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「御注文はお決まりですか?」
「アイスカフェオレをお願いします」
「かしこまりました」
店員が去った後、水を1口飲む。そして、ふ~っとため息を1つ。ちゃんと来てくれるかなあ、と窓の外を見る。人通りはほとんど無いみたい。カバンから鏡を取り出し、身だしなみを整える。すると、店員がカフェオレを持ってきたみたい。
「アイスカフェオレです。ごゆっくりどうぞ」
ストローに口をつけ、1口飲む。そして、ふ~っとため息を1つ。再び、窓の外を見る。人が通らない。視界にスーツの男性が入る。少し白髪のある黒髪なので、40代半ばなのかな。彼も窓の外を見ている。そう言えば、昼時にランチを頼まずコーヒーだけ飲んでいる。彼も誰かを待っているようにも見える。やっぱり、彼がオーエンドイーの人事担当者じゃないの? と、私は再びそう考え出した。人事担当者は履歴書の写真だけでしか私を知らない。写真と実物では多少違いがある。もしかすると、証明写真を撮った時、何か違う髪型にしていたのかもしれない。間違いであっても、とりあえず、聞いてみようと私は席を立ち、彼の隣まで行って、声を掛けた。
「すみません」
「アイスカフェオレをお願いします」
「かしこまりました」
店員が去った後、水を1口飲む。そして、ふ~っとため息を1つ。ちゃんと来てくれるかなあ、と窓の外を見る。人通りはほとんど無いみたい。カバンから鏡を取り出し、身だしなみを整える。すると、店員がカフェオレを持ってきたみたい。
「アイスカフェオレです。ごゆっくりどうぞ」
ストローに口をつけ、1口飲む。そして、ふ~っとため息を1つ。再び、窓の外を見る。人が通らない。視界にスーツの男性が入る。少し白髪のある黒髪なので、40代半ばなのかな。彼も窓の外を見ている。そう言えば、昼時にランチを頼まずコーヒーだけ飲んでいる。彼も誰かを待っているようにも見える。やっぱり、彼がオーエンドイーの人事担当者じゃないの? と、私は再びそう考え出した。人事担当者は履歴書の写真だけでしか私を知らない。写真と実物では多少違いがある。もしかすると、証明写真を撮った時、何か違う髪型にしていたのかもしれない。間違いであっても、とりあえず、聞いてみようと私は席を立ち、彼の隣まで行って、声を掛けた。
「すみません」
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