54 / 131
第3部 天の碧落
第1章 北剣のカルデロン 3
しおりを挟む
馬の手入れを終えたトリニティは、アレクシスに飛びつくようにして服を脱がそうとやっきになった。
「いい──。やめろって! どうせたいした事無いんだから!」
「ダメよ! 大人しくして!」
抵抗するアレクシスを無理やり押さえ込むようにして怒鳴り声をあげる。
「手当ても何もしてないでしょ! ……これでもあたし、前よりは包帯巻くの上手くなったんだから! せめて傷口を押さえるだけはしなきゃ……」
最後の言葉が涙声になると、アレクシスは抵抗を止めた。トリニティは着込んでいた自分の衣を一枚脱いで細く裂くと、アレクシスの傷に巻いた。固まった血の痕が錆くさかった。
「前よりはマシだな」
巻き上がった包帯を検分してアレクシスが言った。
「ホントにあまりひどくないのね。……良かった……」
「まぁ、出掛けにアブリエルがある程度は治してくれたからな」
確かに。火傷もあったはずだが、目に見える外傷は見当たらなくなっていた。
「オレに『治癒』は殆ど効かないが……それでも、まったく効かないわけじゃない」
「──」
当たり前のようにアレクシスは言ったが、トリニティはその事実を初めて知って、言葉を失った。
トリニティ自身は、『呪われた』身であるが故にかどうか知らないが、アブリエルが使う『治癒』の魔法があまり効かなかった。天使が使う『治癒』は人間の司祭が使う『奇跡の御業』とは違うが、人間が使う『治癒』の魔法よりは『奇跡』に近いという。
そんなことを説明されても、魔術に疎いトリニティには理解できなかった。だが、これだけは分かる。
魔王のダンジョンマスターであるアレクシスは、神の加護は得られない。彼もまたある意味で言えば──呪われた存在なのだ。
アレクシスの胸元にそっと額を寄せた。
そうだ。
人は誰も皆、こんな風に。それぞれ別の人生を、それぞれの運命の中で生きているのだ。
呪われた身である自分だけが、辛く、苦しいわけじゃない。
目に見えても。見えなくても。誰もみな懸命に生きている。……かつてアレクシスが自分に向けて言った言葉の本当の意味が、──今頃になってようやく──トリニティには理解できたような気がした。
「……なんだ。 腹でも空いたのか? しかし今夜は何も食べられないぞ。……何も持たずに出たからな。朝になれば何か口に入れられるものを探してみるが、足跡を消すためにあと二つ三つは町に立ち寄らずに行くから、数日はまともな物は食べられない」
トリニティは微笑みながら顔をあげた。……そのつもりだが、あまりの疲労に、その笑みは弱々しかった。
「それにいつまでそこに居るつもりだ? ホラ──」
アレクシスが腕を軽くあげ、誘う仕草を見せた。
「もっと近くに寄れよ」
アレクシスの突然のセリフに、トリニティは頭が真っ白になった。
「──え?」
その反応を見たアレクシスが、からかうような笑みを浮かべた。
「だから、しっかり抱きつけって。夜明け前にはもっと冷え込むんだぜ? 互いに温めあわないとな」
「え……えええっ」
トリニティが頬を染めて戸惑っていると、アレクシスは吹き出した。トリニティの顔色がサッと変わる。
「──! か、からかったのっ?」
アレクシスは頭に血を昇らせて真っ赤になって怒鳴り声をあげたトリニティの背に腕を回し、軽々と抱えあげて自分の傍に引き寄せた。
「ア……アア、アレクっ?」
「ハハ……お前って、ホント。からかうと面白いよな」言いながら、座り込んでいる馬の腹に背を着けて座り込む。「ま、冗談は置いといて。これは真面目な話だぜ……ただし、馬とも一緒に暖めあうんだがな」
「う、馬──っ?」
「そう」
アレクシスはトリニティの小柄な体を抱え込むように抱きしめると、自分のマントでくるんだ。トリニティは顔を真っ赤にして足掻いたが、しっかりと抱きとめられて逃れられない。
「暴れるなって」
「だ。だって!」
「あのなぁ。別にお前を取って食おうって訳じゃないんだから……」アレクシスが嘆息した。「お前はもちろん知らないだろうけどな。これからの季節、毎晩これだぜ。……そもそも野宿するにはキツイ季節だ。というより、この季節に野宿はしないな。普通」
「まあ。しっかり抱きついとけよ。凍え死ぬよりはマシだと思え」
「──」
そんな事を言われても。
上気した頬が熱くてたまらなかった。
衣類越しでも、触れ合う部分が熱を伝える。そこが、まるで蕩ける様に熱かった。
もちろん、今までだって、アレクシスの傍に居た事はある。馬上ではずっとその腕に支えられて、背に彼のぬくもりを感じていた。
だが。
互いの息遣いが。
重なり合うかのように──こんなにも、近い。
それを思うと、トリニティの頭の中が真っ白になった。
どうしたらいいのか分からなくて、アレクシスの腕の中で固まったようにじっとしていると──。
「何で温くないんだ?」
「……え……」
「おかしいな」アレクシスが不思議そうな声で言った。「普通、ガキはもっと体温が高いはずなんだが。さぞかし温いだろうと期待してたんだがな」
「──! 馬鹿っ!」
間髪いれず、声を張り上げた。
頬をめいっぱい膨らませた。
乙女心が傷ついて、思わず涙が零れたが、おかげで緊張は解けた。
(続く)
+-----------------------------+
| 「語バラ(裏)」
+-----------------------------+
(思い切って回想:あのシーンNG)
階段をのぼりきって屋上に出ると、薄い月明かりの下に人影が一つあった。
「アレク……?」
息を切らせながら声を掛けると、目指す人物の声で返答があった。
「トリニティ? なんだ? こんなところまで」
立ったままじっと町の外に目を向けていたアレクシスが振り返った。
雲がかかった月はあたりを薄く照らしていたが、相手の細かな表情まで窺えるほどの明るさは無い。
ただ声が。
いつもの、低く冷徹な雰囲気を持った調子ではなく、穏やかなものに変わったのが分かった。
地面から虫たちの声がしていた。
正門の上は風が吹いていた。思いのほか冷たいその風にトリニティは驚いた。季節はもう、そんな時期まで来ていたのだ。
──一晩中ここに立っているのだとルイスは言った。
「ごめんなさい。あたし……何も知らなくて」
俯いて言うトリニティを見下ろし、アレクシスは僅かに口元を綻ばせた。
「そんな事を言いにここまで?」
トリニティは慌てて首を振った。
「──昼間セリスと何話してたのっ!」
存外大きな声に、トリニティは激しく自己嫌悪した。頭を抱えてその場に座り込む。こんな事を言う気じゃなかった。──本当だ。
昼間二人が一緒に居るところを見たからといっても、全然、まったく、気になどしていない……はずだ。
「あたしったら、あたしったら……!」
自分の気持ちとは裏腹に勝手に喋りだす口を両手で押さえ込んだ。気恥ずかしさのあまり顔が上げられない。
「そうだ。妹の事を言いにきたわけじゃなかったのよ。あたし──これをあなたに見てもらいたかったの」
トリニティはあたりが薄暗いことに感謝しながら、腕輪を取り出してアレクシスに渡した。
「これは?」
問うアレクシスに、トリニティは口を開きながら背を向けた。
「ええっとね……」
「──! トリニティ?」
いきなり背を向けられたアレクシスは眉を顰め、不審げに王女の名を呼んだ。
「これを見つけたのは、あの城の地下で……」
トリニティは背を向けたまま、アレクシスに後ろ向きににじり寄った。
「トッ、トリニティ?」
さも当たり前のようにトリニティは、慌てた様子を見せるアレクシスの膝の上にすっぽりと座り込んだ。
トリニティが上を向いて、アレクシスに顔を向けた。
「──なぁに、アレク?」
「な、何ってお前……」
アレクシスは額に片手を当て、ほとほと困り果てたように言った。
「そこ──演技が違う」
「……」
「……」
「……」
「……」
「──!」
「キャ!」
トリニティは慌てて立ち上がった。飛び跳ねるように、といった方がいいだろうか。
アレクシスは腹に手をあて、地面に額をつけるほど体を折り曲げて笑っている。声だけは押し殺そうと必死だが、努力は無駄に終わっているといっていい。
「──そんなに笑うこと無いじゃない!」
トリニティは顔を真っ赤にして声を張り上げた。
「け、けど。お前……それ……」
アレクシスは笑いなら声を絞り出した。すぐ後ろで、NGの声が上がり、周囲がざわめき始めた。
「まるっきり、三歳児位の反応だぜ? 本を読んでもらうために親の膝に座ろうと、後ろ向きににじり寄ってくる子供の……。もしかしてお前、まだそれやってるのか?」
いつまでも笑うのをやめようとしないアレクシスに、トリニティは拳を振り上げた。
「違うわよっ!」
スタッフ全員の笑い声の中、トリニティは振り上げた腕を、さらに振り回した。
「だから違うってばっ! ──もうっ、笑わないでよ、みんな!」
もちろん、トリニティの抗議の声など誰も信じていない。
「いい──。やめろって! どうせたいした事無いんだから!」
「ダメよ! 大人しくして!」
抵抗するアレクシスを無理やり押さえ込むようにして怒鳴り声をあげる。
「手当ても何もしてないでしょ! ……これでもあたし、前よりは包帯巻くの上手くなったんだから! せめて傷口を押さえるだけはしなきゃ……」
最後の言葉が涙声になると、アレクシスは抵抗を止めた。トリニティは着込んでいた自分の衣を一枚脱いで細く裂くと、アレクシスの傷に巻いた。固まった血の痕が錆くさかった。
「前よりはマシだな」
巻き上がった包帯を検分してアレクシスが言った。
「ホントにあまりひどくないのね。……良かった……」
「まぁ、出掛けにアブリエルがある程度は治してくれたからな」
確かに。火傷もあったはずだが、目に見える外傷は見当たらなくなっていた。
「オレに『治癒』は殆ど効かないが……それでも、まったく効かないわけじゃない」
「──」
当たり前のようにアレクシスは言ったが、トリニティはその事実を初めて知って、言葉を失った。
トリニティ自身は、『呪われた』身であるが故にかどうか知らないが、アブリエルが使う『治癒』の魔法があまり効かなかった。天使が使う『治癒』は人間の司祭が使う『奇跡の御業』とは違うが、人間が使う『治癒』の魔法よりは『奇跡』に近いという。
そんなことを説明されても、魔術に疎いトリニティには理解できなかった。だが、これだけは分かる。
魔王のダンジョンマスターであるアレクシスは、神の加護は得られない。彼もまたある意味で言えば──呪われた存在なのだ。
アレクシスの胸元にそっと額を寄せた。
そうだ。
人は誰も皆、こんな風に。それぞれ別の人生を、それぞれの運命の中で生きているのだ。
呪われた身である自分だけが、辛く、苦しいわけじゃない。
目に見えても。見えなくても。誰もみな懸命に生きている。……かつてアレクシスが自分に向けて言った言葉の本当の意味が、──今頃になってようやく──トリニティには理解できたような気がした。
「……なんだ。 腹でも空いたのか? しかし今夜は何も食べられないぞ。……何も持たずに出たからな。朝になれば何か口に入れられるものを探してみるが、足跡を消すためにあと二つ三つは町に立ち寄らずに行くから、数日はまともな物は食べられない」
トリニティは微笑みながら顔をあげた。……そのつもりだが、あまりの疲労に、その笑みは弱々しかった。
「それにいつまでそこに居るつもりだ? ホラ──」
アレクシスが腕を軽くあげ、誘う仕草を見せた。
「もっと近くに寄れよ」
アレクシスの突然のセリフに、トリニティは頭が真っ白になった。
「──え?」
その反応を見たアレクシスが、からかうような笑みを浮かべた。
「だから、しっかり抱きつけって。夜明け前にはもっと冷え込むんだぜ? 互いに温めあわないとな」
「え……えええっ」
トリニティが頬を染めて戸惑っていると、アレクシスは吹き出した。トリニティの顔色がサッと変わる。
「──! か、からかったのっ?」
アレクシスは頭に血を昇らせて真っ赤になって怒鳴り声をあげたトリニティの背に腕を回し、軽々と抱えあげて自分の傍に引き寄せた。
「ア……アア、アレクっ?」
「ハハ……お前って、ホント。からかうと面白いよな」言いながら、座り込んでいる馬の腹に背を着けて座り込む。「ま、冗談は置いといて。これは真面目な話だぜ……ただし、馬とも一緒に暖めあうんだがな」
「う、馬──っ?」
「そう」
アレクシスはトリニティの小柄な体を抱え込むように抱きしめると、自分のマントでくるんだ。トリニティは顔を真っ赤にして足掻いたが、しっかりと抱きとめられて逃れられない。
「暴れるなって」
「だ。だって!」
「あのなぁ。別にお前を取って食おうって訳じゃないんだから……」アレクシスが嘆息した。「お前はもちろん知らないだろうけどな。これからの季節、毎晩これだぜ。……そもそも野宿するにはキツイ季節だ。というより、この季節に野宿はしないな。普通」
「まあ。しっかり抱きついとけよ。凍え死ぬよりはマシだと思え」
「──」
そんな事を言われても。
上気した頬が熱くてたまらなかった。
衣類越しでも、触れ合う部分が熱を伝える。そこが、まるで蕩ける様に熱かった。
もちろん、今までだって、アレクシスの傍に居た事はある。馬上ではずっとその腕に支えられて、背に彼のぬくもりを感じていた。
だが。
互いの息遣いが。
重なり合うかのように──こんなにも、近い。
それを思うと、トリニティの頭の中が真っ白になった。
どうしたらいいのか分からなくて、アレクシスの腕の中で固まったようにじっとしていると──。
「何で温くないんだ?」
「……え……」
「おかしいな」アレクシスが不思議そうな声で言った。「普通、ガキはもっと体温が高いはずなんだが。さぞかし温いだろうと期待してたんだがな」
「──! 馬鹿っ!」
間髪いれず、声を張り上げた。
頬をめいっぱい膨らませた。
乙女心が傷ついて、思わず涙が零れたが、おかげで緊張は解けた。
(続く)
+-----------------------------+
| 「語バラ(裏)」
+-----------------------------+
(思い切って回想:あのシーンNG)
階段をのぼりきって屋上に出ると、薄い月明かりの下に人影が一つあった。
「アレク……?」
息を切らせながら声を掛けると、目指す人物の声で返答があった。
「トリニティ? なんだ? こんなところまで」
立ったままじっと町の外に目を向けていたアレクシスが振り返った。
雲がかかった月はあたりを薄く照らしていたが、相手の細かな表情まで窺えるほどの明るさは無い。
ただ声が。
いつもの、低く冷徹な雰囲気を持った調子ではなく、穏やかなものに変わったのが分かった。
地面から虫たちの声がしていた。
正門の上は風が吹いていた。思いのほか冷たいその風にトリニティは驚いた。季節はもう、そんな時期まで来ていたのだ。
──一晩中ここに立っているのだとルイスは言った。
「ごめんなさい。あたし……何も知らなくて」
俯いて言うトリニティを見下ろし、アレクシスは僅かに口元を綻ばせた。
「そんな事を言いにここまで?」
トリニティは慌てて首を振った。
「──昼間セリスと何話してたのっ!」
存外大きな声に、トリニティは激しく自己嫌悪した。頭を抱えてその場に座り込む。こんな事を言う気じゃなかった。──本当だ。
昼間二人が一緒に居るところを見たからといっても、全然、まったく、気になどしていない……はずだ。
「あたしったら、あたしったら……!」
自分の気持ちとは裏腹に勝手に喋りだす口を両手で押さえ込んだ。気恥ずかしさのあまり顔が上げられない。
「そうだ。妹の事を言いにきたわけじゃなかったのよ。あたし──これをあなたに見てもらいたかったの」
トリニティはあたりが薄暗いことに感謝しながら、腕輪を取り出してアレクシスに渡した。
「これは?」
問うアレクシスに、トリニティは口を開きながら背を向けた。
「ええっとね……」
「──! トリニティ?」
いきなり背を向けられたアレクシスは眉を顰め、不審げに王女の名を呼んだ。
「これを見つけたのは、あの城の地下で……」
トリニティは背を向けたまま、アレクシスに後ろ向きににじり寄った。
「トッ、トリニティ?」
さも当たり前のようにトリニティは、慌てた様子を見せるアレクシスの膝の上にすっぽりと座り込んだ。
トリニティが上を向いて、アレクシスに顔を向けた。
「──なぁに、アレク?」
「な、何ってお前……」
アレクシスは額に片手を当て、ほとほと困り果てたように言った。
「そこ──演技が違う」
「……」
「……」
「……」
「……」
「──!」
「キャ!」
トリニティは慌てて立ち上がった。飛び跳ねるように、といった方がいいだろうか。
アレクシスは腹に手をあて、地面に額をつけるほど体を折り曲げて笑っている。声だけは押し殺そうと必死だが、努力は無駄に終わっているといっていい。
「──そんなに笑うこと無いじゃない!」
トリニティは顔を真っ赤にして声を張り上げた。
「け、けど。お前……それ……」
アレクシスは笑いなら声を絞り出した。すぐ後ろで、NGの声が上がり、周囲がざわめき始めた。
「まるっきり、三歳児位の反応だぜ? 本を読んでもらうために親の膝に座ろうと、後ろ向きににじり寄ってくる子供の……。もしかしてお前、まだそれやってるのか?」
いつまでも笑うのをやめようとしないアレクシスに、トリニティは拳を振り上げた。
「違うわよっ!」
スタッフ全員の笑い声の中、トリニティは振り上げた腕を、さらに振り回した。
「だから違うってばっ! ──もうっ、笑わないでよ、みんな!」
もちろん、トリニティの抗議の声など誰も信じていない。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます
おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」
そう書き残してエアリーはいなくなった……
緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。
そう思っていたのに。
エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて……
※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。
間違っていますわ!
みこと
ファンタジー
グランシェル侯爵家の次女、ロレッタ。現在16歳、貴族学園の1年生。
ロレッタは、たとえ一般的な常識であっても「間違っている」と思う事は「間違っている」とハッキリと声を上げる人物である。
はたして、ロレッタの指摘の結果は...
現在進行形での婚姻や恋愛要素はありません。
ご都合主義、ゆるゆる設定なので、色々とご容赦お願い致しますm(*_ _)m
〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。
藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった……
結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。
ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。
愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。
*設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
*全16話で完結になります。
*番外編、追加しました。
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
夫を愛することはやめました。
杉本凪咲
恋愛
私はただ夫に好かれたかった。毎日多くの時間をかけて丹念に化粧を施し、豊富な教養も身につけた。しかし夫は私を愛することはなく、別の女性へと愛を向けた。夫と彼女の不倫現場を目撃した時、私は強いショックを受けて、自分が隣国の王女であった時の記憶が蘇る。それを知った夫は手のひらを返したように愛を囁くが、もう既に彼への愛は尽きていた。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
選ばれたのは美人の親友
杉本凪咲
恋愛
侯爵令息ルドガーの妻となったエルは、良き妻になろうと奮闘していた。しかし突然にルドガーはエルに離婚を宣言し、あろうことかエルの親友であるレベッカと関係を持った。悔しさと怒りで泣き叫ぶエルだが、最後には離婚を決意して縁を切る。程なくして、そんな彼女に新しい縁談が舞い込んできたが、縁を切ったはずのレベッカが現れる。
【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜
なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」
静寂をかき消す、衛兵の報告。
瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。
「構わん」……と。
周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。
これは……彼が望んだ結末であるからだ。
しかし彼は知らない。
この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。
王妃セレリナ。
彼女に消えて欲しかったのは……
いったい誰か?
◇◇◇
序盤はシリアスです。
楽しんでいただけるとうれしいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる