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三十話『高校一の人気者』
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文化祭の目玉の一つ、体育館ステージライブ。私たちが到着した時、その枠のバンドが演奏が終わったところだった。撤収の準備に入らないあたり、まだ演奏するようだ。
「まばらですが、それなりにギャラリーは多いようですわね」
大量に設置されたパイプ椅子には、虫食いのように距離を空けて座っている人が多い。一部の人は座らずにステージ付近で盛り上がっていら。バンドメンバーに友達がいたりするのだろう。
どこに座るか迷っていると、椅子が並んだ列の最後尾の端っこに、一人ポツンと座っている女の子がいた。
疲れたから、休憩してるのかな。確かにここなら、気を遣わないで座ってはいられそう。
せっかく生でライブを観ることができるので、真ん中よりも目の席に座ることにした。最前列にも座れる余裕は全然あるのだが、音の圧が強そうと言う理由で選ばなかった。
「演歌とか歌う人いるかな~?」
「少なくとも、今演奏されてる方たちは歌いませんわね」
七津さんの希望が通るか、改めてライブの予定表を確認する。名前を確認する限り、演歌を歌ってくれそうなグループは存在しなかった。
「来年に楓がやったれば?」
「う~ん。ありかな~?」
冗談まじりに談笑していると、演奏が始まった。私でもさわりやサビぐらいは聴いたことのある流行の曲。アップテンポで、文化祭の熱気に似合っている。
ライブってこんな感じなんだ。あんまり音の大きい空間にいるのは得意ではないけれど、結構楽しいかも。あとで志穂ちゃんにオススメのライブハウスとか教えてもらおうかな。
無意識に体でリズムをとっていると、志穂ちゃんがソワソワしていた。
「志穂ちゃん? 調子悪いの?」
「ごめん。琉歌……。やっぱ我慢すんの無理だわ!」
志穂ちゃんは勢いよく立ち上がると、ステージ付近まで歩いて行って演奏を聴き始めた。体を跳ねさせ、腕を振り回し、他の人たちと一緒になってライブを全力で楽しんでいる。
相変わらずというか、なんというか。この高校に知り合いいないって言ってたはずなんだけれど。ライブの熱気の前にはそんなの関係ないのか、志穂ちゃんが誰とでも仲良くなれるからなのか。どちらにしても、楽しそうだからいっか。
「あ、あの」
前方の集団にしれっと入り込んだ志穂ちゃんを見ながら、演奏を楽しんでいると、オドオドした声が後ろから聞こえた気がした。直後に肩をそっとトントンと叩かれた。振り向くと、そこには制服姿の礼ちゃんが立っていた。
「礼ちゃん。ライブ観に来てたんだ」
「はい。みこ姉たち、仕事が始まって、一人になってしまったので」
礼ちゃんは少し不安げに、左手で首元に触れながら言った。
「で、でも。古町さんたち見つけて、安心、しました」
そう言うと、礼ちゃんは少し恥ずかしそに笑ってくれた。私も礼ちゃんを見つけられて、少し安心した気がする。
「あら、礼さん。こちらにいましたの」
「さっきぶり~」
礼ちゃんと話していると、二人も気がついて話しかけた。七津さんが手を振ると、それに小さく手を振って返している。
そっか。二人は教室で先輩たちと礼ちゃんにあってるもんね、写真もバッチリ撮っていたし。私だけ出遅れたみたいで少し疎外感。
「夢国さん。メイド服、とっても、お似合いでした」
「あまり褒められすぎると、照れてしまいますわね」
礼ちゃんは夢国さんと好みが似ているところがあるようで、演奏が響く体育館で本の感想を語り合っていた。しばらくすると、演奏が終わって小休止。志穂ちゃんも、とても楽しそうに。満面の笑みでスキップしながら戻ってきた。
「いやぁはっは、所詮学生ライブとか甘く見てたぜ。期待値超えすぎてぶっ飛びそう。そん子だれ? 原石感すっごいけど」
志穂ちゃんは興奮冷めやらぬという様子で、忙しなく腕を動かしている。最終的に、手をピストルの形にして礼ちゃんに向けたところで停止してくれた。誰が見ても明らか、というレベルで礼ちゃんが困惑している。もしかしたら、それを超えて怖がっているかもしれない。
「この子は先輩の妹さんで、礼ちゃん。礼儀正しくていい子だよ」
「お、小都垣 礼、です」
目こそ合わせることができなかったが、礼ちゃんはしっかりと自己紹介してくれた。
やぱりいい子だな。志穂ちゃんも悪い人じゃないし、私は何回も助けられているんだけれど。初対面でテンションが高いと怖いって感じちゃうよね。
「友杉、志穂。気軽に志穂でいいよ。もしかして、礼ってお姉ちゃんいない? 命って名前の」
その質問に全員が驚いた。兄弟姉妹がいるかどうか訊いているだけならまだ普通だが、名指しで姉がいるか訊いたのだ。礼ちゃんもとても驚いていたが、無言で頷いた。
「やっぱり? 当たっちったぜ」
志穂ちゃんは不敵に笑うと、礼ちゃんとの距離を一気に詰めて両肩を掴んだ。
「あ、あ、えと、あ」
「妹仲間見つけたー!」
礼ちゃんが怖がっていたので志穂ちゃんを引き剥がそうとすると、志穂ちゃんは嬉しそうにギューっと抱き締めて体をフリフリと振った。誰も状況が理解できず、怖がっていた礼ちゃんも目を丸くしている。
あ、そういえば。志穂ちゃんのお姉さんって、確かここの高校出身だった。命先輩と交流があってもおかしくないか。
そもそも、私が小さな望みを抱いて入学式の日に登校したのは、志穂ちゃんのお姉さんの情報があったからだった。
「いやー、本人に会ったことないから、確信はなかったんだよねえ。妹同士、よろろだぜ、礼」
「よ、よろろ? です」
あまりの唐突さに、礼ちゃんの思考もまとまっていないようで、志穂ちゃんのペースに浸食されかけている。
「世間って狭いね~」
「本当ですわね」
謎のサプライズもありつつ、ライブを楽しんでいると、後半になるにつれて人の数が増えていった。それに気がついていないのか、そもそも気にしていないのか志穂ちゃんのテンションは変わらない。礼ちゃんも、なれないなりにノリに合わせてくれている。
それにしてもすごい人の数だなぁ。贅沢に真ん中に座っているけれど、落ち着かなくなってきた。
「なんだよ~、礼。お姉ちゃんといる時より楽しそうじゃんか~」
周囲の人を見回していると、命先輩が近くまで来ていた。頬を膨らまして、完全に拗ねてしまっている。慰めてくれたりツッコミをしてくれる雪菜先輩が近くにいないからか、単純に傷ついている。
「み、みこ姉。受付のお仕事は?」
姉の存在に気がついた礼ちゃんは、先ほどまで飛び跳ねていたのが恥ずかしくなってしまったのか、顔を赤くして縮こまってしまった。
「うちは後半組の前半だからおしま~い。じゃないと、ライブに間に合わないし」
礼ちゃんの疑問に答えると、命先輩は礼ちゃんの隣で変わらず飛び跳ねている志穂ちゃんに視線を向けた。志穂ちゃんもそれに気がついたのか、飛び跳ねると同時に回転して後ろを向いた。
「もしかして、命先輩ですか? 友杉 志穂です。姉がお世話になりました」
礼ちゃんの時と打って変わって、志穂ちゃんはとても普通に挨拶をした。強いて言うなら、先ほどまで飛び跳ねていたせいでだいぶ呼吸が荒い。
「杉子先輩の妹か~。雰囲気も顔もあんま似てないな~。あ、でも目はそっくり」
「命先輩は礼そっくり。……礼も磨けばマブイのでは?」
「わかる? そんでしれっと褒めるじゃん」
根っこの部分が似ているからなのか、険悪に始まりそうだった二人の関係は良好なスタートを切った。
「本当はもっとお喋りタイムしたいけど、準備あるから。またね~。しほスタ、後で連絡先教えてね~」
命先輩は、会って早々かつての先輩兼後輩の幼馴染に愛称をつけると、駆け足でステージ横の扉に入って行ってしまった。
「しほスタ。なんか意味あると思う? 礼」
「多分、ですけれど。「「志穂」「シスター」だと思います」
そんなゴタゴタをしている間に、体育館はほぼ満席状態になっていた。満席と言っても、大半の生徒は座ることはせずにステージ近くに集まっていた。理由は至極単純だ。
照明が落ちて、暗闇の中で人々がざわつく。照明が再点灯すると、体育館が壊れそうなほどの歓声がはじけた。
やっぱり、雪菜先輩の人気ってすごいんだなぁ。
ギターを構えて、スタンドマイクの前に立つ雪菜先輩。衣装は飾ることなく、制服のまま。命先輩も制服姿で、ドラムスティックを振り回している。そこにカチューシャをしたセミロングのベースで構成されたスリーピース。
「私たち「trysnow」最後のライブ。全力で行くよ!」
雪菜先輩の合図に合わせて演奏が始まった。音楽の良し悪しがあまりわからない私でも、会場全体のハートを掴んでいることだけは感じ取れた。大音量の歓声をものともしない歌声。全力で楽しんで全てを曝け出すような勢い。
先輩たち。すごくかっこいい。
演奏が終わると、登場した時を遥に上回る歓声。まさにスタンディングオベーション。惜しむ声に笑顔で答え、先輩たちのライブは終わった。
惜しむ歓声が響く中。体育館はしの暗がりをひっそりと、誰かが駆けて行った。
「まばらですが、それなりにギャラリーは多いようですわね」
大量に設置されたパイプ椅子には、虫食いのように距離を空けて座っている人が多い。一部の人は座らずにステージ付近で盛り上がっていら。バンドメンバーに友達がいたりするのだろう。
どこに座るか迷っていると、椅子が並んだ列の最後尾の端っこに、一人ポツンと座っている女の子がいた。
疲れたから、休憩してるのかな。確かにここなら、気を遣わないで座ってはいられそう。
せっかく生でライブを観ることができるので、真ん中よりも目の席に座ることにした。最前列にも座れる余裕は全然あるのだが、音の圧が強そうと言う理由で選ばなかった。
「演歌とか歌う人いるかな~?」
「少なくとも、今演奏されてる方たちは歌いませんわね」
七津さんの希望が通るか、改めてライブの予定表を確認する。名前を確認する限り、演歌を歌ってくれそうなグループは存在しなかった。
「来年に楓がやったれば?」
「う~ん。ありかな~?」
冗談まじりに談笑していると、演奏が始まった。私でもさわりやサビぐらいは聴いたことのある流行の曲。アップテンポで、文化祭の熱気に似合っている。
ライブってこんな感じなんだ。あんまり音の大きい空間にいるのは得意ではないけれど、結構楽しいかも。あとで志穂ちゃんにオススメのライブハウスとか教えてもらおうかな。
無意識に体でリズムをとっていると、志穂ちゃんがソワソワしていた。
「志穂ちゃん? 調子悪いの?」
「ごめん。琉歌……。やっぱ我慢すんの無理だわ!」
志穂ちゃんは勢いよく立ち上がると、ステージ付近まで歩いて行って演奏を聴き始めた。体を跳ねさせ、腕を振り回し、他の人たちと一緒になってライブを全力で楽しんでいる。
相変わらずというか、なんというか。この高校に知り合いいないって言ってたはずなんだけれど。ライブの熱気の前にはそんなの関係ないのか、志穂ちゃんが誰とでも仲良くなれるからなのか。どちらにしても、楽しそうだからいっか。
「あ、あの」
前方の集団にしれっと入り込んだ志穂ちゃんを見ながら、演奏を楽しんでいると、オドオドした声が後ろから聞こえた気がした。直後に肩をそっとトントンと叩かれた。振り向くと、そこには制服姿の礼ちゃんが立っていた。
「礼ちゃん。ライブ観に来てたんだ」
「はい。みこ姉たち、仕事が始まって、一人になってしまったので」
礼ちゃんは少し不安げに、左手で首元に触れながら言った。
「で、でも。古町さんたち見つけて、安心、しました」
そう言うと、礼ちゃんは少し恥ずかしそに笑ってくれた。私も礼ちゃんを見つけられて、少し安心した気がする。
「あら、礼さん。こちらにいましたの」
「さっきぶり~」
礼ちゃんと話していると、二人も気がついて話しかけた。七津さんが手を振ると、それに小さく手を振って返している。
そっか。二人は教室で先輩たちと礼ちゃんにあってるもんね、写真もバッチリ撮っていたし。私だけ出遅れたみたいで少し疎外感。
「夢国さん。メイド服、とっても、お似合いでした」
「あまり褒められすぎると、照れてしまいますわね」
礼ちゃんは夢国さんと好みが似ているところがあるようで、演奏が響く体育館で本の感想を語り合っていた。しばらくすると、演奏が終わって小休止。志穂ちゃんも、とても楽しそうに。満面の笑みでスキップしながら戻ってきた。
「いやぁはっは、所詮学生ライブとか甘く見てたぜ。期待値超えすぎてぶっ飛びそう。そん子だれ? 原石感すっごいけど」
志穂ちゃんは興奮冷めやらぬという様子で、忙しなく腕を動かしている。最終的に、手をピストルの形にして礼ちゃんに向けたところで停止してくれた。誰が見ても明らか、というレベルで礼ちゃんが困惑している。もしかしたら、それを超えて怖がっているかもしれない。
「この子は先輩の妹さんで、礼ちゃん。礼儀正しくていい子だよ」
「お、小都垣 礼、です」
目こそ合わせることができなかったが、礼ちゃんはしっかりと自己紹介してくれた。
やぱりいい子だな。志穂ちゃんも悪い人じゃないし、私は何回も助けられているんだけれど。初対面でテンションが高いと怖いって感じちゃうよね。
「友杉、志穂。気軽に志穂でいいよ。もしかして、礼ってお姉ちゃんいない? 命って名前の」
その質問に全員が驚いた。兄弟姉妹がいるかどうか訊いているだけならまだ普通だが、名指しで姉がいるか訊いたのだ。礼ちゃんもとても驚いていたが、無言で頷いた。
「やっぱり? 当たっちったぜ」
志穂ちゃんは不敵に笑うと、礼ちゃんとの距離を一気に詰めて両肩を掴んだ。
「あ、あ、えと、あ」
「妹仲間見つけたー!」
礼ちゃんが怖がっていたので志穂ちゃんを引き剥がそうとすると、志穂ちゃんは嬉しそうにギューっと抱き締めて体をフリフリと振った。誰も状況が理解できず、怖がっていた礼ちゃんも目を丸くしている。
あ、そういえば。志穂ちゃんのお姉さんって、確かここの高校出身だった。命先輩と交流があってもおかしくないか。
そもそも、私が小さな望みを抱いて入学式の日に登校したのは、志穂ちゃんのお姉さんの情報があったからだった。
「いやー、本人に会ったことないから、確信はなかったんだよねえ。妹同士、よろろだぜ、礼」
「よ、よろろ? です」
あまりの唐突さに、礼ちゃんの思考もまとまっていないようで、志穂ちゃんのペースに浸食されかけている。
「世間って狭いね~」
「本当ですわね」
謎のサプライズもありつつ、ライブを楽しんでいると、後半になるにつれて人の数が増えていった。それに気がついていないのか、そもそも気にしていないのか志穂ちゃんのテンションは変わらない。礼ちゃんも、なれないなりにノリに合わせてくれている。
それにしてもすごい人の数だなぁ。贅沢に真ん中に座っているけれど、落ち着かなくなってきた。
「なんだよ~、礼。お姉ちゃんといる時より楽しそうじゃんか~」
周囲の人を見回していると、命先輩が近くまで来ていた。頬を膨らまして、完全に拗ねてしまっている。慰めてくれたりツッコミをしてくれる雪菜先輩が近くにいないからか、単純に傷ついている。
「み、みこ姉。受付のお仕事は?」
姉の存在に気がついた礼ちゃんは、先ほどまで飛び跳ねていたのが恥ずかしくなってしまったのか、顔を赤くして縮こまってしまった。
「うちは後半組の前半だからおしま~い。じゃないと、ライブに間に合わないし」
礼ちゃんの疑問に答えると、命先輩は礼ちゃんの隣で変わらず飛び跳ねている志穂ちゃんに視線を向けた。志穂ちゃんもそれに気がついたのか、飛び跳ねると同時に回転して後ろを向いた。
「もしかして、命先輩ですか? 友杉 志穂です。姉がお世話になりました」
礼ちゃんの時と打って変わって、志穂ちゃんはとても普通に挨拶をした。強いて言うなら、先ほどまで飛び跳ねていたせいでだいぶ呼吸が荒い。
「杉子先輩の妹か~。雰囲気も顔もあんま似てないな~。あ、でも目はそっくり」
「命先輩は礼そっくり。……礼も磨けばマブイのでは?」
「わかる? そんでしれっと褒めるじゃん」
根っこの部分が似ているからなのか、険悪に始まりそうだった二人の関係は良好なスタートを切った。
「本当はもっとお喋りタイムしたいけど、準備あるから。またね~。しほスタ、後で連絡先教えてね~」
命先輩は、会って早々かつての先輩兼後輩の幼馴染に愛称をつけると、駆け足でステージ横の扉に入って行ってしまった。
「しほスタ。なんか意味あると思う? 礼」
「多分、ですけれど。「「志穂」「シスター」だと思います」
そんなゴタゴタをしている間に、体育館はほぼ満席状態になっていた。満席と言っても、大半の生徒は座ることはせずにステージ近くに集まっていた。理由は至極単純だ。
照明が落ちて、暗闇の中で人々がざわつく。照明が再点灯すると、体育館が壊れそうなほどの歓声がはじけた。
やっぱり、雪菜先輩の人気ってすごいんだなぁ。
ギターを構えて、スタンドマイクの前に立つ雪菜先輩。衣装は飾ることなく、制服のまま。命先輩も制服姿で、ドラムスティックを振り回している。そこにカチューシャをしたセミロングのベースで構成されたスリーピース。
「私たち「trysnow」最後のライブ。全力で行くよ!」
雪菜先輩の合図に合わせて演奏が始まった。音楽の良し悪しがあまりわからない私でも、会場全体のハートを掴んでいることだけは感じ取れた。大音量の歓声をものともしない歌声。全力で楽しんで全てを曝け出すような勢い。
先輩たち。すごくかっこいい。
演奏が終わると、登場した時を遥に上回る歓声。まさにスタンディングオベーション。惜しむ声に笑顔で答え、先輩たちのライブは終わった。
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