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②
コトハジメ
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次の日、朝、9時頃に須賀先輩は迎えに来てくれて、依里さんの所へ行き、先輩は折り返していった。引っ越し先は、私の住んでるところと、割と近いようだ。
依里さんの、荷物を箱に詰めたりするのを手伝った。
その日は、泊まることにして、次の日も朝から手伝った。
次の週は行けなくて、その次の土曜日、引っ越すことになった。
先輩は、引っ越し用のトラックと、運転する友達も頼んでいた。
私は、依里さんと、運びだした後の部屋の掃除をして、迎えに来てくれた別の友達と一緒に、引っ越し先に向かった。
ある程度、片付いてから、来てくれていた人10人程で、引っ越し蕎麦を食べた。
夜、帰ろうかなって思ったとき、先輩が
「ちょっと来てくれる?」
と、3階の先輩の部屋に行った。
1階と2階の間は中階段と外階段もある。2階に玄関のような扉がある。
2階と3階の間は、中階段だけだ。
「橙香」
抱きかかえられるように膝の上に座り、キスをした。
「先輩」
「いい加減、その呼び方止めない?」
「だって・・・」
「俺の名前知らない?」
「知ってるよ」
「だったらさ」
「泰之くん」
と言うと、頭を撫でた。
「好きだよ、橙香」
「いつから?」
「え?そうだな、キスしてから、かな」
「え~!」
「まぁ、あの時、2年前。デート見られたとき、俺も、ちょっと意識した」
「意識って?」
「橙香だけには見られたくなかったな、って。それでも、認めたくないってのもあった」
「何でよ?」
「ずっとさ、妹のような感じだったからさ。でも、この前、我慢できなくなった。キスしたいって思っちゃった」
なんだか嬉しくて、思わず涙が止まらなくなった。
「おい、何で泣くんだよ」
「だって、嬉しいんだもん」
涙を舐めるように目元にキスをし、そして、唇に。
依里さんの、荷物を箱に詰めたりするのを手伝った。
その日は、泊まることにして、次の日も朝から手伝った。
次の週は行けなくて、その次の土曜日、引っ越すことになった。
先輩は、引っ越し用のトラックと、運転する友達も頼んでいた。
私は、依里さんと、運びだした後の部屋の掃除をして、迎えに来てくれた別の友達と一緒に、引っ越し先に向かった。
ある程度、片付いてから、来てくれていた人10人程で、引っ越し蕎麦を食べた。
夜、帰ろうかなって思ったとき、先輩が
「ちょっと来てくれる?」
と、3階の先輩の部屋に行った。
1階と2階の間は中階段と外階段もある。2階に玄関のような扉がある。
2階と3階の間は、中階段だけだ。
「橙香」
抱きかかえられるように膝の上に座り、キスをした。
「先輩」
「いい加減、その呼び方止めない?」
「だって・・・」
「俺の名前知らない?」
「知ってるよ」
「だったらさ」
「泰之くん」
と言うと、頭を撫でた。
「好きだよ、橙香」
「いつから?」
「え?そうだな、キスしてから、かな」
「え~!」
「まぁ、あの時、2年前。デート見られたとき、俺も、ちょっと意識した」
「意識って?」
「橙香だけには見られたくなかったな、って。それでも、認めたくないってのもあった」
「何でよ?」
「ずっとさ、妹のような感じだったからさ。でも、この前、我慢できなくなった。キスしたいって思っちゃった」
なんだか嬉しくて、思わず涙が止まらなくなった。
「おい、何で泣くんだよ」
「だって、嬉しいんだもん」
涙を舐めるように目元にキスをし、そして、唇に。
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