13 / 14
⑵
靴ひも
しおりを挟む
夜、
「俺さ、少し前から、調子悪くてさ、休暇届出してたんだ」
「え、調子って?」
「ま、過労とストレスだな。で、三沢さんの誘いも断ってた。病院から、最後にってお願いされたのが、日比の担当だった。迷ったけど、カルテ見て、日比だってわかったから、決めたんだ。知らない相手じゃなかったら、ストレスも少ないかなって思ったし。一人だけ専属でいいって言われたしね」
「やってみたら、もっと、ストレスになったんじゃない?」
「いや、楽しかったよ」
「本当に?」
「あぁ。だから、決めたんだ。最後まで責任もって、治すって」
「そっか」
なんだか、嬉しくて、頬が緩んだ。
「それと、三沢さんの誘いも受ける気になった。病院では、日常生活に困らない程度のリハビリだからさ。もっと、競技に復活できるまで持っていきたい。三沢さんとこなら、リハビリだけじゃなく、コーチもいる」
「なんか、やっぱ、チームだね」
「そうだな。1年半くらい前に、三沢さんから連絡あって、相談受けた。リハビリの事とか。仕事で、障害者も相手にしてるしな。今度は、俺が相談してる」
「あのさ、先輩って言ってたけど、いつの?」
「中学の。っても、同時期には行ってない。卒業後も教えに来てた。日比が入学したころには来なくなってたけどな」
「そっか、三沢さんも、同じ中学出身だったね」
次の日から、大学に行くことにした。
「送ってくよ」
と言われたけど、
「友達と駅で待ち合わせてるから」
と言って、断った。
帰りは最寄りの駅まで迎えに来てもらって、三沢さんの所に行ったり、リハビリに行ったりした。
「俺さ、少し前から、調子悪くてさ、休暇届出してたんだ」
「え、調子って?」
「ま、過労とストレスだな。で、三沢さんの誘いも断ってた。病院から、最後にってお願いされたのが、日比の担当だった。迷ったけど、カルテ見て、日比だってわかったから、決めたんだ。知らない相手じゃなかったら、ストレスも少ないかなって思ったし。一人だけ専属でいいって言われたしね」
「やってみたら、もっと、ストレスになったんじゃない?」
「いや、楽しかったよ」
「本当に?」
「あぁ。だから、決めたんだ。最後まで責任もって、治すって」
「そっか」
なんだか、嬉しくて、頬が緩んだ。
「それと、三沢さんの誘いも受ける気になった。病院では、日常生活に困らない程度のリハビリだからさ。もっと、競技に復活できるまで持っていきたい。三沢さんとこなら、リハビリだけじゃなく、コーチもいる」
「なんか、やっぱ、チームだね」
「そうだな。1年半くらい前に、三沢さんから連絡あって、相談受けた。リハビリの事とか。仕事で、障害者も相手にしてるしな。今度は、俺が相談してる」
「あのさ、先輩って言ってたけど、いつの?」
「中学の。っても、同時期には行ってない。卒業後も教えに来てた。日比が入学したころには来なくなってたけどな」
「そっか、三沢さんも、同じ中学出身だったね」
次の日から、大学に行くことにした。
「送ってくよ」
と言われたけど、
「友達と駅で待ち合わせてるから」
と言って、断った。
帰りは最寄りの駅まで迎えに来てもらって、三沢さんの所に行ったり、リハビリに行ったりした。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

疲れる目覚まし時計
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
朝、僕が布団の中でまどろんでいると、姉さんが起こしに来た。
まだ時間が早いから寝ようとする僕を、姉さんが起こそうとする。
その起こし方がとても特殊で……。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

男性向けフリー台本集
氷元一
恋愛
思いついたときに書いた男性向けのフリー台本です。ご自由にどうぞ。使用報告は自由ですが連絡くださると僕が喜びます。
※言い回しなどアレンジは可。
Twitter:https://twitter.com/mayoi_himoto
YouTube:https://www.youtube.com/c/%E8%BF%B7%E3%81%84%E4%BA%BA%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E6%B0%B7%E5%85%83%E4%B8%80/featured?view_as=subscriber


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる