ミネ

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 次の日の夜まで二人は止まらないフェロモンの匂いで俺を犯し続けた。
 度重なるセックスで体は疲れ切っており、ようやく俺の意識は戻ってきて理性を取り戻しつつある。フェロモンも落ち着いてきたのか二人も興奮から醒めてきてはいる。
 俺は緊急抑制剤を打ち、一度帰らして欲しいと頼んだ。
 まだフェロモンは出ているようで名残惜しそうにくっついては甘噛みをし、至るところを愛撫される。
 どうにか帰らして欲しいと願い、制服のズボンに神楽のぶかぶかの上着を借りて車で家まで送ってもらった。

 
 
 家に着くともう母と巳嘉月は部屋に戻っているのか誰もいなかった。
 ほっとしながら自室に入ろうとすると声をかけられた。
「──鼓太郎?」
「あ‥帰ってたの‥?」
 寿楽が静かに近寄ってくる。
「発情期になったの?」
 鼻をすんと鳴らす。
「抑制剤も飲んでるし、緊急のも打ったんだけど‥」
 首筋に顔を埋めて匂いを嗅ぎ、深く息をついた。
「たまらない」
 まだフェロモンが残る体は寿楽にとっても刺激的なのだろう。

 兄弟であろうとアルファの香りは俺に興奮をもたらす。
 興奮が香りとなって寿楽にも一際強く薫ったのだろう。寿楽が俺の顔に手を当て耳たぶをくすぐり甘噛みしてきた。
 熱を帯びた視線を向けると、寿楽は俺の部屋に入り扉を閉めた。

 寿楽は身長も高くスマートに見えるが捲ったワイシャツから見える腕はしっかりと筋肉がついており、寛いだネクタイから見える鎖骨は色気を醸している。緩く流した髪のセットは取れかかり毛束が目元付近に落ちてくる。

 首輪を押し上げうなじを何度も嗅いだ。
 張り詰めた性器を俺の膨らみかけているそこに押し当てる。
「鼓太郎‥。してもいい?」
 俺が拒否しないとキスをしてゆっくり舌を入れてきた。
 
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