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最終章
決戦 1
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その後、戻ってきたオースティンとクリスティーナへ神樹復活の手法を皇帝が改めて説明し、更に発芽までの防衛について協議を行った。
結果、基本的な防衛方針は俺の考えが採用されることとなり、神樹の復活に必要な魔力については、全国民にお触れを出すことになった。避難と言う名目で王城近郊に集め、順次神樹へ魔力を供給してもらう。
王国の人口は約200万人。その人口の全てを神樹のある『王族特区』へ集めるのは物理的な問題で不可能だ。そのため、『貴族区』と『王都区』までを解放して対処する。
既に『生産区』には魔物が多数入り込んで作物に被害が出ており、『居住区』にも少なからず魔物が侵入し、平民の住民達を中心に混乱が広がっている。ちなみに『貴族区』にはまだ被害がない。というのも、平民の住む『居住区』と貴族が住まう『貴族区』には強固な壁が建てられており、結果的に魔物の侵入を許さないようになっているからだ。
一応『生産区』と『居住区』の間にも壁はあるのだが、それは単に仕切りのようなもので、高さも1m位しかなく、農作業の休憩の際に座ったり、子供達が上に乗って遊ぶようなものになっている。だからこそ、住民をしっかりとした壁のある『貴族区』内へ避難させるのだ。
貴族から反発があるかもしれないが、今はそんなことを言っているような状況ではないので、文句があっても黙らせるしかないだろう。
現状では王国内の警護を主とした任務とする第七騎士団を中心に、『居住区』に入り込んでいる魔物に対処しており、住民に大きな被害は出ていないらしいが、まったく楽観できる状況にはない。早急に長期的に運用可能な対処を開始しなければ、早晩防衛体制が崩壊してしまうだろう。
「それでは、防衛体制についてはアルバート様に一切の権限を付与いたします。ご存分にお力を振るい下さい」
「住民達の避難誘導やその後の対応については我々が行う。反発が予想される貴族への対処もな。アルバートは魔物の迎撃に集中してくれ」
軍務大臣を兼務する命令書と、それに伴う軍事に関する一切の権限を付与する委嘱状を渡された俺は、クリスティーナとオースティンから声を掛けられる。本来はもっと仰々しい式典を開いて授与されるものだが、状況が状況だけに簡易的なものだ。
「分かった。学院生徒については王国内の防衛に協力してもらうと言うことで良いんだな?」
「騎士学院の生徒であるならば、相応の覚悟と言うものがあろう。まぁ、中には箔付けのために入学している者もいるがな。非常時だ、アルバートの指示に非協力的な者達は退学でも良いだろう」
「お兄様。生徒の中には実力が不足している者もいます。そういった生徒達が魔物との戦いに忌避感を抱いても仕方ありません。実力に不安がある生徒は住民の避難誘導に加わってもらいましょう」
「そうだな。クリスティーナの言う通りにしよう」
俺の確認の言葉に、オースティンは強硬な姿勢を示していたが、妹であるクリスティーナの考えにあっさりと発言を覆していた。さすがは妹を溺愛している兄だけはある。
「魔物の迎撃には私も参加します」
王子達と話し合っていると、会話が落ち着いたところでエリーゼさんが俺に歩みより、騎士礼をとりながら参加を表明してきた。ただ、彼女は皇帝の護衛と言う任務があるはずなので、持ち場を離れても良いのかと言う意味合いを込めて皇帝へ視線を向ける。
「帝国としても、この国の危機を放っておくことはできません。エリーゼは実力も確かな騎士です。どうぞ存分にお使い下さい」
にこやかに笑みを浮かべる皇帝の様子に、自身の護衛から戦力を割いても問題ないと考えているのだろう。確かに護衛の騎士はエリーゼさんだけではないが、彼女は皇帝の最側近だ。そんな彼女を魔物の迎撃に加わらせるということは、ある程度帝国にも思惑があるのだろう。
とはいえ彼女の実力は本物だし、戦力が増えるのはありがたい。
「分かりました。配置については追って考えますが、基本的には王国内の防衛に加わってもらおうかと思います」
「アルバート殿。私への気遣いは無用です。どうぞ、あなたと同じ最前線でお使いください」
「あ、いえ、俺は単独で遊撃として動いた方が効率が良いので・・・」
何かを期待するようなエリーゼさんの表情に申し訳なく思いながらも、最も効率的な防衛体勢を考えた場合、やはり俺が単独で動く方が機動性が高い。
「そうですか・・・我が儘を言ってしまったようで申し訳ありません・・・」
とても寂しそうな表情を浮かべるエリーゼさんに少しの罪悪感を感じ、何と声を掛ければ良いか迷っていると、クリスティーナが俺とエリーゼさんの間に入ってきて口を開いた。
「エリーゼ様。王国の非常時に力をお貸しいただけるのはとてもありがたいことです。ですが、アルバート様の戦略の妨げにならないよう配慮をお願いしますね?」
クリスティーナは俺に背を向けているため、どのような表情をしているかわからないが、その声音からはいやに力が篭っているのを感じる。
「勿論です。アルバート殿の迷惑になるような事など、私がするはずがありません。ただ彼の助けになりたい、という本心から出た言葉ですよ」
「そうですか」
「ええ、そうですよ」
「「ふふふ・・・」」
2人の笑っていない笑い声が謁見の間に響く。大きな声というわけではないのに、何故か強烈に印象に残るその声に、俺は苦笑いを浮かべるしか出来なかった。ちなみにその間、オースティンは危険を察知したのか、完全に空気と化していた。
いくつかの方針を確認した俺達は日の出まで仮眠をとり、ある程度魔力を回復させてから行動を開始した。
オースティンは貴族達を掌握するべく、主要な高位貴族へ王城への招致命令を発した。文官を中心に未だ混乱冷めやらぬ状況だが、今後の王国の運営を考えると、今のうちに主導権を確保する必要があるだろう。
クリスティーナは皇帝のイシュカさんと共に、神樹復活に必要な準備に取りかかっている。具体的な魔力供給の方法や、住民の誘導方法、食料の配給、当面の居住先の確保等々。やることは山積みだ。
俺はと言えば、エリーゼさんと共に学院へと赴き、学院生に対して住民が『貴族区』への避難完了まで、王国内部へ入り込んだ魔物の討伐任務を伝えるため、学院長であるロッカス・バートレンと協議していた。
「要請は承知致しました。ただ、学院生の中には今回の騒動で寮を離れて実家に戻る者や、実力の不安な生徒は怯えてしまっている状況です。下手をすれば一生残るトラウマを与えてしまうかもしれません。教育者として、あまりにも危険な戦場に生徒を派遣することは許可しかねます」
「心配は理解できる。そこで、実力が不足している生徒、あるいは魔物との戦闘に対して忌避感が強い者は参加させず、住民の避難誘導やその後の必要な対応をしてもらおうと考えている」
苦渋の表情を浮かべる学院長に対して、俺は全生徒を無理矢理戦場に立たせる考えはないことを伝えた。
「国の緊急事態に際しても生徒の精神面を配慮していただき、感謝のしようもありません」
「とはいえ、教師達はその限りではないが」
「それはそうでしょうな。では、教師に対しては事前に私の方から話を通しておきましょう。生徒達についても限定的に情報を伝え、大きな混乱が起きないようします」
「よろしく頼む」
一通りの話を終えると、学院長は俺と同席しているエリーゼさんへ視線を向けながら口を開いた。
「ところで、アルバート殿の隣にいらっしゃる方が、話に聞く帝国の近衛騎士殿でいらっしゃいますかな?」
急を要する要件だった為、エリーゼさんの紹介は後回しにしていた。王国では見慣れぬ彼女の鎧に、学院長はその正体を誰何した。
「お初にお目に掛かります。私は帝国の皇帝に仕える近衛騎士、エリーゼ・ステラーと申します」
「これはご丁寧に。私は当学院で学院長の職を任されております、ロッカス・バートレンと申します」
2人が互いに挨拶を済ませたところで、俺が彼女を連れてきた理由について口を開く。
「実はエリーゼさんには、学院生徒の指揮を任せたいと考えている」
「っ!それは・・・よろしいのですかな?」
本人を目の前にしているため、学院長は具体的に何がとは明言しないが、彼が心配しているのはその所属や能力についてだろう。
「問題ない。彼女の実力はこの目で確認している。騎士団長クラスの実力は保証しますよ」
「しかし、他国の騎士の下に付くとなれば、教師達の反発が予想されますが・・・」
俺の言葉に、言い難そうに反論する学院長に対して、笑みを浮かべて理由を伝える。
「剣士だから、魔術師だからと言う理由で生徒達に禍根を残すような教師は信用ならない。戦場では、そんな甘っちょろい事は言っていられない。非常事態のために人員も限られている。俺はこれが最も的確な人員配置だと確信している」
「・・・仰る通りですな。従わぬ者達には相応の処分を課すことも伝えておきましょう」
そうして学院に対する要請を伝えると、昼過ぎに全生徒を講堂へ集めさせ、俺の口から今回の件についての説明を行うことになった。
結果、基本的な防衛方針は俺の考えが採用されることとなり、神樹の復活に必要な魔力については、全国民にお触れを出すことになった。避難と言う名目で王城近郊に集め、順次神樹へ魔力を供給してもらう。
王国の人口は約200万人。その人口の全てを神樹のある『王族特区』へ集めるのは物理的な問題で不可能だ。そのため、『貴族区』と『王都区』までを解放して対処する。
既に『生産区』には魔物が多数入り込んで作物に被害が出ており、『居住区』にも少なからず魔物が侵入し、平民の住民達を中心に混乱が広がっている。ちなみに『貴族区』にはまだ被害がない。というのも、平民の住む『居住区』と貴族が住まう『貴族区』には強固な壁が建てられており、結果的に魔物の侵入を許さないようになっているからだ。
一応『生産区』と『居住区』の間にも壁はあるのだが、それは単に仕切りのようなもので、高さも1m位しかなく、農作業の休憩の際に座ったり、子供達が上に乗って遊ぶようなものになっている。だからこそ、住民をしっかりとした壁のある『貴族区』内へ避難させるのだ。
貴族から反発があるかもしれないが、今はそんなことを言っているような状況ではないので、文句があっても黙らせるしかないだろう。
現状では王国内の警護を主とした任務とする第七騎士団を中心に、『居住区』に入り込んでいる魔物に対処しており、住民に大きな被害は出ていないらしいが、まったく楽観できる状況にはない。早急に長期的に運用可能な対処を開始しなければ、早晩防衛体制が崩壊してしまうだろう。
「それでは、防衛体制についてはアルバート様に一切の権限を付与いたします。ご存分にお力を振るい下さい」
「住民達の避難誘導やその後の対応については我々が行う。反発が予想される貴族への対処もな。アルバートは魔物の迎撃に集中してくれ」
軍務大臣を兼務する命令書と、それに伴う軍事に関する一切の権限を付与する委嘱状を渡された俺は、クリスティーナとオースティンから声を掛けられる。本来はもっと仰々しい式典を開いて授与されるものだが、状況が状況だけに簡易的なものだ。
「分かった。学院生徒については王国内の防衛に協力してもらうと言うことで良いんだな?」
「騎士学院の生徒であるならば、相応の覚悟と言うものがあろう。まぁ、中には箔付けのために入学している者もいるがな。非常時だ、アルバートの指示に非協力的な者達は退学でも良いだろう」
「お兄様。生徒の中には実力が不足している者もいます。そういった生徒達が魔物との戦いに忌避感を抱いても仕方ありません。実力に不安がある生徒は住民の避難誘導に加わってもらいましょう」
「そうだな。クリスティーナの言う通りにしよう」
俺の確認の言葉に、オースティンは強硬な姿勢を示していたが、妹であるクリスティーナの考えにあっさりと発言を覆していた。さすがは妹を溺愛している兄だけはある。
「魔物の迎撃には私も参加します」
王子達と話し合っていると、会話が落ち着いたところでエリーゼさんが俺に歩みより、騎士礼をとりながら参加を表明してきた。ただ、彼女は皇帝の護衛と言う任務があるはずなので、持ち場を離れても良いのかと言う意味合いを込めて皇帝へ視線を向ける。
「帝国としても、この国の危機を放っておくことはできません。エリーゼは実力も確かな騎士です。どうぞ存分にお使い下さい」
にこやかに笑みを浮かべる皇帝の様子に、自身の護衛から戦力を割いても問題ないと考えているのだろう。確かに護衛の騎士はエリーゼさんだけではないが、彼女は皇帝の最側近だ。そんな彼女を魔物の迎撃に加わらせるということは、ある程度帝国にも思惑があるのだろう。
とはいえ彼女の実力は本物だし、戦力が増えるのはありがたい。
「分かりました。配置については追って考えますが、基本的には王国内の防衛に加わってもらおうかと思います」
「アルバート殿。私への気遣いは無用です。どうぞ、あなたと同じ最前線でお使いください」
「あ、いえ、俺は単独で遊撃として動いた方が効率が良いので・・・」
何かを期待するようなエリーゼさんの表情に申し訳なく思いながらも、最も効率的な防衛体勢を考えた場合、やはり俺が単独で動く方が機動性が高い。
「そうですか・・・我が儘を言ってしまったようで申し訳ありません・・・」
とても寂しそうな表情を浮かべるエリーゼさんに少しの罪悪感を感じ、何と声を掛ければ良いか迷っていると、クリスティーナが俺とエリーゼさんの間に入ってきて口を開いた。
「エリーゼ様。王国の非常時に力をお貸しいただけるのはとてもありがたいことです。ですが、アルバート様の戦略の妨げにならないよう配慮をお願いしますね?」
クリスティーナは俺に背を向けているため、どのような表情をしているかわからないが、その声音からはいやに力が篭っているのを感じる。
「勿論です。アルバート殿の迷惑になるような事など、私がするはずがありません。ただ彼の助けになりたい、という本心から出た言葉ですよ」
「そうですか」
「ええ、そうですよ」
「「ふふふ・・・」」
2人の笑っていない笑い声が謁見の間に響く。大きな声というわけではないのに、何故か強烈に印象に残るその声に、俺は苦笑いを浮かべるしか出来なかった。ちなみにその間、オースティンは危険を察知したのか、完全に空気と化していた。
いくつかの方針を確認した俺達は日の出まで仮眠をとり、ある程度魔力を回復させてから行動を開始した。
オースティンは貴族達を掌握するべく、主要な高位貴族へ王城への招致命令を発した。文官を中心に未だ混乱冷めやらぬ状況だが、今後の王国の運営を考えると、今のうちに主導権を確保する必要があるだろう。
クリスティーナは皇帝のイシュカさんと共に、神樹復活に必要な準備に取りかかっている。具体的な魔力供給の方法や、住民の誘導方法、食料の配給、当面の居住先の確保等々。やることは山積みだ。
俺はと言えば、エリーゼさんと共に学院へと赴き、学院生に対して住民が『貴族区』への避難完了まで、王国内部へ入り込んだ魔物の討伐任務を伝えるため、学院長であるロッカス・バートレンと協議していた。
「要請は承知致しました。ただ、学院生の中には今回の騒動で寮を離れて実家に戻る者や、実力の不安な生徒は怯えてしまっている状況です。下手をすれば一生残るトラウマを与えてしまうかもしれません。教育者として、あまりにも危険な戦場に生徒を派遣することは許可しかねます」
「心配は理解できる。そこで、実力が不足している生徒、あるいは魔物との戦闘に対して忌避感が強い者は参加させず、住民の避難誘導やその後の必要な対応をしてもらおうと考えている」
苦渋の表情を浮かべる学院長に対して、俺は全生徒を無理矢理戦場に立たせる考えはないことを伝えた。
「国の緊急事態に際しても生徒の精神面を配慮していただき、感謝のしようもありません」
「とはいえ、教師達はその限りではないが」
「それはそうでしょうな。では、教師に対しては事前に私の方から話を通しておきましょう。生徒達についても限定的に情報を伝え、大きな混乱が起きないようします」
「よろしく頼む」
一通りの話を終えると、学院長は俺と同席しているエリーゼさんへ視線を向けながら口を開いた。
「ところで、アルバート殿の隣にいらっしゃる方が、話に聞く帝国の近衛騎士殿でいらっしゃいますかな?」
急を要する要件だった為、エリーゼさんの紹介は後回しにしていた。王国では見慣れぬ彼女の鎧に、学院長はその正体を誰何した。
「お初にお目に掛かります。私は帝国の皇帝に仕える近衛騎士、エリーゼ・ステラーと申します」
「これはご丁寧に。私は当学院で学院長の職を任されております、ロッカス・バートレンと申します」
2人が互いに挨拶を済ませたところで、俺が彼女を連れてきた理由について口を開く。
「実はエリーゼさんには、学院生徒の指揮を任せたいと考えている」
「っ!それは・・・よろしいのですかな?」
本人を目の前にしているため、学院長は具体的に何がとは明言しないが、彼が心配しているのはその所属や能力についてだろう。
「問題ない。彼女の実力はこの目で確認している。騎士団長クラスの実力は保証しますよ」
「しかし、他国の騎士の下に付くとなれば、教師達の反発が予想されますが・・・」
俺の言葉に、言い難そうに反論する学院長に対して、笑みを浮かべて理由を伝える。
「剣士だから、魔術師だからと言う理由で生徒達に禍根を残すような教師は信用ならない。戦場では、そんな甘っちょろい事は言っていられない。非常事態のために人員も限られている。俺はこれが最も的確な人員配置だと確信している」
「・・・仰る通りですな。従わぬ者達には相応の処分を課すことも伝えておきましょう」
そうして学院に対する要請を伝えると、昼過ぎに全生徒を講堂へ集めさせ、俺の口から今回の件についての説明を行うことになった。
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