犬

秋

21

　寺礁院に抱かれ続けてどれくらいたっただろう。意識も朦朧としている。
　外は暗くなってしまった。
　寺礁院のスマホがしつこく鳴り続けている。
　
　背面座位で犯されていると神楽と法正がやってきた。俺の強いフェロモンに二人は喉を鳴らした。
　二人がかりで寺礁院から俺を離すと、法正がしなやかな動きで力の向きを利用し上手く寺礁院の両腕に結束バンドを嵌めた。

神楽が俺にタオルケットを巻き付けを担ぐ。
「いやだ、やめて、神楽っ」
「暴れんな」
「じゃあ神楽がしてっ、今ここで早くっ‥お願い‥」
　神楽は俺の言葉を無視して車に俺を乗せた。
　俺は神楽のベルトに手をかけと外そうとするが強く手を握られ制止される。
「コタ、コタ、すぐ着く‥」
　神楽の息も荒い。俺は神楽に乗っかって口に舌を入れた。神楽は半身をよじって深く舌を入れてきた。