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春
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朝うちに迎えに来るのは法正の送迎車だ。巳嘉月も同じ学園でうちも送迎車を出しているが、バース性がわかったとたん煙たがられた。
それを二人に言うと家の方向も一緒の法正が送迎を提案してきた。
「法正、鞄」
クラスの前まで法正が俺の鞄を持つ。
オメガがアルファを使うなんてあり得ないが無理矢理やられてから俺の二人へ対する態度はぞんざいなものに変わった。そして二人もそれを受け入れてる。俺がどんなに強く出ても怒らない。そのかわり授業が終わると──たまに授業中と昼休みもあるが──屈服させられるのだから。
昼休み神楽が首元を嗅ぐ。
「ああ。いい。コタ、匂い強くなった?」
「若干強くなりましたね」
法正が返す。
「法正、この首輪どうにかなんねーの?噛みつきたい」
「無理ですね。その首輪、丸越家は番を作らせない気なのか鍵穴さえありません」
「ああ、噛み付いて俺のものにしたい」
適当なこと言うなお前には婚約者のアルファの女がいるだろう。
俺は番なんてごめんだ。もしアルファの勝手で捨てられて一生惨めな発情期を耐えて過ごすなんて、考えただけでもぞっとする。
だから二人に犯された後、親に言って鍵のない首輪を作ってもらった。俺は誰のものにもなりたくない。
それを二人に言うと家の方向も一緒の法正が送迎を提案してきた。
「法正、鞄」
クラスの前まで法正が俺の鞄を持つ。
オメガがアルファを使うなんてあり得ないが無理矢理やられてから俺の二人へ対する態度はぞんざいなものに変わった。そして二人もそれを受け入れてる。俺がどんなに強く出ても怒らない。そのかわり授業が終わると──たまに授業中と昼休みもあるが──屈服させられるのだから。
昼休み神楽が首元を嗅ぐ。
「ああ。いい。コタ、匂い強くなった?」
「若干強くなりましたね」
法正が返す。
「法正、この首輪どうにかなんねーの?噛みつきたい」
「無理ですね。その首輪、丸越家は番を作らせない気なのか鍵穴さえありません」
「ああ、噛み付いて俺のものにしたい」
適当なこと言うなお前には婚約者のアルファの女がいるだろう。
俺は番なんてごめんだ。もしアルファの勝手で捨てられて一生惨めな発情期を耐えて過ごすなんて、考えただけでもぞっとする。
だから二人に犯された後、親に言って鍵のない首輪を作ってもらった。俺は誰のものにもなりたくない。
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