12 / 15
椿の記憶
しおりを挟む
アサザは彼に似ていた。だから推しになってしまった。
『カン花』のパッケージに描かれているアサザを指差す時、私は緊張した。すみれに気取られるかもしれない。いや、それとも気取られたかったのだろうか。
「ふーん」
でもすみれの反応は、それだけだった。興味を失ったように、その目はすぐにパッケージから離れてしまった。安心したけど、モヤモヤとした気持ちも残った。
すみれにとっては、彼とアサザは違って見えたのかもしれない。確かに目の色は全然違うけど、面立ちとか目つきとかはそっくりだと思うんだけどなあ。
そういうところで、私はすみれが彼に注いでいる愛情の大きさを知ってしまう。
ぼんやりとそんなことを思い出しながら、スマホを眺めていた。画面に反映されているのは、名前変換画面。『カン花』の世界にすっかりのめり込んでしまった私は、二次創作にまで手を出すようになっていた。
いつも使う名前を入力して、「名前を変換する」ボタンを押した。素早く画面が切り替わって、文字がずらりと並ぶ画面が出てくる。
「ほうほう、そうやって名前を変えて小説が読めんのか。面白い機能だな」
後頭部から聞こえた声に、思わずスマホを取り落とした。それをキャッチしたのはシロだった。相変わらず白い髪を跳ね散らかせている。
「なっなんなな見たな!?」
「見ちゃダメなもんなの?」
「ダメじゃないけど!」
でも恥ずかしい。顔に熱が集中する。穴があったら入りたい。普通の小説だったらこんなことはない。けどジャンルがジャンルだ。
「それよりさっきの小説は、『カンナの花が咲き誇る』だな? なんだ、ゲームだけじゃなくて小説にもなってんのか」
今さっきちょろっと画面を見ただけでそこまで把握したのか。恐ろしい。渡されたスマホを強く握りしめる。
「いや、その、今のは、公式じゃなくて非公式のもので……ファンの人が書いてて……」
「ゲームみたいに名前まで変えられるのに? そんな高度なもんを素人が作れんのか?」
「いや、そういう機能を無料で使えるサービスがあるんだよ」
「へぇぇ」
シロは心から感心しているらしい。紫色の目がそう言っている。
「で、お前はなんで自分の名前使わんの?」
「恥ずかしいからに決まってるだろ!」
「なんでカンナ?」
「デフォルト名がそうなの!」
いい加減、彼の質問攻めにうんざりしてきた。というかそろそろ羞恥心がもたない。爆発して、脱兎のごとくこの場から逃げ出してしまいそう。
「ところで! なんでシロがいるんだよ? 私はすみれと約束してたのに」
ぶった切るように会話を終わらせた。
でも私の疑問は最もだと思う。今日は土曜日で、すみれと買物に行く約束をしていたのだ。
「あ、そうそう。すみれが熱出して。40度」
「40度!? 大丈夫なの!?」
「今医者に行ってる。スマホ触る元気もないから、俺に言伝を頼んだってわけ」
納得すると同時に不安が広がった。かなりの高熱だ。きっと、とてもしんどいに違いない。
「お、お見舞いに……いや行かないほうがいいかな? 熱下がってからのほうが?」
「そのほうがいいかもな」
シロの同意に頷くと同時に、肩を落とす。
「渡辺椿はこれからどうすんの? 買物する?」
「いや、帰ろうかな。ソシャゲのイベントが今週までなんだよね。欲しいアイテム、まだゲットしきれてないし」
「お前どんだけゲームしてんの」
「じゃあねシロ。伝言ありがとう」
呆れる彼を無視して、手を振って帰路に着く。
その横を、シロが歩く。犬飼家は反対方向だ。
「なんでやねん」
「送る」
「別にいらない」
「お前が家に帰るまでちゃんと見てろってのが、すみれの命令だ。俺は犬飼家の賢いペットだからな。ご主人のいうことはちゃんと聞くんだぜ」
なんだ、すみれに言われたからか。足元の小石を蹴り飛ばす。
「そんなこと言って、全然鬼っぽくないくせに。鬼なら角の1本でも生やしてろよな。その刀が角とか言うんじゃないだろうな」
普段は気にならない、彼の腰に差してある日本刀を指さした。彼が鬼だなんて全然信じてないけど、本当の話だと言ってはばからないので、話を合わせることにしている。すみれもそうしてるし。
シロが驚いたように俺を見た。
「言い当てたのはお前が初めてだ」
まじで? そういう設定なの?
「すみれも知らない?」
「言ってないから知らないんじゃない?」
改めて刀を眺めた。柄に巻かれた布は、すっかり擦り切れている。下げ緒は紫色の紐を適当に縛っているだけ。
「本当は額にあったんだけどな。色々あって取れた。痕なら残ってるよ」
彼はちょっと顔をしかめながら、自分の額に軽く触れる。
「だからその刀、ずっと持ってるの?」
「こいつから一定距離と一定期間離れると、俺は鬼じゃなくなるからな」
シロはちょっとよく分からないことを言って、腰の物を大事そうに撫でる。
「鬼じゃないなら何になるのさ」
「何でもないものになるのさ」
「意味わかんない」
「そうやってすぐ思考放棄するのは良くない」
「意味わからん設定をいっぱい付けてるお前のほうが、良くない」
「まあ確かに、俺も理屈は分からん」
いやお前が考えたんだろ!とツッコミを入れようとして、やめた。こっちをからかっているような顔に見えない。
「あ、でも鬼じゃなくなったのは見てすぐ分かるんだ。目の色が変わるんだ」
「へー、目の色がねぇ。金色とか?」
アサザを思い浮かべながら言えば、シロは満足そうに頷いた。これも当たりかい。こいつ、その設定使って小説書いた方がいいんじゃないか? ちょっと読んでみたい気もする。
話し込んでいるうちに、家の前についた。
「送ってくれてありがとう。すみれに、早く良くなってねって言っといて」
「おう」
それだけの返事をすると、シロはさっさと来た道を戻っていってしまった。名残惜しいとかそういうのは、全くなさそうだ。むしろ早く帰りたかったんじゃないだろうか。シロもすみれが心配だろう。
そうだ。早く帰れ。そしてすみれの傍にいてやれ。ぼんやりとそんなことを思いながら、後姿を見送った。
私は彼に恋をしている。けど言わない。そんな想い以上に私は、彼とすみれが一緒にいるのを見ているのが、好きだから。
『カン花』のパッケージに描かれているアサザを指差す時、私は緊張した。すみれに気取られるかもしれない。いや、それとも気取られたかったのだろうか。
「ふーん」
でもすみれの反応は、それだけだった。興味を失ったように、その目はすぐにパッケージから離れてしまった。安心したけど、モヤモヤとした気持ちも残った。
すみれにとっては、彼とアサザは違って見えたのかもしれない。確かに目の色は全然違うけど、面立ちとか目つきとかはそっくりだと思うんだけどなあ。
そういうところで、私はすみれが彼に注いでいる愛情の大きさを知ってしまう。
ぼんやりとそんなことを思い出しながら、スマホを眺めていた。画面に反映されているのは、名前変換画面。『カン花』の世界にすっかりのめり込んでしまった私は、二次創作にまで手を出すようになっていた。
いつも使う名前を入力して、「名前を変換する」ボタンを押した。素早く画面が切り替わって、文字がずらりと並ぶ画面が出てくる。
「ほうほう、そうやって名前を変えて小説が読めんのか。面白い機能だな」
後頭部から聞こえた声に、思わずスマホを取り落とした。それをキャッチしたのはシロだった。相変わらず白い髪を跳ね散らかせている。
「なっなんなな見たな!?」
「見ちゃダメなもんなの?」
「ダメじゃないけど!」
でも恥ずかしい。顔に熱が集中する。穴があったら入りたい。普通の小説だったらこんなことはない。けどジャンルがジャンルだ。
「それよりさっきの小説は、『カンナの花が咲き誇る』だな? なんだ、ゲームだけじゃなくて小説にもなってんのか」
今さっきちょろっと画面を見ただけでそこまで把握したのか。恐ろしい。渡されたスマホを強く握りしめる。
「いや、その、今のは、公式じゃなくて非公式のもので……ファンの人が書いてて……」
「ゲームみたいに名前まで変えられるのに? そんな高度なもんを素人が作れんのか?」
「いや、そういう機能を無料で使えるサービスがあるんだよ」
「へぇぇ」
シロは心から感心しているらしい。紫色の目がそう言っている。
「で、お前はなんで自分の名前使わんの?」
「恥ずかしいからに決まってるだろ!」
「なんでカンナ?」
「デフォルト名がそうなの!」
いい加減、彼の質問攻めにうんざりしてきた。というかそろそろ羞恥心がもたない。爆発して、脱兎のごとくこの場から逃げ出してしまいそう。
「ところで! なんでシロがいるんだよ? 私はすみれと約束してたのに」
ぶった切るように会話を終わらせた。
でも私の疑問は最もだと思う。今日は土曜日で、すみれと買物に行く約束をしていたのだ。
「あ、そうそう。すみれが熱出して。40度」
「40度!? 大丈夫なの!?」
「今医者に行ってる。スマホ触る元気もないから、俺に言伝を頼んだってわけ」
納得すると同時に不安が広がった。かなりの高熱だ。きっと、とてもしんどいに違いない。
「お、お見舞いに……いや行かないほうがいいかな? 熱下がってからのほうが?」
「そのほうがいいかもな」
シロの同意に頷くと同時に、肩を落とす。
「渡辺椿はこれからどうすんの? 買物する?」
「いや、帰ろうかな。ソシャゲのイベントが今週までなんだよね。欲しいアイテム、まだゲットしきれてないし」
「お前どんだけゲームしてんの」
「じゃあねシロ。伝言ありがとう」
呆れる彼を無視して、手を振って帰路に着く。
その横を、シロが歩く。犬飼家は反対方向だ。
「なんでやねん」
「送る」
「別にいらない」
「お前が家に帰るまでちゃんと見てろってのが、すみれの命令だ。俺は犬飼家の賢いペットだからな。ご主人のいうことはちゃんと聞くんだぜ」
なんだ、すみれに言われたからか。足元の小石を蹴り飛ばす。
「そんなこと言って、全然鬼っぽくないくせに。鬼なら角の1本でも生やしてろよな。その刀が角とか言うんじゃないだろうな」
普段は気にならない、彼の腰に差してある日本刀を指さした。彼が鬼だなんて全然信じてないけど、本当の話だと言ってはばからないので、話を合わせることにしている。すみれもそうしてるし。
シロが驚いたように俺を見た。
「言い当てたのはお前が初めてだ」
まじで? そういう設定なの?
「すみれも知らない?」
「言ってないから知らないんじゃない?」
改めて刀を眺めた。柄に巻かれた布は、すっかり擦り切れている。下げ緒は紫色の紐を適当に縛っているだけ。
「本当は額にあったんだけどな。色々あって取れた。痕なら残ってるよ」
彼はちょっと顔をしかめながら、自分の額に軽く触れる。
「だからその刀、ずっと持ってるの?」
「こいつから一定距離と一定期間離れると、俺は鬼じゃなくなるからな」
シロはちょっとよく分からないことを言って、腰の物を大事そうに撫でる。
「鬼じゃないなら何になるのさ」
「何でもないものになるのさ」
「意味わかんない」
「そうやってすぐ思考放棄するのは良くない」
「意味わからん設定をいっぱい付けてるお前のほうが、良くない」
「まあ確かに、俺も理屈は分からん」
いやお前が考えたんだろ!とツッコミを入れようとして、やめた。こっちをからかっているような顔に見えない。
「あ、でも鬼じゃなくなったのは見てすぐ分かるんだ。目の色が変わるんだ」
「へー、目の色がねぇ。金色とか?」
アサザを思い浮かべながら言えば、シロは満足そうに頷いた。これも当たりかい。こいつ、その設定使って小説書いた方がいいんじゃないか? ちょっと読んでみたい気もする。
話し込んでいるうちに、家の前についた。
「送ってくれてありがとう。すみれに、早く良くなってねって言っといて」
「おう」
それだけの返事をすると、シロはさっさと来た道を戻っていってしまった。名残惜しいとかそういうのは、全くなさそうだ。むしろ早く帰りたかったんじゃないだろうか。シロもすみれが心配だろう。
そうだ。早く帰れ。そしてすみれの傍にいてやれ。ぼんやりとそんなことを思いながら、後姿を見送った。
私は彼に恋をしている。けど言わない。そんな想い以上に私は、彼とすみれが一緒にいるのを見ているのが、好きだから。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
恋人以上、永遠の主人
那月
ファンタジー
転生を繰り返し鬼を討つ宿命を背負った2人の物語
平安時代に跋扈した魑魅魍魎、滅ばなかった鬼が現代にまで。
かの有名な安倍晴明は言った。
「人間では間に合わぬ。お前達2人に鬼の呪をかけるゆえ、戦い続けろ。鬼が滅ぶその時まで、お前達が死ぬことは許されない」
呪によって、死んでもすぐに前世の記憶を持ったまま生まれ変わるようになった2人。
生まれては死ぬまで鬼と戦い、死んではまた生まれ変わる。
鬼との戦いは千年を超え、現代。
鬼は減るどころか増えた、強力になった。
なぜ?何かの前兆なのか?
2人は現代の人間達と協力し、鬼を討つ。平和はもちろん、自分達の終のために。
ここ最近急激に増え知能が高くなった鬼。
1体しかいないはずの、過去に倒したはずの大型鬼の出現。
統率の取れた行動を見せる鬼。
様々な鬼に関する謎に立ち向かう2人が行きつく先にあるものとは?
終は必ず来る
そう信じて2人は前に進み続ける。
公爵令嬢は薬師を目指す~悪役令嬢ってなんですの?~【短編版】
ゆうの
ファンタジー
公爵令嬢、ミネルヴァ・メディシスは時折夢に見る。「治癒の神力を授かることができなかった落ちこぼれのミネルヴァ・メディシス」が、婚約者である第一王子殿下と恋に落ちた男爵令嬢に毒を盛り、断罪される夢を。
――しかし、夢から覚めたミネルヴァは、そのたびに、思うのだ。「医者の家系《メディシス》に生まれた自分がよりによって誰かに毒を盛るなんて真似をするはずがないのに」と。
これは、「治癒の神力」を授かれなかったミネルヴァが、それでもメディシスの人間たろうと努力した、その先の話。
※ 様子見で(一応)短編として投稿します。反響次第では長編化しようかと(「その後」を含めて書きたいエピソードは山ほどある)。
唯一平民の悪役令嬢は吸血鬼な従者がお気に入りなのである。
彩世幻夜
ファンタジー
※ 2019年ファンタジー小説大賞 148 位! 読者の皆様、ありがとうございました!
裕福な商家の生まれながら身分は平民の悪役令嬢に転生したアンリが、ユニークスキル「クリエイト」を駆使してシナリオ改変に挑む、恋と冒険から始まる成り上がりの物語。
※2019年10月23日 完結
乙女ゲームの世界へ転生!ヒロインの私は当然王子様に決めた!!で?その王子様は何処???
ラララキヲ
ファンタジー
乙女ゲームの世界のヒロインに転生していると気付いた『リザリア』。
前世を思い出したその日から、最推しの王子と結ばれるべく頑張った。乙女ゲームの舞台である学園に入学し、さぁ大好きな王子様と遂に出会いを果たす……っ!となった時、その相手の王子様が居ない?!?
その王子も実は…………
さぁリザリアは困った!!
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇【恋愛】もあるよ!
◇なろうにも上げる予定です。
美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。
お帰り転生―素質だけは世界最高の素人魔術師、前々世の復讐をする。
永礼 経
ファンタジー
特性「本の虫」を選んで転生し、3度目の人生を歩むことになったキール・ヴァイス。
17歳を迎えた彼は王立大学へ進学。
その書庫「王立大学書庫」で、一冊の不思議な本と出会う。
その本こそ、『真魔術式総覧』。
かつて、大魔導士ロバート・エルダー・ボウンが記した書であった。
伝説の大魔導士の手による書物を手にしたキールは、現在では失われたボウン独自の魔術式を身に付けていくとともに、
自身の生前の記憶や前々世の自分との邂逅を果たしながら、仲間たちと共に、様々な試練を乗り越えてゆく。
彼の周囲に続々と集まってくる様々な人々との関わり合いを経て、ただの素人魔術師は伝説の大魔導士への道を歩む。
魔法戦あり、恋愛要素?ありの冒険譚です。
【本作品はカクヨムさまで掲載しているものの転載です】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる