信じていれば

陽紫葵

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信じていれば

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部屋に着いて、少ししたら、出前が届いた。
届いたものをテーブルに広げ、ワインも開け、グラスに注いだ。
「乾杯」
「乾杯」
「改めて、万帆、お誕生日おめでとう」
「ありがとう」
食べ終わった頃、
「デザートの前に、少し待ってね」
と言って、隼人くんは寝室のドアを開け入って行った。
戻ると、何かを差し出し、
「万帆、俺と結婚してください」
と言った。
持っているのは、指輪の箱だった。
私は迷う理由がない。
「よろしくお願いします」
と、指輪を受け取った。
「よかった」
抱き寄せられてから、
「手、出して」
私は左手を出し、隼人くんは薬指に指輪をはめた。サイズぴったりだ。
「サイズ、知ってたの?」
「知ってたよ。ってか、こっそり測った」
「え、いつ?」
「いつだろうな?」
「え~ずるいなぁ」
「いいだろ」
「いいけど」
その後、ケーキを食べた。
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