15 / 16
課題
コンティニュー
しおりを挟む英吏の熱い息遣いが生々しく神幹や飛虎の耳に届き続ける。英吏の秘部から柔いゼリーのような愛液が溢れていることは確かめるまでもない。
神幹は特に声を掛けることもなく、目だけの合図で飛虎に「次は下」と指示する。
こくりと頷いた飛虎も息が荒く、体の奥底に熱が溜まっている。しかし今は自分の体のことよりも目の前で体をくねくねと動かす英吏のことに意識が向いている。
「英吏さん……」
飛虎がしっとりと汗ばむ英吏の太ももに手を添える。
「ぁふっ……なにぃ……」
口を半開きにした英吏が、ベッドの横に立つ飛虎をぼんやりと視界に入れる。
「解きますよ」
ビキニパンツのサイドの紐を摘まむ。ビキニパンツはむちむちの肌に食い込んでいて、腰をくねらせていることで少しズレている。
しゅるるる
片方の紐を飛虎が外す。
「あぁ……んぅ……」
そしてもう片方の紐も引っ張って解く。
英吏は空気がすっと奥に触れる感覚にぞくりとする。そしてナカから湧き上がる熱を逃がそうと、腰を更によじらせる。
紐の解かれたビキニはその動きのせいで大きくずれる。英吏の隠されていた部分が露出する。
「っ……!」
(英吏さん、なんて、なんて、やらしいんだっ)
「あはぁ、あぁぁ」
腰のサイドを結んでいた紐が外れたことで、より大胆になったのか英吏の腰の運動は大きくなる。苦しそうに藻掻いているようにも見える。
「脚、動かしますよ」
飛虎がつとめて普段の声音で声を掛ける。頑なに閉じた脚を開けてもらうのは時間がかかりそうと思っていたが……
「うん……」
英吏は自ら脚に力を入れて、左右に開いていった。そして引っかかっていたビキニパンツの布は股の間にパサリと落ちる。
テラテラと艶めかしく光を反射する恥部が晒された。
「すご……ッ」
飛虎は思わず言葉をこぼす。性器には一度も触れていないのにグチョグチョに濡れているなんて。もっとよく見たくてビキニを完全に取り払う。そして膝裏に手を掛けて更に開脚させた。
たらり
かろうじてとどまっていた愛液が、脚が完全に開いたことでたらりと零れていく。
「あぁぁぁ」
飛虎は顔を近づけて零れていく様子を目に焼き付ける。
「ぁっ、英吏さんっ」
蜜に誘われた飛虎は熱の籠った溝に指を滑らせる。
ニュルン、ニュルルル
「ヒャアぁ!くっぅ、あぁ~ん」
開脚した状態で腰をよじらせることが難しいのか、英吏は刺激を逃がすために背中を大きく反らせた。そしてベッドに上半身をストンと戻すと、乳房がプルンプルンと揺れる。
飛虎は更に脚を開けさせ、息がかかりそうなほど性器に顔を寄せる。そして人差し指と中指で小陰唇をなぞる。やわい液体が飛虎の指にからむ。
「きゃぅんっ、うッあぁ~、ハァァッ」
「クっ」
飛虎は英吏の淫猥さに、自身が暴発しそうな気分に襲われる。既にボクサーパンツの前は先走りのせいでじんわりと染みができている。早く、早く、という思いのせいで指にグッと力がかかる。
ぐいっ、ぐいっっ
「やぁ、いっ、たぁい」
(こらこら、飛虎君……!)
じっと観察していた神幹が椅子から立ち上がる。そして飛虎の肩をパンっと叩く。
「!……すみませんっ」
「もう少しだから頑張りなさい。君はマッサージ師になりたいんだろう」
神幹は飛虎にセックスではなく"マッサージ"に集中するよう言葉をかける。
「はい……っ」
飛虎は深呼吸をして英吏の反応に集中する。小陰唇をゆるやかに広げる指の動きはそのままに、もう片方の手も添える。
ぬちゅり、ぬちゅり
「いいぃっ、あっん、あぁ~、あぁ~ん」
クリトリスの周辺を極めて繊細な指がなぞる。研修で教わった通り、まだ中心には触らずにスっと指が周りをなぞると、、
ビクビクっ
「ぃひぃぃぃっ、あぁぁ~ん!」
英吏が裸体を波打たせる。そして愛液がぐぷりと膣内から溢れる。
ジュグジュグ
ジュグジュグ
クリトリスが剥き出しになり、すぐ近くを熱い指先がくるくると撫でる。
「イイィっ、アぁ~ん、アぁうっ、ふゃぁ~っ」
「英吏さんっ、すごく、綺麗です……」
秘部のヌルヌルの愛液が飛虎の指を奥へと誘うが、飛虎はなんとか耐える。そしてひたすらに英吏に悦びを与えるために指を動かし続ける。
「ァハァァっ、イクぅぅ、きてぇるのぉ~っ、アァ、アァ、アァ、アァっ」
入口が細かく震えるのを感じ、飛虎は紅いクリトリスの先端に触れた。
ビクッ!ビクビク!
「キャゥ!……アァァッ!アァァッァァ!!」
英吏の甲高い声がマッサージルームに響いた後、神幹は落ち着いた声で修了課題の【合否】を飛虎に伝えた。
◆◆◆◆
英吏と飛虎が身支度を整えた後、神幹は饒舌にダメ出しをしていく。
「まず背中のときは指、特に薬指の使い方が良くなかった。胸のときは色々自分でも分かっているだろうが、まだまだだ。しかも性器のときは少しとはいえ痛みを与えるなんてご法度。もっと学んで欲しいな」
「うう、はい……」
飛虎はどんどん出てくるダメ出しに凹んでいく。
「もちろん反省してほしい所は多いけど、ちゃんと合格だよ。本島さんがオーガズムに達したら合格って言ったからね。ねぇ本島さん、君、イッただろう?まさか演技とかじゃないよね」
「!」
(話を振らないでっ)
一度体を清めて落ち着いたところなのに、自分の恥体を思い出させる神幹を軽く睨む。
「ま、聞くまでもないことだね。飛虎君、君は合格だけどまだまだ。これからも更に研鑽すること」
「はい!よろしくお願いします」
「本島さん……また練習台になってね♪」
性感マッサージ店〈プレジャータイム〉に英吏の「ええ~~!」という声が響きわたった。
end.
12
お気に入りに追加
88
あなたにおすすめの小説
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
ミックスド★バス~家のお風呂なら誰にも迷惑をかけずにイチャイチャ?~
taki
恋愛
【R18】恋人同士となった入浴剤開発者の温子と営業部の水川。
お互いの部屋のお風呂で、人目も気にせず……♥
えっちめシーンの話には♥マークを付けています。
ミックスド★バスの第5弾です。
【R18】もう一度セックスに溺れて
ちゅー
恋愛
--------------------------------------
「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」
過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。
--------------------------------------
結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。
性欲の強すぎるヤクザに捕まった話
古亜
恋愛
中堅企業の普通のOL、沢木梢(さわきこずえ)はある日突然現れたチンピラ3人に、兄貴と呼ばれる人物のもとへ拉致されてしまう。
どうやら商売女と間違えられたらしく、人違いだと主張するも、兄貴とか呼ばれた男は聞く耳を持たない。
「美味しいピザをすぐデリバリーできるのに、わざわざコンビニのピザ風の惣菜パンを食べる人います?」
「たまには惣菜パンも悪くねぇ」
……嘘でしょ。
2019/11/4 33話+2話で本編完結
2021/1/15 書籍出版されました
2021/1/22 続き頑張ります
半分くらいR18な話なので予告はしません。
強引な描写含むので苦手な方はブラウザバックしてください。だいたいタイトル通りな感じなので、少しでも思ってたのと違う、地雷と思ったら即回れ右でお願いします。
誤字脱字、文章わかりにくい等の指摘は有り難く受け取り修正しますが、思った通りじゃない生理的に無理といった内容については自衛に留め批判否定はご遠慮ください。泣きます。
当然の事ながら、この話はフィクションです。
ミックスド★バス~注文の多いラブホテル~
taki
恋愛
【R18】恋人同士となった入浴剤開発者の温子と営業部の水川。
噂の温泉付きラブホテルは部屋ごとにエッチなミッションが!コスプレや際どい水着に着替えたりと温子が温泉に入るために頑張ります。
えっちめシーンの話には♥マークを付けています。
ミックスド★バスの第6弾です。この話から読んでも大丈夫です。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ミックスド★バス~湯けむりマッサージは至福のとき
taki
恋愛
【R18】恋人同士となった入浴剤開発者の温子と営業部の水川。
温子の疲れを癒そうと、水川が温泉旅行を提案。温泉地での水川からのマッサージに、温子は身も心も蕩けて……❤︎
ミックスド★バスの第4弾です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる