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土日はいい。凱にいちゃんか嶺にいちゃんどっちかが必ず居るから。
俺は凱にいちゃんの膝の間でだっこされながら、映画を見てる。うちのソファは奥行きがあるからこうやって二人で座っても余裕だ。
壁にかかる大画面のTVでは、引退した殺し屋が死んだ愛犬の復讐のために人を殺しまくってる。
今日は嶺にいちゃんもうちにいて、コの字型のソファにとなりで横になってる。
凱にいちゃんは映画を観てるのか観てないのか、俺の口に、いいタイミングでカラムーチョを入れることに専念してる。
カラムーチョは細かいからTV観ながら食べるのが難しい。何度も凱にいちゃんの指まで食べた。
映画が終わると、凱にいちゃんは夕ご飯の買い物に行くと言う。俺も一緒に連れっててほしいと言ったら車でデパ地下まで行くことになった。うれしい。
「嶺は?今日晩御飯どうする」
嶺にいちゃんは友達と約束があるらしく、これから出掛けるそうだ。
凱にいちゃんとデパ地下で夕食を選び、食後のデザートにフルーツも買って、家に戻ると五色叔父さんがリビングにいた。
「お帰りなさい。今日は早いんですね」
「うん、打ち合わせが思いの外スムーズに終わって。二人とも食事は‥──ああ、買いに行ってたのか」
「ごめんなさい、二人分しか買ってこなくて」
「いや、連絡もしなかったし、このまま外で食べてくるよ」
叔父さんはそう言うと、俺の前で立ち止まり前髪にわずかにふれる。
「行ってくるね、京」
俺は凱にいちゃんの背中に周り、身を寄せて逃げる。
「ふふ。懐かない犬みたいだ」
五色叔父さんは静かに笑うと家から出て行った。
そのあと、凱にいちゃんと食事を取っているとスマホが鳴った。
「嶺?どうしたの」
電話は嶺にいちゃんからだったけど、電話越しには大勢いるのか、凱にいちゃんは楽しそうにいろんな人と話している。
「久しぶり、どうしてる?」とか、「おう!何々じゃん、元気?」とか。
凱にいちゃんは最初は断っていたけど、どうもまわりの人達も、嶺にいちゃんも強く誘ってるみたいで、今から嶺にいちゃんの飲んでるお店に行くみたいな話になってる。
えー‥。俺ひとりじゃん‥。
凱にいちゃんはスマホを切ると、嶺にいちゃん達の飲み会にいまからちょっとだけ顔出すって言ってきた。
「なんか中学の時の友達と飲みに行ったら結構人集まって軽い同窓会みたいになってるみたいで」
「行くのー‥?」
「だめ?」
凱にいちゃんはなんか嬉しそうに聞いてくる。
「だめじゃないけどー‥」
叔父さん帰ってきたらこわい。どうにか引き止められないかな。
俺は席から離れ、椅子に腰掛ける凱にいちゃんの膝の上に乗った。
「行かないでー‥」
甘えた声を出して、凱にいちゃんの首もとに頭をよせる。ぐりぐり。
「はー‥。京、かわいい‥」
凱にいちゃんは感極まったようにつぶやく。
もっと、甘えれば凱にいちゃんはうちにいてくれるかな?
そう思ってにいちゃんのほっぺたに軽く唇を当てる。ちゅう。
凱にいちゃんも唇に長いキスを返してくる。
ゆっくり顔を離し見つめ合う。凱にいちゃんからもう一回軽いちゅう。
「ふふ、こうゆうの恋人同士みたいだね」
なんだかさっきから嬉しそうなのはそのせいか。まるで俺が凱にいちゃんを束縛する恋人みたいで気分がいいらしい。
「えー‥」
やだ。
でも凱にいちゃんはすっごく嬉しそうだ。まあ俺も凱にいちゃんの気分を悪くさせて一人にされるよか全然いい。
俺のTシャツの中に手を突っ込んできて、胸をさわり始めた。
短いのやつに、長いやつ。たくさんキスする。
凱にいちゃんの長くて太い人差し指が俺の股間でくるくる回る。
「おっきくなってきたね」
「ん‥」
「ちゅう、好き?」
「‥すき」
「かわいい」
ため息まじりに囁いて、そのまま耳をなめて乳首をつまむ。
「‥はぁ、凱にいちゃん、ちんちんさわって‥」
「ん、いいよ」
胸をいじっていた手が俺の股間に降りてくる。優しくタッチ。むずむずするような気持ちよさがやってくる。
俺も凱にいちゃんのちんちんに手を伸ばす。おっきくなってる。
「ベッドいこうか」
たしかにダイニングテーブルの椅子に二人一緒に座ったままじゃつらい。
移動しようと凱にいちゃんの膝から降りると、再びスマホが鳴った。
俺は凱にいちゃんの膝の間でだっこされながら、映画を見てる。うちのソファは奥行きがあるからこうやって二人で座っても余裕だ。
壁にかかる大画面のTVでは、引退した殺し屋が死んだ愛犬の復讐のために人を殺しまくってる。
今日は嶺にいちゃんもうちにいて、コの字型のソファにとなりで横になってる。
凱にいちゃんは映画を観てるのか観てないのか、俺の口に、いいタイミングでカラムーチョを入れることに専念してる。
カラムーチョは細かいからTV観ながら食べるのが難しい。何度も凱にいちゃんの指まで食べた。
映画が終わると、凱にいちゃんは夕ご飯の買い物に行くと言う。俺も一緒に連れっててほしいと言ったら車でデパ地下まで行くことになった。うれしい。
「嶺は?今日晩御飯どうする」
嶺にいちゃんは友達と約束があるらしく、これから出掛けるそうだ。
凱にいちゃんとデパ地下で夕食を選び、食後のデザートにフルーツも買って、家に戻ると五色叔父さんがリビングにいた。
「お帰りなさい。今日は早いんですね」
「うん、打ち合わせが思いの外スムーズに終わって。二人とも食事は‥──ああ、買いに行ってたのか」
「ごめんなさい、二人分しか買ってこなくて」
「いや、連絡もしなかったし、このまま外で食べてくるよ」
叔父さんはそう言うと、俺の前で立ち止まり前髪にわずかにふれる。
「行ってくるね、京」
俺は凱にいちゃんの背中に周り、身を寄せて逃げる。
「ふふ。懐かない犬みたいだ」
五色叔父さんは静かに笑うと家から出て行った。
そのあと、凱にいちゃんと食事を取っているとスマホが鳴った。
「嶺?どうしたの」
電話は嶺にいちゃんからだったけど、電話越しには大勢いるのか、凱にいちゃんは楽しそうにいろんな人と話している。
「久しぶり、どうしてる?」とか、「おう!何々じゃん、元気?」とか。
凱にいちゃんは最初は断っていたけど、どうもまわりの人達も、嶺にいちゃんも強く誘ってるみたいで、今から嶺にいちゃんの飲んでるお店に行くみたいな話になってる。
えー‥。俺ひとりじゃん‥。
凱にいちゃんはスマホを切ると、嶺にいちゃん達の飲み会にいまからちょっとだけ顔出すって言ってきた。
「なんか中学の時の友達と飲みに行ったら結構人集まって軽い同窓会みたいになってるみたいで」
「行くのー‥?」
「だめ?」
凱にいちゃんはなんか嬉しそうに聞いてくる。
「だめじゃないけどー‥」
叔父さん帰ってきたらこわい。どうにか引き止められないかな。
俺は席から離れ、椅子に腰掛ける凱にいちゃんの膝の上に乗った。
「行かないでー‥」
甘えた声を出して、凱にいちゃんの首もとに頭をよせる。ぐりぐり。
「はー‥。京、かわいい‥」
凱にいちゃんは感極まったようにつぶやく。
もっと、甘えれば凱にいちゃんはうちにいてくれるかな?
そう思ってにいちゃんのほっぺたに軽く唇を当てる。ちゅう。
凱にいちゃんも唇に長いキスを返してくる。
ゆっくり顔を離し見つめ合う。凱にいちゃんからもう一回軽いちゅう。
「ふふ、こうゆうの恋人同士みたいだね」
なんだかさっきから嬉しそうなのはそのせいか。まるで俺が凱にいちゃんを束縛する恋人みたいで気分がいいらしい。
「えー‥」
やだ。
でも凱にいちゃんはすっごく嬉しそうだ。まあ俺も凱にいちゃんの気分を悪くさせて一人にされるよか全然いい。
俺のTシャツの中に手を突っ込んできて、胸をさわり始めた。
短いのやつに、長いやつ。たくさんキスする。
凱にいちゃんの長くて太い人差し指が俺の股間でくるくる回る。
「おっきくなってきたね」
「ん‥」
「ちゅう、好き?」
「‥すき」
「かわいい」
ため息まじりに囁いて、そのまま耳をなめて乳首をつまむ。
「‥はぁ、凱にいちゃん、ちんちんさわって‥」
「ん、いいよ」
胸をいじっていた手が俺の股間に降りてくる。優しくタッチ。むずむずするような気持ちよさがやってくる。
俺も凱にいちゃんのちんちんに手を伸ばす。おっきくなってる。
「ベッドいこうか」
たしかにダイニングテーブルの椅子に二人一緒に座ったままじゃつらい。
移動しようと凱にいちゃんの膝から降りると、再びスマホが鳴った。
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