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学校へ行く

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俺は体を拭いたあと新しいタオルを手にベットへ向かい、座る。

「はぁ…歩くだけでも立つだけでも重労働…疲れた…。」

そう言いながらしっかりと髪に残る水を拭き取っていく、ちなみに今はお風呂上がりである。あと裕太お風呂なうである。

「髪長い人の苦労を今知ったよ。腕がパンパンになりそう…あと頭が…。」

そうしながらも拭き終わり、タオルをかごに入れてから今度はベットに倒れ込んだ。

「ふぁ…およ?眠くないのに欠伸が…本でも読んでるか、」

そして枕元にある本棚から小説を取り出しそれを読む、

「あがったぞぉ?…って寝てんのか」

「んぅ…」

本をベットから落とし枕を抱きしめながら寝ている由紀を見て裕太は、

「ほんと可愛くなったよな由紀」

そう言いながらつんつんと由紀の頬をつつく、

「あぅ…」

「…さて、俺も寝るか」

少し嫌そうな顔をした由紀を見て裕太は口元を和ませ由紀に布団をかけるとそのままソファーに横になった。

「おやすみ」

そして裕太は由紀に言った後、眠りについた。

━━━━━━……

そして、

「あー、遂に来てしまった…」

「そうだな…んじゃ行くぞ」

朝、それも生徒がまだ来ない早すぎる時間帯、学校の門前で入るのを躊躇ためらっていると裕太にそう言われた。

「うー、しょうがない…行きますか…」

「たかが学校だろうに…」

裕太にため息をつかれてしまう。

「いやまぁ…そうなんだが……な?」

「いやな?って言われても知らんがな…そら、もう喋ってないでもう行くぞ!」

そうして手を引かれながら学校内へと連れていかれた。

━━━━━━…

「それで…裕太その子が由紀なんだな?」

「そうです板さん」

「板さん言うな、由紀本人はそのままこの学校に通うで良いのか?」

「あぁ…大丈夫だ板さん、それに裕太と離れるのは嫌だしな」

「だから板さん言うな、しかしこうしてみると裕太が犯罪に手を染めてるにしか見えんな…」

「何言ってんだ板さん!」

「板さん言うな」

「板さんそれは違うのじゃ!」

「由紀も裕太に付き合うな、それと板さん言うなあと語尾が違うぞ」

「わざとなのじゃ!ほれ属性つけた方がよかろ?」

「「つけんで良い」」

「はぃ…」

その後、どうやって校長になんて言うのかクラスメイトにどう説明するかなどの話し合いをした。

「由紀は自身の事はご家族には言ってあるのか?」

「…言ってないです。」

「え、言ってなかったのか?」

言ってないと言うと裕太は驚いたような顔をしてこちらを見た。

「うん。この姿になって最初にしたのは写真撮って裕太に送り付ける事だったから」

「いや、最初にすること間違ってないか?」

そんな困ったような顔をしながら先生が見てくる。

「いや、だって普通こうなったら言いたくなるでしょ!」

「欲に抗えなかったんだな…」

「人波のごとく流されたんだな…」

二人して額に手をおく、

「…普通だろ?」

「「我慢しろ」」

「うぅー…」

それから、校長に事態のことを説明、ご家族の方は俺から説明して今後どうするかを決めることになった。

「でも良かったなこの高校にそのまま通えても良いと言われて」

「ほんとな!まぁ、親が許可を出したらだけどな…」

「そこは仕方ないな、」

廊下を歩きながら裕太と話していると壁に取り付けられている時計が目に入った。

「あ、そろそろ裕太は教室に行った方が良くないか?板さんは保健室使っていいと言ってくれたし俺はそっちで待ってるからさ」

「ん?あ、ほんとだな…分かった。んじゃ昼にまた来るわ」

「遅れて遅刻しましたになるなよ?」

「ならねぇよ」

そうして保健室についたあと裕太は教室へと少し早足で向かって行った。俺はそれを見届けたあと、保健室の扉を開ける。

「お、来たね」

「保健室の先生が男性って珍しいよな?」

「入ってきていきなりそれかい?」

保健室を担当する先生、棚馬 榊たなば さかき先生は呆れたような顔をしていた。

「榊先生、通称さかさんとも言う」

「いきなりのナレーション?」

「いえ、お気になさらずさかさん」

「その名前を言ってるの君だけだけどね…さて、話は聞いてるよ?ほんとに由紀君なんだよね?」

「yes!」

「何故に英語…それより少し聞いていいかな?」

「暇つぶしに丁度いいので大丈夫だ」

そう言いながら俺は頷く、

「確かにね、それじゃ最初に自分の中にもう1人の誰かが居たりは?」

「ないな」

「ふむ、では異性への欲は?」

「ちぐはぐ、精神は男性だから男性に欲することはないと思うし体が女性なのか女性に対しての欲もあまりない」

「あまりなんだね?」

「多分精神が男性だからなのかもな」

そしてあと二、三回質問に対して答えたあと、

「質問はこれくらいだね。どうする?寝る?」

「やることないしそうする」

そして俺はベット借り、目を閉じる

「…みんなが授業している中俺だけがこうして寝れるってなんか悪いことしているような…うん、これはいいものだ…」

そして俺は裕太が昼なり、起こすまで寝続けた。

「由紀、夜寝れなくなるぞ?」

「昼夜逆転は嫌だから無理にでも寝る、それに俺はいつでも寝足りないから安心しろ大丈夫だ問題ない」

それを聞いて苦笑いをする裕太と俺は自宅へと帰ってきた。

「たらいまー」

「ただいまっと、」

裕太は鞄をソファーに置くと俺の方を見て、

「由紀どうする?ご飯にするか?」

「んー、お風呂からにする。」

「ならお風呂掃除頼めるか?」

「ふ、俺を誰だと思っている?」

こちとら一人暮らししてた人だぞ?っとドヤると、

「そうだな、そして女の子になってしまった人でもあるな」

「…風呂掃除くらいならできるさ」

「頑張ってくれ」

「おう!任せろ」

その後はとくに何も無く、お風呂に入り、裕太が作ってくれたご飯を食べて寝た。

「…明日、昼ぐらいにお前の実家に行くから連絡しとけ」

「あ、はい。」

それがありました。
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