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三十七話『甘くて火照って』
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「今日はここまで」
四限目の現代文の授業が終わり、昼休みなった。八戸波先生の授業がモチベーションになっている私には、残りの五、六限目を考えると少し憂鬱になってしまう。
「予習、復習はほどほどにっ……。やっておけよ。追加点あるからな」
いつもの決まり文句を言う途中、人差し指の根元で下唇を確かめるように触れた。咳払いをしているようにも見えるが、咳払い特有の音がしなかった。
先生、少し痛そうだった。
疑問に思っていると、八戸波先生は教務員室に戻ってしまった。今日は提出物も何もないため、お手伝いもない。理由もなく教務員室には入れないので、確認のしようがなかった。
昼食は教室で食べることになった。生徒会室に行こうかとも思ったのだが、七津さんが可哀想という理由で無しになった。先生たちにも説明して、授業中もコートを羽織って、夢国さんから膝掛けも借りていた。
昼休みに入ってすぐ、夢国さんと七津さんに、日曜日の件について命先輩から説明の連絡があった。
「急用なら、そう言ってくだされば良かったのに」
「三条先輩、結構慌てんぼさんだよね~」
本当の理由は知られたくなかったんだろうな。わざわざ命先輩に説明してもらってるし。志穂ちゃんや七津さんだって同じなのに、まだ恥ずかしいのかな? 本人が隠したいなら、わざわざ言うことじゃないから言わないけれど。
雪菜先輩の秘密を胸にしまい、水筒の蓋を開けた。生姜の香りと湯気がたちのぼる。蓋兼器に中身を注ぐ。
「はい、七津さん。生姜スープ。苦手じゃなかったら」
「いいの~? ありがと~」
「今朝寒そうだったから、渡そうと思ったんだけれど。時間なかったから」
七津さんはフーッと少し冷ますと、ゆっくりとスープを飲んでくれた。
「ふは~。暖まるよ~。先生のカイロと連携プレーしてポカポカ~」
効果覿面だったのか、七津さんは借りていた膝掛けを夢国さんの膝にお返しして、羽織っていたコートを畳んで自分の膝に乗せた。
新陳代謝上げる効果はあるけれど、そんな即効性あったかな? まぁ、七津さんならあり得そうだからいっか。
「これどうやって作るの~? すごい美味しい~」
「すりおろし生姜と、鶏がらスープの素だけだよ。小口切りにしたネギも入ってるけれど」
「へ~。お家でママにも作ってあげよ~。寒がりだから~」
カトリさんって、フィンランド人だから寒さには強そうだけれど。あ、でも日本生まれ日本育ちって言っていたっけ。環境にもよるだろうし、寒い国の人でも寒がりの人はいるか。絶対基準の温度は違うけれど。
簡単なものでも美味しそうに飲んでくれる七津さんに癒されていると、夢国さんがチラチラと私の水筒を見ていた。七津さんがあまりに美味しそうに飲むので、気になっているが、恥ずかしくて言い出せないようだ。
「夢国さんも飲む?」
「いえ、そんな。……す、少し、いただきます」
夢国さんは恥ずかしそうにしながら、自分のお茶が入っているであろう水筒の蓋を差し出した。中に注ぐと、期待するような眼差しでスープを見つめていた。ちょっと緊張してしまう。
「ふぅ。確かにホッとしますわね」
一口飲むと、夢国さんは満足そうに息をついた。続け様にもう一口、もう一口と飲んでくれる。気に入ってもらえたようで、とても嬉しい。二人が気に入ってくれたスープの入った水筒に触れて、八戸波先生のことを考えた。
先生にも飲んで欲しいけれど、それは難しいか。
「お返ししないと~。ママ特製かぼちゃの煮付け食べる~?」
「いいの? じゃあ、一個もらおうかな」
おかずの交換みたいなものだと思ってもらおうとすると、七津さんは気前良く一番大きなかぼちゃをくれた。これだと、私がもらいすぎな気がしてしまう。
「それだけスープが美味しかったんだよ~」
遠慮しようとしたことを先読みした七津さんが言った。ここで無理に拒否しても引き下がってはくれなそうなので、少し申し訳ないと思いながらかぼちゃの煮付けをいただいた。
形が崩れてないし、ビチャビチャもしていない。箸で持ち上げても崩れない程よい硬さ……。味もしっかり染みているのに、かぼちゃ本来の甘みをすごい感じる。こんな美味しいの初めて食べたかも。
「すごい美味しいよ、七津さん」
「えへへ~。ママのことなのに照れちゃうな~」
七津さん、自分のことみたいに喜んでる。私も、お母さんの料理が褒められてる時ってすごい嬉しかったっけ。……久しぶりに、お母さんの作った肉じゃがが食べたいな。
小さい頃を思い出していると、夢国さんがモジモジしていた。
「すみません。私だけ、その……。お返しが」
夢国さんは少食なようで。基本的に、小さめのサンドイッチを三つから四つほどしか持ってきていない。七津さんと私のやりとりをみて、返せる品がないのが申し訳ないのだろう。
「サンドイッチお一つ!」
「さ、さすがにそれは夢国さん側の採算合わなすぎない?」
なんとか誤魔化そうと考えたのだが、夢国さんの無言の圧力に負けて受け取ってしまった。小さな長方形の可愛いサンドイッチ。レタスとハムのシンプルなものだった。
パンがすごいフワフワしてる。具材ともしっかり合わさって、喫茶店とかで出てくる味だ。美味しいけれど、本格的に夢国さんの採算が合わない気がする。不利トレードとかの騒ぎじゃないよ。
「貰いすぎちゃったし、卵焼き一つどうかな?」
「魅力的なご提案ですが、一つは私が貰いすぎてしまいます」
「じゃあ、七津さんと半分こなら、どう?」
「それでしたら……」
夢国さんは恥ずかしそうに小さく頷いた。七津さんに卵焼きを一つとってもらい、半分に分けてもらう。夢国さんはお箸を持ってきていないので、自動的に食べさせてもらう形になる。お箸を借りて自分で食べようとしていたが、七津さんが許してくれるわけがなく、恥ずかしそうに「あーん」してもらっていた。
「私、ちょっと飲み物買ってくるね」
いつもより少し賑やかな昼食を終えて、私は一人で自販機に向かった。一番近くにある二階の自販機ではなく、体育館のある第二別棟の一階にある自販機。お目当てのお汁粉がそこにしか置いてないのだ。
なんで無性に飲みたくなったんだろう。七津さんのかぼちゃの煮付け食べて、和風な口になったかな。それとも寒いから? それとも、朝夢国さんが持っていたからかな? なんでもいっか。
秋と冬くらいしか自販機で見かけないお汁粉にワクワクしながら到着すると、すでに先客がいて自販機の前で迷っていた。
「八戸波先生!」
「ん? おう、古まーー」
ーーピッ! ガゴン!
いつだって話したくなってしまう背中に思わず話しかけると、八戸波先生の返事を妨げる電子音と落下音がした。先生はひとまず挨拶を中断して飲み物を取り出すと、少し考えて、缶を差し出しながら振り向いた。
「飲むか? お汁粉」
「えっと、はい。いただきます」
お汁粉を受け取って先生が立っていた自販機を見ると、お汁粉の隣にコーヒーが数種類並んでいた。
先生、コーヒーどれにするか迷ってたんだ。私が急に話しかけちゃったから、近くにあったお汁粉に手が当たっちゃって。
「すみません」
「いや。こんなとこであったからな。何か奢ってやろうとは思ってたよ」
八戸波先生は気にしない様子で小銭を入れると、今度は迷うことなく黒色のブラックコーヒー缶を選んだ。そのままプルタブを引っ張って開けると、私の方を見た。
「お汁粉以外がよければ、買ってやるぞ」
「いえいえ! お汁粉が飲みたくてきたので」
「そうか。ならよかった」
私も缶を開けて、ゆっくりと飲んだ。まったりとした甘さが口いっぱいに広がる。その隣で、八戸波先生はクールにコーヒを飲んだ。しかし、缶から口を離した瞬間、教室の時と同じように唇に触れた。
もしかして、先生唇切っちゃったのかな。
「よかったら、どうぞ」
私はポケットからリップクリームを取り出して八戸波先生に差し出した。先生は確認するとあっさりと受け取ってくれた。予想通り先生の唇に大きな亀裂が一本入っていた。
「悪いな。リップをうっかり忘れて困ってたんだ」
「お役に立ててよかったです」
これで、先生が痛そうな顔をしないで済む。……!!
八戸波先生がリップを使い終わり、返してもらってから気がついた。完全に間接キスになっているという状況に。嬉しいという感情は確かに湧き上がっているのだが、恥ずかしいの感情が完全に決壊してしまっている。気づいて渡していたのならともかく、完全に無自覚で渡したせいで反動が大きい。
「じゃあ、俺は戻るぞ。古町も冷えないうちに戻れよ」
八戸波先生は私の頭をクシャクシャと撫でると、階段を上がって戻って行ってしまった。一人残された私は、近くのベンチに座って、残りのお汁粉を少しずつ飲む。外から乾いた冷たい風が流れてきているのに、少しも寒くない。それどころか、自分で火傷しそうなくらいに体が熱い。
これは、しばらく教室に戻れないかも。
四限目の現代文の授業が終わり、昼休みなった。八戸波先生の授業がモチベーションになっている私には、残りの五、六限目を考えると少し憂鬱になってしまう。
「予習、復習はほどほどにっ……。やっておけよ。追加点あるからな」
いつもの決まり文句を言う途中、人差し指の根元で下唇を確かめるように触れた。咳払いをしているようにも見えるが、咳払い特有の音がしなかった。
先生、少し痛そうだった。
疑問に思っていると、八戸波先生は教務員室に戻ってしまった。今日は提出物も何もないため、お手伝いもない。理由もなく教務員室には入れないので、確認のしようがなかった。
昼食は教室で食べることになった。生徒会室に行こうかとも思ったのだが、七津さんが可哀想という理由で無しになった。先生たちにも説明して、授業中もコートを羽織って、夢国さんから膝掛けも借りていた。
昼休みに入ってすぐ、夢国さんと七津さんに、日曜日の件について命先輩から説明の連絡があった。
「急用なら、そう言ってくだされば良かったのに」
「三条先輩、結構慌てんぼさんだよね~」
本当の理由は知られたくなかったんだろうな。わざわざ命先輩に説明してもらってるし。志穂ちゃんや七津さんだって同じなのに、まだ恥ずかしいのかな? 本人が隠したいなら、わざわざ言うことじゃないから言わないけれど。
雪菜先輩の秘密を胸にしまい、水筒の蓋を開けた。生姜の香りと湯気がたちのぼる。蓋兼器に中身を注ぐ。
「はい、七津さん。生姜スープ。苦手じゃなかったら」
「いいの~? ありがと~」
「今朝寒そうだったから、渡そうと思ったんだけれど。時間なかったから」
七津さんはフーッと少し冷ますと、ゆっくりとスープを飲んでくれた。
「ふは~。暖まるよ~。先生のカイロと連携プレーしてポカポカ~」
効果覿面だったのか、七津さんは借りていた膝掛けを夢国さんの膝にお返しして、羽織っていたコートを畳んで自分の膝に乗せた。
新陳代謝上げる効果はあるけれど、そんな即効性あったかな? まぁ、七津さんならあり得そうだからいっか。
「これどうやって作るの~? すごい美味しい~」
「すりおろし生姜と、鶏がらスープの素だけだよ。小口切りにしたネギも入ってるけれど」
「へ~。お家でママにも作ってあげよ~。寒がりだから~」
カトリさんって、フィンランド人だから寒さには強そうだけれど。あ、でも日本生まれ日本育ちって言っていたっけ。環境にもよるだろうし、寒い国の人でも寒がりの人はいるか。絶対基準の温度は違うけれど。
簡単なものでも美味しそうに飲んでくれる七津さんに癒されていると、夢国さんがチラチラと私の水筒を見ていた。七津さんがあまりに美味しそうに飲むので、気になっているが、恥ずかしくて言い出せないようだ。
「夢国さんも飲む?」
「いえ、そんな。……す、少し、いただきます」
夢国さんは恥ずかしそうにしながら、自分のお茶が入っているであろう水筒の蓋を差し出した。中に注ぐと、期待するような眼差しでスープを見つめていた。ちょっと緊張してしまう。
「ふぅ。確かにホッとしますわね」
一口飲むと、夢国さんは満足そうに息をついた。続け様にもう一口、もう一口と飲んでくれる。気に入ってもらえたようで、とても嬉しい。二人が気に入ってくれたスープの入った水筒に触れて、八戸波先生のことを考えた。
先生にも飲んで欲しいけれど、それは難しいか。
「お返ししないと~。ママ特製かぼちゃの煮付け食べる~?」
「いいの? じゃあ、一個もらおうかな」
おかずの交換みたいなものだと思ってもらおうとすると、七津さんは気前良く一番大きなかぼちゃをくれた。これだと、私がもらいすぎな気がしてしまう。
「それだけスープが美味しかったんだよ~」
遠慮しようとしたことを先読みした七津さんが言った。ここで無理に拒否しても引き下がってはくれなそうなので、少し申し訳ないと思いながらかぼちゃの煮付けをいただいた。
形が崩れてないし、ビチャビチャもしていない。箸で持ち上げても崩れない程よい硬さ……。味もしっかり染みているのに、かぼちゃ本来の甘みをすごい感じる。こんな美味しいの初めて食べたかも。
「すごい美味しいよ、七津さん」
「えへへ~。ママのことなのに照れちゃうな~」
七津さん、自分のことみたいに喜んでる。私も、お母さんの料理が褒められてる時ってすごい嬉しかったっけ。……久しぶりに、お母さんの作った肉じゃがが食べたいな。
小さい頃を思い出していると、夢国さんがモジモジしていた。
「すみません。私だけ、その……。お返しが」
夢国さんは少食なようで。基本的に、小さめのサンドイッチを三つから四つほどしか持ってきていない。七津さんと私のやりとりをみて、返せる品がないのが申し訳ないのだろう。
「サンドイッチお一つ!」
「さ、さすがにそれは夢国さん側の採算合わなすぎない?」
なんとか誤魔化そうと考えたのだが、夢国さんの無言の圧力に負けて受け取ってしまった。小さな長方形の可愛いサンドイッチ。レタスとハムのシンプルなものだった。
パンがすごいフワフワしてる。具材ともしっかり合わさって、喫茶店とかで出てくる味だ。美味しいけれど、本格的に夢国さんの採算が合わない気がする。不利トレードとかの騒ぎじゃないよ。
「貰いすぎちゃったし、卵焼き一つどうかな?」
「魅力的なご提案ですが、一つは私が貰いすぎてしまいます」
「じゃあ、七津さんと半分こなら、どう?」
「それでしたら……」
夢国さんは恥ずかしそうに小さく頷いた。七津さんに卵焼きを一つとってもらい、半分に分けてもらう。夢国さんはお箸を持ってきていないので、自動的に食べさせてもらう形になる。お箸を借りて自分で食べようとしていたが、七津さんが許してくれるわけがなく、恥ずかしそうに「あーん」してもらっていた。
「私、ちょっと飲み物買ってくるね」
いつもより少し賑やかな昼食を終えて、私は一人で自販機に向かった。一番近くにある二階の自販機ではなく、体育館のある第二別棟の一階にある自販機。お目当てのお汁粉がそこにしか置いてないのだ。
なんで無性に飲みたくなったんだろう。七津さんのかぼちゃの煮付け食べて、和風な口になったかな。それとも寒いから? それとも、朝夢国さんが持っていたからかな? なんでもいっか。
秋と冬くらいしか自販機で見かけないお汁粉にワクワクしながら到着すると、すでに先客がいて自販機の前で迷っていた。
「八戸波先生!」
「ん? おう、古まーー」
ーーピッ! ガゴン!
いつだって話したくなってしまう背中に思わず話しかけると、八戸波先生の返事を妨げる電子音と落下音がした。先生はひとまず挨拶を中断して飲み物を取り出すと、少し考えて、缶を差し出しながら振り向いた。
「飲むか? お汁粉」
「えっと、はい。いただきます」
お汁粉を受け取って先生が立っていた自販機を見ると、お汁粉の隣にコーヒーが数種類並んでいた。
先生、コーヒーどれにするか迷ってたんだ。私が急に話しかけちゃったから、近くにあったお汁粉に手が当たっちゃって。
「すみません」
「いや。こんなとこであったからな。何か奢ってやろうとは思ってたよ」
八戸波先生は気にしない様子で小銭を入れると、今度は迷うことなく黒色のブラックコーヒー缶を選んだ。そのままプルタブを引っ張って開けると、私の方を見た。
「お汁粉以外がよければ、買ってやるぞ」
「いえいえ! お汁粉が飲みたくてきたので」
「そうか。ならよかった」
私も缶を開けて、ゆっくりと飲んだ。まったりとした甘さが口いっぱいに広がる。その隣で、八戸波先生はクールにコーヒを飲んだ。しかし、缶から口を離した瞬間、教室の時と同じように唇に触れた。
もしかして、先生唇切っちゃったのかな。
「よかったら、どうぞ」
私はポケットからリップクリームを取り出して八戸波先生に差し出した。先生は確認するとあっさりと受け取ってくれた。予想通り先生の唇に大きな亀裂が一本入っていた。
「悪いな。リップをうっかり忘れて困ってたんだ」
「お役に立ててよかったです」
これで、先生が痛そうな顔をしないで済む。……!!
八戸波先生がリップを使い終わり、返してもらってから気がついた。完全に間接キスになっているという状況に。嬉しいという感情は確かに湧き上がっているのだが、恥ずかしいの感情が完全に決壊してしまっている。気づいて渡していたのならともかく、完全に無自覚で渡したせいで反動が大きい。
「じゃあ、俺は戻るぞ。古町も冷えないうちに戻れよ」
八戸波先生は私の頭をクシャクシャと撫でると、階段を上がって戻って行ってしまった。一人残された私は、近くのベンチに座って、残りのお汁粉を少しずつ飲む。外から乾いた冷たい風が流れてきているのに、少しも寒くない。それどころか、自分で火傷しそうなくらいに体が熱い。
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