武装魔術戦争

めぐりん

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第六章 吸血姫の愛

第149話 神への布告

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 ユーリ・クロイスとナイル・アーネスト。二人のシンの邂逅を姫巫女たるエレミヤは固唾を飲んで見守っていた。

 たった三人だけの幻想世界で織りなす神話はどのような結末を辿るのか? その答えを知るは当人たちだけ。第三者が介在する余地がない一触即発の空気を漂わせるユーリとナイル。

 己の描いた夢や理想を弄ばれたユーリは激情を必死に抑えつけ、エレミヤを庇うように一歩前へ出る。

「ナイル・アーネスト、俺たちは自力であんたの真実に辿り着いたぞ。お前たちじゃ真実に辿り着けない? 格好付けて言った予言が外れて残念だったな」

「くくく、いい性格してやがるなお前。グレンファルトが気に入る訳だぜ」

 挑発とも取れるユーリの発言を大人の余裕で受け流すナイル。

「で? お前はノコノコと何しにここへ来やがった? まさか派手にドンパチ決め込むわけじゃねぇだろ? 此処は姫巫女ちゃんの魔力で創られた不可侵領域だ。意趣返ししようったって無駄だせ?」

 謂わば三人は今同じ夢を見ているようなものだ。蹴っても殴っても当人には何らダメージは与えられない。魔術武装マギアウェポンの展開など論外で、ユーリもそのことは嫌というほど思い知っている。

「……俺は大事な仲間を亡くしてから、心の熱は保ったまま、現状をきちんと見据えることにしてるんだ。そうすることで色々と答えが見えてくる。アンタの正体に行き着けたのもそのお陰さ」

「現状、ねぇ……。俺を許せないことに変わりはないが、考えなしにぶん殴ったりしないって?
 ならどうする? 俺が今此処にいる状況をお前はどう利用する?」

 ナイルは気まぐれな性格だ。飽きたら帰るし、興味を引けばいくらでも居座る。ユーリの答え如何で、今後の種族連合の命運が決まるといっても過言ではない。

「当然、交渉に」

「ほう……」

 交渉、その言葉にナイルの関心が向いたのが伝わる。命乞いするでもなく、こんなことは止めろと理不尽に説得するわけでもない。圧倒的不利な状況を覆す一手を繰り出したユーリを、エレミヤは固唾を呑んで見守る。

 彼はどんな要求するのか? それはエレミヤにも知らされていない。ユーリは二本指をナイルへ突きつける。

「要求は二つ――一つ目はナイル、西部戦線内部にいるルーメンのスパイに俺たちを人類フリーディア領域内へ手引きするよう取り計らってほしい」

 ユーリたちではどう足掻いたところで、フリーディアの領地に入ることはできない。彼らは戦争をするのではなく、戦いを終わらせるためにエヴェスティシアへ行くのだ。目的のためなら、テロリストであろうと利用する。外から入れないなら、内側から手引きしてもらえばいいだけのこと。

「ま、妥当なところか。そんで、二つ目は何だ?」

「言わなくても分かるだろ? グランドクロス=グレンファルト・レーベンフォルン様との面会を取り次いでほしい」

「な!?」

 驚愕するはエレミヤのみで、ナイルは口角を吊り上げて問う。

「見返りは?」

「あんたの大好きな遊戯ゲームがより一層楽しくなると約束する」

 このままユーリたちが攻めあぐね、手をこまねいて終わりエンディングを迎えてもつまらないだろう? と視線で煽っていく。

「グレンファルト様も俺たちの参戦を望んでいるんじゃないのか? 例えば、デウス・イクス・マギアを倒すまで共闘しよう、とかな」

「あははははは!! いーねー! こっちの思惑は読んでるってわけか。けど見返りはもうちょい値を付けてほしいもんだなぁ。こっちもそれなりのリスクは負うんでね」

 ナイルは一旦言葉を区切り、エレミヤに照準を合わせ。
 
「つーわけでエレミヤちゃん、こっちにくれねぇか?」

 千里眼アインハクラの能力の有用性はナイルが一番よく分かっている。けどそれはエレミヤ個人には何ら価値を見出していないということで。

「冗談じゃないわ! あなたが欲しいのは私じゃなくて、千里眼アインハクラの力でしょ!? 私はユーリと一緒にいるって決めたの、絶対あなたに付いていかないから!!」

 そう言ってエレミヤもユーリの腕を抱き寄せ、真っ向からナイルに対峙する。

「あれま、フラれちまった。お前らってひょっとしてデキてんのか?」

「そんなわけないだろ!」「そうよ!」

 え!? と心底驚いた様子で顔を向け合うユーリとエレミヤに対し。

「ぷっ、あはははははは!!!」

 ナイルは腹を抱えて爆笑していた。身に覚えのない既成事実に何故か居た堪れない気持ちになり、そっとエレミヤから離れるユーリ。

「お前ら最高に楽しいな! これから起こる更なる悲劇や絶望も全部ぶっ飛ばして喜劇コメディにしてやれ。
 それが長生きする上での処世術ってやつだ。俺やシルディ、ウェンディ、サーラマ、ノインもそうやって皆笑って楽しく過ごしてる」

 自由闊達、自由気儘、自由奔放、自由放任なまま終わりエンディングを迎えたい。娯楽のない人生なんてクソ以下――それがナイル・アーネストの信念だとするのなら。

「つまり笑って世界全てを滅ぼそうって? イカれてる」

「くそ長い人生、ネジ飛ばしてねぇとやってられねぇっつの。エルフ国を潰した時も俺は笑って見送ったぜ?」

「くっ」

 よりにもよってエレミヤの前でする発言ではない。信仰していた神様が祖国を滅ぼし、挙げ句の果てに笑っていただなんて、とてもではないがエルフやドワーフに聞かせられない。

「そして今度は、天から攻撃できるあの大量破壊兵器をぶん取って世界中に撃つつもりか?」

「勿論。ありゃ、デウス・イクス・マギアの許可がなければ撃てねぇ。だからエヴェスティシアを潰してコントロール権限を奪う必要があんだよ」

「あんたはッ」

 そんなことのために、罪なき人々を犠牲にしようとしているのか。言葉とは裏腹にどこまでもふざけた態度と口調のナイルに怒りが募る。

「そう怒んなよ。早いか遅いかの違いで、どうせ皆いつか死ぬんだ。悪いが今回だけは本気マジでね、俺は勝つためならどんな外道な手段だって使うぜ?」

 今のナイルに全能の力はない。不滅の輪廻を司っているが、転生先を選べない以上死ねば、経験値や能力はリセットされてしまい、彼の目的は大きく遠のいてしまう。だからシンはナイル・アーネストとしての人生に己の全てを賭けざるを得ない。
 
「ユーリ・クロイス、お前の要求は呑んでやるよ。但し、思い通りにいくと思うなよ? グレンファルトに辿り着けるかどうか色々試してやる。その時におっ死んでも責任は取れないぜ?」

 つまり要求は呑むが、大人しくグレンファルトに会わせはしないということ。謂わばシンの描く遊戯ゲームは容赦なくユーリたちに襲いかかるということ。

「それと、これだけは言っておくがグレンファルトは決してお前に靡かねぇし、俺と四精霊エレメンツの絆が誰かに劣ることは絶対にあり得ねぇ」

 これまでの陽気かつ軽快な雰囲気が一変し、シンなる者としての貌を覗かせるナイル。その相貌は果てのない悠久の時を生きる者だけが見せる深淵を模っており。

「絆……」

「そうさ。人間フリーディアと異種族、二つの想いが重なれば、それこそ誰にも負けねぇ大いなる力を齎す。
 ま、今のままじゃ到底無理っぽいけどな」

「どういう……」

 何かの比喩か? それとも言葉通りの意味? それともこちらを惑わすために意味深な言葉を口にしただけ?

 ナイルの表情からは意図が読めない。けれどあの時邂逅した四精霊エレメンツと呼ばれる異種族とシンは不動の絆で結ばれているのは確かだ。

 その絆はきっと、ユーリたちよりも強くて――

「ふっ、精々励めよ? ユーリ・クロイス、最後に先輩として忠告してやる」

「…………」

「お前は感情ってもんを履き違えてる。このままじゃお前、使命の奴隷のまま一人で突っ走ることになるぜ?」

「何をッ」

「振り向いた時には誰もいねぇ。後で後悔しても既に手遅れ。何処かの誰かさんみたくなりたくなけりゃ、愛してるって言葉にしてやれ」

 シンの助言は要領を得ず、ユーリは理解に至っていない。けど、隣のエレミヤの反応を見る限り、ナイルの言ったことは的外れでない事は分かる。

「果たして使命に生きる奴隷君に、人間フリーディアに転生した俺と四精霊エレメンツの絆に打ち勝つことはできるかな?」

「勝つさ」

 ナイル・アーネストの力がどれ程強大であろうと、負けてやる道理なんてない。真っ直ぐ目を向けて即答するユーリにナイルはどこか情愛に満ちた視線を返し。

「残念、今のお前じゃ天地がひっくり返っても俺には勝てねぇよ。ま、精々エレミヤちゃんや他の奴らと心を通わせて"一つ"になれるよう頑張んな。あとはそれからだ」

「一つ……?」

「今は分からなくてもその内嫌でも分かるさ。歴史上初めて異種族と心を通わせたフリーディアなら、どうか俺の期待を超えてくれよ?」

 先程から意味深な言葉を吐き続けるナイルだが、その意図を探り当てる前に。
 
「んじゃ、今度こそ本当におさらばだ。お前らに神の御加護があらんことを――なぁーんつってな!」

 先程までの威厳は消え失せ、おちょけた態度に戻ったナイルの姿は、陽炎のように揺らめき消え去っていった。

 結局分かったことといえばナイル・アーネストの正体がシンであることと、彼がフリーディア異種族関係なく全ての生命を滅ぼそうとしていることだけ。疑問の種は尽きず、納得のいかないことばかり残されている。

「「…………」」

 彼だけではない。ユーリたちが戦わねばならない者は大勢いる。

 グランドクロス、ミアリーゼ・レーベンフォルン、デウス・イクス・マギア。フリーディア最高戦力と真っ向から対峙し、勝利を収めなければならない。

「勝とうな、エレミィ。今度こそ」

「えぇ、勿論――ちなみに、何でさっき否定したの?」

「…………さて、皆心配してるし、俺たちも戻るとするか!」

「ちょっ、ユーリ!!」

 誤魔化すユーリへエレミヤはプンスカ怒りながら千里眼アインハクラを解除し、現実世界へ帰還した。



 フリーディア統合連盟軍治安維持部隊本部。都市アージアに拠点を起き、現在は総司令のセリナ・クロイス准将が管理運営を行なっているが、以前は異生物学研究所として非合法な実験を数多く行なっていた。

 彼女の夫であるヨーハン・クロイスが息子に遺伝子改造を施したように、妊婦を拉致し無関係な胎児にすら手を出した異生物学者の非道な実験の数々は許されるべきものではない。

「ユーちゃん……」

 それは当然、ジェネラル計画に加担したセリナ・クロイス本人にもいえること。決して贖えぬ罪業を抱えたまま、息子の幸せのために全てを注ぎ込んできた母の表情は苦悩に満ちている。

 最愛のユーリと連絡がつかない。一ヶ月前、西部戦線が壊滅的被害が及んだことは聞き及んでおり、死傷者の中に息子の名前はなかった。

「あの子は今、どこで何を……。どうして何の連絡もしてこないの」

 テロ組織ルーメンの動きが活発化している今、セリナはアージア基地に釘付けとなり、息子の状況を心配している今でも身体が無意識に動いており多量の書類を捌いていっている。

 罪に塗れたセリナは職務を全うすることでしか贖う術を見出せない。息子の幸せを第一に、そのためだけに生き恥を晒し続けている。

 ユーリの覚悟を尊重して西部戦線滞在を認めたが、果たして吉なる結果となったのかどうか。ヨーハンが目指した理想の体現者たる息子の戦闘能力は母の目を持ってしても未知数で、異種族との戦闘で覚醒したときのことを考えると胸が痛い。

 そんな時だった――

「内線? あぁ、もう到着したのね」

 本日から増員が派遣される旨の報告を受けていたセリナは、何事もなかったかのように受話器を取り「えぇ、すぐに行くわ」と答えた。

 今回の増員は二名、しかもまだ学生だというのだから冗談だとしても笑えない。ミアリーゼ・レーベンフォルンからは決して目を離さず監視するよう言い渡されていたが余程の危険人物なのだろうか?

 詳しいことは何も教えてもらえず、相手の名前すら分からぬまま司令室を出たセリナは、学生たちが待機する部屋へと向かう。元アージア異生物学研究所の通路を歩くたびに、否応なくヴァンパイヤの少女を思い出してしまう。

"返して、あの子を……私の、唯一の……■■ー■ェ――"

 あの時、彼女が放った返せという言葉はどういう意味なのか? 十年近く経つ今も答えを見出せず、本人も死んでしまっているため真相は闇の中へ隠れてしまった。

 夫のヨーハン・クロイスの手により、尊厳と自由を奪われても尚守ろうとしたもの……。もしかしたら彼女にも子供がいたのだろうか?

 セリナは自らが引き金を引いた手を見つめ映し出す虚空を間近に見る。

 今回増員として派遣された学生の両親は何のために子供を軍に送ったのだろう。今の逼迫した状況下で軍に入れば死にに行くようなものなのに。

 こうなったら大人として、一人の親として学生二人に強く言い聞かせておかねばならない。そう奮起し、二名の学生がいる待機室へ入室したセリナだったが――

「……え?」

 そこにいた花も恥じらう程の絶世の美少女二人を見て、文字通り固まった。

「あら?」「どーも!」

 向こうも入室したセリナの姿を捉え、それぞれに反応を示す。正直言いたいことは山程ある。どうして軍服ではなく、学生服を着用しているのか? 内一名はその上からさらに白衣を羽織っており、本当遊びにでも来たのか? と言いたい程緊張感が皆無だ。

「…………」

 けれど、セリナは何も発しない。発せなかった。白衣を着用した少女については言わずもがな。夫と同じ異生物学者として有名なクーリア・クロウ・ククルウィッチだ。

 彼女は異生物学の他に魔術武装マギアウェポン関連の研究も行なっており、戦力としてサポートしてくれるのは歓迎であるのだが、問題はもう一人だ。

「うふふ」

 淑女の鏡ともいえる気品ある姿勢で着席し、ウェーブがかったダークブラウンの長髪から覗く病的なまでに白い素肌が異様さを漂わせていた。もしかして彼女は一度も陽を浴びたことがないのでは? と思わせる程に、夜の月明かりが似合う儚げな容姿。

「ユー、ちゃ――」

 そんな彼女を見たセリナはあろうことか、最愛の息子の名を出してしまい、慌てて口を噤んだ。何故自分は今、ユーリと呼んだのか? どこか面影がある彼女にいい知れない恐怖を感じ。

「うふふ、初めましてセリナ・クロイス准将さん。フリーディア統合連盟総帥代行ミアリーゼ・レーベンフォルン様より異種族残党殲滅の命を仰せつかり、治安維持部隊に参りました――グランドクロス=シャーレ・ファンデ・ヴァイゼンベルガーと申します」

 立ち上がり、スカートの裾を掴みながら粛々と名乗ったシャーレに対し、セリナは二の句を告げられずにいる。

「同じく、シャーレのお世話係及び魔術武装マギアウェポンの技術支援を命ぜられました――クーリア・クロウ・ククルウィッチです」

 グランドクロスと天才異生物学者という異色な組み合わせの女子学生。ミアリーゼが警戒しなければならない程に強大な我欲に塗れた少女たちを見たセリナは。

「どう、して……」

 ジジッ……ジジジッっとノイズが奔り、シャーレの姿があの時のヴァンパイヤの少女と重なる。

「うふふ、さっき私のことお兄さんと見間違えていましたね。それとも、もうこの世にはいないどなたかの姿と重なって見えるとか?」

「!?」

 ふわりと優雅なステップでセリナの目の前に迫るシャーレは、何故か人差し指を自身の口内に押し当て出血させる。

 シャーレの指先から滴る朱の雫はそのままに瞬く間に傷口だけが綺麗に塞がっていく。

 異常な傷の再生速度。どう見ても彼女は普通の人間フリーディアではない。だとしたら何者? 今しがた行った自傷行為に何の意味があるのか? シャーレの無垢な瞳の中には純然たる悪意が渦巻いており。

「ジェネラル計画のこと、そして私のお母様について知っていることを全て教えてください。
 もちろん、拒否権はありませんよ? 決して贖えない罪業を抱えたあなたには、お兄さんとの舞台を彩る引き立て役になってもらいますから」

 そう言ってシャーレは指先から滴る血を、硬直するセリナの口に含ませる。

「むぐっ!?」

 刹那――絶望を司る最厄の芽がセリナの口内に侵食し、意識と身体が漆黒の汚泥に呑み込まれ支配されていく。

 シャーレの血を一滴でも体内に取り込むことがどういう結果を齎すのか? その過程で何が起きるのか? 身体の隅々まで最厄の血と魔力が行き渡り侵食されたセリナの瞳から生気すらも失われ、物言わぬ傀儡へと成り果てる。

神遺秘装アルスマグナ――血霊液イーコール

 シャーレ・ファンデ・ヴァイゼンベルガー。彼女の持つ神遺秘装アルスマグナ――血霊液イーコールは不死性に加えて、万物含めた全てを支配する力をも有する。操るには自身の血を飲ませなければならないという手間が発生するが、その効果は折り紙つきだ。

 ミアリーゼやファルラーダ、あのデウス・イクス・マギアですら知り得ない正真正銘シャーレの切り札。

「ミアリーゼ様もクリスフォラス卿も露骨に警戒しすぎなんですよ。動きがバレバレで逆に付け込み易いと何故気付かないんでしょう?」

 わざわざ総司令直々に監視させるなどシャーレからすれば、鴨が葱を背負って来るようなもの。これで治安維持部隊は実質シャーレの支配下となったも同然。

「あなたたち如き端役では、私を出し抜けません――うふふ、待っていてくださいねお兄さん。もうすぐ会いに行きますから」

 太陽すら克服した完全なる不死の吸血姫は、シオンを陥れた時と同じく――否、それ以上の規模で再び最厄の饗宴を開演しようとしていた。
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