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春
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神楽と法正から、会いたい、体は大丈夫か、いつ学校に来れる?などのメッセージが来る。
家で寿楽から精を受けたこともあって、発情期の熱も和らぎ、倦怠感はあるものの冷静さを取り戻すことができる。
俺は発情期が終わるまで二人とは会わないことに決めた。
ノックもせずに学校から帰ってきた巳嘉月が部屋に入ってきた。
「臭い。なにこのにおい」
不機嫌な表情をしているが息は荒く頬が紅潮している。
学校にいればいやでも予期せぬ発情期がきてしまうオメガがいるが、巳嘉月はその匂いを嗅いだことないのだろうか。
「だからオメガは嫌なんだよ、淫乱臭え」
巳嘉月は低い位置でのツーブロックにしてダークアッシュに染めた髪型で、顔はまだ幼さを残すものの、俺よりは頭半分高い身長とサッカーで作られた引き締まった体はアルファであることを存分に主張している。
「抑制剤が効かない。だから仕方ないだろ。部屋に閉じこもってるから出てってくれよ」
巳嘉月もアルファだ。近づいてほしくないのは俺だって一緒だ。
「漏れるんだよ。お前の匂い」
俺の言葉など聞き入れず巳嘉月はこちらにやってくる。
ベッドに座っていた俺をそのまま押し倒すと耳の後ろを嗅ぎまわり、噛み付く。
まだ終わらない発情期の最中、アルファに快楽を与えられると力が入らず抵抗できない。
寿楽とは違うアルファの雄が俺を欲望の淵に追い詰める。
「いたい──巳嘉月‥」
「おまえが悪いんだよ」
巳嘉月は俺のボトムスを下ろすと後孔に指を入れてきた。
「もう濡れてる。恥ずかしくねえの」
熱く昂った性器を取り出すと俺の腰を掴みぐぽりと蕾に穿ってきた。
やがて激しく苛む巳嘉月の体に手脚を絡ませて俺は腰を振った。
家で寿楽から精を受けたこともあって、発情期の熱も和らぎ、倦怠感はあるものの冷静さを取り戻すことができる。
俺は発情期が終わるまで二人とは会わないことに決めた。
ノックもせずに学校から帰ってきた巳嘉月が部屋に入ってきた。
「臭い。なにこのにおい」
不機嫌な表情をしているが息は荒く頬が紅潮している。
学校にいればいやでも予期せぬ発情期がきてしまうオメガがいるが、巳嘉月はその匂いを嗅いだことないのだろうか。
「だからオメガは嫌なんだよ、淫乱臭え」
巳嘉月は低い位置でのツーブロックにしてダークアッシュに染めた髪型で、顔はまだ幼さを残すものの、俺よりは頭半分高い身長とサッカーで作られた引き締まった体はアルファであることを存分に主張している。
「抑制剤が効かない。だから仕方ないだろ。部屋に閉じこもってるから出てってくれよ」
巳嘉月もアルファだ。近づいてほしくないのは俺だって一緒だ。
「漏れるんだよ。お前の匂い」
俺の言葉など聞き入れず巳嘉月はこちらにやってくる。
ベッドに座っていた俺をそのまま押し倒すと耳の後ろを嗅ぎまわり、噛み付く。
まだ終わらない発情期の最中、アルファに快楽を与えられると力が入らず抵抗できない。
寿楽とは違うアルファの雄が俺を欲望の淵に追い詰める。
「いたい──巳嘉月‥」
「おまえが悪いんだよ」
巳嘉月は俺のボトムスを下ろすと後孔に指を入れてきた。
「もう濡れてる。恥ずかしくねえの」
熱く昂った性器を取り出すと俺の腰を掴みぐぽりと蕾に穿ってきた。
やがて激しく苛む巳嘉月の体に手脚を絡ませて俺は腰を振った。
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