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一七話『好いて好かれて』
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教室の冷房が直り、快適な高校生活が戻ってきた。即日対応をしてくれた業者さんには感謝しかない。
「今日はここまでしとくか。適度に復習はしろよー」
先生も七津さんも、あれから倒れそうになる事案は発生していない。他の生徒が倒れたという話も流れてこない。
あの時は本当にびっくりしたなあ。私も一緒に倒れちゃうかと思った。今日は普通に授業ができてそうで安心。
昼休み。互いに呼ぶことも呼ばれることもなく、三人で集まって話ながら昼食を食べることが普通になっていた。
「あ、飲み物切らしちゃった。買ってくるけれど二人は?」
「私は余裕があるので大丈夫ですわ」
夢国さんは水筒は軽く振って、音を鳴らした。タポンタポンと纏まった液体の音がする。
「私も平気だよ~」
七津さんは両手に大きめの麦茶のペットボトルを掲げた。水分補給は万全と少し誇らしげに見える。
「ちょっと行ってくるから、先に食べてて」
二人を置いて、二階にある自販機まで歩いて行く。
教室で冷えた体は、膜が張られたように外気の熱をやんわりと伝えてくる。勝手な想像だが、サウナの逆のような感覚だ。
最初は気持ちいいけれど、時間が経つと暑くなってきちゃうから急ごう。二人も待ってるし。
「お~? 琉歌ちゃんだ。奇遇だね~」
飲み物を買い終えて教室に戻ろうとすると、命先輩も飲み物を買いに来ていた。
左手にハンディファンを持ち、首に後ろあたりに風を送っている。太陽の光で輝く琥珀色の長い髪がサラサラと流れて、シャンプーの宣伝を見ているようだ。
命先輩可愛いから、広告に写ってても違和感ないかも。
「あれから生徒会室来てくれないじゃ~ん。寂しいぞ~?」
「この前は非常事態だったので。それに、私たちがお邪魔すると、雪菜先輩が休めなさそうなので」
気を許せる人なりたいとは思った。けれど、それで押しかけて雪菜先輩が気疲れしてしまうというなら、本末転倒だ。
「やっぱ優しいね~。それに可愛くて真面目とか、ズッコ~」
命先輩は可愛いって、ほとんど毎回言ってくれるから嬉しいけれど、正直恥ずかしい。
揶揄うようにほっぺをムニムニする命先輩。楽しんで笑ってるように見えたが、少し困っていそうな。苦笑をも取れる微妙な表情だった。
私、何かまずいこと言ったかな。
「今日はゆきなん。いつもより疲れるだろうし」
そういうと命先輩は困った表情のまま、自販機で飲み物を買い始めた。炭酸飲料を一本買うと、腕を組んで考え込み始めた。
もう一本迷ってるのかな。いやそれより、今日は雪菜先輩がいつも以上に疲れる? 放課後に生徒会のお仕事があるってことかな。球技祭目にあった時も遅い時間まで残ってたみたいだし。
「あの、一般生徒でも手伝える生徒会のお仕事ってありますか?」
深い理由はない。ただ、力になれるならと声をかけてみた。
「え? ……ああ、いやいや。そういうことじゃないんだ~」
命先輩は先ほどよりも困った表情で、髪をクルクルと弄りながら黙ってしまった。目線はこちらに向けたまま、迷っている様子。
「琉歌ちゃんってさ、好きな人いる?」
「はい?」
唐突な質問の内容に、失礼な声が漏れ出てしまった。恥ずかしいという感情よりも先に、疑問が大きく膨れ上がる。
しかしその疑問はすぐに小さく萎み、恥ずかしさが膨らんだ。
「い、いないですけれど。質問の流れ的に。ゆ、雪菜先輩にはもしかして」
「うん、まあ。いるっぽいんだよね~」
そういうと命先輩は肩を落とし、大きめのため息を吐いた。
誰かを好きになるってことは、悪いことではないと思うけれど。命先輩はとても残念そう。
「本題はそれじゃないけどさ」
と、付け加えると、自販機の方に視線を向けた。
「ゆきなん、何飲むのがいいと思う?」
話題にクッションを挟むように、訊いてきた。先ほど悩んでいたのは、雪菜先輩の分の飲み物だったようだ。
甘いものなら喜んで受け取ってくれそうだけれど。
「ココアとかどうですか。リラックス効果があるので」
「それだ。ナイスアシスト、琉歌ちゃん」
命先輩はココアのボタンを押して、出てきた缶を手に取るとそののましゃがみ込んでしまった。表情はハッキリと見えないが、口が少し歪んでいる。
「さっきの質問の続きだけどさ、告白されたことはある?」
立ち上がりながら命先輩は質問してきた。声音は普段の明るいものだったが、気持ちが緩む間延びした言い方ではなかった。
「ない、ですけれど」
モテ期とかきたことないし。きても正直困るし。なんでその質問……。
思い浮かんだ答えに、私は言葉をなくした。
「大変だよね。みんなにいい顔をするのはさ」
命先輩は困ったように笑い、私の頭を撫でた。
雪菜先輩はたいていの生徒には好かれている。それこそ、アイドルみたいに囲まれてしまうほど。憧れではなく、恋愛感情を抱く人もきっと少なくない。
つまり。雪菜先輩は今日告白される予定で。その結果は……。
「変な話してごめんね」
命先輩は謝ると、生徒会室の方に歩いて行った。
途中で振り返り、唇に人差し指を当てた。今の話は他言無用ということだろう。言われずとも、人には話さないけれど。
「おかえり、古町さん。遅かったね」
教室に戻ると、二人はまだ昼食をとっていなかった。私が戻ってくるまで待っていてくれたらしい。
「ごめんね。命先輩と少し話しててさ」
内容を二人に話すわけにもいかす、ちょっと揶揄われてたと嘘をついて、一緒に談笑しながら食事をした。
その後も命先輩との会話が頭から離れなかった。
告白で傷つくのはフラれた方だけだと思ってた。でも、その相手がとても優しい人なら。親しかった人ならどうだろう。
雪菜先輩は優しい。命先輩が言っていたように傷つくのかな。
失敗する未来なんて考えたくないけれど。私の告白で、先生は傷ついてしまったりするのかな。
「古町さん。古町琉歌さん。聞いていますか?」
「は、はい! す、すみません。ボーッとしてました」
「気をつけてくださいね」
いけない。授業中なのに。勉強に関係ないことは割り切って、ちゃんと集中しないと。
しっかりと注意されながら、結局授業に身が入らなかった。
「珍しいですわね、古町さん。体調が悪いんですの?」
「水分補給ちゃんとしてる?」
「うん、大丈夫。寝不足かな、あはは」
二人にもいらない心配かけちゃった。相談したい気もするけれど、二人はもう付き合っている関係だし。知らなくてもいいことはあるよね。
帰りのホームルームも終わり下校の時間。雪菜先輩のことが頭をよぎった。
告白をされるなら、きっとこの時間だよね。命先輩も「疲れるだろう」って言い方だったし。
雪菜先輩が傷つくのは、なんか嫌だな。命先輩がきっとフォローを入れるんだと思うけれど、私も何かできれば。
またお菓子でも。いや、安直すぎるし軽率すぎる。落ち込んだ時は甘いものとも思うけれど、内容によるよね。
「古町。ちょっといいか」
「は、はい」
帰り支度を整えながら実になりそうもないことを考えていると、八戸波先生に呼びだされた。八戸波先生からと思うと少し嬉しかったが、八戸波先生からと思うと、良い話ではなさそうだった。
「またね~、古町さ~ん」
「ファイトですわ、古町さん。……明日、お話聞かせてくださいね」
二人に事情を話すと、応援されてしまった。先生に呼び出されているということより、好きな人に呼びだされているという事実が優先されているようだ。
告白されるなら、私も喜んでるんだけどなぁ。
教務員室で話が始まったことで、真面目な話であることは確定した。
「口が乾かないようにな」
そういうと先生は、水の入った紙コップ二つデスクに置いた。
「あリがとうございます」
「古町。今日、調子が悪かったりしたか?」
怒られることを覚悟して、足を閉じ、両手を膝の上に載せて待っていると、予想外の言葉が出てきた。
「どうして、ですか?」
「いやな。五時限目終わった後に、本田先生が落ち込んだ顔で入って来て、授業がつまらないかもって嘆いてな」
それが私の不調となんの関係が。
「理由を聞いたら、真面目な生徒が上の空だったらしくてな。まあ、古町のことなんだが」
怒られたって思ってた。いや、怒られてるのは間違いなかったんだろうけれど、ショック受けてたんだ。平然としてたから、呆れられてると思った。
「ちょっと考え事しちゃって」
「そうか」
先生は安心した様子で一口水を飲むと、ため息を吐いて話を続けた。
「古町たちに助けられてから、熱中症のヤバさを痛感してな。もしやと思って、な。……悩み事なら話しとくか?」
「いえ、大丈夫です」
この話題は、先生には話しづらい。そもそも口止めされてるし。
「まあ、相談したくなったら気楽に言えよ」
先生の優しさに心が溢れそうになりながら、一礼をして教務員室から退室した。
探せば雪菜先輩を見つけられるかもしれないけれど、意図的に人の告白現場を覗くとか最低だし、鉢合わせたりしないうちに帰ろう。
告白することは、とても怖い。人気者の雪菜先輩に告白する勇気を持っている名前も知らない生徒に、嫉妬の気持ちと、尊敬の気持ちを抱いていた。
私も、自分の気持ちを正直に伝えられるようになりたい。
「今日はここまでしとくか。適度に復習はしろよー」
先生も七津さんも、あれから倒れそうになる事案は発生していない。他の生徒が倒れたという話も流れてこない。
あの時は本当にびっくりしたなあ。私も一緒に倒れちゃうかと思った。今日は普通に授業ができてそうで安心。
昼休み。互いに呼ぶことも呼ばれることもなく、三人で集まって話ながら昼食を食べることが普通になっていた。
「あ、飲み物切らしちゃった。買ってくるけれど二人は?」
「私は余裕があるので大丈夫ですわ」
夢国さんは水筒は軽く振って、音を鳴らした。タポンタポンと纏まった液体の音がする。
「私も平気だよ~」
七津さんは両手に大きめの麦茶のペットボトルを掲げた。水分補給は万全と少し誇らしげに見える。
「ちょっと行ってくるから、先に食べてて」
二人を置いて、二階にある自販機まで歩いて行く。
教室で冷えた体は、膜が張られたように外気の熱をやんわりと伝えてくる。勝手な想像だが、サウナの逆のような感覚だ。
最初は気持ちいいけれど、時間が経つと暑くなってきちゃうから急ごう。二人も待ってるし。
「お~? 琉歌ちゃんだ。奇遇だね~」
飲み物を買い終えて教室に戻ろうとすると、命先輩も飲み物を買いに来ていた。
左手にハンディファンを持ち、首に後ろあたりに風を送っている。太陽の光で輝く琥珀色の長い髪がサラサラと流れて、シャンプーの宣伝を見ているようだ。
命先輩可愛いから、広告に写ってても違和感ないかも。
「あれから生徒会室来てくれないじゃ~ん。寂しいぞ~?」
「この前は非常事態だったので。それに、私たちがお邪魔すると、雪菜先輩が休めなさそうなので」
気を許せる人なりたいとは思った。けれど、それで押しかけて雪菜先輩が気疲れしてしまうというなら、本末転倒だ。
「やっぱ優しいね~。それに可愛くて真面目とか、ズッコ~」
命先輩は可愛いって、ほとんど毎回言ってくれるから嬉しいけれど、正直恥ずかしい。
揶揄うようにほっぺをムニムニする命先輩。楽しんで笑ってるように見えたが、少し困っていそうな。苦笑をも取れる微妙な表情だった。
私、何かまずいこと言ったかな。
「今日はゆきなん。いつもより疲れるだろうし」
そういうと命先輩は困った表情のまま、自販機で飲み物を買い始めた。炭酸飲料を一本買うと、腕を組んで考え込み始めた。
もう一本迷ってるのかな。いやそれより、今日は雪菜先輩がいつも以上に疲れる? 放課後に生徒会のお仕事があるってことかな。球技祭目にあった時も遅い時間まで残ってたみたいだし。
「あの、一般生徒でも手伝える生徒会のお仕事ってありますか?」
深い理由はない。ただ、力になれるならと声をかけてみた。
「え? ……ああ、いやいや。そういうことじゃないんだ~」
命先輩は先ほどよりも困った表情で、髪をクルクルと弄りながら黙ってしまった。目線はこちらに向けたまま、迷っている様子。
「琉歌ちゃんってさ、好きな人いる?」
「はい?」
唐突な質問の内容に、失礼な声が漏れ出てしまった。恥ずかしいという感情よりも先に、疑問が大きく膨れ上がる。
しかしその疑問はすぐに小さく萎み、恥ずかしさが膨らんだ。
「い、いないですけれど。質問の流れ的に。ゆ、雪菜先輩にはもしかして」
「うん、まあ。いるっぽいんだよね~」
そういうと命先輩は肩を落とし、大きめのため息を吐いた。
誰かを好きになるってことは、悪いことではないと思うけれど。命先輩はとても残念そう。
「本題はそれじゃないけどさ」
と、付け加えると、自販機の方に視線を向けた。
「ゆきなん、何飲むのがいいと思う?」
話題にクッションを挟むように、訊いてきた。先ほど悩んでいたのは、雪菜先輩の分の飲み物だったようだ。
甘いものなら喜んで受け取ってくれそうだけれど。
「ココアとかどうですか。リラックス効果があるので」
「それだ。ナイスアシスト、琉歌ちゃん」
命先輩はココアのボタンを押して、出てきた缶を手に取るとそののましゃがみ込んでしまった。表情はハッキリと見えないが、口が少し歪んでいる。
「さっきの質問の続きだけどさ、告白されたことはある?」
立ち上がりながら命先輩は質問してきた。声音は普段の明るいものだったが、気持ちが緩む間延びした言い方ではなかった。
「ない、ですけれど」
モテ期とかきたことないし。きても正直困るし。なんでその質問……。
思い浮かんだ答えに、私は言葉をなくした。
「大変だよね。みんなにいい顔をするのはさ」
命先輩は困ったように笑い、私の頭を撫でた。
雪菜先輩はたいていの生徒には好かれている。それこそ、アイドルみたいに囲まれてしまうほど。憧れではなく、恋愛感情を抱く人もきっと少なくない。
つまり。雪菜先輩は今日告白される予定で。その結果は……。
「変な話してごめんね」
命先輩は謝ると、生徒会室の方に歩いて行った。
途中で振り返り、唇に人差し指を当てた。今の話は他言無用ということだろう。言われずとも、人には話さないけれど。
「おかえり、古町さん。遅かったね」
教室に戻ると、二人はまだ昼食をとっていなかった。私が戻ってくるまで待っていてくれたらしい。
「ごめんね。命先輩と少し話しててさ」
内容を二人に話すわけにもいかす、ちょっと揶揄われてたと嘘をついて、一緒に談笑しながら食事をした。
その後も命先輩との会話が頭から離れなかった。
告白で傷つくのはフラれた方だけだと思ってた。でも、その相手がとても優しい人なら。親しかった人ならどうだろう。
雪菜先輩は優しい。命先輩が言っていたように傷つくのかな。
失敗する未来なんて考えたくないけれど。私の告白で、先生は傷ついてしまったりするのかな。
「古町さん。古町琉歌さん。聞いていますか?」
「は、はい! す、すみません。ボーッとしてました」
「気をつけてくださいね」
いけない。授業中なのに。勉強に関係ないことは割り切って、ちゃんと集中しないと。
しっかりと注意されながら、結局授業に身が入らなかった。
「珍しいですわね、古町さん。体調が悪いんですの?」
「水分補給ちゃんとしてる?」
「うん、大丈夫。寝不足かな、あはは」
二人にもいらない心配かけちゃった。相談したい気もするけれど、二人はもう付き合っている関係だし。知らなくてもいいことはあるよね。
帰りのホームルームも終わり下校の時間。雪菜先輩のことが頭をよぎった。
告白をされるなら、きっとこの時間だよね。命先輩も「疲れるだろう」って言い方だったし。
雪菜先輩が傷つくのは、なんか嫌だな。命先輩がきっとフォローを入れるんだと思うけれど、私も何かできれば。
またお菓子でも。いや、安直すぎるし軽率すぎる。落ち込んだ時は甘いものとも思うけれど、内容によるよね。
「古町。ちょっといいか」
「は、はい」
帰り支度を整えながら実になりそうもないことを考えていると、八戸波先生に呼びだされた。八戸波先生からと思うと少し嬉しかったが、八戸波先生からと思うと、良い話ではなさそうだった。
「またね~、古町さ~ん」
「ファイトですわ、古町さん。……明日、お話聞かせてくださいね」
二人に事情を話すと、応援されてしまった。先生に呼び出されているということより、好きな人に呼びだされているという事実が優先されているようだ。
告白されるなら、私も喜んでるんだけどなぁ。
教務員室で話が始まったことで、真面目な話であることは確定した。
「口が乾かないようにな」
そういうと先生は、水の入った紙コップ二つデスクに置いた。
「あリがとうございます」
「古町。今日、調子が悪かったりしたか?」
怒られることを覚悟して、足を閉じ、両手を膝の上に載せて待っていると、予想外の言葉が出てきた。
「どうして、ですか?」
「いやな。五時限目終わった後に、本田先生が落ち込んだ顔で入って来て、授業がつまらないかもって嘆いてな」
それが私の不調となんの関係が。
「理由を聞いたら、真面目な生徒が上の空だったらしくてな。まあ、古町のことなんだが」
怒られたって思ってた。いや、怒られてるのは間違いなかったんだろうけれど、ショック受けてたんだ。平然としてたから、呆れられてると思った。
「ちょっと考え事しちゃって」
「そうか」
先生は安心した様子で一口水を飲むと、ため息を吐いて話を続けた。
「古町たちに助けられてから、熱中症のヤバさを痛感してな。もしやと思って、な。……悩み事なら話しとくか?」
「いえ、大丈夫です」
この話題は、先生には話しづらい。そもそも口止めされてるし。
「まあ、相談したくなったら気楽に言えよ」
先生の優しさに心が溢れそうになりながら、一礼をして教務員室から退室した。
探せば雪菜先輩を見つけられるかもしれないけれど、意図的に人の告白現場を覗くとか最低だし、鉢合わせたりしないうちに帰ろう。
告白することは、とても怖い。人気者の雪菜先輩に告白する勇気を持っている名前も知らない生徒に、嫉妬の気持ちと、尊敬の気持ちを抱いていた。
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