5 / 25
内風呂マッサージ
マットの上の攻防
しおりを挟む「ねぇ、やだってば、恥ずかしいっ」
マットから起き上がろうとしても、ほらじっとして、と優しくも力のある手で押さえられてしまう。
キュッ
ザーーーー
そうこうしている間にも水川は手際よく準備をする。蛇口をひねり、お湯を出し桶に溜める。
普通のお湯ではなくここの温泉の湯だ。水川が桶からお湯を手ですくうと、ローションのようにねっとりと零れ落ちる。水川は、うわぁ、本当にとろとろしていると感嘆の声を上げている。
とろり、
ビクッン
背中に垂らされ、その急な刺激に体が跳ねる。背中からお尻、脚へお湯が掛けられる度にビクつく。
「あっん」
うつ伏せのため見えないが、水川が薄く笑っている気配がする。
だめ、この状況にお湯だけでも敏感になっているのに、こんな状態で水川に触られ始めたら……
「ちょっと、やっぱりいいから」
「なんでですか?気持ちよくしてあげるのに」
それが危ないって言っているんだ
「私がやるから!」
「え?何をですか」
「水川くんが寝て、私がマッサージしたい」
されるより、する方が絶対にマシだ。
「それはそれで…………いいですね」
うーーーーん、と唸る水川。何やらぶつぶつと、ローションとか、店みたいだとか訳の分からないことを言っている。
よし、このまま反対の立場になれればっ
「ね!じゃあほら、寝転がっ」
起き上がって場所の交代をしようとするが、だめと押さえ込まれる。押さえる手はお湯でぬるつく背中の上で滑る。
「ひゃっあ」
「すごく良い提案だけど、今は僕がします」
◆◆◆◆
せめてもと、お尻にフェイスタオルを掛けてもらい、マッサージがスタートした。足首からふくらはぎへと、力のこもったマッサージがされる。
「どうですか?パンフレットにマッサージの方法紹介されてましたけど、お湯がローションの代わりになるので力は強めぐらいが良いって」
「ん、大丈夫…痛くない」
全身がぬるぬるとして、力が入り過ぎずに水川の手が体を滑っていく。
しかし、とにかく恥ずかしいのだ。タオルは小さく、秘部が見えないように両足をぴたりと閉めているが、力が抜けてしまいそう。
ふくらはぎまでのマッサージが、太ももへと移ってくる。
「ふぁっ」
太ももからお尻のすぐ下まで、熱い手が上下する。彼の両手の親指は内ももに入ろうとしている。それを何とか食い止めようと、内ももにぎゅっと力を込める。
「せっかくマッサージしてるんだから、力まないでリラックスして下さいよ」
苦笑いをしながら言われるが、力を抜けば秘部が水川からは丸見えになってしまう。
すると水川の手が脚から離れる。あ、良かった、終わったかな。そう思っていると…
チャポチャポンッ
お湯が追加で脚や尻にかけられる。フェイスタオルがずぶ濡れになり、ぴたりとお尻に張り付く。ぬちゅっと、私が少し動くだけでヌメヌメしたお湯がいやらしい音が響かせる。
そして太ももからお尻の下までのマッサージが続行される。先ほどよりも滑りが良くなり、気持ちはいいが…
「ちょっと、そこはいいから」
「指が滑っちゃうんですよ」
どんどんと手は内ももへと入り込んでくる。
ビクンッビクンッ、ビクッン
体が私の意思とは関係なく跳ね続ける。
「んっ、ああぁ」
「本当に敏感ですね。ここまで敏感だと心配になってきます。この前のホテルのマッサージでも喘いでたし」
「喘いでなんかない!…あぁん」
「そんな感じで声出してましたって。じゃあ次は…」
脚から手が離れ、濡れて張り付いているタオル越しに、お尻を鷲掴みにされる。
「やぁ、強い」
ぐいぐいと力強く揉まれ、ヌチュっ、ヌチュっと音が響く。揉まれるたびに秘部にも力が伝わり、熱いものが溢れる感覚。
「温子さんは座り仕事が多いからお尻も凝ってると思いますよ。ちゃんと揉んであげますから」
「いい、いいから」
「タオルが邪魔なので取りますよ」
私の意見は完全にスルーされ呆気なくタオルは取り除かれてしまった。隠そうと手を後ろに伸ばすがあっさりと払われてしまう。
そしてお尻にお湯が追加で掛けられ、水川の大きく熱い手が、ぐっ、ぐっと揉んでいく。お湯のせいで滑り、力の伝わり方が絶妙で、焦らされているように感じる。
「腰、揺れてますよ」
「ちがっぅ」
「そそられます。お尻もすごくエロい」
両手でお尻を弄ばれる。つんつんと突かれたり、細かく震わしたり、その全てがお湯のぬめりを通して私の中に熱を溜めていく。
「あぁ、あぁ、もう、やぁぁ」
「もっと解さないと」
ぎゅっ、ぎゅっ、ぎゅううう、ぱん
お尻は揉まれ続け、ぎゅっと掴まれたかと思うとお湯で滑りぶるんと戻る。
「もう大丈夫だからぁ、あん、あっ、あっ」
別に秘部をどうこうされている訳ではないのに、愛液が溢れているのが見なくてもわかる。
どうしよう、もっと核心を触ってほしい…。力が抜けてしまい、脚を閉じていることもできず、そして水川に秘部を触ってほしい気持ちもあり脚を微かに広げる。秘部が空気に触れる感覚に、くぷりと蠢く。
触ってと言うかどうか迷っていると、「では次は仰向けになって」と体を引っくり返される。
熱は開放されぬまま、マッサージは続行された。
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。


甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】


イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる