上 下
20 / 52
貧民姉妹は稼ぎたい

10 会議は踊らず突き進む

しおりを挟む
 ナディとレオノールの姉妹がなーんも考えずに情報すら集めずにその場のノリと勢いで【クリスタ・マイン】に突貫し、氾濫が判明したからと二人を救出すべくヴァレリーがやっぱり突貫してから、半日が過ぎていた。

 既に日が傾き岩山が朱に染まり始めた頃。正式な救援依頼を受けた、高硬度級魔物に特効能力を持つ【新銀級ミスリル】冒険者を乗せた戦車が、ドリフト走行をキメつつファサードロックに到着した。ちなみに救援依頼は、此処の冒険者ギルドマスターであるルボル・ミハーレクから冒険者ギルド本部を通じて出されものだ。
 冒険者ギルドでは、正式に出された救援や救助依頼に書面での審査や許可は必要ない。そんなのを待っていたら助かるものも助からないから。よって冒険者ギルドでは緊急時に踊る会議は一切無いのである。あと戦車でのドリフトにも意味は無い。

 そんな無意味なドリフトをかまして見ていた冒険者を無駄に盛り上がらせた車中の人物は、仏頂面で戦車から降りて来た。なんとなーく顔色が良くないのは、きっと事態の深刻さ故だろう。決して車酔いではない。多分。

「良く来てくれた。そして済まない。我らの力不足の所為で君たちを召喚してしまい、まずは謝罪を」
「あー、あー、んなの要らねぇだろう。困ったときはお互い様だろ気にすんな」

 特殊魔弾を撃ち出す特別な魔術具である【魔銃】を携え、更に大きな筒を背負ったガチムチの男―― 【戦闘魔導士バトル・ソーサリー】シュルヴェステル・ランボーヴェルが、ルボルが差し出した手をガッチリ握る。

「早速だが、着いたばかりで申し訳ないが……」

 握手をしたまま正面から目を見て、だがそう言いながらルボルは目を逸らした。それを見たシュルヴェステルはやれやれとばかりに溜息を吐く。

「何言ってんだルボル。オレたちゃあそのために来たんだ。申し訳なくなんかねぇ」

 そう言い、ニカっと笑う。ガチムチなのにちょっと人懐っこく見える。あとやっぱりちょっと顔色が悪い。

「じゃあ早速潜ろうか……いや待て。そういや全員避難は終わってんのか?」

 アーマーリザード――名前はカステヘルミ(命名奥さんズ)雌――の手綱を握っているスカーレットに合図を送って戦車の準備をさせ、だがふと気になってそう訊くシュルヴェステル。それを受けたルボルは、苦虫を噛んだような表情になった。

「実は、まだ潜っている冒険者がいる」
「おおう。そいつぁえらいこったな。で、どんなヤツだ?」
「ああ……女の子の、多分姉妹だな」
「ほほう。特徴は?」
「姉の方はの、だ。多分だろう」
「ふんふん……ん?」

 ちょっと記憶に引っ掛かり、盛大に悪い予感がするシュルヴェステルである。だがそんなことには気付かないルボルは、更に熱っぽく続けた。

「妹の方は、白金髪プラチナ・ブロンド翠瞳エメラルド・アイズの、そりゃあもうビックリするくらいの美少女だ。しかも可愛い!」
「お、おう」

 その情報だけで悪い予感が確信へと変わり、誰かさん謹製のよく効く胃薬で治った筈の胃痛が再発しそうになるシュルヴェステル。そしてスカーレットは、旦那からスイっと視線を逸らした。【クリスタ・マイン】の情報を与えたのはミシェルだが、窓からアイキャンフライを止めなかったのがスカーレットだから。まぁ止めても止まらなかったろうが。

「マジで凄いんだぞシュルヴェステル! 美少女なのに可愛いとか意味が判らん! もう眺めて愛でるだけで寿命が十年は延びるし生まれて来て良かったって世界に感謝するくらい凄い!」
「あ、うん判ったから落ち着け」

 ファサードロックの冒険者ギルドマスター、ルボル・ミハーレク。この事件以降はその責任を取り辞任し、だが冒険者クラン【CiJ】を結成し、美人で可愛い冒険者の発掘に尽力したという。
 これだけ聞けばサイテーなのだが、実はおかしなことを絶対にしない鉄の掟があったそうだ。

『美少女に触れてはいけない。邪心を抱いてはいけない。その笑顔を曇らせてはいけない。されど礼儀と心根は美しくなければならない。美少女は遠くで眺めて愛でるもの。【可愛いは正義キュート・イズ・ジャスティス!】』

 あとその後のルボルは、【CiJ】の初代メンバーである娘ほど歳の離れた美少女から熱烈に求婚され、メンバー全員の祝福のもと結婚したそうな。

 凄くどうでも良いことだが。

「んで、その姉妹は潜る前になんかおかしな宣言してなかったか?」

 興奮冷めやらずカワイイを熱弁して周囲の女子を盛大にドン引かせ、だが男子やおっさん連中には激しく共感されているルボルに冷めた表情で訊く。シュルヴェステルにとってはお馴染みだがちょっと聞きたくない情報であるため、表情は冴えない。というか沈痛であった。

「お? おお済まない。年甲斐もなく興奮しちまった」

 正気に戻ったルボルが、シュルヴェステルの質問にしばし思案し、そして指を鳴らす。

「『王道だと情報集めるけど必要ない』とか『その方が面白い』とか盛大に宣言しておかしなポーズ取ってたぞ、姉妹揃って」

 確信が確定に変わり、今度は頭の頭痛が痛くなるシュルヴェステルであった。

「あとは……魔術っぽい、でもちょっと違うのをバカみたいに重ね掛けして突貫して行ったなぁ。二人して美人で可愛いけど、ちょっと向こう見ずなのが頂けないかな。あの娘たちが所属しているギルドのマスターは大変だろうなぁ」
「……ああ、うん……そうだな、なんというか、済まん」
「ん? いやいや、なんでお前が謝るんだよ。無茶して突貫してったのはあの姉妹なわけ……で……ええぇ……」
「……うん、ルボル、なんか、マジで済まん……」

 ギルドマスターは総じて優秀な人材である。そして冒険者は識字率が低く、表現が苦手なものも多くいるため、少ない情報から色々察しなければならない場合もあるわけで……。

「なんというか、ドンマイ?」
「あ、うん。マジでありがとう」

 美人で美少女だけど無茶苦茶をする姉妹に振り回されている光景をリアルに想像し、真っ先にその言葉をくルボルであった。

 だがその後僅かに思考を整理し、妙に腹が立って来た。

「はぁ? 苦労しているだぁ? バッカじゃねぇのか手前ぇ! 美人や美少女になんてご褒美じゃねぇか巫山戯んな!!」
「うお!? いきなりどうした?」

 そして唐突にブチ切れた。状況だけ聞けば、その反応もさもありなんではある。言っている表現が結構アレだが。

「そりゃオメーは良いさ! あんな美人な嫁さん二人に言い寄られてよ! こちとらしじゅう目前で独身だコンチクショー! あーあやってられっかよ! なんでガチムチのテメーが【鹿の戦姫】と【あけの美姫】を嫁さんにしてんだよ! しかも両方に子供も出来ただぁ? 羨ましいじゃねぇかおめでとう! 死ねよ!」

 興奮と激昂が綯い交ぜになり、次第に支離滅裂になるルボルである。だが同じようにそう思っているヤツらも確かにいるようで、戦車で状況を見ているだけのスカーレットに目を移し、そして光栄に、だが既に人妻である事実に打ちのめされ、血涙を流す勢いで項垂れるヤローどもも同じような心境であろう。

「いやお前なに言ってんだ? 今はそれどころじゃな……」
「煩ぇわこの幸せ者が! んで? 子供がほぼ同時に二人生まれたって? 計算おかしいだろが! 同時か? 相手したのが同時だったのか!? 幸せなテメーに俺の気持ちなんて判って堪るかよ!!」
「いやビタイチ判らねぇわ。んで、あのバカ姉妹の他に潜ってるヤツはいるのか?」
「ああ? んなこたぁどうでも――」
「はいはい、ちょっと落ち着いて下さい。というか黙れ。実は料理とスイーツ作りが得意な料理男子」

 そう言いながら、背後からスーツ姿でビシッとキメた幼さが残るが綺麗な顔立ちの娘が、興奮が収まらないルボルの頭頂にフライパンを落として黙らせる。

「至急来て頂きお疲れのところ、ウチの拗らせマスターがアホを言って申し訳ありません。ワタクシ当ギルドの秘書課長でマスターの第一秘書を勤めておりますマグダレーナ・バビッカーと申します。よろしければ親愛を込めて『マレーナちゃん』とお呼び下さい。あこれ名刺です」

 そんなちょっとクセがありそうな秘書から名刺プレートを受け取り、やっぱりちょっと戸惑うシュルヴェステルであった。

「それで先ほどの質問ですが。例の姉妹を追ってもうお一方が潜りました」
「は? マジかぁ。こんな氾濫真っ最中の迷宮に潜る物好きがまだ居たのか……」
「物好きかどうかは不明ですが、実は先程の姉妹より此方の方が問題でして。詳細は彼方で狼狽まくって鬱陶しいヒョロイお貴族様から聞いて下さい。それでは」

 そう言い、説教をしながらフライパン片手にルボルを引きずって去って行くマグダレーナ。ちなみにルボルの未来の嫁さんである。

 で。その狼狽まくって鬱陶しいと評価されたお貴族様だが、その辺の冒険者に掴み掛かってはくあしらわれていた。

「ちょいと失礼。ちょっと事情を聞かせてくれ」

 そんなハワハワしているヒョロイお貴族様に、シュルヴェステルが背後から話し掛ける。

「あ、ああ、誰でも良いから、若様を助けてくうぇい!?」

 まぁ、順当な反応である。そりゃ背後からいきなりガチムチに話し掛けられたらそうなるのは自明の理。それに、もうその反応には慣れて何も感じなくなったシュルヴェステルであった。

「辺境都市ストラスクライドの冒険者ギルドマスターのシュルヴェステル・ランボーヴィルだ。其方の何方かがダンジョンに潜ったと聞いて事情を聞きたいのだが、問題ないか」
「貴方があの【殲滅者アニヒレーター】のリーダー、【スペシャルアタック・ガイ】シュルヴェステル!? 良いところに! お願いです、若様を助けて下さい!」
「いや助けろって言われても、若様って誰だよ」

 ハワハワしているクセに言われたくないパーティ名と二つ名をデカい声で言われ、顔を顰めるシュルヴェステル。だがそれより人命が優先であるためそれには突っ込まず、取り敢えず事情を訊いた。周りが「え? そんなパーティ名?」「二つ名がアレなん?」「ちょっとナイワー」「オッサンなのに?」「一二歳くらいならまだいけたのに」とか言われてザワザワしているが気にしない。あとパーティリーダーは後方支援のスカーレットだ。

「若様はファルギエール侯爵家の令息です!」
「『こうしゃく』とは【公爵デューク】と【侯爵マーキス】のどっちだ? 済まんな、なにしろ田舎者だからよ」
「いえ此方こそ明瞭にしなくて申し訳ありません。私は【侯爵マーキス】ファルギエールの令息ヴァレリー様にお仕えしております従僕フットマン、ギャスパルと申します」
「おう。改めてシュルヴェステルだ。で、その令息がなんで氾濫中のダンジョンに潜っちまったんだ」
「若様は、まだ幼いいたいけな姉妹を救うべく、単騎で行かれたのです! 正に騎士の中の騎士!」

 酔っ払ってんのかコイツ。シュルヴェステルは率直にそう思った。確かに人助けは騎士の美徳の一つだが、それが無謀な突撃とイコールではならない。生き残ってこそ、人々を救えるのだから。

「それは判った。納得はしていねぇが。で、その若様は強いの――」
「若様に敵うものなど何処にもいません!」
「うお、なんだコイツ?」

 シュルヴェステルの問いに食い気味に、更に誇らしげに喚く――もとい宣言するギャスパルである。やっぱりちょっと鬱陶しい。

「若様は幼少の頃から天才で、五歳で既に独自の魔術を開発しておりました! そればかりではなく学問でも異才を放っており、講師を雇うまでもなく教本から全てを悟っておりました!」
「おう、そうか。そいつぁスゲーな。興味ねーが」
「一を聞いて十を知るとはよく言いますが、若様は百を超えて千を知りました! 正に天才!」
「それマジモンの天才じゃねーか。いるところにはいるんだな。ナディは天才だけどバカだが」
「それに十歳を過ぎた頃には剣の腕も他の追随を許さなかったほどです!」
「マジレスすれば、基準を何処に置くかで評価が変わるし身贔屓が入るかも知れんが、そりゃどーでも良いか」
「三男でなければ、長子継承の伝統がなければ、魔力による変質で黒髪金瞳になっていなければ、ファルギエール侯爵家の後継者として相応しいお方であります!」
「あ、そ。それで結局何が言いたいんだ? ん? 変質?」
「若様は誰にも負けません! ですが迷宮では不測の事態はつきもの!」
「おお。その辺は正しく判ってんだな。現実は甘くないってこった。その現実をブチ壊すとんでも姉妹もいるが」
「私が供を出来れば良かったのですが、私では【真銀級ミスリル】冒険者である若様の足を引っ張るばかりです!」
「ああ。だからそれと同等かそれ以上の等級に助けを求めて手当たり次第に声かけてた、と」
「その通りです! 流石はパーティ【殲滅者アニヒレーター】のリーダー【スペシャルアタック・ガイ】シュルヴェステル様!」
「いやリーダーじゃねぇし。まいっか」

 これ以上話すと延々若様自慢を聞かされそうで辟易したシュルヴェステルは、取り敢えず潜ってみようとスカーレットに合図を送る。
 それに応え、戦車を操り迷宮門へと向かい、途中で乗り込んだシュルヴェステルの横顔を眺めて微笑んだ後、その頬を撫でた。冒険者たちの声援と怒号と罵詈雑言が響く。

「あの! 若様を、【武器砕きアームズ・ブレイカー】ヴァレリー様をお願いします!」

 戦車と並走しながら、ギャスパルが叫んだ。それを聞いて、引っ掛かっている記憶を掘り起こし、一人でシュルヴェステルは納得した。

「思い出した。強い魔力で【魂の継承ソウル・ジェネシス】を起こした貴族令息がいて、とにかくバカ強いが強過ぎて武器の性能が追い付いて来ないヤツがいるってな。使う武器が次々と面白いくらいぶっ壊れるから、付いた二つ名が【武器砕きアームズ・ブレイカー】。相手の武器を砕くんじゃなくて自分の武器が砕けるから、強いのに武器の扱いも真面に出来ないって揶揄されたんだな。なんも知らねーバカがバカを言ってたんだろう。最低でも鉄製の武器がそう簡単に砕けるかよカスが。ん、ああ、成程ね。武器を作る鉱石を掘りに来て騒動に巻き込まれたか。運がねーなー」

 一人で納得して頷いているシュルヴェステルである。それを横目で眺めながら、一番運がないのはあの姉妹に振り回されているアナタなんだけど。と、心中で独白するスカーレットであった。

 封鎖された迷宮門が開かれ、魔物が溢れ出る前に戦車上から炸裂魔弾を撃ち出し先制する。坑道の奥が爆発し、魔結晶が落ちた。

「行くわよダーリン!」
「おお、突っ込め! ウラアアァァ! ……あ?」
「あれ?」
「おお?」
「ねぇダーリン。なんか静かなんだけど?」
「お、おお。そうだな」

 シュルヴェステルとスカーレットがテンションアゲアゲで突撃をかますが、既に迷宮はいつもの平和な環境に戻っていた。

 だが依頼は依頼。二人は取り敢えずそのまま進んで状況を確認することにした。そしてその結果、迷宮の氾濫は収まっっていたのである。

 但し、本来ならば四二階層まである筈の【クリスタ・マイン】が、四十階層でその深度を止めていた。
しおりを挟む
感想 39

あなたにおすすめの小説

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

「専門職に劣るからいらない」とパーティから追放された万能勇者、教育係として新人と組んだらヤベェ奴らだった。俺を追放した連中は自滅してるもよう

138ネコ@書籍化&コミカライズしました
ファンタジー
「近接は戦士に劣って、魔法は魔法使いに劣って、回復は回復術師に劣る勇者とか、居ても邪魔なだけだ」  パーティを組んでBランク冒険者になったアンリ。  彼は世界でも稀有なる才能である、全てのスキルを使う事が出来るユニークスキル「オールラウンダー」の持ち主である。  彼は「オールラウンダー」を持つ者だけがなれる、全てのスキルに適性を持つ「勇者」職についていた。  あらゆるスキルを使いこなしていた彼だが、専門職に劣っているという理由でパーティを追放されてしまう。  元パーティメンバーから装備を奪われ、「アイツはパーティの金を盗んだ」と悪評を流された事により、誰も彼を受け入れてくれなかった。  孤児であるアンリは帰る場所などなく、途方にくれているとギルド職員から新人の教官になる提案をされる。 「誰も組んでくれないなら、新人を育て上げてパーティを組んだ方が良いかもな」  アンリには夢があった。かつて災害で家族を失い、自らも死ぬ寸前の所を助けてくれた冒険者に礼を言うという夢。  しかし助けてくれた冒険者が居る場所は、Sランク冒険者しか踏み入ることが許されない危険な土地。夢を叶えるためにはSランクになる必要があった。  誰もパーティを組んでくれないのなら、多少遠回りになるが、育て上げた新人とパーティを組みSランクを目指そう。  そう思い提案を受け、新人とパーティを組み心機一転を図るアンリ。だが彼の元に来た新人は。  モンスターに追いかけ回されて泣き出すタンク。  拳に攻撃魔法を乗せて戦う殴りマジシャン。  ケガに対して、気合いで治せと無茶振りをする体育会系ヒーラー。  どいつもこいつも一癖も二癖もある問題児に頭を抱えるアンリだが、彼は持ち前の万能っぷりで次々と問題を解決し、仲間たちとSランクを目指してランクを上げていった。  彼が新人教育に頭を抱える一方で、彼を追放したパーティは段々とパーティ崩壊の道を辿ることになる。彼らは気付いていなかった、アンリが近接、遠距離、補助、“それ以外”の全てを1人でこなしてくれていた事に。 ※ 人間、エルフ、獣人等の複数ヒロインのハーレム物です。 ※ 小説家になろうさんでも投稿しております。面白いと感じたらそちらもブクマや評価をしていただけると励みになります。 ※ イラストはどろねみ先生に描いて頂きました。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

異世界転移の……説明なし!

サイカ
ファンタジー
 神木冬華(かみきとうか)28才OL。動物大好き、ネコ大好き。 仕事帰りいつもの道を歩いているといつの間にか周りが真っ暗闇。 しばらくすると突然視界が開け辺りを見渡すとそこはお城の屋根の上!? 無慈悲にも頭からまっ逆さまに落ちていく。 落ちていく途中で王子っぽいイケメンと目が合ったけれど落ちていく。そして………… 聞いたことのない国の名前に見たこともない草花。そして魔獣化してしまう動物達。 ここは異世界かな? 異世界だと思うけれど……どうやってここにきたのかわからない。 召喚されたわけでもないみたいだし、神様にも会っていない。元の世界で私がどうなっているのかもわからない。 私も異世界モノは好きでいろいろ読んできたから多少の知識はあると思い目立たないように慎重に行動していたつもりなのに……王族やら騎士団長やら関わらない方がよさそうな人達とばかりそうとは知らずに知り合ってしまう。 ピンチになったら大剣の勇者が現れ…………ない! 教会に行って祈ると神様と話せたり…………しない! 森で一緒になった相棒の三毛猫さんと共に、何の説明もなく異世界での生活を始めることになったお話。 ※小説家になろうでも投稿しています。

幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~

月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。 「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。 そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。 『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。 その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。 スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。 ※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。) ※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。

処理中です...