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四十七話『甘いお菓子』
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「やっほ~、後輩ちゃんたち。その顔は~、持久走帰りだな?」
教室に戻る道中、飲み物を買って教室に戻ろうとしている命先輩に遭遇した。右手に温かいお茶、左手にはホットココアを持っている。
「みんなしんどそうな~……。楓ちゃんだけ元気そうじゃん」
「えへへ~」
大なり小なり疲れが見えるはずの持久走帰りで、疲れの「つ」の字も見せない七津さんに、命先輩も驚いていた。ここまで余裕が見えると、まだタイムを縮められるんじゃないかと思ってしまう。
途中で一回転とかしてたし、本当に余裕そうなんだよね。
「あ、命先輩。日曜日にお菓子作ったので、良かったらお昼休みにお届けしましょうか?」
「マジ!? 琉歌ちゃんってば家庭的~。知ってたけど~。あ」
右手に持っていたお茶を左腕に抱えて、空いた右手の人差し指で私の頬をグリグリと押す命先輩。しかし、途中で何かまずいことでも思い出したかのように、苦い顔をして、グリグリの勢いが弱まった。
何か、すごい考えてる顔してる。けれど、グリグリを完全に止めてくれない。
「やっぱりうちが取りに行くよ。ゆきなんに渡すのも一苦労だろうし(ゆきなんは不貞腐れそうだけど)」
「三条先輩の人気を考えると、妥当な判断かもしれませんわね」
そう、なのかな。命先輩にとりにきてもらうのも、それはそれで失礼な気がするのだけれど。でも、クラスメイトと普通に接することができるように頑張っている雪菜先輩の邪魔をしちゃうのは、私も嫌だし。
「わかりました。すみません、お手間をおかけして」
「いいの、いいの~。って、そろそろ時間か。三人ともまた後でね~」
廊下をやや駆け足で走る命先輩を見送って、私たちも授業に遅れないように急いで教室に戻った。全力でないとはいえ少し走ったせいで、わずかに回復していた私の体力は再び空っぽだ。
普段の三分の一くらいしか回らない頭で授業に取り組む。誤字脱字に悪戦苦闘することおよそ十分。まともに働き出した頭で授業に取り組む。
前半のノート。あとで二人に見せてもらおう。
なんとか午前の授業を乗り越えてお昼休みになった。昼食を取る前に夢国さんからノートを借りて、写させてもらう。夢国さんのノートじゃ綺麗にまとめられているので、五分もかからずに必要場所は写すことができた。
「ありがとう、夢国さん」
「あ安い御用ですわ」
そんなやりとりをしている間に、命先輩が教室にやってきた。お昼ご飯を持ってきてはいないようなので、すぐに教室に戻っていきそうだ。私たちのことを確認すると当たり前のように私に抱きついて頭を撫でてくれた。礼ちゃんは家でいつもこんな感じなのだろうか。
「あ、ゆきなんの写真見てくれた? 超可愛くな~い?」
「超可愛いで~す」
「以前、可愛らしいパジャマ姿は見ていますが、スカート姿は新鮮でしたわ」
すぐに帰ってしまうものだと思っていたのだが、がっつりお話をしていくつもりなようだ。意気揚々と雪菜先輩の新しい服について語っている。
雪菜先輩に渡すのが大変とかどうとか言っていたけれど、本当はただ雪菜先輩の新しい服についてお話がしたかっただけなんじゃ。写真を送ったことがバレたら雪菜先輩に怒られるだろうし、まして本人を目の前にして話題に出せないもんね。まだ隠したがっていたし。
「命先輩が選んだんですの?」
「ううん。琉歌ちゃ~ん」
「ちょっとお手伝いしただけですよ」
私が服選びを手伝ったこと、雪菜先輩から聞いたんだ。結構難しかったなぁ、服選び。自分で着る服ならともかく、体格も全然違う人のってなると。雪菜先輩がイメージを吹っ切れなかったのもあるかもしれないけれど。
「次は夢国さんと七津さんも手伝ってくれる? 特に七津さんは体格も近いし」
「もっちろ~ん。ね? あーちゃん?」
「面白そうなので、ぜひ参加させていただきますわ」
二人も乗り気みたいで良かった。私だけだと、選択肢が狭いし。
「ゆきなん次第なとこあるけどね~」
それは確かにそうだ。雪菜先輩は頑張ると言ってくれたけれど、踏ん切りをつけるのが難しそう。あ、でも。イメチェンで別ジャンルの服を選んでもらうって形なら、もしかしたら恥ずかしい気持ちも少しは薄れるかも。
「あ、命先輩。これ、お話ししたお菓子です。二人のもあるよ」
次回の妙案を思いついたところで、命先輩がきた目的(建前かもしれない)であるお菓子を手渡した。用意した袋は全部で五つ。そのうちの二つを命先輩に渡す。中身はクッキーが三枚にマカロンが二つ。
人数考えたら、一人分の量が少なくなちゃった。
「やった~、マカロン。琉歌ちゃんの美味しいから大好き~。って、うちもゆきなんも思ってるよ」
命先輩は受け取った袋を机に置いて、改めて私に抱きついた。「もちろん琉歌ちゃんのことも大好きだよ~」と、恥ずかしい配慮までしてもらった。命先輩のボディランゲージの激しさにウズウズしていたのか、七津さんが夢国さんに抱きついた。夢国さんも思うところがあったのか、特に抵抗することなく、サンドイッチを食べながら受け入れている。
「ここにいたのか、小都垣」
場がワチャワチャしてきたなと思うと、八戸波先生が教室に入ってきた。休み時間に教室に先生が来るのはとても珍しい。不安になって時計を確認したが、予鈴まではまだ余裕があった。
「どしたの~? ヤトちゃん先生」
「だから、その呼び方するなってのに……。まあ、いいや。提出物の提出忘れ、だそうだ」
「…………あ! 英語の課題提出してない! 昼休み出そうと思ってたの忘れてた!」
少し考えたあと、心当たりがあったようで、机の上に置いた袋を回収して早足で教室を出て行った。
「またね~。お菓子ありがと~、琉歌ちゃん」
扉を出たところで、足踏みをしながら、手を振ってお礼を言ってくれた。そんな余裕もなさそうなぐらいに焦っているはずなのに、命先輩は結構律儀な人だ。どことなく、志穂ちゃんに近いものを感じる。
もしかして、私がお菓子の話をしたから忘れちゃってたのかな。だとしたらちょっと申し訳ないな。
「お疲れ様です、先生」
「なに。お人好しな英語の先生に付き合っただけだよ」
確かに、提出物を期限までに出していなかったら自動的に評価が下げていられそうなものだけれど。わざわざ他の先生に連絡してまで確認してくれることあるんだ。
「みこみこ先輩、卒業怪しいとか~?」
「そこまでじゃないんと思うが。三条もいるしな」
不穏な話をしていると、八戸波先生が机の上に置いてある袋に気がついた。「ああ」と、納得したように小さく声を漏らすと、少し笑った。
「菓子で忘れるか。ガキか、小都垣のやつ。まあ、古町のなら仕方ないな」
命先輩のことを少し小馬鹿にしながらも、私のお菓子を褒めて納得してくれた。八戸波先生に褒められると、他の誰に褒められるよりも嬉しくて、照れてしまう。
二回。正確には一回かもしれないけれど、そこまで褒められると恥ずかしいな。
「先生もお一ついかがですか。先生には、甘いかもしれませんが?」
褒められて高揚した気分に任せて、袋を一つ差し出した。夢国さんたちの分までしか用意していなかったらできなかったが、幸い自分が食べる分の用意もしておいて良かった。
先生は、遠慮してしまうかもしれないけれど。
「あー、そうだな。クッキー、一枚だけもらっていいか?」
「ど、どうぞ」
自分で提案しておきながら、期待していなかったせいで驚いてしまった。絡まったように動かない指で袋を開けて、中のクッキーを取り出そうとする。
これは大きいのがいいかな。あ、でも。先生は甘いものが得意じゃないかもしれないから小さめのやつがいいかな。でもでも、それだとなんか私がケチな人みたいになっちゃうし。
絶対に不要な心配をしながら逡巡したが、どのクッキーにも大きな差はなく無作為に選んだ一枚を手渡した。
「悪いな。じゃあ早速」
受け取るや否や、八戸波先生は口にクッキーを放り込んだ。先生は食べ物を受け取ると割とすぐに食べてしまうので、そんなに驚きはしない。驚きはしないだけで、感想を待っている間は緊張してしまう。
「やっぱり美味いな、古町のクッキーは」
八戸波先生は食べ終えると、そう言って満足そうに息を吐いた。私も緊張の糸が解ける。お世辞かもしれないけれど、それは考えても仕方ないことだ。
完全に割り切れているかいないかで言えば、全然割り切れてはいないのだけれど。
「じゃあ、俺は戻る。授業に遅れないようだけ気をつけておけよ」
八戸波先生はそう言い残して教務員室へと戻って行った。先生の反応を見て、夢国さんたちがサムズアップで喜んでくれた。それに笑顔で答え、二人にも同じものを渡した。
「いただきま~す」
「食事が終わってからですわよ」
教室から出て、舌を転がして口に残った甘さを確かめる。美味いと感じると共に、吐き気に似た嫌悪感が胸に疼いている。
「俺らしくない、のか。食えるようになったと思ったんだがな」
教室に戻る道中、飲み物を買って教室に戻ろうとしている命先輩に遭遇した。右手に温かいお茶、左手にはホットココアを持っている。
「みんなしんどそうな~……。楓ちゃんだけ元気そうじゃん」
「えへへ~」
大なり小なり疲れが見えるはずの持久走帰りで、疲れの「つ」の字も見せない七津さんに、命先輩も驚いていた。ここまで余裕が見えると、まだタイムを縮められるんじゃないかと思ってしまう。
途中で一回転とかしてたし、本当に余裕そうなんだよね。
「あ、命先輩。日曜日にお菓子作ったので、良かったらお昼休みにお届けしましょうか?」
「マジ!? 琉歌ちゃんってば家庭的~。知ってたけど~。あ」
右手に持っていたお茶を左腕に抱えて、空いた右手の人差し指で私の頬をグリグリと押す命先輩。しかし、途中で何かまずいことでも思い出したかのように、苦い顔をして、グリグリの勢いが弱まった。
何か、すごい考えてる顔してる。けれど、グリグリを完全に止めてくれない。
「やっぱりうちが取りに行くよ。ゆきなんに渡すのも一苦労だろうし(ゆきなんは不貞腐れそうだけど)」
「三条先輩の人気を考えると、妥当な判断かもしれませんわね」
そう、なのかな。命先輩にとりにきてもらうのも、それはそれで失礼な気がするのだけれど。でも、クラスメイトと普通に接することができるように頑張っている雪菜先輩の邪魔をしちゃうのは、私も嫌だし。
「わかりました。すみません、お手間をおかけして」
「いいの、いいの~。って、そろそろ時間か。三人ともまた後でね~」
廊下をやや駆け足で走る命先輩を見送って、私たちも授業に遅れないように急いで教室に戻った。全力でないとはいえ少し走ったせいで、わずかに回復していた私の体力は再び空っぽだ。
普段の三分の一くらいしか回らない頭で授業に取り組む。誤字脱字に悪戦苦闘することおよそ十分。まともに働き出した頭で授業に取り組む。
前半のノート。あとで二人に見せてもらおう。
なんとか午前の授業を乗り越えてお昼休みになった。昼食を取る前に夢国さんからノートを借りて、写させてもらう。夢国さんのノートじゃ綺麗にまとめられているので、五分もかからずに必要場所は写すことができた。
「ありがとう、夢国さん」
「あ安い御用ですわ」
そんなやりとりをしている間に、命先輩が教室にやってきた。お昼ご飯を持ってきてはいないようなので、すぐに教室に戻っていきそうだ。私たちのことを確認すると当たり前のように私に抱きついて頭を撫でてくれた。礼ちゃんは家でいつもこんな感じなのだろうか。
「あ、ゆきなんの写真見てくれた? 超可愛くな~い?」
「超可愛いで~す」
「以前、可愛らしいパジャマ姿は見ていますが、スカート姿は新鮮でしたわ」
すぐに帰ってしまうものだと思っていたのだが、がっつりお話をしていくつもりなようだ。意気揚々と雪菜先輩の新しい服について語っている。
雪菜先輩に渡すのが大変とかどうとか言っていたけれど、本当はただ雪菜先輩の新しい服についてお話がしたかっただけなんじゃ。写真を送ったことがバレたら雪菜先輩に怒られるだろうし、まして本人を目の前にして話題に出せないもんね。まだ隠したがっていたし。
「命先輩が選んだんですの?」
「ううん。琉歌ちゃ~ん」
「ちょっとお手伝いしただけですよ」
私が服選びを手伝ったこと、雪菜先輩から聞いたんだ。結構難しかったなぁ、服選び。自分で着る服ならともかく、体格も全然違う人のってなると。雪菜先輩がイメージを吹っ切れなかったのもあるかもしれないけれど。
「次は夢国さんと七津さんも手伝ってくれる? 特に七津さんは体格も近いし」
「もっちろ~ん。ね? あーちゃん?」
「面白そうなので、ぜひ参加させていただきますわ」
二人も乗り気みたいで良かった。私だけだと、選択肢が狭いし。
「ゆきなん次第なとこあるけどね~」
それは確かにそうだ。雪菜先輩は頑張ると言ってくれたけれど、踏ん切りをつけるのが難しそう。あ、でも。イメチェンで別ジャンルの服を選んでもらうって形なら、もしかしたら恥ずかしい気持ちも少しは薄れるかも。
「あ、命先輩。これ、お話ししたお菓子です。二人のもあるよ」
次回の妙案を思いついたところで、命先輩がきた目的(建前かもしれない)であるお菓子を手渡した。用意した袋は全部で五つ。そのうちの二つを命先輩に渡す。中身はクッキーが三枚にマカロンが二つ。
人数考えたら、一人分の量が少なくなちゃった。
「やった~、マカロン。琉歌ちゃんの美味しいから大好き~。って、うちもゆきなんも思ってるよ」
命先輩は受け取った袋を机に置いて、改めて私に抱きついた。「もちろん琉歌ちゃんのことも大好きだよ~」と、恥ずかしい配慮までしてもらった。命先輩のボディランゲージの激しさにウズウズしていたのか、七津さんが夢国さんに抱きついた。夢国さんも思うところがあったのか、特に抵抗することなく、サンドイッチを食べながら受け入れている。
「ここにいたのか、小都垣」
場がワチャワチャしてきたなと思うと、八戸波先生が教室に入ってきた。休み時間に教室に先生が来るのはとても珍しい。不安になって時計を確認したが、予鈴まではまだ余裕があった。
「どしたの~? ヤトちゃん先生」
「だから、その呼び方するなってのに……。まあ、いいや。提出物の提出忘れ、だそうだ」
「…………あ! 英語の課題提出してない! 昼休み出そうと思ってたの忘れてた!」
少し考えたあと、心当たりがあったようで、机の上に置いた袋を回収して早足で教室を出て行った。
「またね~。お菓子ありがと~、琉歌ちゃん」
扉を出たところで、足踏みをしながら、手を振ってお礼を言ってくれた。そんな余裕もなさそうなぐらいに焦っているはずなのに、命先輩は結構律儀な人だ。どことなく、志穂ちゃんに近いものを感じる。
もしかして、私がお菓子の話をしたから忘れちゃってたのかな。だとしたらちょっと申し訳ないな。
「お疲れ様です、先生」
「なに。お人好しな英語の先生に付き合っただけだよ」
確かに、提出物を期限までに出していなかったら自動的に評価が下げていられそうなものだけれど。わざわざ他の先生に連絡してまで確認してくれることあるんだ。
「みこみこ先輩、卒業怪しいとか~?」
「そこまでじゃないんと思うが。三条もいるしな」
不穏な話をしていると、八戸波先生が机の上に置いてある袋に気がついた。「ああ」と、納得したように小さく声を漏らすと、少し笑った。
「菓子で忘れるか。ガキか、小都垣のやつ。まあ、古町のなら仕方ないな」
命先輩のことを少し小馬鹿にしながらも、私のお菓子を褒めて納得してくれた。八戸波先生に褒められると、他の誰に褒められるよりも嬉しくて、照れてしまう。
二回。正確には一回かもしれないけれど、そこまで褒められると恥ずかしいな。
「先生もお一ついかがですか。先生には、甘いかもしれませんが?」
褒められて高揚した気分に任せて、袋を一つ差し出した。夢国さんたちの分までしか用意していなかったらできなかったが、幸い自分が食べる分の用意もしておいて良かった。
先生は、遠慮してしまうかもしれないけれど。
「あー、そうだな。クッキー、一枚だけもらっていいか?」
「ど、どうぞ」
自分で提案しておきながら、期待していなかったせいで驚いてしまった。絡まったように動かない指で袋を開けて、中のクッキーを取り出そうとする。
これは大きいのがいいかな。あ、でも。先生は甘いものが得意じゃないかもしれないから小さめのやつがいいかな。でもでも、それだとなんか私がケチな人みたいになっちゃうし。
絶対に不要な心配をしながら逡巡したが、どのクッキーにも大きな差はなく無作為に選んだ一枚を手渡した。
「悪いな。じゃあ早速」
受け取るや否や、八戸波先生は口にクッキーを放り込んだ。先生は食べ物を受け取ると割とすぐに食べてしまうので、そんなに驚きはしない。驚きはしないだけで、感想を待っている間は緊張してしまう。
「やっぱり美味いな、古町のクッキーは」
八戸波先生は食べ終えると、そう言って満足そうに息を吐いた。私も緊張の糸が解ける。お世辞かもしれないけれど、それは考えても仕方ないことだ。
完全に割り切れているかいないかで言えば、全然割り切れてはいないのだけれど。
「じゃあ、俺は戻る。授業に遅れないようだけ気をつけておけよ」
八戸波先生はそう言い残して教務員室へと戻って行った。先生の反応を見て、夢国さんたちがサムズアップで喜んでくれた。それに笑顔で答え、二人にも同じものを渡した。
「いただきま~す」
「食事が終わってからですわよ」
教室から出て、舌を転がして口に残った甘さを確かめる。美味いと感じると共に、吐き気に似た嫌悪感が胸に疼いている。
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