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①
あの日のこと
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昇矢くんは、ずっと、付き添ってくれていた。
慶子さんは?って、聞きたいけど聞けなかった。
「仕事行かなくていいの?」
と聞いたら、
「有休あるから大丈夫」
と言った。
「私・・・」
「いいから、寝てろ」
「寝たくない」
「そうだな、いっぱい寝てたもんな」
「うん」
「昇矢くん」
「痛いとこない?」
「うん。昇矢くんは?」
「俺?」
「頭とか打ったんじゃないの?」
「あぁ、少しな。ちょっとコブ出来た」
「見せて」
後頭部に少し膨らみがあって、触ると、
「いて!」
「ごめん」
「いや」
そう言いながら、笑っている。
「里桜」
手を握ってくれて、
「心配するな。側にいるから」
これって、ずっとじゃない、よね?
入院している時だけ?
それでも、なんか、嬉しかった。
慶子さんは?って、聞きたいけど聞けなかった。
「仕事行かなくていいの?」
と聞いたら、
「有休あるから大丈夫」
と言った。
「私・・・」
「いいから、寝てろ」
「寝たくない」
「そうだな、いっぱい寝てたもんな」
「うん」
「昇矢くん」
「痛いとこない?」
「うん。昇矢くんは?」
「俺?」
「頭とか打ったんじゃないの?」
「あぁ、少しな。ちょっとコブ出来た」
「見せて」
後頭部に少し膨らみがあって、触ると、
「いて!」
「ごめん」
「いや」
そう言いながら、笑っている。
「里桜」
手を握ってくれて、
「心配するな。側にいるから」
これって、ずっとじゃない、よね?
入院している時だけ?
それでも、なんか、嬉しかった。
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