28 / 29
①
あの日のこと
しおりを挟む
昇矢くんと一緒に暮らすようになって、2か月が経った頃、出社すると、真壁さんに呼ばれて、課長室に行くと、
「これ、北播摩さんに頼まれたもの」
書類が入ったような封書を持っていた。
「何?」
「聞いてないのか?」
「何を?」
「ま、いい。渡しといて」
「はい」
何だろう?封をしてあるから、開けて見るわけにもいかない。
帰って、昇矢くんに話すと、
「あ、それな」
と言って、封を開けて見ている。
「何?」
「うん、ちょっと待って」
何なの?
「里桜のお母さんの居場所探してもらった」
「え?」
「里桜が入院してる時に真壁さんと少し話して、会社の書類にはお母さんが保証者になってるって聞いて、でも、今は連絡取れない、とも言ってて。その時に、名刺貰ってたから、里桜が退院した後、連絡とって、もう1度、お母さんに連絡取れないかって、お願いしたんだよ。人事の方にも取り合ってくれたみたいで」
「わかったの?」
「うん。これ」
書類を見た。
「えっと・・・」
「ここだったら、車で2時間くらいじゃないかな」
「そっか」
「会いに行く?」
「え?」
「里桜は結婚あまり考えていないって言ったけど、俺は、里桜と結婚したい。だから、里桜のお母さんにも挨拶したいし、俺の両親にも会って欲しい」
「あの、ちょっと待って」
「何?」
「聞かないようにしてたけど、あのさ、」
「もしかして、慶子との事?」
「え、うん」
「慶子は未婚で司を産んだ。父親はどんな人か話してくれなかった。高校の時にバイトしてた時の先輩で、何年か振りかに、そのバイト先に久し振りに顔出したら、司の保育園のお迎えに行かなきゃって言ってて、それから、度々、会うようになって。って感じかな。俺は結婚したいって言った。でも、拒否された。うちの親にも反対されたし」
「もういいよ」
「え?」
「聞きたかったのに、なんかさ」
「そう、だな」
「私、昇矢くんのお父さんやお母さんに反対されない?」
「大丈夫だろ?」
「だってさ、歳も違うし」
「そんな事・・・そうだなぁ」
「え~」
「大丈夫。俺が守るから」
「これ、北播摩さんに頼まれたもの」
書類が入ったような封書を持っていた。
「何?」
「聞いてないのか?」
「何を?」
「ま、いい。渡しといて」
「はい」
何だろう?封をしてあるから、開けて見るわけにもいかない。
帰って、昇矢くんに話すと、
「あ、それな」
と言って、封を開けて見ている。
「何?」
「うん、ちょっと待って」
何なの?
「里桜のお母さんの居場所探してもらった」
「え?」
「里桜が入院してる時に真壁さんと少し話して、会社の書類にはお母さんが保証者になってるって聞いて、でも、今は連絡取れない、とも言ってて。その時に、名刺貰ってたから、里桜が退院した後、連絡とって、もう1度、お母さんに連絡取れないかって、お願いしたんだよ。人事の方にも取り合ってくれたみたいで」
「わかったの?」
「うん。これ」
書類を見た。
「えっと・・・」
「ここだったら、車で2時間くらいじゃないかな」
「そっか」
「会いに行く?」
「え?」
「里桜は結婚あまり考えていないって言ったけど、俺は、里桜と結婚したい。だから、里桜のお母さんにも挨拶したいし、俺の両親にも会って欲しい」
「あの、ちょっと待って」
「何?」
「聞かないようにしてたけど、あのさ、」
「もしかして、慶子との事?」
「え、うん」
「慶子は未婚で司を産んだ。父親はどんな人か話してくれなかった。高校の時にバイトしてた時の先輩で、何年か振りかに、そのバイト先に久し振りに顔出したら、司の保育園のお迎えに行かなきゃって言ってて、それから、度々、会うようになって。って感じかな。俺は結婚したいって言った。でも、拒否された。うちの親にも反対されたし」
「もういいよ」
「え?」
「聞きたかったのに、なんかさ」
「そう、だな」
「私、昇矢くんのお父さんやお母さんに反対されない?」
「大丈夫だろ?」
「だってさ、歳も違うし」
「そんな事・・・そうだなぁ」
「え~」
「大丈夫。俺が守るから」
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
男友達を家に入れたら催眠術とおもちゃで責められ調教されちゃう話
mian
恋愛
気づいたら両手両足を固定されている。
クリトリスにはローター、膣には20センチ弱はある薄ピンクの鉤型が入っている。
友達だと思ってたのに、催眠術をかけられ体が敏感になって容赦なく何度もイかされる。気づけば彼なしではイけない体に作り変えられる。SM調教物語。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
クソつよ性欲隠して結婚したら草食系旦那が巨根で絶倫だった
山吹花月
恋愛
『穢れを知らぬ清廉な乙女』と『王子系聖人君子』
色欲とは無縁と思われている夫婦は互いに欲望を隠していた。
◇ムーンライトノベルズ様へも掲載しております。
連続寸止めで、イキたくて泣かされちゃう女の子のお話
まゆら
恋愛
投稿を閲覧いただき、ありがとうございます(*ˊᵕˋ*)
「一日中、イかされちゃうのと、イケないままと、どっちが良い?」
久しぶりの恋人とのお休みに、食事中も映画を見ている時も、ずっと気持ち良くされちゃう女の子のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる