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最終章
決戦 8
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「や、やったぞ! レッドワイバーンを倒した!」
「さすがアルバート様だ!」
レッドワイバーンを討伐したことで騎士達から弛緩した雰囲気が感じられた俺は、叱咤するように声を張り上げる。
「気を抜くなっ!」
「――はっ!」
俺の声に、騎士達は返答までに一瞬の間がありながらも、すぐに武器を構え直して通常のワイバーンの方へ視線を向ける。
翼に穴が空き、飛行能力を半減させたワイバーンは、こちらへ憎悪の感情が籠った視線を向けて、低い唸り声をあげた。少し距離は離れているはずなのだが、先程とは比べものにならないワイバーンの殺気に、目が合った騎士達が呑まれたことを感じる。
一瞬でも安堵してしまった精神が、急激な恐怖の負荷に耐えられなかったのだろう。
「怯えるな! お前達の背後には、この国の未来を担う子供達の生死も背負っているんだぞ! 恥ずかしいところを見せるつもりか!?」
騎士達を鼓舞すると、中隊長のレストが口を開く。
「皆! レッドワイバーンは宣言通り、アルバート殿達が討伐した! なれば、あのワイバーンくらいは我々が討伐しなければ恥というものだろう!」
「お任せください! 飛行能力が削がれたワイバーンなど、少し大きなトカゲも同様! 我々の実力を見せてやりましょう!」
中隊長の声に、隊員の騎士が己の恐怖を打ち払うように大声をあげた。その様子に、中隊長が掛け声をあげ、ワイバーンの殺気に呑まれていた騎士達が拳を振り上げる。
「勝つぞ!」
「「「おぉ~!!」」」
そこからの戦闘は一方的なものだった。飛行能力が削がれたワイバーンは体当たりするように騎士達に向かって疾走してくるも、魔術師の騎士が土魔術と水魔術によって地面をぬかるみに変えると、その中に足を取られ、身動きのとれなくなったワイバーンへ剣士の騎士が殺到し、取り囲むようにして斬撃を加え、次第にダメージを蓄積させていったワイバーンは、最後に悲鳴のような咆哮をあげて動かなくなった。
「我々の勝利だ!」
「「「おぉぉ~!!」」」
勝鬨をあげる騎士達の様子に、一先ずこの場の危機は去ったようだと安堵のため息を吐いた。
◆
~ マーガレット・ゼファー 視点 ~
初めて騎士達の戦闘をこの目で見た。
騎士の訓練であれば今まで何度も見てきていたが、実際の魔物を相手にした戦闘状況を見るのは初めてだった。そして実感したのは、私達学生とは何もかもが違っていたということだ。
魔術師と剣士の連携については言わずもがなだ。本物の魔物との死闘を見せられ、何故今まで自分達は剣士が上、魔術師が上だと言い争っていたのか理解できないくらいの衝撃だった。
そんな言葉が出てくるのは、安全が約束された低ランクの魔物の討伐訓練しかしたことのない、学院という特殊な環境においてのみ許される言葉なんだと理解させられた気がした。
(きっとアルバート様は、生徒達へ伝えたかったんだろうな・・・)
だからこそアルバート様は、生徒達を講堂から演習場へ連れてきたのだろう。
相手は高難度の魔物のため、万が一の被害も考えられるが、王国最強の騎士であるアルバート様は、自信満々に「見ていろ」と言っていた。それは、どの様な状況下になったとしても全員を守りきるだけの確信があったということだ。
それはつまり、アルバート様にとってみれば、ワイバーンの一匹や二匹なんて警戒する必要も無い程度の魔物だったのだろう。
実際にアルバート様とエリーゼ殿の戦いは、余裕があったように見えた。魔術で魔物の機動力を削ぎ、剣術で止めを刺す。実に合理的で理に叶った戦い方だった。
そう思ったのは私だけではないようで、今の戦いを見ていた周りの同級生達は、近くの人達と戦いの様子について話していた。
「魔物って、魔術だけで討伐しないの?」
「いやいや。それを言うなら、剣だけで十分じゃなかったのか?」
「えっ? なんで魔術師と剣士がこんなに協力してるの?」
あちらこちらから聞こえてくる声は、今まで学院で学んできたことを疑問視する言葉ばかりだった。それもそうだろう。この学院の教師が教えてきた事と、今見ていた実戦では、根本的な部分が異なっていたからだ。
私はこの学院で剣士としての在り方を学んできた。担任教師から魔術師は、剣士が従えるべき存在として教えられていた。「固定砲台でしかない魔術師ができることは、遠距離から魔物を弱らせることだけ。止めを差せるのは剣士だけ」という言葉を鵜呑みにし、魔術師を下に見ていた。
何故なら、私を含めた学院の生徒達は、騎士団が行っている実戦の内容など知らない。教科書に乗ってるのは、騎士が担う責任と仕事内容だ。
その中に連携の必要性も記載されてはいたが、教師から歪曲して伝えられた連携の意義に、今まで疑問を持つことはなかった。いや、学院という狭い世界しか見えないこの環境下では、持てなかったと表現した方が正しいだろう。
(本当に、私達は今まで何を学んでいたんだろう・・・)
剣術や魔術を学ぶという点では、学院はしっかりと役目を果たしているだろう。しかし、重要なのはその力の使い方と、組織としての運用方法だ。
強力な個の力があったとしても、ワイバーンのような人知を越えた魔物に一人で対抗できるわけがない。だからこその連携だ。
しかしあろうことかこの学院では、その核心部分たる連携について、教師は剣士と魔術師を互いに反目させるような教え方をしていた。
その実情を少し探ってみれば、聞こえてくるのはくだらない権力欲と金銭欲。科として優位に立てれば、より多くの予算を獲得することができ、それはそのまま教師の給与の増加へと繋がるのだという。
教師にとってその状況は、マウントを取れる絶好の機会のようで、更に剣武術コースと魔術コースの教師達の間の溝を深めていった。
こうした状況が何年も何十年も続き、その空気は生徒まで広がり、今の剣士と魔術師が見下し合う校風が醸成されていったようだ。
(こうして周りの声を聞いていると、あたかも連携など必要なく、自分達だけで何とかなると教え込まれていたのか・・・)
一応授業では剣士と魔術の連携についての項目はあったが、落ち着いて考えてみると、如何に自分達剣士が有用で、魔術師達を上手く使わなければならないかというような内容だった。
(もしこのままの考え方で騎士団へ入団しようものなら、先ずはこの考え方を叩き直さなければならなかっただろうな)
学院にいた3年間で培った考え方を直すには、結構な荒療治が必要になるだろう。それこそ、今回みたいな圧倒的な魔物を前に騎士団としての戦い方を体験させられ、挫折を知らしめてから訓練に入ったかもしれない。
挫折から立ち直れればいいが、そもそもこの学院へは優秀な者でなければ入学できない。今までエリートコースを進んできた者達の中には、初めての挫折に耐えられず、そのまま騎士団を退団してしまうものもいるだろう。
実際、新人騎士が最初の1年で3割は辞めるという話は父上から聞いたことがあるし、最近の卒業生は質が良くないというのも耳にして内心で蔑んだ。
私はそんな騎士にはならないという強い意思をもって入学したつもりだったが、いつの間にか自分が蔑んだ者と同じ存在になろうとしていたことに、強い失望感を抱いた。
(これは騎士になるための洗礼とでも考えるべきだろう。今この場で今までの考え方を改めなければ、到底この先騎士として身を立てていけないだろう)
この場にいるどれ程の生徒がその事に気づくかはわからないが、王国の安全域が消失したという現実も加味して考えれば、今までの考え方では生き残ることさえ難しくなるのではないかと思った。
そうして周り様子を観察してみると、多くの生徒達の表情は真剣な眼差しでワイバーンとの戦いを見ているようだが、中には納得できないというような表情を浮かべている者もいた。
恐らくそういった生徒達は、今までの考え方を捨てきれない者達なのだろう。この戦いを見た上で考え方を変えられないというのであれば、最早救いようがないだろう。
その中には、事ある毎にアルバート様へ突っ掛かっていたレンドールの姿もあった。
「さすがアルバート様だ!」
レッドワイバーンを討伐したことで騎士達から弛緩した雰囲気が感じられた俺は、叱咤するように声を張り上げる。
「気を抜くなっ!」
「――はっ!」
俺の声に、騎士達は返答までに一瞬の間がありながらも、すぐに武器を構え直して通常のワイバーンの方へ視線を向ける。
翼に穴が空き、飛行能力を半減させたワイバーンは、こちらへ憎悪の感情が籠った視線を向けて、低い唸り声をあげた。少し距離は離れているはずなのだが、先程とは比べものにならないワイバーンの殺気に、目が合った騎士達が呑まれたことを感じる。
一瞬でも安堵してしまった精神が、急激な恐怖の負荷に耐えられなかったのだろう。
「怯えるな! お前達の背後には、この国の未来を担う子供達の生死も背負っているんだぞ! 恥ずかしいところを見せるつもりか!?」
騎士達を鼓舞すると、中隊長のレストが口を開く。
「皆! レッドワイバーンは宣言通り、アルバート殿達が討伐した! なれば、あのワイバーンくらいは我々が討伐しなければ恥というものだろう!」
「お任せください! 飛行能力が削がれたワイバーンなど、少し大きなトカゲも同様! 我々の実力を見せてやりましょう!」
中隊長の声に、隊員の騎士が己の恐怖を打ち払うように大声をあげた。その様子に、中隊長が掛け声をあげ、ワイバーンの殺気に呑まれていた騎士達が拳を振り上げる。
「勝つぞ!」
「「「おぉ~!!」」」
そこからの戦闘は一方的なものだった。飛行能力が削がれたワイバーンは体当たりするように騎士達に向かって疾走してくるも、魔術師の騎士が土魔術と水魔術によって地面をぬかるみに変えると、その中に足を取られ、身動きのとれなくなったワイバーンへ剣士の騎士が殺到し、取り囲むようにして斬撃を加え、次第にダメージを蓄積させていったワイバーンは、最後に悲鳴のような咆哮をあげて動かなくなった。
「我々の勝利だ!」
「「「おぉぉ~!!」」」
勝鬨をあげる騎士達の様子に、一先ずこの場の危機は去ったようだと安堵のため息を吐いた。
◆
~ マーガレット・ゼファー 視点 ~
初めて騎士達の戦闘をこの目で見た。
騎士の訓練であれば今まで何度も見てきていたが、実際の魔物を相手にした戦闘状況を見るのは初めてだった。そして実感したのは、私達学生とは何もかもが違っていたということだ。
魔術師と剣士の連携については言わずもがなだ。本物の魔物との死闘を見せられ、何故今まで自分達は剣士が上、魔術師が上だと言い争っていたのか理解できないくらいの衝撃だった。
そんな言葉が出てくるのは、安全が約束された低ランクの魔物の討伐訓練しかしたことのない、学院という特殊な環境においてのみ許される言葉なんだと理解させられた気がした。
(きっとアルバート様は、生徒達へ伝えたかったんだろうな・・・)
だからこそアルバート様は、生徒達を講堂から演習場へ連れてきたのだろう。
相手は高難度の魔物のため、万が一の被害も考えられるが、王国最強の騎士であるアルバート様は、自信満々に「見ていろ」と言っていた。それは、どの様な状況下になったとしても全員を守りきるだけの確信があったということだ。
それはつまり、アルバート様にとってみれば、ワイバーンの一匹や二匹なんて警戒する必要も無い程度の魔物だったのだろう。
実際にアルバート様とエリーゼ殿の戦いは、余裕があったように見えた。魔術で魔物の機動力を削ぎ、剣術で止めを刺す。実に合理的で理に叶った戦い方だった。
そう思ったのは私だけではないようで、今の戦いを見ていた周りの同級生達は、近くの人達と戦いの様子について話していた。
「魔物って、魔術だけで討伐しないの?」
「いやいや。それを言うなら、剣だけで十分じゃなかったのか?」
「えっ? なんで魔術師と剣士がこんなに協力してるの?」
あちらこちらから聞こえてくる声は、今まで学院で学んできたことを疑問視する言葉ばかりだった。それもそうだろう。この学院の教師が教えてきた事と、今見ていた実戦では、根本的な部分が異なっていたからだ。
私はこの学院で剣士としての在り方を学んできた。担任教師から魔術師は、剣士が従えるべき存在として教えられていた。「固定砲台でしかない魔術師ができることは、遠距離から魔物を弱らせることだけ。止めを差せるのは剣士だけ」という言葉を鵜呑みにし、魔術師を下に見ていた。
何故なら、私を含めた学院の生徒達は、騎士団が行っている実戦の内容など知らない。教科書に乗ってるのは、騎士が担う責任と仕事内容だ。
その中に連携の必要性も記載されてはいたが、教師から歪曲して伝えられた連携の意義に、今まで疑問を持つことはなかった。いや、学院という狭い世界しか見えないこの環境下では、持てなかったと表現した方が正しいだろう。
(本当に、私達は今まで何を学んでいたんだろう・・・)
剣術や魔術を学ぶという点では、学院はしっかりと役目を果たしているだろう。しかし、重要なのはその力の使い方と、組織としての運用方法だ。
強力な個の力があったとしても、ワイバーンのような人知を越えた魔物に一人で対抗できるわけがない。だからこその連携だ。
しかしあろうことかこの学院では、その核心部分たる連携について、教師は剣士と魔術師を互いに反目させるような教え方をしていた。
その実情を少し探ってみれば、聞こえてくるのはくだらない権力欲と金銭欲。科として優位に立てれば、より多くの予算を獲得することができ、それはそのまま教師の給与の増加へと繋がるのだという。
教師にとってその状況は、マウントを取れる絶好の機会のようで、更に剣武術コースと魔術コースの教師達の間の溝を深めていった。
こうした状況が何年も何十年も続き、その空気は生徒まで広がり、今の剣士と魔術師が見下し合う校風が醸成されていったようだ。
(こうして周りの声を聞いていると、あたかも連携など必要なく、自分達だけで何とかなると教え込まれていたのか・・・)
一応授業では剣士と魔術の連携についての項目はあったが、落ち着いて考えてみると、如何に自分達剣士が有用で、魔術師達を上手く使わなければならないかというような内容だった。
(もしこのままの考え方で騎士団へ入団しようものなら、先ずはこの考え方を叩き直さなければならなかっただろうな)
学院にいた3年間で培った考え方を直すには、結構な荒療治が必要になるだろう。それこそ、今回みたいな圧倒的な魔物を前に騎士団としての戦い方を体験させられ、挫折を知らしめてから訓練に入ったかもしれない。
挫折から立ち直れればいいが、そもそもこの学院へは優秀な者でなければ入学できない。今までエリートコースを進んできた者達の中には、初めての挫折に耐えられず、そのまま騎士団を退団してしまうものもいるだろう。
実際、新人騎士が最初の1年で3割は辞めるという話は父上から聞いたことがあるし、最近の卒業生は質が良くないというのも耳にして内心で蔑んだ。
私はそんな騎士にはならないという強い意思をもって入学したつもりだったが、いつの間にか自分が蔑んだ者と同じ存在になろうとしていたことに、強い失望感を抱いた。
(これは騎士になるための洗礼とでも考えるべきだろう。今この場で今までの考え方を改めなければ、到底この先騎士として身を立てていけないだろう)
この場にいるどれ程の生徒がその事に気づくかはわからないが、王国の安全域が消失したという現実も加味して考えれば、今までの考え方では生き残ることさえ難しくなるのではないかと思った。
そうして周り様子を観察してみると、多くの生徒達の表情は真剣な眼差しでワイバーンとの戦いを見ているようだが、中には納得できないというような表情を浮かべている者もいた。
恐らくそういった生徒達は、今までの考え方を捨てきれない者達なのだろう。この戦いを見た上で考え方を変えられないというのであれば、最早救いようがないだろう。
その中には、事ある毎にアルバート様へ突っ掛かっていたレンドールの姿もあった。
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