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おまけ
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おしりにローター挿れながら俺は五色叔父さんの車椅子を押してエレベーターに乗った。ローターを遠隔で操作できるリモコンは叔父さんのガウンのポケットの中だ。
尻の奥に少し違和感。でもエレベーターは途中で止まると看護師さんとか、業者っぽい人とか乗ってくる。もじもじしてあやしい目で見られんのも嫌だから俺は気合い入れてしらんぷりしてエレベーターを降り、レストランや売店のある地下に向かった。
一通りフロアをぐるりと周る。コンビニとかコインランドリーがある。この病院には小さいけど図書室もあった。
レストランの食品サンプルの並んだショーケースの前でつい立ち止まる。チャーシュー麺、ナポリタン、生姜焼き定食‥。
まじまじとそれを見つめる俺に五色叔父さんはふふ、って笑う。
「今日の晩ごはんここで食べようか?」
「違うし‥。別に食べたいわけじゃないから」
ほんの少し唇を尖らす俺。なんか食品サンプルってたのしいじゃん。あと病院の中にあるレストランってなんかいい。大したことなさそうなんだけど、特別感。ちょっとうきうきする。
今度は一階に上がり、三階まで吹き抜けになってて、一面のガラス窓から外の光が注ぐ奥まったホールにたくさん並ぶテーブルのひとつにつくと、併設するカフェで買ったカフェラテと生クリームの乗ったココアを二人で飲んだ。
俺は木製のマドラーでココアのクリームを突きながら五色叔父さんを見る。
てかさあ、一回もローター動いて無いんだけど‥。
こんなこと思うとかあれじゃん?なんか俺が期待してたみたいじゃん?全然してないけど!してないけどさ!なんかさあ、ずるいじゃん。よくわかんないけど。だっておしりにローター入ってるんですけど!
五色叔父さんを見ればなんかメガネの奥の瞳が笑ってる気がする。揶揄われてんの、俺?
叔父さんはしらっとしながらポケットのリモコンをテーブル出す。「京が考えてるのはこれでしょう?」みたいに。
「ご、五色‥」
しまってよ、ってつもりでテーブルに置かれたリモコンを叔父さんの方へ押し返すけど叔父さんは涼しい顔してる。
「押して」
五色叔父さんが一言。
「や、やだよ‥!」
動かない俺を目の前に、五色叔父さんはきれいで男らしい手が俺の前に置かれたココアのマドラーをつまむとクリームをすくった。
「ほら、あーん」
五色叔父さんの優しい命令口調。そのトーンの声色を聞くと勝手に身体にスイッチ入るみたいに俺は逆らえない。
身体の奥がきゅんっとなって甘く苦しくなる。
叔父さんの美しい切れ長の目元を見つめながら俺は差し出されたクリームに口をつけた。催促するようにマドラーで柔らかい唇をつんつんと優しくつつかれて、それが合図みたいに俺はゆっくりとテーブルの上のリモコンのボタンを押した。
「ん‥」
ぶるぶるとした振動に思わず声が漏れて、俺は焦って周りを見渡す。
他のテーブルとの距離はかなり取られていて混雑もしていないから誰もこちらを気にしてる人はいないみたいだった。
振動で刺激を受け、身体が熱くなるのを感じながらも俺はほっとする。むずむずする身体に目をぎゅっとつむり、じっとしていると叔父さんは今度は自分の指でクリームをすくい、俺の唇に乗せてきた。
俺はおずおずと舌を出すと唇のクリームを舐めとった。濃いクリームの味が五色叔父さんとのやらしい記憶を掘り起こす。
「ほら、ここにもまだ残ってる」
五色叔父さんは指についたクリームを差し出す。
小刻みに震えて刺激を与え続けるローターのせいで、長くてきれいな指が俺の胸とかおしりとかいろんなとこを触ってくる感触を思い出させる。
指を咥えているところを誰かが見てるかも知れない恥ずかしさとか、もし俺がローター挿れてるのバレちゃったらどうしようって言う不安とか、そういうのが全部、俺の身体の奥に甘いどきどきを生む。
俺は身を少し乗り出すと生クリームの付いた五色叔父さんの指をねっとり咥えると唇を窄めて指を舐めとった。
「いい子」
五色叔父さんは満足そうに微笑むと俺のふにふにしたほっぺたを手の甲で撫でた。
尻の奥に少し違和感。でもエレベーターは途中で止まると看護師さんとか、業者っぽい人とか乗ってくる。もじもじしてあやしい目で見られんのも嫌だから俺は気合い入れてしらんぷりしてエレベーターを降り、レストランや売店のある地下に向かった。
一通りフロアをぐるりと周る。コンビニとかコインランドリーがある。この病院には小さいけど図書室もあった。
レストランの食品サンプルの並んだショーケースの前でつい立ち止まる。チャーシュー麺、ナポリタン、生姜焼き定食‥。
まじまじとそれを見つめる俺に五色叔父さんはふふ、って笑う。
「今日の晩ごはんここで食べようか?」
「違うし‥。別に食べたいわけじゃないから」
ほんの少し唇を尖らす俺。なんか食品サンプルってたのしいじゃん。あと病院の中にあるレストランってなんかいい。大したことなさそうなんだけど、特別感。ちょっとうきうきする。
今度は一階に上がり、三階まで吹き抜けになってて、一面のガラス窓から外の光が注ぐ奥まったホールにたくさん並ぶテーブルのひとつにつくと、併設するカフェで買ったカフェラテと生クリームの乗ったココアを二人で飲んだ。
俺は木製のマドラーでココアのクリームを突きながら五色叔父さんを見る。
てかさあ、一回もローター動いて無いんだけど‥。
こんなこと思うとかあれじゃん?なんか俺が期待してたみたいじゃん?全然してないけど!してないけどさ!なんかさあ、ずるいじゃん。よくわかんないけど。だっておしりにローター入ってるんですけど!
五色叔父さんを見ればなんかメガネの奥の瞳が笑ってる気がする。揶揄われてんの、俺?
叔父さんはしらっとしながらポケットのリモコンをテーブル出す。「京が考えてるのはこれでしょう?」みたいに。
「ご、五色‥」
しまってよ、ってつもりでテーブルに置かれたリモコンを叔父さんの方へ押し返すけど叔父さんは涼しい顔してる。
「押して」
五色叔父さんが一言。
「や、やだよ‥!」
動かない俺を目の前に、五色叔父さんはきれいで男らしい手が俺の前に置かれたココアのマドラーをつまむとクリームをすくった。
「ほら、あーん」
五色叔父さんの優しい命令口調。そのトーンの声色を聞くと勝手に身体にスイッチ入るみたいに俺は逆らえない。
身体の奥がきゅんっとなって甘く苦しくなる。
叔父さんの美しい切れ長の目元を見つめながら俺は差し出されたクリームに口をつけた。催促するようにマドラーで柔らかい唇をつんつんと優しくつつかれて、それが合図みたいに俺はゆっくりとテーブルの上のリモコンのボタンを押した。
「ん‥」
ぶるぶるとした振動に思わず声が漏れて、俺は焦って周りを見渡す。
他のテーブルとの距離はかなり取られていて混雑もしていないから誰もこちらを気にしてる人はいないみたいだった。
振動で刺激を受け、身体が熱くなるのを感じながらも俺はほっとする。むずむずする身体に目をぎゅっとつむり、じっとしていると叔父さんは今度は自分の指でクリームをすくい、俺の唇に乗せてきた。
俺はおずおずと舌を出すと唇のクリームを舐めとった。濃いクリームの味が五色叔父さんとのやらしい記憶を掘り起こす。
「ほら、ここにもまだ残ってる」
五色叔父さんは指についたクリームを差し出す。
小刻みに震えて刺激を与え続けるローターのせいで、長くてきれいな指が俺の胸とかおしりとかいろんなとこを触ってくる感触を思い出させる。
指を咥えているところを誰かが見てるかも知れない恥ずかしさとか、もし俺がローター挿れてるのバレちゃったらどうしようって言う不安とか、そういうのが全部、俺の身体の奥に甘いどきどきを生む。
俺は身を少し乗り出すと生クリームの付いた五色叔父さんの指をねっとり咥えると唇を窄めて指を舐めとった。
「いい子」
五色叔父さんは満足そうに微笑むと俺のふにふにしたほっぺたを手の甲で撫でた。
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