信じていれば

陽紫葵

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信じていれば

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スタジオを出ると、マネージャーが急用で事務所に戻ったと言われ、急用って何よ?と思ったが、
「じゃ、俺、送ってくよ」
と、隼人くんに言われ、ドキドキしてきた。
隼人くんの車に乗り、
「どうかなぁ?」
「Umm…」
「簡単には決められないよな」
「ドラマってゆうと・・・」
隼人くんの誘いだから、すぐにでも返事したい気分だったが、やはり、トラウマもあった。
「そうだな、前の事もあるしな。でも、俺、今回は絶対にやり遂げるからさ。万帆ちゃんに悲しい思いはさせない。信じて欲しい」
そう言われたら、断れない。
「うん、ありがとう」
「じゃあ?」
「私、やってみる」
「そっか。よろしくな」
と手を出したので、私も手を出し、握手をし
「よろしくお願いします」
と言った。
家の前まで送ってもらい、
「明日から迎えに来るから」
「え?」
「万帆ちゃんのマネージャーに頼まれてるから」
「え、どうゆう事?」
「別に担当の子、増えるから、万帆ちゃんのこと頼むって」
「え、初耳だよ」
「言ってないって言ってたしな」
「ってことは、マネージャーは私がこの仕事受けるってわかってたって事?」
「そうだな」
そうだったんだ・・・?
「じゃ、これ、俺のケータイ番号な」
と、メモを渡され、
「万帆ちゃんのは?」
と言われたので、番号をメモをし渡した。
「着いたら電話するから」
「うん」
そうして、次の日から、隼人くんとの仕事が始まった。
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