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②
コトハジメ
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入社して、まだ3か月程しかたっていない。
1年間は勤め、アパートの方もそのまま住むことを決めた。
まぁ、うちの親との約束でもある。
それでも、毎日のように泰之くんに会いに行き、夕飯は依里さんの手料理を食べた。
引っ越して、落ち着いたころに、依里さんはお琴の教室を再開していた。前からの生徒さんは何人か、親の送り迎えで来ている。会社に使っていたところなので、駐車場はある。新規の生徒さんも増えた。
私も、土・日曜は手伝った。
泰之くんに、
「休みの日くらいデートしようよ」
と言われたが、
「毎日会ってるからいいじゃん」
と言ってしまった。
7月に入り、泰之くんが
「夏休みになったらさ、旅行に行こうよ」
「旅行って?」
「取引先の人にホテルの券もらったんだ」
「え、何処?」
「ここ」
海が見えるホテルの写真があった。
地名を聞いてもよくわからない。
「ここって近い?」
「車で5時間くらいじゃない?」
8月12日・13日の1泊で、旅行に出かけた。
朝8時頃に出て、お昼は途中のレストランで食べ、2時頃着いてチェックインし、夕飯は最上階にあるレストランだった。
「もう少し暗くなったら、夜景も見えるだろうけど」
「夏だから、まだ明るいね」
私は、こうゆうレストランでの食事は初めてだ。泰之くんは仕事関係で行くことがあるようだ。
泰之くんの真似をして食べた。
部屋に戻ってから、
「俺も緊張した」
「え?」
「いつもは、人のを見ながらだけど、今日は、ずっと橙香に見られてるからな」
「え、そう?」
「橙香」
抱きしめられ、
「今日は一緒にお風呂入ろうか?」
「うん」
泰之くんは、私を抱きかかえたままバスルームに行き、抱いたままキスをし、徐々に私の服を脱がせた。
その日、私たちは抱き合った。
私の初体験だ。
1年間は勤め、アパートの方もそのまま住むことを決めた。
まぁ、うちの親との約束でもある。
それでも、毎日のように泰之くんに会いに行き、夕飯は依里さんの手料理を食べた。
引っ越して、落ち着いたころに、依里さんはお琴の教室を再開していた。前からの生徒さんは何人か、親の送り迎えで来ている。会社に使っていたところなので、駐車場はある。新規の生徒さんも増えた。
私も、土・日曜は手伝った。
泰之くんに、
「休みの日くらいデートしようよ」
と言われたが、
「毎日会ってるからいいじゃん」
と言ってしまった。
7月に入り、泰之くんが
「夏休みになったらさ、旅行に行こうよ」
「旅行って?」
「取引先の人にホテルの券もらったんだ」
「え、何処?」
「ここ」
海が見えるホテルの写真があった。
地名を聞いてもよくわからない。
「ここって近い?」
「車で5時間くらいじゃない?」
8月12日・13日の1泊で、旅行に出かけた。
朝8時頃に出て、お昼は途中のレストランで食べ、2時頃着いてチェックインし、夕飯は最上階にあるレストランだった。
「もう少し暗くなったら、夜景も見えるだろうけど」
「夏だから、まだ明るいね」
私は、こうゆうレストランでの食事は初めてだ。泰之くんは仕事関係で行くことがあるようだ。
泰之くんの真似をして食べた。
部屋に戻ってから、
「俺も緊張した」
「え?」
「いつもは、人のを見ながらだけど、今日は、ずっと橙香に見られてるからな」
「え、そう?」
「橙香」
抱きしめられ、
「今日は一緒にお風呂入ろうか?」
「うん」
泰之くんは、私を抱きかかえたままバスルームに行き、抱いたままキスをし、徐々に私の服を脱がせた。
その日、私たちは抱き合った。
私の初体験だ。
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