信じていれば

陽紫葵

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信じていれば

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 次の日の午後、キッツハイで打ち合わせがあると言い、私は休みだったので、行く途中に家まで送ってもらった。
その日の夜、隼人くんは私の家に来て、
「3人ともさ、やり切った感があってさ。アルバム制作も、ツアーも楽しかったんだよ。今は、完全燃焼な感じなんだ。これはみんな同意見なんだ。で、さ、また、いつか、やりたくなったら集まろうって。それは、時期を決めないでさ」
打ち合わせは、次作の制作の話だと勝手に思ってたから・・・・・
「残念そうな顔してるな」
「う~ん、少し。でも、3人の思いだもんね」
3人が決めたことなら応援したいと思った。3人が同じ思いなら、いいなって。
「隼人くんはこれからどうするの?」
「俺は、万帆のプロデュースと、俺自身もアルバム作りたいと思ってる」
「アルバム?」
「キッツハイやってて、曲も色々作って、これはバンドじゃないな、って思う曲もあって、その辺の曲と、他ももう少し作って、ソロでやろうかなって」
「歌うの?」
「そうだな。全曲は無理だと思うけど。インストも含めてね」
「私も歌いたい」
「万帆のは別に作ってあるから。あ、今度は詞も書いてよ」
「え、作詞とかしたことないよ」
「大丈夫。思いをざっと書いて、俺が手直しするから」
「だったら、頑張る」
「うん。そうやってるうちに、ちゃんと書けるようになるよ」
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