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彼のお風呂
泡だて
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もこもこの泡風呂を作るコツは、まずは少しだけお湯を張ったところに入浴剤を入れる。そして勢いよくお湯を追加することだ。蛇口からでも良いが、シャワーヘッドを高い位置に掛けてお湯を出せば更に泡が立つ。
今日は泡をたっぷり作りたいとシャワーヘッドからお湯を溜めていく。
ザーーーッ!ザーーーッ!という水音がバスルームの扉を閉めていても聞こえる。
「先に私が体洗うから、その後で入ってきてくれない?」
「そうですね、そんなに広くもないので別々に洗いましょうか。残念ですけど」
洗うところを見られるのも恥ずかしいし、洗い合いっこになりかねないから阻止だ。
「じゃあ洗ってあげれない代わりに、脱がせてあげましょうか?」
水川は真面目そうな顔を向けているが、手指をうねうねといやらしく動かしている。
「自分で脱げるから!」
脱衣場から不満気な水川を追い出した。
◆◆◆◆
湯気が充満するバスルームは、暖色の照明とも相まって心地良い。
そしてバスタブには泡、泡、泡!もっこもこだ!そろそろシャワーからのお湯を止めないと泡が溢れてしまいそうで、慌てて止める。
バスルームには、水川が普段使っているシャンプーやボディーソープが並ぶ。それを使わせて貰う。
好きな人のものを使えることに、ふふっと笑みがこぼれる。
人様の家のお風呂は慣れないが、あまり水川を待たせる訳にもいかないので手早く洗おう。
洗い終わり、雲のようにもこもこになっている泡風呂に体を沈める。
自宅でもあまり泡風呂入浴剤は入れないので久しぶりの感触。ん、やっぱり気持ちいい~~
口が自然と開き、全身の筋肉が緩むのが分かる。ふわっふわの泡に童心にかえる。早く水川にも、ふんわりもこもこの泡を見てほしいと呼ぶ。
「水川く~ん、もういいよ~~」
少し間があいたが聞こえたようで「はーーーい」と返事がきた。
バスルームと脱衣場を隔てるドアの擦りガラス越しに、水川の姿がぼんやりと見える。服を脱いでる。もちろん今からお風呂に入るのだから服を脱ぐのは当たり前だが、擦りガラス越しに肌色の面積が増えてくる。あ、下に手をかけた……って私の破廉恥!はっきりと見えないせいで妄想が広がる。
ガチャリっ
「わっ!」
ドアを開けて水川が入ってきた。湯気はあるものの、擦りガラス越しよりもはっきりと体のラインが目に入る。
スーツを着ているときはあまり分からないが、鍛えられた体躯。逞しい肩、筋肉を纏う腹と視線を下げていくと……………温泉ではタオルを巻いているソコも自宅では隠す必要もなく露わになっている。平常ではあっても存在感のあるそれを、見ていない振りをしつつ視線は外せない。
かぁぁっと顔が熱くなってくる。つい最近まで挿れるなんて痛いだけ!と思っていたのに、気持ちの良いものと知ってしまったら口内が潤み生唾を飲み込む。
「温子さん…?顔赤いですけど大丈夫ですか?」
のぼせているのかと心配してくれる優しい水川に、別に言うつもりもなかったのに
「見惚れてただけ」
と答えてしまった。
「そ、そうですか。それは…どうも」
水川も珍しく顔を赤らめ、そそくさとシャワーで体を洗い始めた。
今日は泡をたっぷり作りたいとシャワーヘッドからお湯を溜めていく。
ザーーーッ!ザーーーッ!という水音がバスルームの扉を閉めていても聞こえる。
「先に私が体洗うから、その後で入ってきてくれない?」
「そうですね、そんなに広くもないので別々に洗いましょうか。残念ですけど」
洗うところを見られるのも恥ずかしいし、洗い合いっこになりかねないから阻止だ。
「じゃあ洗ってあげれない代わりに、脱がせてあげましょうか?」
水川は真面目そうな顔を向けているが、手指をうねうねといやらしく動かしている。
「自分で脱げるから!」
脱衣場から不満気な水川を追い出した。
◆◆◆◆
湯気が充満するバスルームは、暖色の照明とも相まって心地良い。
そしてバスタブには泡、泡、泡!もっこもこだ!そろそろシャワーからのお湯を止めないと泡が溢れてしまいそうで、慌てて止める。
バスルームには、水川が普段使っているシャンプーやボディーソープが並ぶ。それを使わせて貰う。
好きな人のものを使えることに、ふふっと笑みがこぼれる。
人様の家のお風呂は慣れないが、あまり水川を待たせる訳にもいかないので手早く洗おう。
洗い終わり、雲のようにもこもこになっている泡風呂に体を沈める。
自宅でもあまり泡風呂入浴剤は入れないので久しぶりの感触。ん、やっぱり気持ちいい~~
口が自然と開き、全身の筋肉が緩むのが分かる。ふわっふわの泡に童心にかえる。早く水川にも、ふんわりもこもこの泡を見てほしいと呼ぶ。
「水川く~ん、もういいよ~~」
少し間があいたが聞こえたようで「はーーーい」と返事がきた。
バスルームと脱衣場を隔てるドアの擦りガラス越しに、水川の姿がぼんやりと見える。服を脱いでる。もちろん今からお風呂に入るのだから服を脱ぐのは当たり前だが、擦りガラス越しに肌色の面積が増えてくる。あ、下に手をかけた……って私の破廉恥!はっきりと見えないせいで妄想が広がる。
ガチャリっ
「わっ!」
ドアを開けて水川が入ってきた。湯気はあるものの、擦りガラス越しよりもはっきりと体のラインが目に入る。
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かぁぁっと顔が熱くなってくる。つい最近まで挿れるなんて痛いだけ!と思っていたのに、気持ちの良いものと知ってしまったら口内が潤み生唾を飲み込む。
「温子さん…?顔赤いですけど大丈夫ですか?」
のぼせているのかと心配してくれる優しい水川に、別に言うつもりもなかったのに
「見惚れてただけ」
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「そ、そうですか。それは…どうも」
水川も珍しく顔を赤らめ、そそくさとシャワーで体を洗い始めた。
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