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マッサージ機
ロデオ
しおりを挟む「…みずか……ね……」
……?なんだ……?
「水川くん?ねえってば」
ん?
朝の起きぬけのような気だるさの中、僕を呼ぶ声。
先程までとても良い思いをしたと思うが何だったのか。頭がうまく回っていない。
ゆっくりと目を開ける。
すると温子さんが僕の浴衣をくいくいと可愛らしく引っ張っている。
温子さんが「こっちこっち」と腕を引っ張る。目の前には、ロデオ型の健康器具。これに跨りバランスを取りインナーマッスルを鍛えるとかなんとかの器具。
あぁ、そうか旅館のマッサージ機コーナーに来たんだった。それで……ん?何だかぼーっとして思考が散らばる。
「これしたいの。手伝って?」
「あ、はい」
いつもより可愛らしい声で頼まれれば、はいというしかない。この一連のやり取りにも既視感があるが、温子さんに促されるまま手伝いをする。
温子さんはロデオマシンを前に手を貸してと言う。
「どうぞ」
「よっと」
鞍を模したロデオマシンは黒の合皮で覆われている。それに大きく足を開いて跨る温子さんの浴衣は当然ながら捲れてしまい、肉感的な内ももがチラリと見えている。
すぐさま辺りを見回す。誰か見ていないか?……
マッサージ機コーナーには誰もおらず、旅館には僕達以外には誰もいないかのように静まり返っている。
さすがに変だ……
あぁ、そうか。
これは夢だな。ようやく違和感の正体が分かってきた。そうとなれば後はこの状況をとことん楽しんでやろう。
◆◆◆◆
グワングワン
グワングワン
ロデオマシンは低音を唸らせながら温子さんを揺り動かす。
「わっ、けっこう激しいっ」
振り落とされまいとぐっと脚に力を込めようとしているのだろうが、体幹があまりしっかりはしていないのだろう温子さんはロデオマシンに完全に振り回されている。
前に後ろに機械に翻弄されている。
そして浴衣の裾は何の役割も果たしておらず、内ももの際どいところどころか、下着もわずかに見え隠れする。
エロいなぁ。下着という薄い布1枚だけを隔てて、温子さんの性器がロデオマシンの黒の合皮のサドル部分に押し当てられている。振動は秘肉にも伝わっているだろう。
そしてロデオマシンは、まぁそのなんだ、騎乗位を思い起こさせる。
夢は己の願望を映すという。そうか、つまり僕は騎乗位で温子さんとしたいということか。まぁ、確かに。
ロデオマシンではなく僕に下から揺すられる温子さん……
っ~~、下半身へ熱が止めどなく集まる。
グワングワン、グワングワン
「あぁん、やだ、あんまり見ないで」
ついつい大きく開かれた脚の奥を凝視してしまっていた。それを恥ずかしがって、腰を揺らしながら上目づかいで見ないでという。うう、そんなヤラシイ表情で言われても逆効果ですよ!!
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