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第二章 集結、グランドクロス
第37話 神遺秘装
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異種族には異能術――もしくは魔法とも呼ばれる特殊能力が存在している。ビーストならば身体強化関連のスキル。ドワーフなら鍛冶生成関連のスキルといった具合だ。
スキルには当然個体差もあり、同じ種族であっても会得している数もまちまちだ。同じ種族であっても身体強化系のスキルを得意とするものもいれば、補助スキルを得意とするものがいる。
その中でもナギは特異な力を有していた。身体強化系の魔法を極限まで極めた先にあるもの。その力は神遺秘装と呼称され、神が遺した秘術を行使する代行者という意味が込められている。
発現率は極めて低く、どういう条件でその領域へ至れるのか誰も知り得ない。噂によれば血統によって受け継がれるのだという。事実ナギの父親も神遺秘装の使い手であり、ビースト最大の派閥を誇る部族の長でもあった。
その娘であるナギに神遺秘装が受け継がれたのは必然であると同胞たちは思っている。
けれどナギ自身はこの力について何の感慨も懐いていない。大局的に見れば、数の力でフリーディアに圧倒され、同胞も救えず逃げ隠れするしかないのが現状。
ナギたちにはもう後がない。ユーリ・クロイスという男はビーストにとって希望となるのか、はたまた絶望を齎すのか?
ナギは藁にも縋る想いで一種の賭けに出たのだ。
「神遺秘装――白纏雷!」
バチチチっ! とナギの身体全身から発せられる白い雷電。それはまるで鎧のように彼女を覆い、さながら雷鳴の化身といった様相だ。
「それが、お前の切り札、アリカに放とうとしていたやつか。
そういえば夢に出てきた女の子もアルスマグナがどうの口にしていたな」
ユーリは目の前に立つ雷獣と化したナギに対して一切臆さず対峙する。
「そう、これが私の切り札。お前たちフリーディアを殺すべく手に入れた力だ!
ユーリ、私は今から本気でお前を殺しにいく。もしも退くことができたなら……私に勝てたら、そのときは同胞のことを教えてあげる」
「そっか、ありがとう。正々堂々と正面からぶつかってきてくれるだけで、俺は嬉しいよ」
「本当に変な奴……お礼を言われる筋合いなんてないのに」
とこかバツが悪そうな表情で呟くナギだがすぐに気を取り直したかのように鋭い視線でユーリを睨み付け。
「いくぞ、私の全力――その身に刻めッ!!」
地面を蹴り上げ一直線にユーリへと迫るナギ。常人では視認すらできない速度で肉薄し、振り上げた雷爪を容赦なく叩き付ける。
ドゴンッッ!!!! と落雷でも落ちたかのような轟音が響き渡り、衝撃で地面が大きく陥没する。ナギは自身の爪に白雷を纏わせ範囲と威力を増大させたため、まともに喰らえば一撃で絶命しかねないほどの一撃必殺の威力を誇っている。
「ぐぅぅぅっ」
躱せたのは奇跡だった。ナギが言葉を言い終える前に第六感が危険を察知したのだ。だが衝撃までは防げずユーリの身体は紙くず同然に吹き飛ばされる。
速度、膂力ともに先程の比ではない。一撃一撃が必殺を誇る威力の雷爪に為す術もなく追い込まれる。
「どうした! お前の覚悟はそんなものか、フリーディア!!!」
「くっ、剣形態!!」
叫びと共に振るわれる雷爪が大地を穿つ度に爆発的な衝撃波が発生する。もはや暴風と呼んで差し支えない嵐の中、変幻機装を振るうユーリの表情は苦悶に満ちていた。そして――
「なっ!?」
衝撃波に耐えられなかったのかバキンッと歪な音を上げて折れる剣身。折れた剣先はくるくると宙を舞い後方へ飛んでいく。
「こんな簡単に折れるなんてッ!? 換装――」
魔術武装は持ち主の魔力と同期するという特性上、壊れてもすぐに修復することが可能だ。
ただしそれを行うには相応の魔力と時間が必要とされるが、ユーリの持つ変幻機装だけは別。
変幻自在あらゆる武器に変化するという特性上、他の魔術武装保持者よりも消費魔力を少なく、かつ短時間で修復ができる。
その反面、換装する度に魔力を消費させられるという欠点を持つため一概にも利便性があるとは言いづらい。
「あれだけ威勢を放ったにも関わらず打つ手無しか?」
「ぐはっ」
今度はユーリの背後に回ったナギの裏拳が炸裂し、木々を薙ぎ倒しながら吹き飛ばされる。咄嗟に変幻機装で防御したはいいものの小枝のようにいとも簡単にへし折られてしまう。
「ぐっ、クソッ、このままじゃ……」
いくら修復してもその度に壊されては意味がない。かといって距離を取ろうにも瞬く間もなく間合いに入られるため現状不可能に近い。
何故ならユーリには――フリーディアにはスキルが扱えないから。
だからこそフリーディアは魔術武装を用い、その弱点を補っている。身体強化といったスキルの真似事を披露することができるのだ。
かといって限度というものがある。今のナギは明らかに常軌を逸しており、まるで自然現象そのものと戦っている気さえしてくる。
意志を持つ雷に勝てと言われてもどう対処すればよいのか分からないのだ。
(こんなとき……オリヴァーなら、ダニエルなら、そして――アリカならどうするんだろうな)
身体中傷まみれのボロボロになりながらもユーリは思考だけは停滞させない。己の持つ戦術じゃ堅さが足りない、速さが足りない、攻撃力が足りない。
「俺は弱い。弱いなら弱いなりに考えろ。自分の限界を自分で定めるな。他者の才能を羨むな。逃げるな、諦めるな!」
無い物ねだりだと分かっていても考えてしまう。自分にはないものを持っている彼ら彼女らに憧れを抱いてしまう。そんな自分が情けなくて悔しくて仕方がなかった。
だけど今はその憧れこそが原動力となる。彼らのように強くなりたい、その想いだけが今の自分を突き動かすのだから。
「さっきからぶつぶと何を……? どのみち今のお前じゃ私たちのことを知る資格はない。いい加減諦めろ!!」
ナギの咆哮に呼応するように身体に纏う白雷が激しくバチバチと音を立てて帯電する。もはや触れただけで致命傷になりかねないそれは猛毒にも等しい凶悪性を孕んでいる。
「俺は恵まれてたから……戦場に来るまで血の吐くような努力をしたことがないし、何となくで生きていけたから苦労とは無縁の人生だった。
俺がここまで強くなれたのは皆のおかげだ。アリカたちがいなかったら今の俺はここにはいない」
だというのにユーリはナギを見ていない。その瞳に映るものは過去という虚像のみ。遠い目をしながら独白のように言葉を紡ぐ姿はどこか――圧倒的優位なはずのナギが思わず攻撃の手を止めてしまうほどの異質さを際立たせている。
「けれどアリカは言ってくれた。俺は天才だって。オリヴァーとダニエルも同意して、お前本当は何者なんだよ? って茶化してたけど、あの時は何の実感も沸かなかった。
けど、今なら分かる気がする」
自問自答を続けながらユーリはゆっくりとナギのもとへ歩みだす。ナギという圧倒的強者を前に無意識に蓋をしていた何かが溢れ出そうとしている。
今までユーリは考えたことすらなかった。自分自身の特性――その異常性に。
アリカは今の強さを手に入れるまで毎日血の滲む努力をしてきたと言っていた。オリヴァーもそう。ダニエルも厳しい環境を生き抜いてきたからこそ今の強さがある。
では、ユーリは?
「俺は何でナギと互角に戦りあえてるんだ?」
今もそう。彼女が神遺秘装を発動したことによって、一気に不利に追いやられたがギリギリのところで耐えている。
「お前……」
「ナギ、お前のおかげだ。お前と出会えたおかげで、俺は無知と向き合うことができるようになった。一度疑問に思ったら溢れ出して止まらないんだ」
自分は何者なのか? 世界を――異種族のことを知ることで何かが見える気がする。
そんなユーリの様子を見てナギは答える。
「お前が何を感じ何を思おうと、私に負ければ全ては水泡に帰す。今は余計なことを考えてないで私との戦いに集中しろ!」
そう言って彼女は全身に力を込めると眩いばかりの稲妻を迸らせる。
不思議と激励されているような気がした。ドロドロと渦巻く思考を払うようなナギの真っ直ぐな殺意が今は凄く心地がいい。
その返礼とばかりにユーリは答える。
「言われるまでもない。変幻機装の――俺の力の真髄を見せてやる!
覚悟しろよ、ナギ。少しでも常識に囚われれば負けるぜ?」
「上等よ!」
ユーリとナギ。今度こそ憂いなくぶつかり合う二人はどこか楽しそうにしていた。
スキルには当然個体差もあり、同じ種族であっても会得している数もまちまちだ。同じ種族であっても身体強化系のスキルを得意とするものもいれば、補助スキルを得意とするものがいる。
その中でもナギは特異な力を有していた。身体強化系の魔法を極限まで極めた先にあるもの。その力は神遺秘装と呼称され、神が遺した秘術を行使する代行者という意味が込められている。
発現率は極めて低く、どういう条件でその領域へ至れるのか誰も知り得ない。噂によれば血統によって受け継がれるのだという。事実ナギの父親も神遺秘装の使い手であり、ビースト最大の派閥を誇る部族の長でもあった。
その娘であるナギに神遺秘装が受け継がれたのは必然であると同胞たちは思っている。
けれどナギ自身はこの力について何の感慨も懐いていない。大局的に見れば、数の力でフリーディアに圧倒され、同胞も救えず逃げ隠れするしかないのが現状。
ナギたちにはもう後がない。ユーリ・クロイスという男はビーストにとって希望となるのか、はたまた絶望を齎すのか?
ナギは藁にも縋る想いで一種の賭けに出たのだ。
「神遺秘装――白纏雷!」
バチチチっ! とナギの身体全身から発せられる白い雷電。それはまるで鎧のように彼女を覆い、さながら雷鳴の化身といった様相だ。
「それが、お前の切り札、アリカに放とうとしていたやつか。
そういえば夢に出てきた女の子もアルスマグナがどうの口にしていたな」
ユーリは目の前に立つ雷獣と化したナギに対して一切臆さず対峙する。
「そう、これが私の切り札。お前たちフリーディアを殺すべく手に入れた力だ!
ユーリ、私は今から本気でお前を殺しにいく。もしも退くことができたなら……私に勝てたら、そのときは同胞のことを教えてあげる」
「そっか、ありがとう。正々堂々と正面からぶつかってきてくれるだけで、俺は嬉しいよ」
「本当に変な奴……お礼を言われる筋合いなんてないのに」
とこかバツが悪そうな表情で呟くナギだがすぐに気を取り直したかのように鋭い視線でユーリを睨み付け。
「いくぞ、私の全力――その身に刻めッ!!」
地面を蹴り上げ一直線にユーリへと迫るナギ。常人では視認すらできない速度で肉薄し、振り上げた雷爪を容赦なく叩き付ける。
ドゴンッッ!!!! と落雷でも落ちたかのような轟音が響き渡り、衝撃で地面が大きく陥没する。ナギは自身の爪に白雷を纏わせ範囲と威力を増大させたため、まともに喰らえば一撃で絶命しかねないほどの一撃必殺の威力を誇っている。
「ぐぅぅぅっ」
躱せたのは奇跡だった。ナギが言葉を言い終える前に第六感が危険を察知したのだ。だが衝撃までは防げずユーリの身体は紙くず同然に吹き飛ばされる。
速度、膂力ともに先程の比ではない。一撃一撃が必殺を誇る威力の雷爪に為す術もなく追い込まれる。
「どうした! お前の覚悟はそんなものか、フリーディア!!!」
「くっ、剣形態!!」
叫びと共に振るわれる雷爪が大地を穿つ度に爆発的な衝撃波が発生する。もはや暴風と呼んで差し支えない嵐の中、変幻機装を振るうユーリの表情は苦悶に満ちていた。そして――
「なっ!?」
衝撃波に耐えられなかったのかバキンッと歪な音を上げて折れる剣身。折れた剣先はくるくると宙を舞い後方へ飛んでいく。
「こんな簡単に折れるなんてッ!? 換装――」
魔術武装は持ち主の魔力と同期するという特性上、壊れてもすぐに修復することが可能だ。
ただしそれを行うには相応の魔力と時間が必要とされるが、ユーリの持つ変幻機装だけは別。
変幻自在あらゆる武器に変化するという特性上、他の魔術武装保持者よりも消費魔力を少なく、かつ短時間で修復ができる。
その反面、換装する度に魔力を消費させられるという欠点を持つため一概にも利便性があるとは言いづらい。
「あれだけ威勢を放ったにも関わらず打つ手無しか?」
「ぐはっ」
今度はユーリの背後に回ったナギの裏拳が炸裂し、木々を薙ぎ倒しながら吹き飛ばされる。咄嗟に変幻機装で防御したはいいものの小枝のようにいとも簡単にへし折られてしまう。
「ぐっ、クソッ、このままじゃ……」
いくら修復してもその度に壊されては意味がない。かといって距離を取ろうにも瞬く間もなく間合いに入られるため現状不可能に近い。
何故ならユーリには――フリーディアにはスキルが扱えないから。
だからこそフリーディアは魔術武装を用い、その弱点を補っている。身体強化といったスキルの真似事を披露することができるのだ。
かといって限度というものがある。今のナギは明らかに常軌を逸しており、まるで自然現象そのものと戦っている気さえしてくる。
意志を持つ雷に勝てと言われてもどう対処すればよいのか分からないのだ。
(こんなとき……オリヴァーなら、ダニエルなら、そして――アリカならどうするんだろうな)
身体中傷まみれのボロボロになりながらもユーリは思考だけは停滞させない。己の持つ戦術じゃ堅さが足りない、速さが足りない、攻撃力が足りない。
「俺は弱い。弱いなら弱いなりに考えろ。自分の限界を自分で定めるな。他者の才能を羨むな。逃げるな、諦めるな!」
無い物ねだりだと分かっていても考えてしまう。自分にはないものを持っている彼ら彼女らに憧れを抱いてしまう。そんな自分が情けなくて悔しくて仕方がなかった。
だけど今はその憧れこそが原動力となる。彼らのように強くなりたい、その想いだけが今の自分を突き動かすのだから。
「さっきからぶつぶと何を……? どのみち今のお前じゃ私たちのことを知る資格はない。いい加減諦めろ!!」
ナギの咆哮に呼応するように身体に纏う白雷が激しくバチバチと音を立てて帯電する。もはや触れただけで致命傷になりかねないそれは猛毒にも等しい凶悪性を孕んでいる。
「俺は恵まれてたから……戦場に来るまで血の吐くような努力をしたことがないし、何となくで生きていけたから苦労とは無縁の人生だった。
俺がここまで強くなれたのは皆のおかげだ。アリカたちがいなかったら今の俺はここにはいない」
だというのにユーリはナギを見ていない。その瞳に映るものは過去という虚像のみ。遠い目をしながら独白のように言葉を紡ぐ姿はどこか――圧倒的優位なはずのナギが思わず攻撃の手を止めてしまうほどの異質さを際立たせている。
「けれどアリカは言ってくれた。俺は天才だって。オリヴァーとダニエルも同意して、お前本当は何者なんだよ? って茶化してたけど、あの時は何の実感も沸かなかった。
けど、今なら分かる気がする」
自問自答を続けながらユーリはゆっくりとナギのもとへ歩みだす。ナギという圧倒的強者を前に無意識に蓋をしていた何かが溢れ出そうとしている。
今までユーリは考えたことすらなかった。自分自身の特性――その異常性に。
アリカは今の強さを手に入れるまで毎日血の滲む努力をしてきたと言っていた。オリヴァーもそう。ダニエルも厳しい環境を生き抜いてきたからこそ今の強さがある。
では、ユーリは?
「俺は何でナギと互角に戦りあえてるんだ?」
今もそう。彼女が神遺秘装を発動したことによって、一気に不利に追いやられたがギリギリのところで耐えている。
「お前……」
「ナギ、お前のおかげだ。お前と出会えたおかげで、俺は無知と向き合うことができるようになった。一度疑問に思ったら溢れ出して止まらないんだ」
自分は何者なのか? 世界を――異種族のことを知ることで何かが見える気がする。
そんなユーリの様子を見てナギは答える。
「お前が何を感じ何を思おうと、私に負ければ全ては水泡に帰す。今は余計なことを考えてないで私との戦いに集中しろ!」
そう言って彼女は全身に力を込めると眩いばかりの稲妻を迸らせる。
不思議と激励されているような気がした。ドロドロと渦巻く思考を払うようなナギの真っ直ぐな殺意が今は凄く心地がいい。
その返礼とばかりにユーリは答える。
「言われるまでもない。変幻機装の――俺の力の真髄を見せてやる!
覚悟しろよ、ナギ。少しでも常識に囚われれば負けるぜ?」
「上等よ!」
ユーリとナギ。今度こそ憂いなくぶつかり合う二人はどこか楽しそうにしていた。
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