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シティホテル

17.はじめてのベッドイン ❤︎

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マッサージを終え、2人で一緒に部屋に戻る。

ご飯も食べたし、スパも楽しみ、残るは……



歯磨きをしたり、備え付けのナイトウェアに着替える。

ナイトウェアは、男女とも羽織ってボタンを前で上から下まで留めるタイプのもの。暑かったしブラの上に直接羽織ったが、ナイトウェアの生地がしっかりしており、ブラのラインが出なくて良かった。余談だがブラは持っているものの中で一番可愛いものを選んできた。

ベッドの上に2人で座り、女風呂の方には色とりどりの花が浮かぶお風呂もあったとか、男風呂にはサウナが3種類もあって良かったとか、会話が弾む。


「マッサージしてもらったから、肌がすべすべ~。これが続くといいなぁ」
腕を撫でると、いつもよりしっとりと滑らかな肌に気分が良くなる。

「僕もです」
水川も自分の腕を触りながら、男の肌でもここまですべすべになるもんですねと感心している。

「触らせて。あ、本当だ、すっごくすべすべ」


なでなで。
触らせてもらいながら、あぁこの腕好きなんだよなぁと思考があらぬ方向へと向かう。この腕に抱きしめられたり、温泉では腰に回されたり、この前のビジネスホテルでは体勢を支えてもらったり。


「そんなに触られると…エッチな触り方ですね」

水川の腕を触るというか撫で回していることに、はっと気づく。
「ご、ごめん!」

「謝ることないです。僕も触るから……」



肩に腕を回され、引き寄せられる。バランスが崩れ、水川の胸に飛び込む形に。
ナイトウェア越しにも筋肉をまとうことが分かる固い胸板に顔を寄せる。ドクンっ、ドクンっ。心臓が高鳴る。


ちゅっ、ちゅ、ちゅ
おでこや、こめかみにキスをされる。そして耳の縁にも顔を寄せられて吐息交じりに愛撫を受ける。

ううう、ぞわぞわするっ


「ふっあ」

「温子さんからもキスしてほしいです」
ほら、と顔を近づけられる。目をつむる水川。

私も頬や口にキスをすると、水川も応戦してどんどん深くなる。キスをしながらも、水川の手が肩、背中、腰、太ももと優しく撫でる。

「暑くなってきました。ボタンちょっと外してくれますか」

「…うん」


水川のナイトウェアに手をかけ、ボタンを外す。3つほど外すと、僕もと、今度は私のナイトウェアに手をかける。

器用にボタンを外す水川の指を見つめ、裸も見られている仲とはいえ気恥ずかしくなる。

「そういえば、今まで温子さんのブラをちゃんと見たことないです」

「そうだっけ?」

そういえば当たり前だが脱いだ後に混浴に入っているし、リゾートホテルでも先日のビジネスホテルでも見せてない。一般的なカップルの順序とは違うかもしれない。


「今日はじっくり見せてください。ブラ姿色っぽいです」

すると、ナイトウェアのボタンを開けたところに顔を寄せてきた。至近距離で胸を視姦される。

「そんな見ないでってば」
胸に吐息が当たる。間近にある水川の頭を、離れてという意味で軽く突いてみる。

けれどお構いなしに息を吹きかけてきたりと弄ばれる。

「温子さんって何カップなんですか?相当…」

「教えないってば」
ストレートに聞いてくる奴め。

「じゃあ後でブラのサイズ見ようかな」

「残念だけど、タグは買ったらすぐに切っちゃうから分からないもんね」
肌にタグが当たるのが嫌いで私は切るタイプ。


「そうなんですか。じゃあ手で測るしかないですね」

「ばかっ」

「大きさもだけど、っっすーーーっ、あぁ良い香りです」
すんすんと鼻を効かせている。
「やめてってば、汗かいてるし」

「それも含めて良いんですよ。味も…」

顔を更に寄せて谷間にぬるりとした感触。舐められてるっ

「やっ、そこ汗かいてるでしょっ」

「美味しいです」
くぐもった声で返事をされる。耳の鼓膜を通してというより、直接体の中に喋りかけられている気分だ。腰がゆらっと動くことを我慢できなくなってきた。

やっとのことで水川が胸元から顔を離す。心なしか顔が赤く、息を整えている。

「感触が気持ちよすぎて、息をするの忘れてました」

「ほんと、バカ」
今度は私の顔が今度は赤くなる。

「暑くなってきたでしょう、脱がせてあげます」
ボタンがあれよあれよという間に外されていき、前を全て開かれる。そしてナイトウェアが取られ、下着だけの姿になる。

上から下まで水川の視線が刺さる。そのことに耐えられず見られたくなくて、抱きつく。


「あんまり見ないで」

「その言葉、最初にボディガードしていた時の約束を思い出します」


そういえば、まだ恋人ではなく、混浴のボディガードをお願いしていたときに、あまり体をじろじろ見ないでと約束させていた。

「結局、あの約束あんまり守ってなかったでしょ」

「そうですよ。だから今日も守りません」


肩を軽く押される。

ドサッ……



質の良いベッドに体を倒されて、目を開けると天井、間もなくして水川のキスが降ってきた。

室内の灯りはいつのまにか、ほの暗いものに変わっていた。
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