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第三章 神樹の真実
神樹 22
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「まさか、特別に作らせた薬を使用しても君に傷一つ付けられんとは・・・まったく、化物め・・・」
オースティンとクリスティーナを筆頭に、俺達は第二王子と第一王女を取り囲むようにして対峙している。ただ、第二王子の視線は俺に向いており、ため息と共に吐き出された言葉に込められた感情は、怒りや憎しみというより諦めや達観に似ていた。
「私は関係ありませんわよ!お兄様に言われて同行していただけです!」
「メリンダ。そのような戯れ言、この場の誰が信じると言うのですか?」
「妹の分際で、私を呼び捨てにするなど不敬ですわよ!!」
第二王子を置いて、無意味なやり取りが王女同士の間で繰り広げられる。とりあえず腹黒第一王女の事はクリスティーナに任せ、第二王子に対する処遇をどうするか見守る。
「ロズウェル、既に覚悟は出来ているということで良いな?」
「ああ。これでも私は貴族達を一つに束ね、安定した国家運営を目指して動いていたのだが、このような結果になってしまったこと、申し訳なく思う」
オースティンの問いかけに、第二王子は深々と頭を下げた。彼も彼なりの理想の国家を目指した結果だというが、それにしては今回のやり方は性急すぎる。いくら派閥の立場が危うくなり、王位継承権争いから後退してしまったとしても、脱落したわけではない。今まで培った人脈を活かすやり方で国を導けば良かったはずだ。
王子達の話を聞きながら、今回の騒動に感じる違和感に疑問を感じていると、エリーゼさんが話しかけてきた。
「アルバート殿、ありがとうございます」
「エリーゼさん。身体は大丈夫ですか?」
感謝の言葉を告げてくる彼女に、俺は身体の状態を確認した。
「もう大丈夫です。アルバート殿に命を救ってもらったのは、これで2度目ですね。本当に、どうお礼をしたら良いか・・・」
彼女の様子からは感謝以上の感情を感じるが、それが何なのかは分からなかった。好意のような、尊敬のような、崇拝のような、色んな感情が混ぜ合わさったようにも感じた。
「いえ、俺も以前エリーゼさんに命を救われましたからね。気にしないでください」
「そうはいきません。あなたの為に出来ることがあれば、何でも仰ってください。この身でお役に立てるなら、如何様なことでも喜んで致しましょう」
「ははは・・・気持ちだけ受け取っておきますね」
狂気にも似た彼女の決意の眼差しに、俺は苦笑することしかできなかった。
そうして王位簒奪を企てた第二王子と第一王女の身柄は拘束され、そのまま尋問を始めることになった。
帝国の騎士は周囲の警戒のために、謁見の間の外で警備に当たり、王国の騎士達は第二王子と第一王女が万が一の行動を取らないように背後に立ち、警戒にあたっている。
尋問をするのは第一王子と第二王女だが、帝国の皇帝も2人の横に並び立っている。どうやら皇帝からも何か質問があるようだ。
(まぁ、彼女も今回の件に巻き込まれた当事者だからな、言いたいことの一つや二つはあるだろう。そういえばあの皇帝、王位簒奪の真の黒幕はここに居ないようなことを言っていたな。何でそんなことが分かるんだ?)
第一王子達の背後に控える俺は、疑問を感じながら皇帝の横顔を盗み見た。今回の件で動揺しているのか、難しい表情を浮かべているが、一体彼女は何を知っているのだろう。
ちなみに、第一王女はずっと「自分は関係ない!巻き込まれただけだ!」と喚き散らすので、尋問の邪魔になるからと猿ぐつわを噛まされている。
「さてロズウェル。聞きたいことは山程あるが、今は時間がない。お前達の処分よりも、魔物から王国を守ることが最優先だからな」
「ふっ、それはそうだろうな。ここで私達を処罰している間に、魔物によって王国が滅んでしまっては元も子もない。こうなっては最早私に抵抗の意思はない。答えられることであれば答えよう」
オースティンは若干威圧しながら第二王子に告げるが、彼はもう覚悟が決まっているのだろう、淡々とした様子で受け答えをしている。
「随分と素直じゃないか。この場で確認したいことは3つだ。先ず、今回の王位簒奪・・・誰が関わっている?」
「察しているかもしれないが、私の派閥の者達の中でも極一部だ」
「だろうな。お前の派閥の規模から考えれば、ここに倒れている者達の人数が少な過ぎる。お前への忠誠心が高い者達なのか、あるいは・・・」
「事が成った時に、より良い待遇を欲した愚か者達というところでしょう」
オースティンの言葉に被せるように、クリスティーナが軽蔑した口調で指摘する。その言葉に、第二王子は薄い笑みを浮かべた。
「所詮、私の派閥の人間は己が利益のためにと集まった連中だ。リスクとリターンを天秤に掛け、欲に目が眩んだ者達が残ったと言えよう」
「結局、金に群がる蛆虫の宿主だったということですね。甘い蜜を吸えないと分かれば皆離れていく。あなたの築いた派閥は、砂上の楼閣だったと」
「ふっ、辛辣だな。だが、金も力の一つだ。人を集め、己の命も顧みない行動をさせることも出来る。要は使い方だ。まぁ、今回は少々リスクが大き過ぎたがな・・・」
クリスティーナの言葉に、第二王子は自嘲するように返答していた。彼の言う通り、平和な世の中では単純な暴力よりも、金銭の方が力を持ちやすい。だからこそ第二王子の派閥は巨大だったのだから。
「関わった者達が少なくて何よりだ。お前の派閥の人間を一掃してしまっては、さすがに国の運営に支障が出る。とはいえ、落ち着いたら全員を閑職に回すがな」
「それが賢明だろう」
オースティンの言葉に、第二王子は静かに頷いてみせた。
「では次だ。薬の出所と、その数は?」
「残念ながらそれは分からん。私はあくまで提供を受けた側だ。細々とした調整や連絡は、そこに転がっている国務大臣がやっていた。どこで薬が作られ、どれほどの量があるかは聞いていない」
「それでも派閥のトップなの?全体を把握せず、よく今まで維持してきましたね。周りが有能だったのかしら?」
第二王子の返答に、クリスティーナは嘲笑うような声で呆れていた。俺も騎士団を預かっているから分かるが、重要な情報であればあるほど把握していて当然だ。
今回の薬のようなとんでもない効果を持つ物資が、これからも継続して供給があるのか、どの程度の個数を常時使用できるのかは、戦略を考える上で重要だ。それを把握していないというのは、トップとしてありえない。
「周りが有能だというのは、その通りだな。私は単なる派閥の神輿に過ぎない」
「ほぉ。そこまで自分の立ち位置を客観視できていたのか。だとすれば今回の王位簒奪、お前の立案ではないな?」
「それが最後の質問か?なら教えてやろう、その質問の答えはーーー」
第二王子が黒幕について口を開こうとした時だった。突如彼は一点を見つめながら動かなくなり、身体が小刻みに震えだした。
「ん?おい、どうした?」
「が・・・あ・・・な、な・・ぜ・・・」
異変を感じ取ったオースティンが問いかけると、第二王子は振り絞るように声を発しようとしたが言葉にならず、両目から血の涙を流し始めた。
「なっ!?」
「くっ!アルバート様!」
「分かっている!」
オースティンが驚愕の声を上げ、クリスティーナは即座に状況を理解した上で、俺に第二王子を治療するよう懇願してきた。短く返答し、即座に聖魔術を発動する。
しかしーーー
(くそっ!間に合わない!)
「・・・・・・」
治療を始めようとしたものの、既に第二王子は瀕死の容態で、顔色は真っ青から白へ変化しており、口からは泡を吹いている。毒を盛られたような様子だが、速効性なのか効果が異様に高いのか、治療を施し始めても、第二王子の命の灯火は既に消えようとしていた。
(まずい・・・もう魔力が・・・)
更に悪いことに、魔力欠乏のせいでまだ大して治療が進んでいない状況で軽い目眩がしてくるが、奥歯を喰いしばって聖魔術を発動し続ける。
「アルバート様・・・もう・・・」
クリスティーナは治療を施している俺の手をそっと包み込むと、悲しげな声音で呟いた。その声に改めて第二王子の容態を確認すると、彼は既に事切れていた。
オースティンとクリスティーナを筆頭に、俺達は第二王子と第一王女を取り囲むようにして対峙している。ただ、第二王子の視線は俺に向いており、ため息と共に吐き出された言葉に込められた感情は、怒りや憎しみというより諦めや達観に似ていた。
「私は関係ありませんわよ!お兄様に言われて同行していただけです!」
「メリンダ。そのような戯れ言、この場の誰が信じると言うのですか?」
「妹の分際で、私を呼び捨てにするなど不敬ですわよ!!」
第二王子を置いて、無意味なやり取りが王女同士の間で繰り広げられる。とりあえず腹黒第一王女の事はクリスティーナに任せ、第二王子に対する処遇をどうするか見守る。
「ロズウェル、既に覚悟は出来ているということで良いな?」
「ああ。これでも私は貴族達を一つに束ね、安定した国家運営を目指して動いていたのだが、このような結果になってしまったこと、申し訳なく思う」
オースティンの問いかけに、第二王子は深々と頭を下げた。彼も彼なりの理想の国家を目指した結果だというが、それにしては今回のやり方は性急すぎる。いくら派閥の立場が危うくなり、王位継承権争いから後退してしまったとしても、脱落したわけではない。今まで培った人脈を活かすやり方で国を導けば良かったはずだ。
王子達の話を聞きながら、今回の騒動に感じる違和感に疑問を感じていると、エリーゼさんが話しかけてきた。
「アルバート殿、ありがとうございます」
「エリーゼさん。身体は大丈夫ですか?」
感謝の言葉を告げてくる彼女に、俺は身体の状態を確認した。
「もう大丈夫です。アルバート殿に命を救ってもらったのは、これで2度目ですね。本当に、どうお礼をしたら良いか・・・」
彼女の様子からは感謝以上の感情を感じるが、それが何なのかは分からなかった。好意のような、尊敬のような、崇拝のような、色んな感情が混ぜ合わさったようにも感じた。
「いえ、俺も以前エリーゼさんに命を救われましたからね。気にしないでください」
「そうはいきません。あなたの為に出来ることがあれば、何でも仰ってください。この身でお役に立てるなら、如何様なことでも喜んで致しましょう」
「ははは・・・気持ちだけ受け取っておきますね」
狂気にも似た彼女の決意の眼差しに、俺は苦笑することしかできなかった。
そうして王位簒奪を企てた第二王子と第一王女の身柄は拘束され、そのまま尋問を始めることになった。
帝国の騎士は周囲の警戒のために、謁見の間の外で警備に当たり、王国の騎士達は第二王子と第一王女が万が一の行動を取らないように背後に立ち、警戒にあたっている。
尋問をするのは第一王子と第二王女だが、帝国の皇帝も2人の横に並び立っている。どうやら皇帝からも何か質問があるようだ。
(まぁ、彼女も今回の件に巻き込まれた当事者だからな、言いたいことの一つや二つはあるだろう。そういえばあの皇帝、王位簒奪の真の黒幕はここに居ないようなことを言っていたな。何でそんなことが分かるんだ?)
第一王子達の背後に控える俺は、疑問を感じながら皇帝の横顔を盗み見た。今回の件で動揺しているのか、難しい表情を浮かべているが、一体彼女は何を知っているのだろう。
ちなみに、第一王女はずっと「自分は関係ない!巻き込まれただけだ!」と喚き散らすので、尋問の邪魔になるからと猿ぐつわを噛まされている。
「さてロズウェル。聞きたいことは山程あるが、今は時間がない。お前達の処分よりも、魔物から王国を守ることが最優先だからな」
「ふっ、それはそうだろうな。ここで私達を処罰している間に、魔物によって王国が滅んでしまっては元も子もない。こうなっては最早私に抵抗の意思はない。答えられることであれば答えよう」
オースティンは若干威圧しながら第二王子に告げるが、彼はもう覚悟が決まっているのだろう、淡々とした様子で受け答えをしている。
「随分と素直じゃないか。この場で確認したいことは3つだ。先ず、今回の王位簒奪・・・誰が関わっている?」
「察しているかもしれないが、私の派閥の者達の中でも極一部だ」
「だろうな。お前の派閥の規模から考えれば、ここに倒れている者達の人数が少な過ぎる。お前への忠誠心が高い者達なのか、あるいは・・・」
「事が成った時に、より良い待遇を欲した愚か者達というところでしょう」
オースティンの言葉に被せるように、クリスティーナが軽蔑した口調で指摘する。その言葉に、第二王子は薄い笑みを浮かべた。
「所詮、私の派閥の人間は己が利益のためにと集まった連中だ。リスクとリターンを天秤に掛け、欲に目が眩んだ者達が残ったと言えよう」
「結局、金に群がる蛆虫の宿主だったということですね。甘い蜜を吸えないと分かれば皆離れていく。あなたの築いた派閥は、砂上の楼閣だったと」
「ふっ、辛辣だな。だが、金も力の一つだ。人を集め、己の命も顧みない行動をさせることも出来る。要は使い方だ。まぁ、今回は少々リスクが大き過ぎたがな・・・」
クリスティーナの言葉に、第二王子は自嘲するように返答していた。彼の言う通り、平和な世の中では単純な暴力よりも、金銭の方が力を持ちやすい。だからこそ第二王子の派閥は巨大だったのだから。
「関わった者達が少なくて何よりだ。お前の派閥の人間を一掃してしまっては、さすがに国の運営に支障が出る。とはいえ、落ち着いたら全員を閑職に回すがな」
「それが賢明だろう」
オースティンの言葉に、第二王子は静かに頷いてみせた。
「では次だ。薬の出所と、その数は?」
「残念ながらそれは分からん。私はあくまで提供を受けた側だ。細々とした調整や連絡は、そこに転がっている国務大臣がやっていた。どこで薬が作られ、どれほどの量があるかは聞いていない」
「それでも派閥のトップなの?全体を把握せず、よく今まで維持してきましたね。周りが有能だったのかしら?」
第二王子の返答に、クリスティーナは嘲笑うような声で呆れていた。俺も騎士団を預かっているから分かるが、重要な情報であればあるほど把握していて当然だ。
今回の薬のようなとんでもない効果を持つ物資が、これからも継続して供給があるのか、どの程度の個数を常時使用できるのかは、戦略を考える上で重要だ。それを把握していないというのは、トップとしてありえない。
「周りが有能だというのは、その通りだな。私は単なる派閥の神輿に過ぎない」
「ほぉ。そこまで自分の立ち位置を客観視できていたのか。だとすれば今回の王位簒奪、お前の立案ではないな?」
「それが最後の質問か?なら教えてやろう、その質問の答えはーーー」
第二王子が黒幕について口を開こうとした時だった。突如彼は一点を見つめながら動かなくなり、身体が小刻みに震えだした。
「ん?おい、どうした?」
「が・・・あ・・・な、な・・ぜ・・・」
異変を感じ取ったオースティンが問いかけると、第二王子は振り絞るように声を発しようとしたが言葉にならず、両目から血の涙を流し始めた。
「なっ!?」
「くっ!アルバート様!」
「分かっている!」
オースティンが驚愕の声を上げ、クリスティーナは即座に状況を理解した上で、俺に第二王子を治療するよう懇願してきた。短く返答し、即座に聖魔術を発動する。
しかしーーー
(くそっ!間に合わない!)
「・・・・・・」
治療を始めようとしたものの、既に第二王子は瀕死の容態で、顔色は真っ青から白へ変化しており、口からは泡を吹いている。毒を盛られたような様子だが、速効性なのか効果が異様に高いのか、治療を施し始めても、第二王子の命の灯火は既に消えようとしていた。
(まずい・・・もう魔力が・・・)
更に悪いことに、魔力欠乏のせいでまだ大して治療が進んでいない状況で軽い目眩がしてくるが、奥歯を喰いしばって聖魔術を発動し続ける。
「アルバート様・・・もう・・・」
クリスティーナは治療を施している俺の手をそっと包み込むと、悲しげな声音で呟いた。その声に改めて第二王子の容態を確認すると、彼は既に事切れていた。
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