犬

冬

34

　真冬の屋上は日も差して風もなかったがそれでも寒かった。
　でも俺の体はそんなことは考えられず、この熱情を解き放つことが全てだった。
　俺は制服のズボンを下ろすと自ら尻を広げ蕾をあらわにした。
　蕾からとろりと先程の性交の残滓と愛液の混じりが垂れ落ちる。
　法正がベルトを緩め、昂り弾けそうな性器を取り出し、欲望を受け止めるだけのためになった筒に強く腰を打ちつけた。
　肉襞が法正を包みひくひくと収縮して搾り上げる。
　法正が快感の声を漏らす。ピストンは急激になり、荒々しい肉のぶつかり合う音があたりに響く。
　深いくびれのある法正の性器が出し入れされるたび、なかの白濁をかき出し地面に落ちる。

　神楽は俺の口を反り返る怒張で塞ぐと喉の奥まで腰を振ってきた。

　法正の熱い飛沫がうねる内膜に叩きつけられると神楽がすぐに押し這入ってきた。

　セーターとシャツを捲り上げられてゴムで縛ったままの乳首に法正が噛み付いてきた。
「───あああっ！！」
　激しい痛みとそのなかにある飛び散るような快楽で俺は射精をした。
　法正は腹に散った精液を舐めとると俺の首輪の隙間のうなじにすり込むようにして何度も舌を這わせた。

　神楽が達すると法正は寝転び俺を上に乗せてきた。さらに後ろから神楽がもう勃ち上がる性器を蕾にあて侵入しようとしてくる。
「あっ、ああああ───ああっ」
　俺は獣のような声を上げた。

　神楽と法正が俺の中にぎちぎちになるまで収まりきると二人は快楽を貪り、飽きるまで俺の中に精を放ち続けた。