13 / 16
課題
ストリップ
しおりを挟む突然脱げと言われ戸惑う飛虎。神幹の意図が分からない。
「なんの意味があるんですか」と不満をにじませながら質問する。
神幹は質問には答えない。
「本島さんが君のために脱いでいるのに脱がないのか」
若い飛虎は返された質問のずるさを認識できない。そして結局英吏の献身の手前、嫌だとは言えずに飛虎は頷いた。
神幹は、脱ぐところを英吏に見せてと更に無茶苦茶なことをいう。英吏は神幹に言われて、飛虎が立つところに顔を向けた。
異様な雰囲気の中、飛虎は大きく息を吐く。
「男が脱ぐところなんて面白くないと思うんですが……失礼します」
手をクロスして施術着の裾を持つ。そして吹っ切れたのか勢いよく腕を上げて一気に脱いだ。施術着の下に肌着は着ておらず、筋肉質のいい体が晒された。
すぐ近くで見上げていた英吏の目は釘付けだ。
(服の上からだとあんまり分からなかったけど、けっこう筋肉あるんだ。固そうなお腹……)
背の高いスタイリッシュな感じの飛虎は脱ぐとしっかりとした筋肉が付いているのが分かり、英吏はうっとりとする。
飛虎は上を脱いだからこれでいいかと神幹に問うが、首を横に振られる。そして神幹がその天才的な手技を生み出す指で飛虎の下半身を指さす。そしてくいっと、指を曲げた。
(下も!?)
「それは……ちょっと」
「下も脱ぐ脱がないかはもちろん君次第だけど、脱いだ方が良い結果になることは保証するよ」
「なぜですか?」
「それはやってみてのお楽しみ」
神幹がニコッと笑う。
「うう……、そんな」
(そう言われたら脱ぐしかないじゃないか!)
飛虎はズボンのボタンに指をかけ、ゆっくりと外す。そしてあまり恰好の良い姿勢ではなく、もぞもぞとズボンを脱いだ。
筋肉による凹凸のある下肢が空気に触れ、黒のボクサーパンツ一枚の姿になった。
英吏はあまり見てはいけないと思うのに、逞しい男の肉体から目が離せない。そしてちらちらと股間の方にも避けがたく目線がいく。
(健くんの体、すごく、、かっこいい、、)
そんな英吏の視線に飛虎も気づく。
(さっきまで我慢できてたけど、英吏さんの視線が……あぁ、もう、これじゃあ我慢がきかないっ)
二人に見られている状況なのに、飛虎はどうしようもなく下半身に血液が集まるのを感じる。
「本島さん、飛虎君の股間が大きくなってるの分かるかい。どう感じる?嫌な感じかな?」
英吏はじっと見つめてしまっていたことがバレたのかと体を一瞬ピクリとする。
「えっと、その……」
「気持ち悪い?」
「そんな、気持ち悪いなんて。……すごく、男らしくて……」
「嫌悪感はない?」
「はい……」
「飛虎君良かったね、別に勃たせたままでもいいからマッサージの自分の指の感覚に集中したらいい」
明け透けな神幹の言葉に飛虎は言葉を詰まらせる。しかしそんな様子は見て見ぬふりなのか、神幹は明るい声で「再開しよう」と声を掛けた。
22
お気に入りに追加
91
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる