上 下
64 / 214
第三章 最厄の饗宴

第64話 血の鎖

しおりを挟む
「シオン……」

 飛び去っていった堕天使シオンの背中を茫然自失で見つめるユーリ。

「あらあら行ってしまいましたね。堕天使シオンちゃん、よほどお兄さんに殺されかけたことがショックだったんでしょうね、可哀想に」

「お前ッ!!」

 などと他人事のように告げるシャーレ・ファンデ・ヴァイゼンベルガーにユーリの脳内は殺意一辺倒となる。目の前が真っ赤に染まり、何も考えられない。赫怒の鼓動に身を任せ、目の前の少女をめちゃくちゃにしてやりたい。

「ユーリ!」

 しかしそれは、ミグレットという一人の少女の鶴の一声により掻き消される。彼女はユーリのシャツをギュッと握りしめて叫ぶ。

「今はそんな奴より、シオンですこんちくしょう!! このまま放っておいたら、オメェの大事な同胞かぞくだって殺されるです!!」

「ミグレット……」

 そうだ、自分は何をやっているのだ……。彼女はユーリがフリーディアだと知っても態度を変えずにいてくれる。

「フリーディアだって黙ってたことは、気にしてねぇです。オメェはシャーレなんかとは違うですよこんちくしょう」

「…………」

「オメェ一人に背負わせねぇ、自分も戦うです! だから――」

「あぁ!」

 冷静さを取り戻したユーリはミグレットを片手で抱え上げ、踵を返し一目散に駆け出す。

「逃すと思いますか?」

「!?」

 しかし、それを見ていたシャーレがビーストのスキル並みの速度で回り込み眼前に立ちはだかる。

「どけぇぇぇぇぇッーー!!! 換装シフト黒切クロキリ!」

 フリーディア最高戦力を誇るグランドクロスの実力は未知数だ。シャーレは今無防備、魔術武装マギアウェポンを展開していない今が最大のチャンスだと、黒切クロキリを手に渾身の刺突を放った。そして――

「「なっ!?」」

 結果は、ユーリの思う通りにはならなかった。この世の不条理を体験し、ユーリとミグレットから驚愕の声が上がる。

「うふふ」

 ユーリの渾身の一刀は、シャーレが添えた人差し指と中指だけで、刀身を挟んで止めていたのだ。

「嘘、だろ……」

 目の前のあり得ざる光景に脳がフリーズする。ユーリの目は信じられないものを見るように、シャーレの細い指に注がれる。 その指は、まるで世界の全ての重さをも軽々と受け止めるかのように、黒切クロキリの刃を静かに、しかし確かに抑え込んでいた。

 どれだけ力を込めても、ビクともしない。華奢な身体のどこにそんな力があるのか? 決して手加減したわけじゃない、それこそ殺してやるつもりで渾身の刺突を放ったというのに……。

「お兄さん、私のこと侮りすぎですよ。最初にグランドクロスだって名乗ったじゃないですか。
 意味、わかります? 我らは一人で万軍に等しい戦力を保有しているということなんですよ」

「くッ」

 ユーリは黒切クロキリから手を離し、ミグレットを抱えたまま即座にバックステップで距離を取る。

「だから……ねぇ? 堕天使シオンちゃんは諦めて、大人しく私とのんびりお話ししましょう。どうせ助からないんですし、お兄さんが駆けつけたところでどうにもなりませんよ」

 粒子と化した黒切クロキリを埃でも払うようにシャーレは告げる。

「それとも、諦めずに私と戦います? 別にいいですけど、余計な犠牲者が増えるだけなのであまり得策ではないと思いますよ?」

 先の攻防で互いの力の差は一目瞭然。ミグレットという荷物を抱えたまま、それでも堕天使シオンを追いかけるのか?

「ユーリ……」

 不安げな表情でユーリを見上げるミグレット。しかしユーリは決して離さないとギュッと力を込めて抱く。

「俺の想いは変わらない。お前を殺してでも、同胞かぞくを……シオンを助けに行く!!」

 絶望を、恐怖を、激情を必死に抑えつけながらユーリは誓いを口にする。

「張り切ってるところ申し訳ないんですけど……何故そうまでして異種族さんを助けようとするんですか? 裏切り者のお兄さん」

 シャーレは心底意味が分からないと純粋無垢な眼で問いかける。力の差は歴然、自分が死ぬかもしれないのに異種族を必死に助けようとする彼の思考が理解できないのだ。

「決まってるさ――換装シフト黒切クロキリ

 シャーレの疑問を再び展開した黒切クロキリの鋒を向けて、想いを放つ。

「異種族たちは俺たちと変わらない優しい心を持っているからだ!」

 ナギ、サラ、ジェイ、シオンや他の同胞かぞくたち、そしてミグレット。皆それぞれ想いを背負って必死になって生きている。一方的に命を奪っていい権利なんてない。

「ましてや、お前のような異種族を家畜呼ばわりして不幸に陥れて嗤うような奴が奪っていい命じゃないんだよ!!」

 少なくともユーリの知っている唯一のグランドクロス――英雄グレンファルト・レーベンフォルンは絶対にそんなことはしない。

 シャーレのような許されざる悪人が何故グランドクロスにいるのか? グレンファルトとは一体どういう関係なのか? 彼女の目的が異種族の殲滅だというのならそれを阻止するまでだ。

「優しい、心……? 何ですかそれ? うふふふ、ちょっと笑わせないでくださいよ」

 腹の底から可笑しいと笑うシャーレ。恐らく彼女だけじゃなく、他のフリーディアが聞いても一笑に付していただろう。

「ユーリ! 今がチャンスですよ!」

「あぁ!」

 完全に油断しきっているシャーレを無視して、即座に駆け出し、今度こそ通り過ぎようとした瞬間――

魔術武装マギアウェポン展開エクスメント――無窮血鎖棺クリュプト

 刹那――形容し難い悪寒が背筋から脳髄を這い、恐怖という名の感情で支配される。まるで空間そのものが、鬱血していくような……時の流れを強引に堰き止められ壊死していくような。

 これが錯覚だと分かっていても、ユーリは足を止めざるを得なくなった。

「ッ」

 振り向きたくても振り向けない。腕や足に血に濡れた鎖が絡み付くも抵抗する気力すら失われる。

「ふふふ……酷いじゃないですか、お兄さん。人が笑い苦しんでいるのに、無視して置いて行こうとしないでくださいよ」

「「…………」」

 ユーリもミグレットも声にならない悲鳴を上げる。全てはシャーレ・ファンデ・ヴァイゼンベルガーの放つ禍々しい魔力に気圧されたためだ。

 堕天使シオンなど比ではない、底の見えぬ深淵に呑まれるユーリへシャーレは笑みを綻ばせながら言葉を続ける。

「昔……誰かに何かを教わったような気がするんです。それが何なのか断片的すぎて思い出せない……。お兄さん、私と以前何処かでお会いしたことありますか?」

「知、るかッ……俺は、お前のことなんて知らない!!」

 シャーレの疑問に呼応して、ユーリは頭が傷みだす。ズキズキと感じるこの痛みが何を齎すのか、今の彼には預かり知らない。

 縛られた血鎖によって、強引に向きを変えられる。そんなユーリの瞳に映ったのは、全長二メートル程もある機械仕掛けの漆黒の棺だった。

「これが、グランドクロスの魔術武装マギアウェポン……」

 特異すぎて、アレが何なのか一言では説明が付かない。棺の蓋が僅かにズレて、中から蠢くように血鎖が這い出していた。

「あ、あぁ……」

 ミグレットは声も上げられず恐怖で竦んでいる。今のユーリたちではどうすることもできない、絶対に血鎖を解けない。

 唯一幸いな点があるとすれば、シャーレはユーリを殺すつもりがないという事。己が不明確な記憶の解明を優先としており、そこに付け入る隙を見出せばあるいは……。

「ふふ……どうやらお互いに記憶の欠如が見られるようですね。何だか運命を感じてしまいます。ここで出会ったのは偶然? それとも必然?
 どうすればお兄さんの記憶を呼び起こすことができるんでしょうかね……。
 試しにそこの家畜ミグレットちゃんを殺してみますか?」

「ひッ」

 ジャラジャラと血鎖が汚泥から湧き出るようにミグレットの周囲に集まっていく。次いで、遠方から響く地響きと轟音。堕天使ゲファレーナ・アンゲルと化したシオンによる暴走によるもので、事態は一刻を争う。

堕天使シオンちゃんも見境なくなっていますね。このままでは、アルギーラが崩れて生き埋めになってしまうかもしれませんねぇ」

「ならさっさとこの鎖を外せ!! もしもミグレットに手を出してみろ、地獄に堕ちてでもお前を引き摺り下ろす!!」

 ガラガラと天井が崩れ、崩落した瓦礫が降り注ぎ、最早一刻の猶予もなくなっている。

「威勢は大したものですが、恐怖が隠せていませんよ? さぁさぁ、私の魔力に触れて記憶の底を穿り返してくださいな!!」

 蠢く血鎖に四肢を絡め取られたまま、巨大な潮流に飲み込まれるが如き力で引きずられ、ユーリとミグレットは為す術なく壁面に勢いよく叩きつけられる。

「「ぐぁっ!?」」

 苦悶の声を上げるユーリとミグレットだが、シャーレの攻勢はまだ終わらない。勢いをそのままに、ズガガガガガッ!!! とユーリたちごと壁面を削り飛ばしながら、更なる絶望の淵へと誘う。

 必死にミグレットを庇いながら、背中を削り取られていくユーリ。襲いかかる衝撃と激痛の連鎖に、歯を食いしばって耐え忍ぶ。

「それでもッ!!」
 
 黒刀ではどうすることもできず、変幻機装トランスフォルマを即座に換装させ、銃形態ライフルフォームへと移行。

「ミグレット!!」

「はいです!!」

 ユーリの意図を察したミグレットが、震える手で銃を受け取り、衝撃の荒波に揉まれながらシャーレへ狙いを定める。

「くらえです、こんちくしょう!!」

 ありったけの魔力を込めて、ミグレットは魔弾を解き放つ。銃など初めて撃ったため、当たるかどうか心配だったが、ユーリの魔力も合わさり軌道が修正され、シャーレのもとへと向かっていく。

「うふふ」

 しかしシャーレはそれを華麗なステップを踏んで躱す。いつ如何なる時、如何なる状況でも淑女然とした態度を崩さずある種の余裕を浮かべている。

 崩落していく瓦礫が降り注ぐ中、ドレスに埃一つ付着していない。この時点で格の違いを思い知らされる。

(俺は、こんなところで負けるのか……? 大切な仲間すら救えずにッ)

 壁面を削り飛ばしながら引き吊られ、甚大なダメージが蓄積し、意識を失うのも時間の問題。このままではシオンどころの話ではない。

「ぐぅぅぅぅッ!!」

 何か、何か打つ手はないのか? 朦朧とする意識を総動員してユーリは必死に考える。そんな中、シャーレの魔力に呼応され覚えのない光景が脳裏に浮かんだ。
 
 そこは、無機質な白で覆われた虚無の空間。そこでは年端もいかない一人の少女がポツリと一人で佇んでいて――

(俺は、この景色を知っている?)

 覚えがない筈なのに、既知の事実であるかのように受け入れている自分を不思議に思いながらも、やがてノイズとなって泡沫のように掻き消える。

「ッ」

 我に返った瞬間、再び背中に激痛が襲い来る。しかし衝撃はなく、気が付けば血鎖から解放され宙に投げ出されていた。

「何が……」

 この刹那の間に何が起きたのか? ミグレットを庇い、何とか受け身を取りつつ地面へ着地する。すると――

「うぐっ……あぁぁぁぁぁッッッーーーー」

 これまで圧倒的優位に立っていた筈のシャーレ・ファンデ・ヴァイゼンベルガーが何故か頭を抑え、苦しみに悶えていた。その尋常ならざる様子にユーリもミグレットも絶句し、言葉が告げない。

「何で、せっかくお兄さんと盛り上がって、……よりにもよって、こんな時に!」

 どうやらシャーレの身に意図しない何かが起きた様子。裂く息を荒げながら、必死に内なる衝動を抑えつけている。

 渇きを、飢えを、大事な何かが枯渇したシャーレは声にならない悲鳴を上げる。

「ユーリ!」

「ッ、あぁ!」

 一体何がどうなっているのか? 正直置いてけぼりの状況ではあるが、ユーリたちにとっては好都合。ガラガラと崩れ落ちる瓦礫の雨を躱しながら、シャーレの横を通り過ぎる。

 幸いにも追撃はなく、無窮血鎖棺クリュプトも浮遊しままピタリと制止していた。一見隙だらけのシャーレだが下手に藪を突く必要もない。

 ゲオルグの工房はまもなく崩落する。ミグレットは最後に父の亡骸を一目見て「お父さん……」と呟いた。

「待ってろよ、シオン……今度こそ!!」

 先程垣間見た記憶やシャーレ、グランドクロスのことは後回しだ。シャーレは崩落に巻き込まれ、瓦礫の山で姿が見えなくなる。ひょっとして死んだのか? 何故かジクリと痛む胸を無視して、ユーリたちはシオンのもとへと駆け出した。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい

一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。 しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。 家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。 そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。 そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。 ……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない

一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。 クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。 さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。 両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。 ……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。 それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。 皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。 ※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

俺は先輩に恋人を寝取られ、心が壊れる寸前。でも……。二人が自分たちの間違いを後で思っても間に合わない。俺は美少女で素敵な同級生と幸せになる。

のんびりとゆっくり
恋愛
俺は島森海定(しまもりうみさだ)。高校一年生。 俺は先輩に恋人を寝取られた。 ラブラブな二人。 小学校六年生から続いた恋が終わり、俺は心が壊れていく。 そして、雪が激しさを増す中、公園のベンチに座り、このまま雪に埋もれてもいいという気持ちになっていると……。 前世の記憶が俺の中に流れ込んできた。 前世でも俺は先輩に恋人を寝取られ、心が壊れる寸前になっていた。 その後、少しずつ立ち直っていき、高校二年生を迎える。 春の始業式の日、俺は素敵な女性に出会った。 俺は彼女のことが好きになる。 しかし、彼女とはつり合わないのでは、という意識が強く、想いを伝えることはできない。 つらくて苦しくて悲しい気持ちが俺の心の中であふれていく。 今世ではこのようなことは繰り返したくない。 今世に意識が戻ってくると、俺は強くそう思った。 既に前世と同じように、恋人を先輩に寝取られてしまっている。 しかし、その後は、前世とは違う人生にしていきたい。 俺はこれからの人生を幸せな人生にするべく、自分磨きを一生懸命行い始めた。 一方で、俺を寝取った先輩と、その相手で俺の恋人だった女性の仲は、少しずつ壊れていく。そして、今世での高校二年生の春の始業式の日、俺は今世でも素敵な女性に出会った。 その女性が好きになった俺は、想いを伝えて恋人どうしになり。結婚して幸せになりたい。 俺の新しい人生が始まろうとしている。 この作品は、「カクヨム」様でも投稿を行っております。 「カクヨム」様では。「俺は先輩に恋人を寝取られて心が壊れる寸前になる。でもその後、素敵な女性と同じクラスになった。間違っていたと、寝取った先輩とその相手が思っても間に合わない。俺は美少女で素敵な同級生と幸せになっていく。」という題名で投稿を行っております。

分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活

SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。 クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。 これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。

30年待たされた異世界転移

明之 想
ファンタジー
 気づけば異世界にいた10歳のぼく。 「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」  こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。  右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。  でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。  あの日見た夢の続きを信じて。  ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!  くじけそうになっても努力を続け。  そうして、30年が経過。  ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。  しかも、20歳も若返った姿で。  異世界と日本の2つの世界で、  20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。

幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。

スタジオ.T
青春
 幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。  そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。    ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。

ユニークスキルで異世界マイホーム ~俺と共に育つ家~

楠富 つかさ
ファンタジー
 地震で倒壊した我が家にて絶命した俺、家入竜也は自分の死因だとしても家が好きで……。  そんな俺に転生を司る女神が提案してくれたのは、俺の成長に応じて育つ異空間を創造する力。この力で俺は生まれ育った家を再び取り戻す。  できれば引きこもりたい俺と異世界の冒険者たちが織りなすソード&ソーサリー、開幕!! 第17回ファンタジー小説大賞にエントリーしました!

処理中です...