犬

春

8

　神楽の家に着くと手を引っ張られ部屋に連れてかれた。
　とにかく緊急抑制剤を打ちたい。隙を見て鞄から出して打つだけ。わかってる。わかってるけど体が熱い。このまま二人にめちゃくちゃにされたい。力が入らない。抱き潰されたい。
「鼓太郎」
　法正が錠剤を口に入れて水を口移してきた。多分アフターピルだ。俺は焦ってそれを飲み下す。そのまま法正と舌を絡めて唾液を飲ませ合う。神楽は何度も首輪の間のうなじを噛もうとする。

　神楽が邪魔臭そうに俺の制服のズボンと下着を取っ払うと熱り立った性器を後孔に擦り付けてきた。
「やっぱり。‥びちょびちょ」
　待ちきれないのか、いつもより早急に押し入ってきた。
　俺の尻ももどかしげに蠢いてる。
「コタ、きもちいい‥」
　神楽が奥の方まで深く這入り込む。それだけで腹の下がきゅんきゅんする。スピードを上げて抽送すると、神楽ももうたまらないらしく俺の足を掴んであげたまま、ずっと腰を振り続けている。下半身がとけそう。俺は気持ち良くて泣いた。このままぐずぐずと腰から流れて快楽の渦に飲み込まれたい。
　神楽に打ちつけられるたび声を漏らすが法正にキスで口を塞がれて消えてしまう。
　法正は普段フェラチオを好むが珍しくキスを繰り返して唾液を飲ませたり、耳や首筋に舐めついてマーキングするかのような行動を取っている。

　神楽が中で爆ぜると法正がすぐに這入ってきた。くびれのしっかりした法正の性器がうねる襞に引っかかり刺激で狂おしい。
　神楽が俺の性器を咥えて啜る。舌が巻きついて先端を吸われる。簡単に俺は神楽の口の中で果てた。
　法正は俺の精液が欲しいのか神楽と舌を絡め合った。

　法正が俺の中に放つと神楽が再びひくひくと緩んだ窄まりに熱い楔を打ちつけた。
　第二ボタンしか止まっていないシャツと外れかかりそうなネクタイを押し上げ法正が胸に吸いつき、すでに硬い性器を胸の尖りに擦り付け続ける。

　神楽の熱い塊が奥まで届くと電流が走ったかのように快感が指先にまで届いた。
「コタ、コタ、きもちいい‥」
　神楽は法正を押し除け口づけを交わしてくる。荒い息づかいで耳を舐める。

　神楽が奥底に精を叩き込むと法正にシャワールームに連れてかれた。
　神楽の部屋にはシャワーとトイレが別で付いている。
　硬い床に跪かせられて喉の奥まで性器を差し込まれる。喉の窄まりまで何度も打ちつけると、やにわに引き抜き、顔に昂る精を撒き散らした。
　親指でやんわりと口を開けられ周りに垂れた精液を押し込まれる。
　そのまま法正が身震いすると、俺の顔に放尿した。
　開いた口にも流れ込む。法正は持っていた唇を閉じさせる。
「飲んで」

　神楽がシャワールームにやってきて、法正の尿で濡れた制服を脱がし、温かいシャワーで流してくれた。

　濡れたままベッドに連れてかれると再び抱かれた。
　俺はこのまま二人に犯され続けたいと願った。