叔父と双子の兄二人に溺愛飼育

おまけ

大学生になりました。1

「500円でやらしてくれるってほんと？」

「え？森下ワンコイン？」

「なあ、倍払うから精子飲んで」




俺は大学生になった。

高校は通信で卒業して少し家から離れた大学に入学。中学のことは忘れて、目立たずに大学生活を送るつもりだった。

なのに同じ学部の目立つ三人、伊勢谷いせや、蓬田よもぎだ、海堂かいどうに目をつけられた。

「森下って彼女いる？今度みんなで遊ばない？」
派手目の伊勢谷は陽気。

「今までずっといないの？え、童貞？のわりに色気あんね」
落ち着いていて優しい蓬田。

「‥‥彼女じゃなくて彼氏だったりして」
変に鋭い海堂のタレ目がこっちをみる。


変な間。

「え？うそ」
「はやく否定しなって森下」
「俺、男とやってみたい、森下ならやれる」
「海堂ほんき？」
「金払うからやらして森下。興味ないならお前ら帰れば？」
俺を見る海堂の見下だすような視線と好奇を含んだ声色。

大学の教室には俺たち以外誰もいない。

「えー、この前バイト代入ったから、いま俺、金あるよ」
冗談っぽく伊勢谷は言う。

「いくら？」
海堂はにやにや意地悪い笑みを浮かべて聞いてくる。

蓬田は何も言わないけど帰る気もなさそうだ。

「‥ごひゃくえん」

「は？」

「500円でいいよ」
俺、別にお金が欲しいわけじゃないし。


それより、もっと‥。

「500円でやらしてくれるってほんと？」
伊勢谷がちょっと乗ってくる。

「え？森下ワンコイン？」
蓬田は少し引いてるかも。

「なあ、倍払うから精子飲んで」
海堂は明らかに興奮してる。

俺は席から立ち上がると海堂の股間に跪く。慣れた仕草で彼の性器を取り出し───





「森下、授業終わってる」

「え」

蓬田に肩を軽く揺すられて俺は起きた。なんて夢みてたんだろ。ちんこ勃ってないよね？ん、半勃ちを確認。収まるまでここで時間潰そ。


「俺らメシ食いに行くけど一緒に行かねえ？」
伊勢谷が誘ってくれるけど生理的事情から俺は行けない。

「い、いやお腹空いてないから」

「えー？うそー、俺、この前バイト代入ったから金あるよ。奢ったげる、あ。でも安いやつにしてね」
伊勢谷が冗談まじりに再び誘う。

「素直に奢られよう。ご飯行こ、森下」
蓬田が腕を掴んで立たせようとするポーズを取った。

「‥‥森下、お前、ちょっと勃ってんだろ」
海堂、やっぱ鋭い。特徴的なタレ目でニヤけながらこっちを見る。口調は軽く少し呆れてるが好意的な様子だ。

「えっ。あー。えー、森下げんき‥」
蓬田がごめんねって感じで掴んでいた手を離す。

「じゃあ先にトイレ行こうぜトイレ」
伊勢谷はあっけらかんと教室を出ようとする。

「あー‥いい、このままにしてれば収まる。後から行くから先メシ行ってて？」

正直、多分手でなんて抜けないか、時間かかる。そんなことがバレる方がよっぽど恥ずかしい。

俺は中学ときから五色叔父さんとにいちゃん達とやりにやりまくってきたからオナニーなんてほぼしたことない。だから俺は謎の自信すらある。”ケツにちんこ入れられないとイけない‥！”


「‥そ。んじゃ、収まったらすぐきて」
伊勢谷が軽く手を挙げて去っていく。二人もあとでね、とか言いながら消えた。