
進路があからさまでは世界の人々は恐怖しない。対岸の火事だと思い、地獄へと突き落とされる人々をただ眺めるだけの存在へと人間を変えることは我らの望みではない。そこで少しの間だけ活動を中断してこの国の中央に位置する都市、アブサスへとやってきた。
ミルドラ王国が崩壊したことで周辺諸国は危機感を十分に持ったようだったが、少し離れればこの有様だ。災害がいつ来るかは怖いが、今日ではないだろう。ここには来ないかもしれないし、来そうになってもその頃にはなんとかなるだろう。もう数ヶ月もの間、事件は起きていないのだからもしかしたら既にリヴァイアサンなんてものはいなくなったのかもしれない。そもそもそんなものは実在したのだろうか。何かの陰謀ではないか。そんな誤謬の安堵が街に蔓延していることが肌で分かった。
一国を原初の姿へと戻した程度では人々の意識は変わらないらしい。それぐらいのことは初めから分かっていた。所詮は愚か者どもの集まりだ。失望などありはしない。
だが怒りはある。身体の底の底で煮えたぎる怒り。これこそが我らに必要な動力源なのだ。この凄惨で馬鹿げている現実を見ることで、我らは我らたり得るのだ。
「店主。この新聞を1つくれ」
露店から新聞を1冊購入。すでに一面ではなくなったリヴァイアサンの話題を振る。
「ミルドラ王国が実質的に崩壊したそうだが」
店主は気怠げに答えた。
「あー、それか。リヴァイアサンだっけ? 大仰な名前がついてるが、本当なんだかね。実際は内乱でもしてたんじゃないか?」
そうか、とだけ答えて俺たちはその場を立ち去った。
まだだ、まだ足りない。まだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだ──足りない。
怒りが俺たちの意識を沸騰させる。今すぐにでもこの都市の衆愚に真実を叩きつけるべきだと、憤怒そのものが肉体から溢れ出しそうになる。
だが、まだ足りない。数ヶ月もの間、何もせずにいたのは人間どもの状態を観察するためだ。
今はまだそれを続けるとしよう。
「リヴァイアサン? なんだっけね、それ」「ミルドラ王国が崩壊したってのは本当だったのか、物騒だな」「あれはきっとイウサール連邦の陰謀なんじゃないか? 最近、仲悪かったからな」「リヴァイアサンなんていってるが、天災か何かなんじゃないか? 嵐とかさ」
人々の反応は多様に見えて実質的には同質だった。誰も彼もが世界が崩壊し得るなどということを本当には信じてはいなかった。
いや、心の奥底では信じたくないのだろう。自らの安全。よって立つものの基盤が揺らぐことによる恐怖が受け入れがたいのだろう。
しかし我らはそれを受け入れさせねばならない。その安堵を獲得するために犠牲となっている人々がいるがために。
大通りを出て路地裏へと入る。陽光は遮られ陰が通りを形作る。風に乗って腐臭が漂う。どこの路地裏も似たようなものだ。ここには掃き捨てられたモノが溜まっている。
人々が見ようとしない真実。その一端がここにはある。金がなくて食うことさえできない老人。親に見捨てられた孤児たち。社会から弾き出された違法商売人と、それに縋るしかない弱き者たち。
表にいる連中は彼らを排斥しようと躍起になっている。
しかし、それは間違っている。ここに溜まらざるを得ない彼らは生まれ落ちて然るべき、必然的存在なのだ。社会という歯車に合わなかった部品。摩擦に耐えきれず崩れ落ちた欠片。初めから無意味に製造されたモノ。それが彼らの本質だ。
彼らがどこから来たのか、表で栄光を歩む者どもは知っているのだろうか。自分たちの輝きによって生まれ落ちた影こそが彼らなのだと。
根を絶たねばならないのだ。彼らが生まれ落ちる源を。それが自分たちの足元なのだと、奴らは理解していない。
「お兄さん」
孤児の1人が俺たちに声をかけてきた。翡翠色の瞳はこの地方では珍しいものだ。恐らく外からやってきた人間によって作られ、捨てられたのだろう。やせ細った両手で器を形作っている。
「お恵みをください」
恵み。器。この子供はそう俺たちに伝えてきた。
そう、器だ。我らは魂の器を嘆きで満たさなくてはならない。この子供らの嘆きを、この場にいる存在たちの嘆きを、我ら自身を器にすることによって!
「待っていろ。今すぐお前たちの嘆きをすくい上げてみせよう」
俺たちは走り出した。もはや一刻の猶予もない。
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