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何気ない日常
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「はぁっ、はぁっ、ッきゃあ!」
人気のない夜の公園で、息を荒げて走る女性は足がもつれて転倒してしまう。その少し後ろには、一見すると人のように見えるがそうではない人ならざる者がいた。
「ぶひひ、さっさと観念するんだな。それにしても美味そうな身体してるな、お前。連れていく前にちょっと味見でもするか」
そこにいたのは豚のような頭と筋肉で盛り上がった身体。それはオークトルーパーと呼ばれる秘密結社「エニグマ」が作った生物兵器、いわゆる怪人と呼ばれるものだった。「エニグマ」は人体実験の材料とするために怪人を放ち、人間を誘拐しているのだ。
「いやっ、やめて!こないで!」
女性は尻もちをついた状態で震えながら後ずさりをし、恐怖から歯をガチガチと鳴らしてしまう。怪人はその怯える様を面白そうに眺めながら舌なめずりをし近づき、そして辱めようと手を伸ばしてくる。女性はギュッと目を閉じるが、その手はいつまでたっても届くことはなく次の瞬間には怪人の悲鳴が聞こえてきた。
「ぶひいいぃぃぃぃ!俺の、俺の腕があああぁぁぁ!」
女性が目を開けるとそこには一人の少女がたっていた。透き通った空色の髪をポニーテール状に結い、蒼いボディスーツに身を包んでいる。その身体はとても凛美なもので、すらりと伸びた四肢に、躍動感溢れる脚線美。そして形の整った美乳はスーツが身体にピッタリとフィットしているため抜群の存在感を見せつけ、程よい大きさの張りのある美尻と相まって流麗なボディラインを描き出している。ボディスーツ越しでもわかるうっすらと筋肉の浮いた鍛えられたスレンダーボディは息をのむほどにセクシーだ。
顔立ちは目元はバイザーで隠されているが、まっすぐ通った鼻筋に艶やかな唇が見惚れるほどの美貌であることを表している。真っ直ぐと怪人を睨むその表情からは明確な殺意が漂っているが、隠された瞳には強靭な意志の光が輝いており、決して折れない信念が宿っていた。
「その汚い口を今すぐ閉じて黙りなさい。この下衆が」
少女は手にした刀に付着した血を振り払うと冷たく言い放つ。その様は侍のようであり、所作一つ一つから相当な使い手であることが窺い知れた。
「よくも…よくもやりやがったなぁ!その姿、お前「ウィスタリス」の女だな!?捕まえてぶち犯してヒィヒィ言わせてやるぜ!」
片腕を斬られ逆上した怪人が少女に叩き付けるように腕を伸ばす。が、その腕がその身に届くよりも早く、軽やかに少女は地を蹴り宙を飛んでいた。空色の髪が夜風に揺れ、少女の刀が一閃すると、怪人のもう一つの腕が宙を舞う。
「ぐあああぁぁぁ!お、お前ぇ、その髪と刀、もしかして「刃鬼」―――」
「黙りなさいと言ったはずよ」
着地したのも束の間、次の瞬間には怪人に突進しその身体を両断する。避ける間もなく、その体は真っ二つになり、断末魔の悲鳴をあげることなく、灰となって闇夜に散っていった。
しばらくの静寂の後。少女がふぅっと一息つくとその手から刀がスッとかき消える。そしてそれと共に纏っていた冷たい雰囲気も消え去っていく。
「こちらレクシアハート、出現した怪人を排除完了。襲われていた被害者の記憶処置後、帰還します。」
少女がどこかに通信し報告を終えると、唖然としている女性の前まで近づいてくる。
「さて、申し訳ないですがここでの出来事は忘れていただきます。その方があなたのためです。家には送り届けますので安心してください。」
そう告げると指先を女性の目の前に近づけ、閃光が放たれる。女性は急激に眠気が襲ってきたのか体がぐらりと傾き、そのまま意識を失ってしまう。
「お疲れ様、シオ姉。後の処理はこっちに任せて帰還してください」
少女の耳に聞きなれた男性の声で通信が入る。思わずフフッと微笑むと、
「こらっ、任務中はそう呼ぶんじゃないと何度も言っているじゃないか…」
通信の声の主である男性を叱りつけるような口調でたしなめる。しかしその声音は決して厳しいだけでなく優しさも感じさせるものだった。
-------------------
――翌朝。通学路を歩く一人の少女がいた。名は橘紫音。
夜空のような青みがかった髪をポニーテール状に結い、凛とした瞳、白い肌、すらっとしたしなやかな手足。同学年の女子たちとは一線を画す大人びた雰囲気の美少女だ。頭脳明晰にして運動神経抜群、その上に制服では隠し切れない完璧なボディスタイルにこの美貌。その美少女が歩く姿は誰もが見惚れるものだった。
「ふぁ…」
紫音が小さく欠伸をする。恥ずかしそうに口を手で隠すが、その姿は周囲を歩く男子生徒も思わずドキッとしてしまうほどに艶めかしい色気を放っていた。
「シオ姉が欠伸なんて珍しいね」
隣に並んで歩きながら、意地悪をするように声をかけたのは紀州浩二。紫音の1つ年下の幼馴染であり彼氏である。身長は紫音より低く細身であり頼りなさげではあるが、彼女の教えにより細身ながらも筋肉質でありしっかりと鍛えてあるのが見て取れた。
「仕方ないでしょう。昨日の任務は夜遅かったのだから…」
紫音は欠伸を見せてしまったことに少し赤面をしながら小声で呟く。昨日の任務、とはオークトルーパーを排除した事であり、彼女こそがレクシアハートその人であった。
「少しはこっちの事も考えた時間に出てほしいもんだよね」
浩二は冗談交じりにそう言うと、紫音は途端に厳しい顔になり、
「あいつらがこっちの事情なんて考えるわけがない。だからあんな非道な事を平気で行う。あいつらは全員殺さないといけないのよ。」
早口気味に呟き、呼吸が少し荒くなる。紫音は以前に家族を「エニグマ」によって殺されており、その復讐のためにレクシアハートとして戦い始めた。当初は復讐の念に囚われふさぎ込み他人を拒絶していたが、何度拒絶されても見捨てず献身的に支え続けた浩二のおかげで今のように明るさを取り戻し、他人ともかかわるようになっていた。それでも「エニグマ」関連の話になるとこうしてたまに不安定な面を見せてしまうことがある。
浩二がしまったと思いながらも場を和ませるためにどうしようかと思案していると、背後から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「シオ先輩~~!ってあれ?」
紫音に抱きつくように少女が飛び込んでくるが、その手は空を切る。紫音の姿は一瞬のうちにその少女の背後に移動していた。
「私の後ろを取ろうなんて10年早いわよ。千花」
そう言って飛び込んできた少女の頭をポンポンと優しく叩く。彼女の名は八朔千花。赤みがかった髪を大きな黄色のリボンでツインテールに結い、くりっとした瞳に健康的な美脚。そして紫音より豊満なスタイルを持つ、元気いっぱいの小動物系美少女である。そんな美少女が2人で仲睦まじくしている様子は、恒例でありながらも多くの男子生徒の目を惹いていた。
「じゃあ10年たったらあたしもシオ先輩みたいになれるってこと!?やったー!」
紫音の一つ年下の後輩である千花はワーワーとはしゃぎながら喜んでいる。彼女は前にレクシアハートに助けられたことがあり、そこから彼女自身も「ウィスタリス」に所属し、変身ヒロインとして戦うことになった一人である。「ウィスタリス」に入ったことで自分を助けてくれたのが紫音というのがわかりこうして過剰なスキンシップをするほどに慕っているのである。
「その発言馬鹿丸出しだぞ、お前」
自分一人ではいい方法が思いつかなかったので正直助かったと内心思いながらも浩二は先程の発言にツッコミを入れる。
「はぁ?人に馬鹿とか超失礼なんですけどぉ!?馬鹿って言った方が馬鹿なんですー!」
これも恒例だが急に喧嘩を始める二人に嘆息し、やれやれといった様子で呆れながらも紫音は声をかける。
「こんな場所で喧嘩するんじゃない。早く行かないと授業に遅れてしまうぞ」
そう言って道を小走りに走り始める。後ろにはギャーギャーと騒ぎながらもついてくる二人がいる。紫音はこの何気ない日常が愛おしくてたまらず、この日常を守るために、そして自分の復讐を完遂するために「エニグマ」を完全に潰すことを改めて胸の内で誓うのだった。
人気のない夜の公園で、息を荒げて走る女性は足がもつれて転倒してしまう。その少し後ろには、一見すると人のように見えるがそうではない人ならざる者がいた。
「ぶひひ、さっさと観念するんだな。それにしても美味そうな身体してるな、お前。連れていく前にちょっと味見でもするか」
そこにいたのは豚のような頭と筋肉で盛り上がった身体。それはオークトルーパーと呼ばれる秘密結社「エニグマ」が作った生物兵器、いわゆる怪人と呼ばれるものだった。「エニグマ」は人体実験の材料とするために怪人を放ち、人間を誘拐しているのだ。
「いやっ、やめて!こないで!」
女性は尻もちをついた状態で震えながら後ずさりをし、恐怖から歯をガチガチと鳴らしてしまう。怪人はその怯える様を面白そうに眺めながら舌なめずりをし近づき、そして辱めようと手を伸ばしてくる。女性はギュッと目を閉じるが、その手はいつまでたっても届くことはなく次の瞬間には怪人の悲鳴が聞こえてきた。
「ぶひいいぃぃぃぃ!俺の、俺の腕があああぁぁぁ!」
女性が目を開けるとそこには一人の少女がたっていた。透き通った空色の髪をポニーテール状に結い、蒼いボディスーツに身を包んでいる。その身体はとても凛美なもので、すらりと伸びた四肢に、躍動感溢れる脚線美。そして形の整った美乳はスーツが身体にピッタリとフィットしているため抜群の存在感を見せつけ、程よい大きさの張りのある美尻と相まって流麗なボディラインを描き出している。ボディスーツ越しでもわかるうっすらと筋肉の浮いた鍛えられたスレンダーボディは息をのむほどにセクシーだ。
顔立ちは目元はバイザーで隠されているが、まっすぐ通った鼻筋に艶やかな唇が見惚れるほどの美貌であることを表している。真っ直ぐと怪人を睨むその表情からは明確な殺意が漂っているが、隠された瞳には強靭な意志の光が輝いており、決して折れない信念が宿っていた。
「その汚い口を今すぐ閉じて黙りなさい。この下衆が」
少女は手にした刀に付着した血を振り払うと冷たく言い放つ。その様は侍のようであり、所作一つ一つから相当な使い手であることが窺い知れた。
「よくも…よくもやりやがったなぁ!その姿、お前「ウィスタリス」の女だな!?捕まえてぶち犯してヒィヒィ言わせてやるぜ!」
片腕を斬られ逆上した怪人が少女に叩き付けるように腕を伸ばす。が、その腕がその身に届くよりも早く、軽やかに少女は地を蹴り宙を飛んでいた。空色の髪が夜風に揺れ、少女の刀が一閃すると、怪人のもう一つの腕が宙を舞う。
「ぐあああぁぁぁ!お、お前ぇ、その髪と刀、もしかして「刃鬼」―――」
「黙りなさいと言ったはずよ」
着地したのも束の間、次の瞬間には怪人に突進しその身体を両断する。避ける間もなく、その体は真っ二つになり、断末魔の悲鳴をあげることなく、灰となって闇夜に散っていった。
しばらくの静寂の後。少女がふぅっと一息つくとその手から刀がスッとかき消える。そしてそれと共に纏っていた冷たい雰囲気も消え去っていく。
「こちらレクシアハート、出現した怪人を排除完了。襲われていた被害者の記憶処置後、帰還します。」
少女がどこかに通信し報告を終えると、唖然としている女性の前まで近づいてくる。
「さて、申し訳ないですがここでの出来事は忘れていただきます。その方があなたのためです。家には送り届けますので安心してください。」
そう告げると指先を女性の目の前に近づけ、閃光が放たれる。女性は急激に眠気が襲ってきたのか体がぐらりと傾き、そのまま意識を失ってしまう。
「お疲れ様、シオ姉。後の処理はこっちに任せて帰還してください」
少女の耳に聞きなれた男性の声で通信が入る。思わずフフッと微笑むと、
「こらっ、任務中はそう呼ぶんじゃないと何度も言っているじゃないか…」
通信の声の主である男性を叱りつけるような口調でたしなめる。しかしその声音は決して厳しいだけでなく優しさも感じさせるものだった。
-------------------
――翌朝。通学路を歩く一人の少女がいた。名は橘紫音。
夜空のような青みがかった髪をポニーテール状に結い、凛とした瞳、白い肌、すらっとしたしなやかな手足。同学年の女子たちとは一線を画す大人びた雰囲気の美少女だ。頭脳明晰にして運動神経抜群、その上に制服では隠し切れない完璧なボディスタイルにこの美貌。その美少女が歩く姿は誰もが見惚れるものだった。
「ふぁ…」
紫音が小さく欠伸をする。恥ずかしそうに口を手で隠すが、その姿は周囲を歩く男子生徒も思わずドキッとしてしまうほどに艶めかしい色気を放っていた。
「シオ姉が欠伸なんて珍しいね」
隣に並んで歩きながら、意地悪をするように声をかけたのは紀州浩二。紫音の1つ年下の幼馴染であり彼氏である。身長は紫音より低く細身であり頼りなさげではあるが、彼女の教えにより細身ながらも筋肉質でありしっかりと鍛えてあるのが見て取れた。
「仕方ないでしょう。昨日の任務は夜遅かったのだから…」
紫音は欠伸を見せてしまったことに少し赤面をしながら小声で呟く。昨日の任務、とはオークトルーパーを排除した事であり、彼女こそがレクシアハートその人であった。
「少しはこっちの事も考えた時間に出てほしいもんだよね」
浩二は冗談交じりにそう言うと、紫音は途端に厳しい顔になり、
「あいつらがこっちの事情なんて考えるわけがない。だからあんな非道な事を平気で行う。あいつらは全員殺さないといけないのよ。」
早口気味に呟き、呼吸が少し荒くなる。紫音は以前に家族を「エニグマ」によって殺されており、その復讐のためにレクシアハートとして戦い始めた。当初は復讐の念に囚われふさぎ込み他人を拒絶していたが、何度拒絶されても見捨てず献身的に支え続けた浩二のおかげで今のように明るさを取り戻し、他人ともかかわるようになっていた。それでも「エニグマ」関連の話になるとこうしてたまに不安定な面を見せてしまうことがある。
浩二がしまったと思いながらも場を和ませるためにどうしようかと思案していると、背後から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「シオ先輩~~!ってあれ?」
紫音に抱きつくように少女が飛び込んでくるが、その手は空を切る。紫音の姿は一瞬のうちにその少女の背後に移動していた。
「私の後ろを取ろうなんて10年早いわよ。千花」
そう言って飛び込んできた少女の頭をポンポンと優しく叩く。彼女の名は八朔千花。赤みがかった髪を大きな黄色のリボンでツインテールに結い、くりっとした瞳に健康的な美脚。そして紫音より豊満なスタイルを持つ、元気いっぱいの小動物系美少女である。そんな美少女が2人で仲睦まじくしている様子は、恒例でありながらも多くの男子生徒の目を惹いていた。
「じゃあ10年たったらあたしもシオ先輩みたいになれるってこと!?やったー!」
紫音の一つ年下の後輩である千花はワーワーとはしゃぎながら喜んでいる。彼女は前にレクシアハートに助けられたことがあり、そこから彼女自身も「ウィスタリス」に所属し、変身ヒロインとして戦うことになった一人である。「ウィスタリス」に入ったことで自分を助けてくれたのが紫音というのがわかりこうして過剰なスキンシップをするほどに慕っているのである。
「その発言馬鹿丸出しだぞ、お前」
自分一人ではいい方法が思いつかなかったので正直助かったと内心思いながらも浩二は先程の発言にツッコミを入れる。
「はぁ?人に馬鹿とか超失礼なんですけどぉ!?馬鹿って言った方が馬鹿なんですー!」
これも恒例だが急に喧嘩を始める二人に嘆息し、やれやれといった様子で呆れながらも紫音は声をかける。
「こんな場所で喧嘩するんじゃない。早く行かないと授業に遅れてしまうぞ」
そう言って道を小走りに走り始める。後ろにはギャーギャーと騒ぎながらもついてくる二人がいる。紫音はこの何気ない日常が愛おしくてたまらず、この日常を守るために、そして自分の復讐を完遂するために「エニグマ」を完全に潰すことを改めて胸の内で誓うのだった。
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