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⑵
靴ひも
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夜、
「俺さ、少し前から、調子悪くてさ、休暇届出してたんだ」
「え、調子って?」
「ま、過労とストレスだな。で、三沢さんの誘いも断ってた。病院から、最後にってお願いされたのが、日比の担当だった。迷ったけど、カルテ見て、日比だってわかったから、決めたんだ。知らない相手じゃなかったら、ストレスも少ないかなって思ったし。一人だけ専属でいいって言われたしね」
「やってみたら、もっと、ストレスになったんじゃない?」
「いや、楽しかったよ」
「本当に?」
「あぁ。だから、決めたんだ。最後まで責任もって、治すって」
「そっか」
なんだか、嬉しくて、頬が緩んだ。
「それと、三沢さんの誘いも受ける気になった。病院では、日常生活に困らない程度のリハビリだからさ。もっと、競技に復活できるまで持っていきたい。三沢さんとこなら、リハビリだけじゃなく、コーチもいる」
「なんか、やっぱ、チームだね」
「そうだな。1年半くらい前に、三沢さんから連絡あって、相談受けた。リハビリの事とか。仕事で、障害者も相手にしてるしな。今度は、俺が相談してる」
「あのさ、先輩って言ってたけど、いつの?」
「中学の。っても、同時期には行ってない。卒業後も教えに来てた。日比が入学したころには来なくなってたけどな」
「そっか、三沢さんも、同じ中学出身だったね」
次の日から、大学に行くことにした。
「送ってくよ」
と言われたけど、
「友達と駅で待ち合わせてるから」
と言って、断った。
帰りは最寄りの駅まで迎えに来てもらって、三沢さんの所に行ったり、リハビリに行ったりした。
「俺さ、少し前から、調子悪くてさ、休暇届出してたんだ」
「え、調子って?」
「ま、過労とストレスだな。で、三沢さんの誘いも断ってた。病院から、最後にってお願いされたのが、日比の担当だった。迷ったけど、カルテ見て、日比だってわかったから、決めたんだ。知らない相手じゃなかったら、ストレスも少ないかなって思ったし。一人だけ専属でいいって言われたしね」
「やってみたら、もっと、ストレスになったんじゃない?」
「いや、楽しかったよ」
「本当に?」
「あぁ。だから、決めたんだ。最後まで責任もって、治すって」
「そっか」
なんだか、嬉しくて、頬が緩んだ。
「それと、三沢さんの誘いも受ける気になった。病院では、日常生活に困らない程度のリハビリだからさ。もっと、競技に復活できるまで持っていきたい。三沢さんとこなら、リハビリだけじゃなく、コーチもいる」
「なんか、やっぱ、チームだね」
「そうだな。1年半くらい前に、三沢さんから連絡あって、相談受けた。リハビリの事とか。仕事で、障害者も相手にしてるしな。今度は、俺が相談してる」
「あのさ、先輩って言ってたけど、いつの?」
「中学の。っても、同時期には行ってない。卒業後も教えに来てた。日比が入学したころには来なくなってたけどな」
「そっか、三沢さんも、同じ中学出身だったね」
次の日から、大学に行くことにした。
「送ってくよ」
と言われたけど、
「友達と駅で待ち合わせてるから」
と言って、断った。
帰りは最寄りの駅まで迎えに来てもらって、三沢さんの所に行ったり、リハビリに行ったりした。
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